ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語) 作:サクトン
ナレーター「第3宇宙では全宇宙一武道会へ向け、ワンド達の出場メンバーは修行を続け、着々と準備を進めていた。」
ギネ「はぁ……はぁ……さすがバーダックだ……私も同じ超サイヤ人だってのに……ここまで差をつけられるなんてさ。」
バーダック「当たり前だろうが。俺はまだ女に負ける程、耄碌してねぇよ。」
ドサッ ガレゴム「ぐぉっ……!何なんだこのおっさんは……強いとかそういう次元じゃねぇぞ……!」
キベス「我々2人がかりでも……全く歯が立たないとは……。」
パラガス「腐☆腐。俺を八つ裂きなどと……その気になっていたお前等の姿はお笑いだったZE☆これぐらいどうって事ないわぁ!」
ブロリー「さすが親父ぃ……。」\デッテーン/
ナレーター「そして我らが第7宇宙では、悟空達が地球へと戻ってきたが、ブルマ達は忙しく手が離せない状態だったため、悟空は仕方なくビルスの宮殿へと赴き、大神官サクリファイスとバッタリ会ってしまう。」
サクリファイス「まぁ……そういう事になってますね。では、貴方の力を見せていただきましょう。私の宇宙にいる戦士達に通用するかどうか……確かめてあげます。」
悟空「だぁぁぁっ!!!」ドヒュゥゥゥゥン
サクリファイス「!」(あの変身は……彼と同じ……。)
悟空「それじゃあ行くぜぇっ!!」ザッ
ナレーター「色々ハチャメチャはあったが、悟空は大神官の中で一番強いと言われているサクリファイスと手合わせをする事に成功する。果たして、サクリファイスの実力は?そして第3宇宙に現れる、バーダックの息子ラディッツとは……?」
ギネ「奴……?奴って誰の事だよ。それに攻めてくるって……?」
バーダック「俺の馬鹿息子だよ……カカロットじゃない方のな。」
ギネ「ま、まさか……ラディッツ!?」
バーダック(まだしぶとく生きてやがったとはな……。)
♪チャチャチャン チャチャチャン
~第7宇宙 地球 地域総合病院内~
プシュー 受付「こんにちは。今日はどういっt」
バッ 17号「すまん、通らせてもらうぞ!」タッタッタ
( ゚д゚)ポカーン 受付「は……はぁ……。」
18号「ごめんよ!」タッタッタ
( ゚д゚)ポカーン 受付「え……えぇ……?」
トランクス(未来)「失礼します!!」タッタッタ
( ゚д゚)ポカーン 受付「は……はい……。」
~地域総合病院 501号室~
バタン 17号「親父!!」スタスタ
ピーピーピーピー 父「……。」
医者「ら、ラピスくん!そんなに慌ててどうしたのかね?」
サッ 18号「糞親父……こいつは思ったより酷いな、管だらけじゃないか。」スタスタ
医者「き、君は……?」
17号「俺の姉です。それより先生、親父の容態は?」スッ
医者「あぁ……今丁度眠った所ですよ。さっきまで苦しそうにして暴れていたので、鎮静剤を打ちました。」
17号「そうですか……。」
トランクス(未来)「これが……17号さん達のお父さんですか……?」
18号「あぁ、もう何十年も会ってなかったけどな。」
トランクス(未来)(布で顔が見えないが、身体中に点滴の針や酸素を供給するための管が……かなり危ない感じだ。)
17号「先生、すぐにこの薬を親父に打ってくれ。」スッ
医師「ん?その容器は……?」
17号「こいつは特効薬だ、親父の白血病を治すためのな。」
医師「ほ、本当ですか!?白血病に効く特効薬があったなんて……誰がこんな物を……!?」
18号「私の知り合いが作ったんだよ、ブルマって人がさ。」
医師「ブ、ブルマ!?もしかして世界の大企業、カプセルコーポレーションの社長の娘さん!?」
17号「あぁ、あの人は天才らしいからな。この特効薬をものの10分で作っちまったよ。」
医師「し、信じられん……私達でも作れなかった特効薬を……!」
18号「良いからさっさと打ちなよ、この親父いつまで持つか解らないんだろ?」
医師「わ、解りました!!少々お待ちください!!」タッタッタ
バタン 医師「おい!誰か手の空いてるのはいるか!?501号室の患者の特効薬が見つかった!!すぐに打つ準備に入る、手伝ってくれ!!」
看護婦達「は、はい!!」
トランクス(未来)「……。」(父さん……か。)
~地域総合病院前 中庭~
18号「17号、糞親父は?」
17号「あの後担当医師が、すぐに特効薬を入れた点滴をしてくれたよ。しばらくしたら元気になると思う。」
18号「そうか……良かった……。」
トランクス(未来)(この2人がこんな顔をするなんて……初めて見たな。やはり俺の知っている未来の17号達とは、根本的に違っているのだろうか……。)
17号「トランクス、お前には礼を言わないとな。俺達の親父が世話になった……。」
トランクス(未来)「い、いえ!俺は特に何もしてませんよ。お礼なら母さんに言ってください。」
18号「でもアンタも手伝ってたじゃないか、私達の親父の為に。」
トランクス(未来)「そ、それはそうですが……。」
18号「本当にありがとな……昔は私達もヤンチャしてて親父達をほったらかしてたんだ。挙げ句の果てに、私達はDr.ゲロの奴に捕まっちまってな。」
トランクス(未来)「そ、そうだったんですか……。」
17号「あんな糞親父でも俺達にとっちゃ、たった1人の親なんだ……本当にすまなかった。」
トランクス(未来)「お、俺の方こそすみませんでした……。17号さんが最初に来たとき、酷いことを言ってしまって。」
17号「気にするなよ、そりゃ昔敵だった奴がいきなり現れたら、誰だって警戒するさ。まぁ正直言って、お前の目は少し怖かったけどな。」
トランクス(未来)「す、すみません……。」
18号「まぁこれで、糞親父も安心して寝れるって訳だ。後でブルマ達にもキチンとお礼を言うよ。なっ、17号。」
17号「あぁ、こう見えても俺は紳士だからな。」
18号「自分で言うんじゃないよ。」
トランクス(未来)「あははは……!」
17号「別に良いだろ、トランクスも笑うなよー。」
トランクス(未来)「すみません、17号さんも冗談を言うんだって思っちゃって。」
17号「言うよそりゃあ。ゲロの野郎に改造されたって言っても、元々は人間なんだからな。」
トランクス(未来)「そうですね……。」
トランクス(未来)(そうだった……本来17号達も、Dr.ゲロに捕まって強制的に改造され、云わば俺達と同じ被害者なんだ。)
18号「それより17号。トランクスが未来から来たってのは、私が送ったライネで知ってるだろ?」
17号「あぁ、それがどうかしたか?」
18号「セルの一件が終わってからな、トランクスが未来に帰った後、一体何をしたか知ってるかい?」
トランクス(未来)「じゅっ、18号さん!?それは……!」
17号「なんだ?トランクスが何かしたのか?」
18号「未来の私達を殺してくれたんだってさ、酷いことするだろ?」
17号「そうなのか?全くやってくれるな、トランクス。」
トランクス(未来)「いやだってその……俺の未来では、17号さん達は敵だったので……!(汗)」
18号「そんなの理由になるか!このやろ~!」コチョコチョ
17号「よくも俺達を殺しやがって、こいつ~!」ワシャワシャ
トランクス(未来)「あははは!ちょ、ちょっと脇をくすぐるのはやめてください18号さん……!17号さんも髪の毛クシャクシャにするのはーっ!」
~カプセルコーポレーション 内部~
ブルマ「ふぅ……一仕事したら肩が凝るわねぇ。トランクス達、ちゃんと薬届けてくれたかしら?」
ピッコロ「恐らく、17号達と一緒に行っているだろう。」
マーロン「ピッコロ腕伸びるー。」ビヨーン
悟飯「ですが、トランクスさんと17号さん達を一緒に行かせて……大丈夫でしょうか。」
ブルマ「大丈夫よトランクスなら。あの子もちゃんと18号達の事解ってくれるわ。」
ブリーフ「おーいブルマ、ワシは少しやり残してある仕事があるから、研究所に籠るぞー。」スタスタ
ブルマ「はーい。」
ブルマ母「さぁさ皆、喉乾いてるでしょお?ジュース持ってきたから、遠慮せずにドンドン飲んでね~?」スッ
悟飯「ど、どうもすみません。」
ピッコロ「すまん……。」
マーロン「わーい!ジュース!」
ブルマ母「ごめんなさいね~?うちのブルマのワガママ聞いてもらっちゃって~。この子言い出したら聞かない子だからぁ~。」
悟飯「はははは……良く知ってます。」
ブルマ「んもう!ママったら余計な事言わなくて良いの!今回は世のため人のためにやったんだから!これから大事な話があるんだから、ママはあっち行ってて!」
ブルマ母「はいはい~。」スタスタ
ブルマ「全くもう……ところで結局さ、全宇宙一武道会に出る最後のメンバーはどうするのよ?」
悟飯「ベジータさんは、ブウさんを入れるって言ってましたけど……でもピッコロさんは、17号さんの方が良いんですよね?」
ピッコロ「それはあくまで俺個人の意見だ。やはり参加するお前達で決めた方が良いだろう。」
悟飯「そうですか……父さんはどう考えてるのかなぁ……。」
ピッコロ「そう言えばさっき孫の気を感じたが……また消えてしまったな。サタンの気は感じるんだが……。」
ブルマ「え?帰ってきてたの?孫くん。」
悟飯「えぇ、ブルマさんのお手伝いをしてる時に少し。恐らく、またビルス様の所へ行ったんじゃないでしょうか?」
ブルマ「孫くんって、ホントにビルス様の所へ行くの好きねぇ……修業の事しか頭にないのかしら?」
ピッコロ「あと強い奴と戦いたいと言うのもな……。」
悟飯「はははは……。」
ブルマ「孫くんビルス様の所にいるなら、ウイスさんの通信機で聞いてみようかしら……。」
ピラフ「zzz……はっ!?ここは誰!?私はどこ!?」
シュウ「zzz……どうしたんです?ピラフ様ぁ……。」
マイ「あぅぅ……お、重たいよトランクスぅ……。」
~カプセルコーポレーション 重力室~
ベジータ「……。」
ベジータ「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ドヒュゥゥゥン
ベジータ(カカロットの奴、この俺を差し置いてビルスの所に行きやがったな……!!)
ベジータ「クソッタレがぁぁぁぁぁぁ!!!」ゴゴゴゴゴ
~カプセルコーポレーション 重力室前~
悟天「す、凄く怒ってるね……トランクス君のパパ。」
トランクス「外からでも聞こえるよ……近づかねぇ方が良いな。」
悟天「そ、そうだね……。」
トランクス「外で遊ぼうぜ……悟天。」
~第7宇宙 ビルスの宮殿前平原~
ドヒュゥゥゥン 悟空「さて……いっちょやっか……!!」グッ
サクリファイス「その前に孫悟空さん、少し失礼します。」スッ
悟空「ん……?」
サクリファイスは悟空の目の前に一瞬で現れると、悟空のおでこに指先をコツンと当て、そっと目を閉じた。
サクリファイス「……。」
悟空「サクリファイス様ぁ……オラのおでこに指当てて何してんだぁ……?」
ビルス「アイツ……悟空の記憶を辿ってるな……。まさかあれをやるつもりじゃないだろうな……。」
ウイス「どうやらそのようですね。」
サクリファイス「……。」(なるほど……確かにこの孫悟空は、かなりの戦いを潜り抜けてきたようですね。)
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フリーザ「安っぽいネーミングですが、ゴールデンフリーザとでも言いましょうか……。」
ブラック「どうだこの姿……美しいだろ?お前らのセンスに合わせて言えば……ロゼ、そう……超サイヤ人ロゼ。」
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サクリファイス(それに……セルと言うものや魔人ブウという存在まで。……でしたら孫悟空の今の状態が妥当……ですか。)
サクリファイスは悟空から指を離し背を向けて、再び悟空から距離を取った。悟空は超サイヤ人ブルーになったまま、呆気にとられていた。
悟空「サクリファイス様ぁ、さっさとやろうぜぇ。オラずっと待ってんだけどさ。」
サクリファイス「解りました。ですが、私はこの状態では戦いません。貴方自身となって闘わせて頂きます。」
悟空「オラ自身……?どういう意味だぁ?」
サクリファイス「はぁっ……!!」 カ ッ
サクリファイスが謎の発言をして気合いを入れた瞬間、サクリファイスの身体から光が迸り、悟空はとっさに目を瞑った。
悟空「な、なんだぁ!?目眩ましかぁ!?」
ビルス「やはりあれか……。」
ウイス「悟空さんはどんな反応をしますかねぇ……。」
ウイス「前に戦ったブラックとは違い、今の※自分自身※と戦うことになったら……。」
やがてサクリファイスから発せられた光も収まり、悟空が目を開けると……そこには信じられない光景が飛び出してきた。
悟空「くっ……!……ん?」パチ
悟空?「……。」
悟空「えっ……何でオラが目の前にいんだぁ?」
悟空?「オッス!オラ悟空、宜しくな!!」
悟空「いぃ!?声とか喋り方もオラそっくりだ……!ブラックみてぇに黒い服着てねえし……いってえどうなってんだぁ!?」
なんと、悟空の目に飛び込んできたのは……髪型や服、口調までもがそっくりな自分の姿そのものだった。
悟空?「そっかぁ……この姿じゃ喋り方とかもこんな訛った感じになっちまうんだなぁ……自分の事もオラって言うみてぇだし。」
悟空「ま……まさかおめぇ……もしかしてサクリファイス様なんかぁ!?」
悟空(サ)「おっ、やっと解ったみてぇだな!オラサクリファイスだ!どうだこれ、見事におめぇとそっくりだろ?」
悟空「いや、そっくりなんてもんじゃねぇよ……完全にオラじゃねぇか!!サクリファイス様って魔法使いなんかぁ!?」
悟空(サ)「魔法使いじゃねぇよ……これも神様の技っちゅう奴さ。まぁオラの宇宙にも、魔法使う奴がいっけどなぁー。これはオラのオリジナル技だっ!」
ビルス「なんか悟空が2人もいると……ブラックと違う意味でかなり気味が悪いな。」
ウイス「服も口調も全く同じになりますからね……ブラックのように区別も難しいです。唯一違うのは、悟空さんのマークが無いことでしょうか。」
悟空(サ)「よっしゃ!!じゃあいっちょやってみっか!!」
悟空「サクリファイス様、オラは今超サイヤ人ブルーになってんだぜ?そっちはなんねえのかよ?」
悟空(サ)「へへっ、まぁな。その超サイヤ人ブルーっていうのはよ、結構体に負担が来るだろ?だからオラはこれで良いぞぉ!」
悟空「そうかよ、どうなっても知らねぇぞ?」バッ
悟空(サ)「さぁ来い!!」バッ
悟空と悟空に変化したサクリファイスがお互いに構える。辺りは風の音だけが漂い、2人は出方を見る。
悟空(参ったな、構えもまるっきりオラと同じみてえだ……本当に自分自身を相手にしてる感じだぜ。オラが子供ん時にやったミスターポポの修行を思い出すぞ。)
悟空(サ)(孫悟空さん……どう出るか楽しみです。)
近くにあった木に生えている枝が風の影響でポキッと折れ、その音が静けさの中にこだました瞬間、一番最初に動いたのは悟空だった!
ダ ン ッ 悟空「オラが相手だからって手加減しねぇぞぉ!!!」
悟空(サ)「そのまま突っ込んでくんのか?隙だらけだぞ!!」バッ
サクリファイスは悟空が突っ込んでくる場所を読んですかさず悟空の顔にパンチをいれようとした!だが悟空はそれをさらに読み、瞬間移動でサクリファイスの背後に回り込んで蹴りを繰り出す!
悟空「こっちだぁ!」ブ ン ッ
悟空(サ)「あめぇぞ!」ブ ン ッ
サクリファイスは悟空の瞬間移動の蹴りを自身の蹴りで相殺させる。互いの蹴りの衝撃は凄まじく、爆音と共に辺りは突風が吹き荒れた。
ビリビリ 悟空「くっ!」(オラの超サイヤ人ブルーの蹴りを……!)
ビリビリ 悟空(サ)「へへっ、今オラはおめぇだぞ?それぐらい読めてっさ!」
バッ 悟空(サ)「だぁりゃぁ!」ブ ン ッ
サクリファイスは瞬時に相殺させた自身の足を離し、体を回転させて反対側の足で攻撃する。悟空は腕で受け止めるが、サクリファイスの蹴りの衝撃で、受け止めた腕が痺れてしまった。
ピクピク 悟空「いちちち!!」(なんておめぇんだ……!)
悟空(サ)「余所見してる暇ねぇぞ!!!」バッ
悟空の腕が痺れている隙に、サクリファイスは悟空の懐に入りひじうちを入れる。悟空はそのまま吹き飛んだが、何とか体勢を立て直して受け身をとった。
悟空「いってぇぇぇ……!!超サイヤ人ブルーになってんのに、すっげぇいてぇぞ……!」
悟空(サ)「あたりめぇだ、今のは急所だかんな。いくらおめぇが超サイヤ人ブルーになってても、急所を打たれたらさすがにいてぇに決まってんだろ?」
悟空「そりゃあそっか……。」スッ
悟空は立ち上がり、すぅっと息を吸い一気に気合いを入れた。超サイヤ人ブルーのオーラが瞬く間に火花を散らし、サクリファイスを威嚇する。
悟空「じゃあ今度はこれでどうだ!!かぁぁ……めぇぇ……はぁぁ……めぇぇ……!!!」キィィィィィィン
悟空(サ)「へへ!だったらオラも!!かぁぁ……めぇぇ……はぁぁ……めぇぇ……!!!」キィィィィィィン
悟空(!……技もオラと同じのを使うんか……!!)
サクリファイスが自分と同じ技を繰り出すことに少し驚きを隠せなかったが、悟空はその手を緩めず気を手に集中させて、かめはめ波の準備を終えた!
悟空・悟空(サ)「「はぁぁぁぁぁ!!!」」ズォビッ
お互いのかめはめ波が炸裂しぶつかり合う。周りの地面がバキバキと音を立てて崩れ、辺りは青色の光がこうこうと輝いていた。悟空とサクリファイスのかめはめ波は正に互角……しばらくすると、かめはめ波がぶつかり合っている中央部分が膨れ上がり、一気に爆発した。悟空は衝撃に備え、両腕で前方をガードする!
悟空「くっ!!」バッ ゴゴゴゴゴ
スッ 悟空(サ)「……はっっ!!!」ド ン ッッ
だがサクリファイスは衝撃に目もくれず、悟空がいる位置に手を添え一気に気合いを入れた。悟空は何かしてくる気配を察したが、サクリファイスの攻撃の方が一瞬早く、悟空は一気に吹き飛ばされてしまった。
悟空「うわぁぁ!!!」キーーーーン ズド ォォォン
悟空は受け身をとろうとするが、かめはめ波の衝撃もあって受け身がとれず、近くにあった大岩に叩きつけられてしまった。
ゴゴゴゴ 悟空(サ)「かめはめ波を撃った後油断しすぎだぞ、まだたたけぇは続いてんだかんな。」
ウイス「さすがサクリファイス様ですね……。」
ビルス「あの超サイヤ人ブルーの悟空相手にノーマル状態でここまでやるとは……相変わらずアイツの戦闘スキルは恐ろしいな。」
ウイス「サクリファイス様があの姿になっている時はその者の力と同等になりますからね……つまり普段の悟空さんの通常状態と、今サクリファイス様がなられている悟空さんの力は全く同じということです。」
ビルス「確かそうだったっけ。戦いのやり方が変われば、悟空もあれだけ強くなると言うことか。小さい頃はあの能力を使って良く僕を騙してくれたもんだ……。」
ウイス「気や容姿……そして口調までそっくりそのままになりますから、騙される側からしたらこれ以上厄介な事はありません。それにしてもあの時のビルス様と来たら、それはもうビックリされてましたから。」
ビルス「そりゃお前……全王様の姿になって突然消しちゃうよ?とか言われたら誰だってビックリするだろがっ……!僕あの時少しチビっちゃったんだぞ。」
ウイス「今では想像も出来ないですねぇー……想像するとそれはそれで面白そうですが。」
ビルス「うるさいな……とにかくその話はやめだ!今はこの戦いを見ておきたい気分なんだよ!」
ガコォォン 悟空「へっ……本当につえぇなサクリファイス様。いや今はオラの姿になってんだっけ……何かこんがらがっちまうなぁ。」ザッ
悟空(サ)「わりぃわりぃ!けどやっぱサイヤ人はタフだなぁ……全然ヘッチャラって奴か?」
悟空「別にそうでもねえさ……。よし、じゃあこっからマジでいくぜ?」
悟空(サ)「もしかして、今まで本気出してなかったんか?」
悟空「あぁ、その姿のサクリファイス様の力を見てたんだ。けどすげぇつええからよ、オラもマジになろうと思ってな。」
悟空(サ)「なーるほど、じゃあフルパワーでかかってこいよ!」バッ
ドヒュゥゥゥン 悟空「あぁ!!言われなくてもそのつもりだっ!」
ビルス「お前ら、続けんのは良いが星は壊すんじゃないぞ?」
ウイス「ホホホホ。」
~第3宇宙 惑星ポンポル~
ピーン ギネ「! この気は……?」
バーダック「あの野郎……もう来やがったか。」スッ
ブロリー「なんだぁ……?」
パラガス「グモリー彗星が衝突するのか……もしそうだとしたら、俺達はパッパラパーでございます。」\エーー/
ブロリー「親父ぃ……死にたいのか?」
パラガス「いゑゑいゑゑ!!滅相もございません!」(汗)
バーダック「全員付いてこい!奴が降りてくる場所は、さっきので大体把握した!!行くぞっ!!」ドヒュゥゥゥン
ギネ「ま、待てよバーダック!!」ドヒュゥゥゥン
ブロリー「はぁ……だリーです……。」ドヒュゥゥゥン
パラガス「腐☆腐。良い子の皆、よぉーく見ておけ☆私の宇宙で一番環境が整った美しい、ブFUUU↑じゅつでございます……あーう☆(^q^)」ドヒュゥゥゥン
~惑星ポンポル 町外れの荒野~
ザッ バーダック「ここに奴が来るはずだ……ギネ、気配は感じるか?」
ギネ「ちょっと待ってな…………うん、どんどん近づいてくる。」
パラガス「良いぞぉ……その調子だぁ……DONDON☆近づけ、ラデ良いッツんん?よ……ふぅ~うぅふっふふぁ~はぁ~はぁ~はぁ~はぁ~h」
ブロリー「であ!」
ドッ パラガス「DOOR!?」
ブロリー「親父ぃ……いい加減にしろットォォォォォォ!!」
パラガス「お待ちください!!明日まで、明日までお待ちくだDOOR!?」
ギネ「うるさいなお前ら!少し黙ってて!!」
ブロリー「はい……。」
パラガス「ごめんなサイヤ人……!」
ブロリー(親父ぃ……後でガンバん"ん"ん"ん"ん"ん"!です……。)
パラガス(あーう☆(^q^))
キ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ー ン
ギネ「来た……!!」
バーダック「間違いねぇ……サイヤ人のポッドだ……。あいつまだ星の地上げをやってやがったのか……もうフリーザはいねぇってのによ。」
ブロリー「あ……一人用のポッドかぁ。フッフッフッフ☆」
パラガス「嫌な予感がするぞぉ!!」
ブロリー「親父ぃ……ポッドはどこだぁ……?」ギュピ
パラガス「腐☆腐。NAI☆!!」
ブロリー「なにぃ……!?」
パラガス「ポッドがあるなどと……その気になっていたブロリー!の姿はお笑いサイヤ人……!そのものだった……生まれついての桁外れのお笑いは、成長するにしたがって増大し、(突っ込み的な意味で)凶暴化していった……。」
ブロリー「親父ぃ……。」
パラガス「んん?ど、どうした……!?ブ、ブロリー!!」
ブロリー「……」
岩盤「やぁ。」
パラガス「ふぉおお!?」
バ ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン ズドォォン……
ブロリー「もう終わりか……?」グッ グッ
パラガス「一押しが足りんよ?」
ブロリー「へぁっ!?」
パラガス「必殺の、パラガス波ァァ↑☆」ポーピィ
ズドォォ ブロリー「ぬぉぉぉぉ……!?」
ブロリー「ばぁぁぁぁかぁぁぁなぁぁぁぁぁぁぁ……!!!」
ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン
パラガス「腐☆腐。俺を倒せるなどと……その気になっていたブロリー!の姿は、最高☆でございました。はぁ~はぁ~はぁ~はぁ~うっはっは☆」
バーダック「邪魔だぁぁー!」
ドスッ パラガス「あーう☆(^q^)」 \デデーン/
ラディッツ「あのよ……俺もうとっくに来てるんだが……。」
ブロリー「ゑっ!?いたのか……。」
ギネ「あ、すまない。」
パラガス「ではもう一度☆」
ラディッツ「……コホン。わ、惑星ポンポルに攻めてきたら……意外な奴がいたな。」
バーダック「だ、誰だてめぇは!」
ラディッツ「だ、誰だとは無いだろう親父……それにお袋もいるとはな……。」
ギネ「お、お前は……ラディッツ!」
パラガス「だ……誰?」
ブロリー「ク、クズがぁ……死にに来たか……!」
ナレーター「第7宇宙では、サクリファイスがまさかの悟空に変異して悟空と戦うことになったが、悟空はまだ全力を出しておらず、これからフルパワーでサクリファイスに挑む!果たして、勝負の行方は?全宇宙一武道会最後のメンバーは?」
ナレーター「そして第3宇宙で惑星ポンポルに、突如として襲来したラディッツは、一体何が目的なのだろうか……?」
これで20話は終わりとなります。
全然話が進まないことに、かなり苛立ってる自分が……。
というか他の破壊神が全然出てない……次はその辺り書けたら書こうと思います。
亀仙人とかデンデも全く出てない……すまん!!
ここまで見ていただき、ありがとうございました!