ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪チャンチャチャーン チャーチャーチャチャーチャーチャチャーチャチャーン♪

ナレーター「第7宇宙の地球では、ベジータ対ネコマジンの壮絶バトルが続き、ベジータが痺れを切らし超サイヤ人へと変身したが、ネコマジンもまたスーパーネコマジンへと変身をするのだった。」


シュインシュインシュイン ベジータ「そして貴様の敗因は、ついにこの俺を怒らせてしまった事だ……後悔しやがれっ!!」バッ

ネコマジンZ「おっ、こっちの世界でも超サイヤ人になるのか。じゃあ俺もなろっと。」スッ

シュインシュインシュイン ベジータ「なんだと……?」

ネコマジンZ「よっ。」ドヒュゥゥゥン

シュインシュインシュイン ベジータ「なっ……!?」


ナレーター「超サイヤ人になったベジータと、スーパーネコマジンになったネコマジンの戦いはネコマジンに勝機が見え始め、ついにベジータは超サイヤ人ブルーへと変貌する。だが、ネコマジンも見よう見まねでスーパーネコマジンブルーへと変身したのだった……!」


ドヒュゥゥゥン ネコマジンZ「よし、なれたぞ。」

ビクッ ベジータ「なっ…なにぃ!?」 ゚ ゚ ( Д  )


ナレーター「一方第3宇宙では、ラディッツとバーダックの戦いが続いていたがバーダックの勝利となり、親子は再びそれぞれの道へ歩き始めた……!」


ラディッツ「親父、俺はもう仕事に戻る。またな!」ドヒュゥゥゥン

バーダック「……フン、アイツもアイツなりに頑張ってるみてえだな。」


ナレーター「そして第10宇宙では、全宇宙一武道会に向け、最凶の戦士達が集っていた……!」


ブラック「では全宇宙一武道会へ向けて……修行を始めましょうか。」パシッ

ダーブラ「……」

レジック「……」

デビル「……」

エリフィア「そうするかねぇ……。」


♪チャチャチャン チャチャチャン♪


25話 極封印のつるぎの謎!?対戦宇宙決定だ!!

 ~第7宇宙 地球 サタンシティ 交番前~

 

 

クリリン「ランチさん、仕事を放棄したりするのは勝手ですけど……街中で銃乱射は流石にまずいですよ……。」

 

ランチ「それってもう1人の私がやったんですよね……はぁ。お店の人にもずいぶん迷惑かけちゃいましたわぁ……。」

 

クリリン「まぁ今回は僕のコネで何とかなりましたけど……って、今のランチさんに言っても仕方ないですよね……。」

 

ランチ「ごめんなさいクリリン君……。私も出来るだけ抑えるようにはしてるんだけど、くしゃみをしちゃt……はっ……はっ……。」ムズムズ

 

クリリン「ちょっ!?ランチさんダメですって!!」バッ

 

ランチ「はっ……ふぅ、何とか抑えれましたぁ。」

 

クリリン「はは……言って悪いですけど、ランチさんと一緒に居たら命がいくつあっても足りませんよ……。」

 

ランチ「ウフフ、かもしれませんね。じゃあ私はお店に戻りますので……迷惑かけてごめんなさい、クリリン君。」

 

クリリン「いえいえ、気にしないでください。でもくしゃみは気を付けてくださいよ?」

 

ランチ「ええ。それじゃあクリリン君も、お仕事頑張ってくださいねー。」ノシ

 

クリリン「はーい……ランチさんも苦労してるんだなぁ……。」

 

♪~♪♪♪~ クリリン「ん……電話か、誰だろ。」ピッ

 

クリリン「はい、クリリンです。」

 

スマホ「よおクリリン、久しぶりだな。野球の時以来か?」

 

クリリン「その声は……ヤムチャさんですか!またどうしたんです?」

 

スマホ「ちょっとな!久々に声を聞きたくなってよ、そっちは仕事順調か?」

 

クリリン「まぁ……順調と言えば順調ですかね……さっきまでランチさんと一緒にいましたけど。」

 

スマホ「ランチさん?懐かしいなー、元気にしてたか?」

 

クリリン「えぇ、元気そうでしたよ。さっきも怖い方のランチさんが天津飯に会いに行こうとして、途中でジェットフライヤーの燃料が切れたあと、岩山のてっぺんに不時着したみたいで……。」

 

スマホ「それでどうなったんだ?」

 

クリリン「俺がホイポイカプセルに戻して、暴れるランチさんを連れて帰ってきたとこです……警察も色々大変なんすよ。」

 

スマホ「ははっ。怖い方のランチさんも、相変わらず天津飯の事が好きなんだなー!なぁ、これから久々に皆で集まらないか?悟空達も呼んでさっ!」

 

クリリン「そうしたい所ですけど……俺今日休みでわざわざ出払ってるんですよ。しかも18号さん達と買い物してたもんですから……これからは俺ちょっと無理ですね。」

 

スマホ「そうか……悟空達はどうなんだろうなぁ。」

 

クリリン「悟空達も無理だと思いますよ、今結構色々あるみたいですし。」

 

スマホ「なんだよ、その色々って。」

 

クリリン「それが……」

 

 

ブロロロロ…… 暴走族達「ははははー!どけどけー!」

 

暴走族達「オラオラァァァ!どかねぇと引き殺すぞぉー!!」ブロロロロ……

 

 

クリリン「す、すみませんヤムチャさん!少し仕事が入りましたんで失礼しますっ!!」ピッ

 

クリリン「ごめん18号さん、マーロン。まだしばらく帰れそうにないや……!!」バッ

 

 

      ~地球 街外れの荒野~

 

 

ヤムチャ「あらら、切れちまった。」

 

天津飯「クリリンの奴、何かあったのか?」

 

ヤムチャ「仕事だってさ。さっきすごくうるさいバイクの音が聞こえたから、暴走族か何か追っかけてるんだろう。」

 

天津飯「そうか……。」

 

プーアル「クリリンさんも、お仕事大変ですねー。」

 

餃子「クリリン、凄い。」

 

ヤムチャ「さっきまでクリリンの所に、ランチさんもいたみたいだぜ?天津飯を追っかけてる途中で、ジェットフライヤーの燃料が切れちまったみたいだけどな。」

 

天津飯「ら、ランチさんか……恐らく、俺が一度も連絡をしていないからかも知れん。」

 

ヤムチャ「おいおい天津飯、それは流石に酷いと思うぞ?一度くらいは連絡した方が良いって!お前のそのスマホも、元はと言えばランチさんが持ってきてくれたんだろ?」

 

天津飯「まぁ……そうなんだが、いざかけるとすると手が止まってしまってな……何を話せば良いかも解らんし……。」

 

ヤムチャ「バカ野郎!そんなのどうだって良いんだよ!ランチさんはお前の声が聞けるだけで嬉しいに決まってんだろ!大事なのは話す内容じゃない、心だ!」

 

天津飯「心……?」

 

ヤムチャ「あぁ!心が通じ合えば、言葉なんて要らないんだよ!!なぁプーアル!」

 

プーアル「はい!ヤムチャ様!!」

 

天津飯「なるほど……確かにそれは言えてるかもしれんが……それとこれとは違う気がするのは気のせいか……?」

 

ヤムチャ「そんな事ねえって!とにかくさ、ランチさんに一言お礼は言っといた方が良いんじゃないか?」

 

天津飯「そ……そうだな。」

 

ヤムチャ「ん……もうこんな時間か。じゃあ俺そろそろ次のバイトが入ってるから!!いつか修行でもしようぜ、天津飯!」スッ

 

天津飯「あぁ、いつでも相手してやろう。」

 

ヤムチャ「ありがとなっ!」カチ (゚Д゚)ノ⌒・ポイッ

 

   BOOOOOMB!! 小型飛行機

 

バッ ヤムチャ「よしプーアル!しっかり掴まってろよ!西の都までぶっ飛ばすぜ!」

 

プーアル「わかりましたっ!」グッ

 

ヤムチャ(しかし、あの時クリリンが言おうとしてた事はなんだったんだろうなぁ……悟空達が結構色々って……。ついでにブルマの家に寄って聞いてみるか。)

 

    ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

餃子「……行っちゃったね、天さん。」

 

天津飯「あぁ……今もアイツ等は忙しいようだな。」

 

餃子「ところで天さん、ランチさんには電話しないの?ヤムチャも言ってたけど……。」

 

天津飯「うむ……一度だけ掛けてみようと思う。あいつの言う通り、寂しい思いをさせていたらいたでこっちも気分が良くないからな……。」

 

天津飯(心を通じ合わせる……か。良くは解らんが、話すだけ話してみるか……。)ピッ

 

 

~地球 西の都 カプセルコーポレーション中庭~

 

 

ベジータ「くっ……!おいトランクスッ!!もっと生地を持ってこい!!間に合わなくなっても知らんぞー!!」ジュー

 

トランクス「は、はーい!ちぇ、何で俺がパパの手伝いしなきゃなんねーんだよ……。」タッタッタ

 

ベジータ「ネコマジンやカカロットの野郎がお好み焼きを一気に食い始めてやがる……ここからが本当の地獄だ……!」ジュー

 

 

ブルマ「いつも思うんだけど、何でアイツお好み焼きを作るのだけはあんなに上手いのかしら……味もなかなかイケてるし……。」モグモグ

 

ピッコロ「ふむ……確かにこれはいける。」モグモグ

 

モグモグ 悟飯「誰かから教わったんですかね?」

 

ブルマ「あのベジータが?まっさか~。プライドの塊みたいなアイツが、そんな事あるわけないじゃない。」モグモグ

 

ブリーフ「しかし本当に美味しいなぁ……ベジータくんにこんな才能があったなんてねえ……。」モグモグ

 

ブルマ母「ほんとぉ~、今度レシピでも教えてもらいたいわぁ~。」モグモグ

 

マーロン「おいしー!」モグモグ

 

悟天「お兄ちゃん、お好み焼きってこんなに美味しいんだね!!何杯でもおかわりできちゃうよ!」モグモグ

 

悟飯「ご、悟天……お前いつからこっちに来てたんだ?」

 

悟天「ついさっきだよ?トランクス君と一緒に。」モグモグ

 

 

ピラフ「かぁー!こんなに美味いお好み焼き食ったのは初めてだー!シュウ、マイ!出来る限り我々で食べ尽くすのだっ!」モグモグ

 

シュウ・マイ「アイアイサー!!」モグモグ

 

 

ネコマジンZ「お好み焼きってこんなに美味かったのか、何個でも食えるぞ。」パクパク

 

悟空「なぁ!ネコマジン……だったっけ?」モグモグ

 

ネコマジンZ「んやネコマジンZだ、Zを付け忘れるんじゃない。なんだ?」モグモグ

 

悟空「さっきも言ったけどよ、おめえ今度開かれる全宇宙一武道会ってのに、オラ達と一緒に出てくんねぇかな?」モグモグ

 

ネコマジンZ「その全宇宙一武道会って、なんだっけ?」モグモグ

 

悟空「全部の宇宙で戦ってよ、一番つええ宇宙を決めんだ。ワクワクするだろ?」モグモグ

 

ネコマジンZ「ふーん。勝ったら何か貰えるのか?」モグモグ

 

悟空「まだその辺オラもわかんねえんだけどよ、全宇宙一を決めるたたけえだからなっ!多分すげえと思うぞ!!」モグモグ

 

ネコマジンZ「おおー!良いな!!いつからやるんだ?」モグモグ

 

悟空「オラ達の試合は9日後で、試合自体が4日後に開催されんだ!先に他の宇宙同士が戦うんだけどよ、オラぜってえ見に行くぞ。」

 

ネコマジンZ「そうか。ところで他の宇宙って一体なんだ?」パクパク

 

悟空「第6宇宙とか第10宇宙とか色々あってさ、オラ達のいる宇宙とはちげえ宇宙が存在すんだっ!まぁその辺はオラも良くわかんねぇけどなぁー。」

 

ネコマジンZ「なるほど。でも面白そうだから出ても良いぞ。」モグモグ 

 

悟空「ホントか!?よっしゃぁぁ!これでメンバー全員揃ったぞ!!」

 

ネコマジンZ「メンバー?団体でやるのか?」モグモグ

 

悟空「ああ!1宇宙に5人メンバー出場すんだっ!オラ達のチームはオラと、ベジータに悟飯、未来のトランクスで、おめえが最後だっ!!」

 

ネコマジンZ「ふむふむ……まぁ俺も強い奴と戦ってみたいと思ってたところだぞ。それでも良いぞ。」モグモグ

 

悟空「サンキューネコマジン……Zだっけ。おーいブルマ、ネコマジンZも出てくれるってよ!全宇宙一武道会にさ!」

 

悟飯「え!ネコマジンZさん出場するんですか?お父さん。」

 

悟空「あぁ!こいつすっげえつええから、ぜってえいい線行くと思うぞ!」

 

悟飯「そ……そうですか。」

 

ピッコロ「これから大変だな、悟飯……。」

 

悟天「ねーねーお父さん、そのネコマジンって人強いの?」

 

悟空「もちろんだっ!こう見えても悟天よりつええぞ?」

 

悟天「ホントっ!?すっごいなぁー!」

 

ネコマジンZ「はは、そうだろ。」

 

トランクス(あ、あんなブウみたいな奴が……ホントに俺達より強いのか……?)

 

ブルマ「メンバーが決まったのなら、孫くんウイスさんに伝えた方が良いんじゃない?それか私が通信機で伝えても良いけど。」

 

悟空「そうだなぁ……ブルマ、先にウイスさんに伝えておいてくれねえか?オラその間に未来のトランクス呼びに行くからよ!」

 

ブルマ「解ったわ、ウイスさんちゃんと出てくれると良いんだけど。」

 

悟空「すまねえな、オラちょっくら行ってくる。おめえはここでゆっくりしててくれ。」

 

ネコマジンZ「ん、わかった。」パクパク

 

悟空「えーとトランクスの気トランクスの気……あった!」ビ ッ

 

ネコマジンZ「お、俺と同じ瞬間移動だ。ここの悟空も使えるんだな!」

 

トランクス「え……君も悟天のパパの瞬間移動出来るの?」

 

ネコマジンZ「できるぞ?俺のいた世界では、俺の師匠は孫悟空だからな。」

 

トランクス「そ……そうなんだ……。」

 

ベジータ「トランクスッ!何を突っ立っている!焼いた生地に早くソースと青のり、おかかを振りかけやがれ!あとマヨネーズもなっ!!」

 

トランクス「は、はーい!」タッタッタ

 

ネコマジンZ「うまいうまい。」モグモグ

 

 

     ~田舎 スマホショップ前~

 

 

17号「どうだトランクス、スマホの使い心地は。」

 

トランクス(未来)「え……えぇ。初めて触ったので全然慣れないですけど……画面に実際にタッチするんですね……。」ポチポチ

 

17号「あぁ、でも慣れたら俺みたいにすぐ出来るさ……こんな風にな。」ババババ ポチッ

 

トランクス(未来)(す、凄いっ……指の動きが全く見えなかった……!)

 

17号「お前のスマホに、俺と18号の番号も入れておいたからな、これで何かあってもすぐ連絡できる。ライネもインストールしておいたから便利だぞ。」

 

トランクス(未来)「あ、ありがとうございます……。」

 

          ビ ッ

 

17号・トランクス(未来)「!!」

 

悟空「オッス、トランクス。」

 

トランクス(未来)「ご、悟空さん……!瞬間移動で来たんですか?」

 

悟空「へへっ、まあな!17号もいたんか?」チラッ

 

17号「あぁ。お前は相変わらず、俺を驚かせるのが上手い奴だな。」

 

悟空「わりぃわりぃ。ところで、おめえの父さんのぐええはもう良いんか?」

 

17号「それはもう大丈夫だ、ブルマさんには直接礼を言いたかったんだがな……。」

 

悟空「なんならオラが言っといてやろうかあ?」

 

17号「いや、18号がマーロンを迎えに行くついでに伝えるって言ってたから大丈夫さ。」

 

悟空「そっか。なぁトランクス、これから時間あっかあ?全宇宙一武道会の最後のメンバー決まったからよ、一旦ブルマの家に集まろうと思ってさ。」

 

トランクス(未来)「え……最後のメンバーが決まったんですか?」

 

悟空「あぁ!ネコマジンZっちゅう奴だ!!」

 

トランクス(未来)「ネコマジンZ……?何かのロボットですか……?」

 

悟空「違う違う違う、オラ達と同じ人間さっ!人間つってもちょっとちげえけどよ、オラ達と同じで超サイヤ人みてえなのにもなれんだっ!」

 

トランクス(未来)「えぇっ!?超サイヤ人にっ……!?」

 

17号「なるほどな……ちなみにそのネコマジンZって言う奴、どれぐらい強いんだ?」

 

悟空「超サイヤ人になったベジータが手も足も出ねえぐれえ強かったぞ。しかもベジータがブルーになったら、そのネコマジンZってのも一瞬でブルーになっちまってさ!!」

 

17号「あのベジータを?凄く強いな、そいつ。」

 

悟空「だろ?17号も見にくっか?」

 

17号「いや、俺はちょうど家に帰るところだ。俺も仕事があるから、天使のウイスって人から聞いた全宇宙一武道会ってのに観戦に行けそうにないしな。絶対優勝しろよ?」

 

悟空「おう!オラぜってえ勝つぞ!」グッ

 

トランクス(未来)「あの父さんにも勝ってブルーにまで……い、一体何者なんですか……?ネコマジンZって……。」

 

悟空「まぁ来てみりゃわかっさ!とにかくオラの肩掴まれ、瞬間移動すっぞ。」

 

トランクス(未来)「わかりました……17号さん。」スッ

 

17号「ん?」

 

トランクス(未来)「色々とありがとうございました。またスマホのライネや電話で結果を報告しますので、俺たちの事応援していてください……!!」

 

17号「あぁ解った……頑張れよトランクス!」

 

トランクス(未来)「はい!」コクッ

 

悟空「じゃあまたな、17号!!」スッ

 

          ビ ッ

 

17号「ふぅ……相変わらず、戦い事ばかり巻き込まれてるなアイツ等。まぁ俺が気にするほどでもないか……。」

 

 

      ~第7宇宙 界王神界~

 

 

界王神「ご先祖様……先程地球の様子を見ていたのですが、ついに我が第7宇宙のメンバーが全員決まったそうですよ。」

 

老界王神「そうか。で、最後のメンバーは誰なんじゃ?」

 

界王神「私も良くは解らないのですが、ネコマジンZと言う獣人戦士のようです。」

 

老界王神「あー……あやつか。」

 

キビト「知っておられるのですか?ご先祖様。」

 

老界王神「当たり前じゃ、これでもワシはお前さん等のようなヘボイ界王神とは違う、れっきとした界王神だからな。」

 

キビト「へ、ヘボイ……。」

 

界王神「は……はぁ……。」

 

老界王神「ええか?ネコマジンと言うのは、まだ人間というものが生まれる前から地球に存在していた種族じゃ。今地球にいるネコマジンZとは、その者の中で恐らく戦闘能力が高い種類じゃな。」

 

界王神「しかし……私はこれまで何度か地球を観察してきましたが、そのような者はどこにもいませんでしたよ?」

 

老界王神「んーむ……多分そのネコマジンZが何らかの方法で本来いた次元を越え、この現代に来たのじゃろう……どうやって来たかは解らんがの。」

 

キビト「この現代へ来たと言うことは、何か時を越える物を使ったという事でしょうか……?」

 

界王神「しかし、そんな次元が開いた気配は全然感じませんでしたが……一体どういう事なんでしょう。」

 

老界王神「まぁあやつの居た世界は元々ギャグ漫画らしいからの……やろうと思えば、ワシ達では予想も出来ん事も可能じゃろう……要は何でもありと言うことじゃ。」

 

界王神「ギャ、ギャグ漫画ですか……。」

 

キビト「つまり、ギャグ漫画の世界から来たと言うことですか……?」

 

老界王神「そういう事になるの。やれやれ、全宇宙一武道会もこりゃまた派手になりそうじゃわい……。」

 

 

~第??宇宙 サクリファイスの宮殿 封印の間~

 

 

ウイス「ふぅむ……これがサクリファイス様の所に置いてある極封印のつるぎですか……。しかしサクリファイス様の持っておられるつるぎとは、少し色が違いますねぇ……。」

 

雷神「ええ。これはサクリファイス殿が持っているつるぎを遥かに凌ぐ力を持った特殊な極封印のつるぎ……。なので今は誰にも触ることが出来ないよう、私と風神とサクリファイス殿で結界を張って封じております。」

 

ウイス「なるほど……ところでサクリファイス様のつるぎを遥かに凌ぐ力とは、一体どういう意味です?」

 

雷神「この結界を張っている極封印のつるぎは、大神官のサクリファイス殿でも扱えない物で、サクリファイス殿も持った瞬間に息切れをしてしまった程なのです。本来のつるぎも持っている者に対しかなり力を奪うのですが、これは比べ物にならない程力を吸い取るんですよ。」

 

ウイス「それ程まで力を……?そもそも、何故つるぎ自身が持った者に対して力を奪うのですかねぇ……。」

 

雷神「その辺はまだ良く解っていないのですが……とりあえずこのつるぎは全宇宙一武道会の賞品に出す際、全王様のお力でつるぎの能力を消していただこうと思っております。既にサクリファイス殿のつるぎも、全王様に力を奪う代償を消していただいておりますので。」

 

ウイス「そうなんですか……全王様が消して頂けるのなら安心ですね。」

 

スタスタ 風神「あれ~?ウイスさん~いつの間に~?」

 

ウイス「こんにちは風神さん、少しこちらの宇宙の様子を見に来ました。」

 

風神「そおなんだ~。にしても~相変わらずこのつるぎ~色黒だよね~。」スッ

 

雷神「触るなよ風、お前の力を吸い取られてしまうぞ。このつるぎは全宇宙一武道会の賞品に出す際、全王様に能力を消してもらうのだからな。」

 

風神「わかって~るよ~。でも~それさ~賞品にするより~粉々に砕いて消した方が~良くない~?」

 

雷神「それが出来れば苦労はせん……これも神の神器の1つに認定されておる特殊なものだ。全王様からの許可を頂けなければ、我々で勝手には出来ない。」

 

風神「え~。」

 

ウイス「しかしその神の神器である事を除けば、このつるぎ自体を簡単に砕く事は可能なのでは?」

 

スタスタ サクリファイス「いえ……そのつるぎだけは、どんな力を持ってしても破壊不可能なのです……。」

 

雷神「サクリファイス殿……?」

 

風神「サクリファイス様ぁ~どこへ行ってたの~?」

 

サクリファイス「少し私達のメンバーの様子を見に……。」

 

ウイス「サクリファイス様、このつるぎは破壊不可能とはどういう意味です?」

 

サクリファイス「先程雷神さんも言いましたように、今私達が封印してある極封印のつるぎは……何故か解りませんが、私の持っているつるぎの力を大きく上回っています。そして何年か前に全王様にお会いした時なのですが……。」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

スタスタ サクリファイス「お久しぶりです、全王様。」

 

全王「んー、サクリファイスちゃん久しぶりー。今日はどうしたのね?」

 

付き人1.2「用件はなんだ?サクリファイス。」

 

サクリファイス「いきなり来て差し出がましい事を言いますが……このつるぎを消して欲しいのです。」チャキン

 

全王「なに?これ。」

 

サクリファイス「私の宇宙で管理している、極封印のつるぎというものです……お願いできませんか?」

 

全王「この2つを?うん、良いよー。」スッ

 

サクリファイス「あ、あの!ちょっと待っていただけます……?消して欲しいのはこのつるぎ自体ではなく、このつるぎの能力です。」

 

全王「能力ぅ?」

 

サクリファイス「はい……。このつるぎは昔、私の父上が使っていた物なのですが、これは持っている者に対し少しずつ体力を奪っていくつるぎのようで……その能力を消していただければ有り難いのですが……。」

 

付き人1.2「なら、使わなければ良いのではないのか?」

 

サクリファイス「それが……少し使ってみた所、かなり手に馴染み使いやすく私のつるぎにしようかと思いまして……。それに剣も使わなければ錆びる一方ですし、何より父の形見ですから……。」

 

付き人1.2「しかし……。」

 

全王「うーん、いいよ。」

 

サクリファイス「ありがとうございます……全王様……!」

 

付き人1.2「ぜ、全王様……宜しいのですか……!?」

 

全王「良いの良いの、じゃあそのつるぎね、下に置いてくれる?」

 

サクリファイス「はい、こうですか?」スッ

 

全王「うん、それじゃあいくよ。」キィィィン

 

付き人1.2「……。」

 

サクリファイス「お願いします……。」

 

全王「こんな能力……消えちゃえ!」カ ッ

 

    キ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン

 

全王「はい、終わったよ。」スッ

 

サクリファイス「ありがとうございます、全王様。それともう1つ、消してもらいたい物があるんですが。」チャキン

 

付き人1.2「まだあるのか……?」

 

サクリファイス「すみません……お手数をお掛けします。」

 

全王「良いよ、どれかな?」

 

サクリファイス「これも、先程消して頂いた極封印のつるぎなのですが……。」スッ

 

全王「んー?」チラッ

 

付き人1.2「サクリファイス、何故それだけは結界を張って持ち歩いているのだ?」

 

サクリファイス「これは私の持っている物と違い、何故か力を奪う能力が異常に高いのです。ですから小型化し、こうして結界を張っているのですが……。」

 

全王「結界で良く見えないけれど、なんか物凄い色してるね。これもそれとホントに同じなの?」

 

サクリファイス「はい、この状態からでも大丈夫ですか?」

 

全王「良いよ、じゃあやってみるのね。」スッ キィィィン

 

全王「……消えちゃえ!!」バ ッ

 

  バ シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

全王「……んー。」

 

サクリファイス「どうしました?全王様。」

 

全王「このつるぎね、君の今持っているつるぎと違ってね、僕の力を吸収するみたいなのね。」

 

付き人1.2「な、なんですと……!?」

 

サクリファイス「力を吸収……?どういう事ですか?」

 

全王「僕の力でもつるぎの能力が消えないの、こんなの初めてなのね。これ自体消すようにもしてみたんだけど、ダメなのね。」

 

サクリファイス「つまり……全王様の力を持ってしても、このつるぎだけ力を奪う能力や存在自体が消せない……ということでしょうか?」

 

全王「うん。他のはそんなだったんだけど、それだけ何か特殊な力が加わってるみたいなのね。だからね、それを神の神器に指定するのね。」

 

サクリファイス「このつるぎを……神の神器に?」

 

付き人1.2「つまり、お主自身の宇宙でしっかりと管理しておくのだ……誰も触れることが無いようキッチリとな。」

 

サクリファイス「わ、解りました……。全王様、神器の指定に浄化、ありがとうございました。」スッ

 

全王「うん、またねー。」

 

付き人1.2「バイチャ。」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

ウイス「全王様のお力でも消せないつるぎ……だから破壊は不可能ということなのですか。」

 

サクリファイス「はい……。」

 

雷神「サ、サクリファイス殿!このつるぎが全王様でも消せない話……そんな事私は聞いていないぞっ!?」

 

サクリファイス「すみません隠すつもりはなかったのですが……ですから今はこのつるぎをこのままにして大会が始まり次第、私はまた全王様に頼んでみるつもりです。」

 

雷神「むぅ……全宇宙一武道会の賞品の神の神器に入っていて、全王様の力でも破壊できんとは……。」

 

風神「しかし~なんでだろうね~。他のつるぎは消せたのに~なんでこれだけ~?」

 

ウイス「そうですね……そこが不思議なところです。」

 

サクリファイス「私も昔の書物を見て、出来るだけこのつるぎを調べてはいるのですが……やはり父上が使っていた物としか書かれていなくて……。」

 

ウイス「でしたら私の方でも少し調べてみましょう。もしこんな危険な物が、全宇宙一武道会に優勝した宇宙に回ってしまったら……少し危ないですからね。」

 

風神「ありがとお~ウイスさん~。」

 

雷神「やはりこのつるぎだけは、優勝賞品から取り下げた方が宜しいのではないだろうか?」

 

サクリファイス「雷神さん、それは無理だと思われます。全王様は全宇宙一武道会の詳細を発表した際、神の神器達を授けると仰いましたから。神器達だとこのつるぎも含まれている事になりますから、もしこれを取り下げてしまったら、全王様は契約を放棄したと見なされてしまいます……。」

 

雷神「むう……どうしたものか。」

 

ウイス「とりあえずサクリファイス様達は、全宇宙一武道会が始まるまでこのまま結界を張っていた方が宜しいですね。あとは無理を承知で、全王様と話し合いをされてみては如何です?」

 

サクリファイス「解りました。ではウイス、そちらの方も何か解れば連絡を頂けますでしょうか?」

 

ウイス「かしこまりました。では私はそろそろ失礼します……また全宇宙一武道会の際にお会いしましょう。」コンッ

 

   ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

風神「またね~。」ノシ

 

雷神「……どうするのです?サクリファイス殿。」

 

サクリファイス「とりあえずこのままにしておきましょう……私はまたこのつるぎを調べてみます。風神さんと雷神さんは、今は全宇宙一武道会に向けて彼等を鍛えてあげてください。」

 

雷神「……わかりました。」シュン

 

風神「おっけ~。」シュン

 

サクリファイス「……。」

 

 

ウイス(どうやら……サクリファイス様の所はかなり苦労しているようですねえ。それにあのつるぎ……何か肌がピリピリするような気を感じました……。)

 

ウイス(まるでつるぎ自体が意識を持っているような……まさかとは思いますが、何者かがあの中に封印されているとか……考えすぎですかねぇ。)

 

 

   ~第?宇宙 全王の宮殿 全王の間~

 

 

全王「んー。」

 

付き人1.2「全王様、そろそろ全宇宙一武道会の詳細を決めた方が宜しいと思いますが……。」

 

全王「んーそうだね。やっぱり第1試合だけ発表じゃ、良く解らないもんね。どんなのが良いかな?」

 

付き人1.2「やはり12の宇宙全てが戦っては長引いてしまうので、AブロックやBブロックと分けた方が宜しいかと……。」

 

全王「そうだね。じゃあとりあえず……悟空とサタンのいる宇宙を先に決めちゃおうかな。」

 

付き人1.2「承知しました。では……第7宇宙と第10宇宙をAブロックの第2試合で如何です?あそこと第7宇宙は、何やら色々と絡んでいるようなので。」

 

全王「ふーん。じゃあ後はどうするのね?」

 

付き人1.2「とりあえずそこまで決めたら、後は全王様が決めていただいて良いと思います。」

 

 

全王「わかったのね。それじゃあAブロック第1試合は、4日後の第3宇宙と第6宇宙。それでBブロックの第1試合は、9日後の第7宇宙と第10宇宙にするのね。あとはまた決めるのね。」

 

 

付き人1.2「わかりました。ではまた神ッターで流しましょう。」

 

全王「うん!」

 

 

ナレーター「ついに、我ら第7宇宙の対戦相手が決まった。それは破壊神ロッド達がいる第10宇宙であった……そしてブラックも……。色々な思惑が交差する中、この全宇宙一武道会は一体どうなるのか……!」

 

ナレーター「そして、サクリファイスの宇宙に管理されている極封印のつるぎの謎とは一体……!!」

 

 

 

スタスタ ブルマ「あれ?アンタいつの間にいたの?」

 

ウーロン「突然の依頼で、急遽作者が俺の事出したんだよ。」

 

ブルマ「そうなの……アンタも大変ねぇ。」

 

ネコマジンZ「お前美味そうだな、焼いて食って良いか?」

 

ウーロン「なんでどいつもこいつも俺の事を食い物にしか見ねえんだよ……。」

 

18号「で、何でお前もいるんだ?」

 

ヤムチャ「え……いちゃダメだったかな……?」

 

プーアル「ヤムチャ様ぁ……。」




これで25話は終わりになります。
ついに第7と第10の対決が決定しました……!
他の宇宙と戦わせても良かったのですが、書く分がかなり長くなってしまいますので妥協しました……。

間に空いてるAブロックの詳細はまた開催後になるかも……、
そして極封印のつるぎの正体が徐々に見え始めましたが、はてさてどうなりますか……。

あ、明けましておめでとうございます!なんとか年始に投稿できました。今年もこのバカをよろしくお願いします……。
ここまで見ていただき、ありがとうございました!
(挿絵間に合わなかった……。)

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