ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪チャンチャチャーン チャーチャーチャチャーチャーチャチャーチャチャーン♪

ナレーター「第7宇宙では、悟空が全宇宙一武道会に出場するメンバーをビルス達に知らせるため、瞬間移動でビルスの星まで行くが、悟空がビルスの目覚まし爆弾にうっかり頭をぶつけてしまう。」


トランクス(未来)「あ、あのっ!何か悟空さんが頭ぶつけたっぽい目覚まし爆弾が、物凄く光ってるんですけど……!!」

悟飯「も……もしかしてこれって!」

ベジータ「このバカ野郎ぉぉぉ!」

悟空「やべっ!!皆伏せろぉぉぉっ!!」バッ

ネコマジンZ「ん。」チラッ


  ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン


ナレーター「なんやかんやあったが、ビルスに正式にメンバーを認めてもらうことに成功し、悟飯と未来のトランクスを地球に送り届けるため、悟空は再び瞬間移動で地球へ戻ろうとするが……。」


ベジータ「……ところでカカロット、地球に行くのは良いが……一体誰の気を感じとるつもりだ?」

悟空「あ……そういやその辺かんげえてなかったなぁ。」

トランクス(未来)「えぇっ……!?」


ナレーター「そして、悟空達は界王神に地球へ送ってもらうため、急遽界王神界へと急いだ。その頃他の宇宙では、全宇宙一武道会へ向けて各自休息をとっていたのだが……。我ら第7宇宙の試合まであと9日……早く修行を開始した方が良いんじゃないのか悟空ー。」


♪チャチャチャン チャチャチャン♪



28話 ザマスへ恐怖を!?第10宇宙の計画!!

   ~第10宇宙 ロッドの宮殿前平原~

 

 

ロッド「よっ!全宇宙一武道会に向けて皆頑張ってるね~、差し入れ持ってきてあげたよー。」ゴトッ

 

デビル「あ、ありがてえ!」スッ

 

エリフィア「破壊神様の割に気が利くじゃあないですかぁ、ロッド様。」

 

ロッド「まぁね!これでも僕、君達の事気遣ってるんだよ?」

 

ブラック「そうですか……ですがルヴィス殿はあまり気遣ってくれていませんが。」

 

ロッド「あー……まぁ、アイツは訓練とか真面目にするからねぇ。」

 

ダーブラ「ところでロッド様。この差し入れ……何かの飲み物なのは解るのだが、かなり緑色なのは何が入っているのだ?」

 

デビル「ぷはぁー!すげぇ美味いなこれ!疲れが一気に吹き飛んだぜっ!!」

 

ロッド「それね、惑星フロッグに生息するデマガエルって言う奴の脳ミソだよ!」

 

デビル「ヽ( ;゚;ж;゚;)ノブゥゥゥゥ!!!」

 

ブラック「の、脳ミソですか……?」

 

ロッド「うん!でもすっごく美味しいんだよ?その惑星フロッグの地元でもかなり貴重なものになってるからね!」

 

レジック「デビル、味はどうだったんだ……?」

 

デビル「今の話を聞かなきゃ最高に美味かったんだがな……話を聞いた瞬間、何だか気持ち悪くなってきたぜ……。」

 

ロッド「そう深く考えるなって、本当に美味しいし疲れも取れるから皆もちゃんと飲んでよ?でないと破壊しちゃうぞ……?」ギロッ

 

ダーブラ「むぅ……気は進まんが仕方ない……ブラック、先にお前から飲んでくれないか?」

 

ブラック「え……私からですか……?別にデビルさんを見るに害は無いようですし、そんな警戒する必要も無いと思いますがね……。」

 

ダーブラ「念のためだ、もし毒などが入っていたら武道会に差し支えるだろう。」

 

ブラック「それは私も同じなんですが……それに、こんなドロドロしたような物を飲むのはかなり勇気がいりますよ……?」

 

レジック「だが、デビルは何の躊躇いも無しに飲んだぞ?」

 

エリフィア「アイツはそれだけそういう物に慣れてるって事じゃないのかい?まぁ見た目もそんなような顔してるしさ。」

 

デビル「どういう意味だコラ。」

 

ロッド「あーもう!そんなのどうでも良いから早く飲めって!破壊神の言うことが聞けないのかぁ!!」

 

ブラック「……解りました、では皆さん一斉に飲みましょう。それで文句は無いですね?」スッ

 

ダーブラ「わ、わかった……。」スッ

 

スッ レジック「うぅむ……何故かビンを揺らすだけで、中の色がコロコロ変わるのだが……。」

 

スッ エリフィア「脳ミソ以外に何か入ってるんじゃないかねぇ……何でアタイがこんな物を飲まなくちゃならないのさ……。」

 

デビル「だが味もそこまで悪くないぞ、飲んだら疲れが取れるのも確かだぜ!気分は最悪だが、体が少し軽くなった気はするぞ?」

 

ブラック「……いまいち飲む気になりませんね……。」

 

ロッド「一気!一気!一気!一気!!」(*’ω’ノノ゙☆

 

レジック「ガキかアンタは……。」

 

ブラック「では皆さん行きますよ……!」ゴクッ

 

ダーブラ「」ゴクッ

 

レジック「」ゴクッ

 

エリフィア「ぐえ……言うほど美味くないじゃないか…。」スッ

 

スッ ダーブラ「むっ……だがこの爽快感……!」

 

スッ レジック「まるで力がみなぎるようだ……!」

 

スッ ブラック「こんな物が宇宙に存在していたとは……どうやら疲れが取れるのは確かなようですね。」

 

ロッド「だから言っただろ?ほら、デビルももう修行にとりかかってるし。」スッ

 

デビル「うぉぉぉっ!!ふんっ!ふんっ!」バババッ バッ

 

エリフィア「アイツは基本今が良ければそれで良いって感じだからねぇ……。」

 

ダーブラ「だが疲れが取れるという点は素晴らしいですな。ロッド様、これはもっと無いのですか?」

 

ロッド「んー……まだ一応残ってるけど、これからまたルヴィスのトレーニングがあると思うから、それが終わったらまたルヴィスに持ってこさせてあげるよ。」

 

レジック「またあれをやるのか……そろそろ組手でもやらせて欲しいものだがな……。」

 

ダーブラ「まぁ仕方あるまい、全宇宙一武道会までの辛抱だ。所詮勝っても負けても我々の計画に支障はない……。」

 

レジック「……そうだな……。」

 

ロッド「ん?何か言った?」

 

ダーブラ「いえ何も……。」

 

ブラック「とにかくロッド様、差し入れ感謝致します。では私達は修行に戻りますので……そろそろロッド様もお昼寝の時間ではないですか?」

 

ロッド「ありゃ、もうそんな時間か……じゃあ僕はお昼寝してくるから、皆修行頑張ってね!」

 

デビル「おうっ!また差し入れ頼むぜ!」バババッ

 

ロッド「うん!」スタスタ

 

ロッド「……あ、そうだ。1つ伝えるのを忘れてたけど、僕達第10宇宙の対戦する宇宙が決まったって!さっき神ッターで全王様が言ってたの忘れてたよ~。」

 

エリフィア「へぇー……やっと決まったんですねぇ。忘れられてるかと思いましたよ。」

 

ブラック「それで……我々と対戦する宇宙は何処なんです?」

 

ロッド「破壊神ビルスの奴が仕切ってる第7宇宙だってさ!今日から9日後のBブロック初戦でね、アイツの宇宙の奴等は中々手強いと思うからっ!じゃっ!」スタスタ

 

ブラック「今日から9日後……Bブロック初戦が第7宇宙ですか……。」

 

エリフィア「9日後って……偉い唐突だねぇ……。」

 

デビル「それに第7宇宙って何処だよ。ロッド様はあんな事言ってるが、どうせ雑魚の集まりなんじゃねえのか?」

 

ブラック「まぁ……今のところはそうですね。」

 

レジック「ブラック、第7宇宙の事を何か知っているのか?」

 

ブラック「知ってるも何も、私がロッド様に連れられる前に居た場所ですよ。未来ではトランクスと言うサイヤ人1人ぐらいしか、闘える者はいませんでしたがね……。」

 

レジック「トランクスか……まさかお前の未来にも存在していたとは……。」

 

ブラック「彼も所詮私の相手にはなりませんよ……貴方でも恐らく倒せるぐらいです。」

 

ダーブラ「そんな者などどうでも良い。つまり、お前でもこの世界の第7宇宙は解らない……と言うことか。」

 

ブラック「えぇ……ですが、この世界の第7宇宙に本気で勝ちに行くのなら、油断はできませんよ?私が過去で以前、この体を奪った際に第7宇宙へ行ったのですが……そこそこ闘える者はいましたから。」

 

エリフィア「だけどその世界じゃ、アンタが全員皆殺しにしたんだろ?そんな奴等が何で油断できないのさ?」

 

ブラック「この世界は、私が知っている世界とはかなり違っているからです。第7宇宙がこの全宇宙一武道会に参加出来る余裕があるのならば……私のこの体の持ち主、孫悟空も恐らく生きているでしょう。」

 

デビル「そのさっきから気になってたんだが、孫悟空って一体誰なんだ、そんなに強い奴なのか?」

 

エリフィア「アンタそんな事も知らないのかい?まぁ異世界から来たアンタからしたら、知らないのも無理はないだろうけどさ。」

 

デビル「それはお互い様だろうが。で、どうなんだ?」

 

ブラック「その孫悟空と言うのは、戦闘民族サイヤ人と言う種族の人間です。以前私がこの体を手に入れる前に、彼が私の第10宇宙にまで来た際に手合わせをしたのですが……私の力を大きく上回りましてね……。」

 

ダーブラ「ほう……確かお前は元々、第10宇宙では天才と言われた界王だったか。そのお前を倒すとは……孫悟空と言う奴はかなり強いのだな。」

 

ブラック「えぇとても。そして私は彼に興味を持ち、超ドラゴンボールで肉体を交換させてもらったんです。おかげで以前とは比べ物にならない、素晴らしいパワーですよ。」グッ

 

レジック「なるほどな……。」

 

デビル「肉体を交換か……いくら興味を持ったからって、そこまでやるか普通。」

 

エリフィア「そいつは同感だね、ある意味変態も良いとこだよアンタ……。」

 

ブラック「……うるさいですね、どうしようが私の勝手でしょう。とにかく私達の最終目標は、計画を誰にも悟られる事が無いよう実行する事なのですから。」

 

ダーブラ「そうだな……。それで例の件だが……本当に王の言っていたように、この現代にあれがあるのか?」

 

エリフィア「その辺は間違いないはずだよ。私と王でも独自に調べていたんだけど……この宇宙には存在しなくて、他の宇宙にあるのは確かだよ。」

 

レジック「ふむ……確か※極封印のつるぎ※だったか。」

 

デビル「あぁ。俺様の力で何十本かは回収することは出来たが……まだこの現代にも何本か残っているらしい。」

 

ブラック「私はあまり詳しくは聞いていませんが……その極封印のつるぎとやらを集めて一体どうするんです?」

 

エリフィア「それがアタイ達も詳しくは知らないんだよ、とにかく集めろって命令だからね。」

 

ブラック「なるほど……それなら私達が協力してあげている以上、最終的には彼に聞いた方が良さそうですね。」

 

ダーブラ「うむ、だがそろそろ王の方も動いているだろう……お前のいた未来の世界でな……。」

 

ブラック「今頃もう1人の私は慌てふためている頃ですね……私がまさか裏切るとは少しも思ってはいませんでしょうから……。」

 

レジック「相変わらず、やる事がえげつないなお前は……一番俺が戦いたくない奴だ。」

 

ブラック「私の意思ではありません……私は※神※のご意志で動くだけ……。全ての宇宙の人間共を滅ぼすのなら、どんな手でも使いますよ……とりあえずはもう1人の私がこちらへ来るまで、私達は武道会へ向けて修行と行きましょうか。」スッ

 

ダーブラ「そうだな……。」スッ

 

デビル「良しレジック!いきなりだが俺様と手合わせと行こうぜ!!」バッ

 

レジック「フン、良いだろう……。仮にも全宇宙一武道会とやらに出場するんだ、言っておくが手は抜かんぞ。」スッ

 

デビル「ハハッ!上等だ!俺様の魔力にビビるなよ!」

 

エリフィア「ふぅ……呑気な奴等だねぇ。この後、あのルヴィスという奴のトレーニングが待ってるのにさ。」

 

 

ルヴィス(……計画だと……?)

 

 

 ~第10宇宙 惑星エリサ 王の城 地下~

 

 

王「……来たか。」チラッ

 

 

ここは惑星エリサの城の地下……この地下で、王はブラックがいた未来との異次元を開き、未来で死んだ者達の魂を回収し浄化している。しかしそれは仮の役割であり、本来の役割は彼の計画を実行する為の物である……。そして、異次元の穴からもう1人の※ブラック※と体が銀色に光る者が現れた……。

 

     ズ ニ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ

 

スタッ ザマス「……。」

 

王「どうやら計画の第一段階は成功したようだな……ベビーよ。」ニヤッ

 

スッ ベビー「クククク……俺様の手にかかれば神であろうとこんなものだ……。最も貴様を乗っ取りさえすれば、一番都合が良いんだがな……。」

 

王「そう言うな。俺は約束を守る男だ……お前の全宇宙ツフル化計画とやらもちゃんと手を貸す……。」

 

ベビー「本当だろうな……?もし貴様が裏切るような事があれば、真っ先に俺様が貴様を殺しに行くぞ。」

 

王「解っている。それで……そいつに卵はちゃんと産み付けたのか?」

 

ザマス「ベビー様、この方は一体……?」

 

ベビー「……この通りだ。」

 

王「ほう……では1度、お前がそいつに産み付けている卵を潰してみろ。」

 

ベビー「解った……。」ブゥゥン

 

 

ベビーの目元が怪しく赤色に輝くと、ザマスの中で何かが弾けるような音がした。その瞬間ザマスは我に帰り、王とベビーの2人を見るとすぐさま距離を取った。

 

 

ザマス「き、貴様等……!一体何者だ!!」バッ

 

 

ザマスはそう言うと、自身の右手に刃状の気を作り戦闘体勢に入る。王とベビーはその様子を見て驚くどころか、ザマスを見てうすら笑いを浮かべている。

 

 

ベビー「どうやら気がついたらしいな……。」

 

ザマス「お、お前は……あの時の!」

 

ベビー「すまなかったな……俺様も好きでお前を攻撃した訳ではないのだ……。」

 

ザマス「なんだと……?どういう意味だ!」

 

王「ザマスと言ったな?俺から説明してやろう……。」

 

ザマス「?……何者だ。」

 

王「俺の名前を言う前にまず1つ……もう1人のお前、サイヤ人の体を持ったザマスを知っているな?」

 

ザマス「!……何故その事を……!」

 

王「率直に言う、そのもう1人のお前は……貴様の人間0計画を断念し、俺とある計画を実行することにしたのだ……。」

 

ザマス「ある計画……?」

 

ベビー「だが俺様が見た時……こいつじゃないサイヤ人の体を持った奴は、お前が知っている者とは違う世界の者のようだったぞ?」

 

王「フッ……アイツが破壊神の付き人とここへ来た時、俺を騙そうとしてた事などとっくの昔にお見通しだ。未だ俺には神の力が残っているのでね……。」グッ

 

ザマス「神の力だと……?お前は一体……?」

 

王「ザマスよ……お前は人間0計画というのを企てる程人間を憎んでいるようだな?その為には、邪魔をする神さえ容赦はしない……。」

 

ザマス「あぁ……お前も私の邪魔をする者の1人だ。誰であろうと、私の人間0計画の邪魔はさせんっ!!」バッ

 

 

ザマスは王の話に聞く耳を持たず、高速で王までの間合いを詰めて右手の斬撃を繰り出そうとするが、ザマスの右手は王の肩に当たる数㌢というところで、突然体がピタリと止まってしまった。

 

 

ピタッ ザマス「ぐっ……!?」グググ

 

ベビー「ククク……万が一の為に、もう1つ卵を産み付けて置いて良かったなぁ……。」

 

王「もう1人のお前の方は聞き分けが良かったが……コイツの場合は、どうやら話すだけ無駄のようだ。なら無理矢理にでもお前の不死身の体を計画に使わせてもらうだけの事……ベビー、こいつの体を暫くお前の母体にしておけ。」

 

ベビー「わかった……。」ニュルゥゥゥン…

 

 

そう言うとベビーは、今まで自身の体を固体化していたものを液状化にし、体が動かないザマスの顔に目掛けて飛び込んでいった。

 

 

王「さようなら、出来損ないの界王様…。」(^_^)ニコッ

 

【挿絵表示】

 

グググ ザマス「やめろ…!……私に近づくなぁっ!」

 

 

ザマス「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!??」

 

 

~第7宇宙 地球 カプセルコーポレーション庭~

 

 

      ピ シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

界王神「はい、地球に着きましたよ。」

 

悟空「サンキューな界王神様ぁ!一時はどうなる事かと思ったぞお。」

 

界王神「それより悟空さん……私のカイカイを、タクシー代わりみたいに使うのは止めていただけませんか……?これでも私は界王神ですので……。」

 

悟空「まあ良いじゃねえかー界王神様ぁ!オラと界王神様の仲だろお?」

 

界王神「は、はぁ……。」

 

悟飯「どうもすみませんでした……界王神様。僕達のためにわざわざ……。」

 

トランクス(未来)「本当に申し訳ありません……。」

 

界王神「ま、まぁ構いませんけどね……。しかし、ウイスさんは一体何処の宇宙へ行ってしまったんでしょうね。」

 

悟飯「やっぱり、界王神様でも解らないですか……?」

 

界王神「この宇宙の何処かにいらっしゃるなら解るのですが、他の宇宙となるとそこの宇宙の界王神様の管轄になるので……私でもそこまでは解りませんね……。」

 

トランクス(未来)「そうですか……。」

 

界王神「それと悟空さん。全宇宙一武道会の件なのですが……我々の宇宙と闘う対戦宇宙が決まった事は、もう聞きましたか?」

 

悟空「ん?何も聞いてねえぞオラ。」

 

悟飯「え?僕達の対戦する宇宙が決まったんですか!?」

 

界王神「はい。我々の第7宇宙の対戦宇宙は、第10宇宙だそうです。今から9日後のBブロック初戦みたいですよ。」

 

悟飯「第10宇宙ですか……。」

 

トランクス(未来)「第10宇宙……それって!あのザマスがいた宇宙じゃ……!?」

 

界王神「そうです……ですがこの現代では既にビルス様が直々に破壊されているので、ザマスはこの世には存在しませんから安心してください。」

 

悟飯「ザマスって確か……お父さんの体を奪って、トランクスさんの未来を滅茶苦茶にしたって言う悪い神様の事ですよね?」

 

トランクス(未来)「はい……でも俺の未来で倒しましたので、またブラックのようにこの時代に現れることはないと思います。」

 

悟空「いやーあの時はホントに危なかったよなあ!トランクスの元気玉みてえな剣がなかったら、オラ達多分やられてたぞお!そういやトランクス、あの元気玉みてえな剣って今でも使えるんかあ?」

 

トランクス(未来)「そうですね……全王様の所で修行して超サイヤ人ブルーになった時、1度だけ出来たのは出来たんですが……今の状態で試した事が無いので良く解らないですね。」

 

悟空「そっか……まぁそんなの使わなくても、今のトランクスは十分つええけどなあ!」

 

トランクス(未来)「いえ……俺も悟空さんや父さんに比べて、まだまだ未熟ですから……。」

 

悟飯(トランクスさんでも未熟だったら、僕はどうなるんだろ……。)

 

界王神「では皆さん、私は界王神界へと戻りますので。武道会頑張ってくださいね!!」

 

悟空「おう!オラ達ぜってえ負けねえからよ!」

 

悟飯「僕も!出来る限り修行頑張ります!」

 

トランクス(未来)「色々とありがとうございました、界王神様!」ペコッ

 

界王神「いえいえ!……あと悟空さん、私を便利屋みたいに使うこと……今度からは無しにしてくださいよ?」

 

悟空「へへ、わかってるってー!」

 

界王神「ではまた武道会で!」ピ シュゥン

 

悟空「第10宇宙ってーと、確かロッド様の所だったなぁ!かぁー楽しみだなぁ!!」

 

トランクス(未来)「悟空さん、ロッド様とは一体……誰の事ですか?」

 

悟飯「僕もピッコロさんから聞いたんですけど、なんでも第10宇宙の破壊神様みたいですよ。ね?お父さん。」

 

悟空「おう!オラ闘ったんだけどよ、ビルス様みてえに滅茶苦茶強くてさぁ!オラが本気で戦ってもコテンパンにやられちまったぞ。」

 

トランクス(未来)「そ……そうなんですか……やはりどの宇宙の破壊神様は、物凄く強いんですね……。」

 

悟空「まあな!……ところで悟飯、おめえは今から家にけえるんだったな?」

 

悟飯「はい、明日も色々忙しいですから……。ひょっとしたら修行が出来ないかも知れませんけど、頑張って時間を作るようにしますんで!」

 

悟空「そっか!じゃあオラも一旦チチのとこにけえるかな!何か腹減ってきちまったしなぁ……ビルス様のとこ行くんはその後でいっかあ……。」グギュルルル……

 

悟飯「トランクスさん。今日はもう遅いですし、天津飯さん達への挨拶は明日にして、今晩僕の家に泊まりませんか?ビーデルさんやパンちゃん達もきっと喜ぶと思いますんで!」

 

トランクス(未来)「え……いや、前にもお世話になりましたし!また今回もご迷惑を掛けるわけには……。」

 

悟飯「大丈夫ですよ、ブルマさんには僕から言っておきますんで!じゃあトランクスさんはここで待っててください、ブルマさーん!」タッタッタ

 

トランクス(未来)「あっ!ちょっ……悟飯さん!?……はぁ。」

 

悟空「じゃあトランクス、オラもけえるからよ!悟飯との修行頼んだぞ!」

 

トランクス(未来)「え…!?悟空さんそれはどういう……」

 

悟空「じゃな!」ビ ッ

 

トランクス(未来)「…………行ってしまった。でも悟飯さんや悟空さんは俺の事を思って言ってくれたんだし……。」

 

悟飯「トランクスさん、お待たせしましたぁ!ブルマさんにちゃんと許可とってきましたので!……あれ、お父さんもう帰っちゃったんですか?」

 

トランクス(未来)「えぇ、先程瞬間移動で帰りました。」

 

悟飯「そうですか、じゃあトランクスさん行きましょう!」

 

トランクス(未来)「はい!またお世話になりますが……。」

 

悟飯「そんなの気にしなくても良いですよトランクスさん、僕達もう家族みたいなもんですし!」

 

トランクス(未来)「家族……ですか?」

 

悟飯「ええ!」

 

トランクス(未来)(……未来の悟飯さんの家族は……。)

 

悟飯「……トランクスさん、どうかしました?」

 

トランクス(未来)「あ……いえ、大丈夫です。……すみません。」

 

悟飯「それじゃあ行きましょう!」

 

トランクス(未来)「はい!」

 

 

       ~地球 チチの家~

 

 

          ビ ッ

 

悟空「オッス、帰ったぞチチー。」スッ

 

悟天「あ、お父さんお帰りー。」スタスタ

 

悟空「おっ、悟天。チチいねえんか?」

 

悟天「お母さん?」

 

バッ チチ「悟空さっ!今何時だと思ってるだ!!もう夜の8時だべっ!?」

 

悟空「い、いやぁ……全宇宙一武道会に出るメンバーが決まったからさ、ビルス様んとこ行って来たんだよ……そんで帰るのも界王神様に送ってもらってさあ……。」

 

チチ「そったらことどうでもええだっ!!飯作ってあっから早く食ってくんろ!そろそろ帰ってくる頃だと思って作ってたんだかんな!」

 

悟空「ホントか!?サンキューチチぃ!!」タッタッタ

 

チチ「全く……今さら言うのもなんだが、悟空さも悟空さで本当に勝手な人だべ!悟天ちゃんは悟空さみたいになったら絶ぇぇっ対だめだぞ?」

 

悟天「う、うん……。」 

 

ガツガツ 悟空「んーうめぇぇ!!やっぱチチの飯は最高だなっ!」

 

 

      ~地球 サタンの家~

 

 

ガチャ 悟飯「ただいまー。」

 

ビーデル「あ、お帰り悟飯くん。随分遅かったのね?」

 

悟飯「うん……ちょっとビルス様の星まで行ってたもんだから。」

 

ビーデル「そうなの……あら?貴方は……未来のトランクスさん?」

 

トランクス(未来)「ど、どうも……。」

 

ビーデル「お久しぶり。悟空さんから聞いてるわ、なんでも全宇宙一武道会に出場する為に来たって。」

 

トランクス(未来)「はい。」

 

パン「キャッキャッ~。」

 

トランクス(未来)「ぱ、パンちゃんも久しぶり……。」

 

悟飯「ねぇビーデルさん、お願いがあるんですけど……しばらくトランクスさんを家に泊めても良いかな?」

 

トランクス(未来)「えっ……!ご、悟飯さんっ!?」

 

ビーデル「別に構わないけど……またどうして?」

 

悟飯「えっと……全宇宙一武道会に僕とトランクスさんも出場する事になったから、それで一緒に修行しようかなーって。」

 

ビーデル「そうなんだ。トランクスさん、悟飯くんの修行相手宜しくね?」

 

トランクス(未来)「は……はい。どうもすみません、こんな時間に押し掛けちゃって……迷惑ですよね。」

 

ビーデル「迷惑だなんてそんな、トランクスさんならいつでも大歓迎ですよ。それにこんな時間まで2人とも出掛けてたからお腹空いてるでしょ?晩御飯出来てるから上がって上がって。」

 

パン「キャッキャッ~。」

 

悟飯「ありがとうビーデルさん。さぁ、トランクスさんも遠慮せずにどうぞ。」スッ

 

トランクス(未来)「お、お邪魔します……。」スッ

 

 

スタスタ ビーデル「パパ?悟飯くん達が帰ってきたから、テーブルの上に置いてあるもの片付けてくれる?」

 

サタン「はいはーい。」スッ

 

悟飯「すみません、遅くなっちゃいましたぁ。」スタスタ

 

サタン「おう、お帰り悟飯くん!こんな夜遅くまで疲れただろう?さぁー座って座って!」

 

悟飯「すみません。」スッ

 

トランクス(未来)「し、失礼します。」スタスタ

 

サタン「おぉートランクスくん!君も来てたのかぁ!トランクスくんも座ってー!」

 

トランクス(未来)「は、はい……。」スッ

 

ビーデル「じゃあ少し待っててね、すぐ準備するから。パパ手伝ってくれるー?」スタスタ

 

サタン「りょうかいー。」スタスタ

 

悟飯「あれ、ピッコロさんはいないのかぁ……デンデ達の所に行ったのかなぁ……。トランクスさん、テレビでも見る?」

 

トランクス(未来)「いえ、大丈夫です。それより悟飯さん、何でまた俺を悟飯さんの家に誘ったんです?俺なら母さんの所でお世話になりますし……。」

 

悟飯「いやーそれでも良いかなって思ったんですけど、僕とトランクスさんってそんなに一緒に居なかったって言いますか……。この全宇宙一武道会に出る機会に、トランクスさんとピッコロさんで一緒に修行したいなって思ってたんですよ。」

 

トランクス(未来)「悟飯さん……。」

 

悟飯「それに、未来では僕トランクスさんの師匠だったらしいですから!……まぁ今回はトランクスさんが師匠みたいになっちゃいますけど……。」

 

トランクス(未来)「いえ……俺もまだまだ修行の身ですよ。いくら超サイヤ人ブルーになったからって、まだ悟空さんや父さんみたいに使いこなせるわけじゃないですから……。」

 

悟飯「じゃあ!僕達でうんと修行して強くなって、お父さん達を驚かせちゃいましょうよ!!」

 

トランクス(未来)「そうですね!」

 

悟飯「ピッコロさんは大変だと思いますけどね……。あ!ごめんなさいトランクスさん!僕急いで学会の資料をまとめてきますんで、ここでゆっくりくつろいでてくださいっ!」タッタッタ

 

トランクス(未来)「わ、解りました。……悟飯さんも色々大変なんだな…………ん?」チラッ

 

ベエ「ハッハッハッハ……。」

 

トランクス(未来)「犬か……君もここに住んでるの?」

 

ベエ「ハッハッハッハ……。」タッタッタ

 

トランクス(未来)「……行っちゃった……まぁ言葉が解るわけないよな……。」

 

???「おーい。」

 

トランクス(未来)「え……?」チラッ

 

 

ブウ「バァァァァァァァァ!!」ベロベロバー

 

 

トランクス(未来)「うわぁぁぁぁぁっ!?」ドテッ

 

ブウ「アッハッハッハ!驚いた驚いた。」

 

トランクス(未来)「い、いたたた……。」スッ

 

ビーデル「ど、どうしたのトランクスさん!」バッ

 

バッ サタン「あっ!ブウさーん、トランクスくんを驚かしちゃダメじゃないですかぁー!」

 

トランクス(未来)(え…ブウ……?まさか……さっきの奴は魔人ブウ!?)

 

ブウ「ん?こいつトランクスか?トランクスはもっと小さいぞ?」

 

バッ トランクス(未来)「くっ!皆さん危険ですっ!ここから離れてくださいっ!」シャキン ザッ

 

 

トランクスはすぐに起き上がるとブウから一旦距離をとり、背中に着けていた鞘から剣を抜いてブウに身構えた。その様子を見ていたビーデルとサタンはトランクスに呼び掛けるが、トランクスには全く聞こえていないようだ……。

 

 

ビーデル「ち、違うんですトランクスさんっ!ブウさんは別に悪い人じゃないの!」

 

トランクス(未来)「いえ……!俺も初めて見ましたが……こいつは魔導師ビビディが造り出した!とんでもない怪物なんです!!」

 

サタン「だ、だから違うんだってー!もうブウさんは悪さなんかしないんだよっ!!」

 

トランクス(未来)「おのれ魔人ブウ……!罪の無いサタンさんやビーデルさん達を操っているんだな……俺が皆を守るっ!!」ドヒュゥゥゥゥン

 

 

トランクスは超サイヤ人になり、その衝撃で辺りの物は散乱してしまった。トランクスは完全に頭に血が上っているようで、ブウを鋭い目付きで睨み付けている。

 

 

ブウ「ん……?何でお前怒ってるんだ?」

 

バッ トランクス(未来)「やぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

トランクスは呆れる魔人ブウをよそに、一気に近づいて持っている剣を上から一気に振り下ろそうとした!その時だった。

 

 

悟飯「トランクスさんっ!何をやってるんですか!!」

 

トランクス(未来)「っ!ご……悟飯さん…!」ドヒュゥン 超サイヤ人解除

 

ビーデル「ご、悟飯くん……。」

 

サタン「た、助かったぁ……。」ヘタッ

 

悟飯「トランクスさん!どういう事か説明してください。どうしてブウさんを斬ろうとしたんですかっ!」

 

ビーデル「悟飯くん違うの、トランクスさんはブウさんが悪い人だと勘違いしちゃって……。」

 

悟飯「ブウさんを……?」

 

サタン「あぁ!恐らくトランクスくんはブウさんを見た事がないからじゃないかなぁ……!」

 

悟飯「……そういう事でしたか……。」

 

トランクス(未来)「す、すみません……俺……頭に血が上って、皆を守らなきゃって思ってしまって……。」

 

悟飯「そうですか……まぁ皆が無事で良かったです……。」

 

悟飯「けれどトランクスさん……トランクスさんは闘いになると、誰もいない未来で闘ってきた影響のせいか、責任の重さを感じすぎているのが弱点のようです。トランクスさんはまず、そこを修行で直していくようにしましょう。」

 

トランクス(未来)「は……はい。えっと……ブウさん、それに皆さん……本当に申し訳ありませんでした……。」ペコッ

 

ビーデル「いえいえ、解っていただければ大丈夫ですよ。」

 

サタン「家は別に気にしなくても良いからな!」

 

ブウ「?何でトランクス謝るんだ?」

 

悟飯「よし!じゃあ部屋を片付けたら晩御飯にしましょう!トランクスさん、お詫びに部屋を片付けるの手伝ってくださいね?」

 

トランクス(未来)「は、はい!」スッ

 

 

ナレーター「こうして悟空達は各自、自分の家へと戻りその日の仕事を終えた……。第10宇宙では謎の陰謀がうごめくなか、全宇宙一武道会の開始が刻一刻と迫る……!」

 

ナレーター「第3宇宙対第6宇宙はあと3日、第7宇宙対第10宇宙はあと8日……!まだ他の宇宙の詳細が出ない中、全宇宙一武道会は一体どうなってしまうのか……!?」

 

 

ベジータ「カカロットの野郎……全然来やがらねぇ……!これじゃあ修行にならんではないか……!!」

 

ネコマジンZ「おっ、でっけえ魚!!焼き魚にしよっと。」

 

ウイス「……おや?何だか見掛けない人がいますねぇ……。」




これで28話は終わりになります。
やっと挿絵入れれた……これで勝つる!!(意味不)
今回は第10宇宙の事ばかり書いちゃいました……予測できる人は予測しちゃうかも……!少し書きすぎたかなあ……。
次回は本格的に修行を始めていくお話になるかと思います。他の宇宙も書くとは思いますけど……(汗)
ここまで見ていただき、ありがとうございました!!

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