ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪テンテテーン テーテーテテーテーテテーテテーン

ナレーター「第10宇宙の破壊神ロッドは、全宇宙一武道会の代表メンバー集めのため、時戻りの指輪で、ゴクウブラックを連れてくることに成功した。」


ブラック「っ! 貴様は!!」ザ ッ

ロッド「この前は悪かったね、あんまり時間が無かったものだからつい痛め付けちゃって。ごめんな?」


ナレーター「だがブラックは、全宇宙一武道会に出る意思は無いかに思えたが、ロッドが言った悟空と言う言葉に反応し、全宇宙一武道会への参加を決意したのだった。」


ロッド「それじゃあ出てくれる?全宇宙一武道会。」

ブラック「仕方ないですね……どうせ断っても無駄でしょうし、良いですよ。私もこの体で孫悟空と戦ってみたいですから。」

ロッド「よっし!まず1人ー!」


ナレーター「一方第7宇宙では、17号と18号の父親が白血病にかかってしまい、17号は親孝行の為にドラゴンボールで治そうと試みる。だがドラゴンボールは最近ブルマ達が使ってしまった為に、使うことは出来なかった。」


ブルマ「そうなるわね……それについ最近ドラゴンボールを使ったばっかりだから、今はまだ石になってる筈よ。私が造ったドラゴンレーダーにも恐らく反応しなくなってるわ。」

17号「そうか……。」


ナレーター「17号が諦めてブルマの家から出たその時、買い物帰りの18号が駆けつけ、17号にもう一度ブルマへ頼みに行くよう伝えるのだった。」


18号「全く……それじゃあ治るのも治らないだろ?しょうがない奴だな、私も一緒に行ってやるからもう一度ブルマの奴に病名伝えな。」

17号「解ったよ。すまないな、ラズリ。」

18号「フッ……その名前久しぶりに聞いたよ、ラピス。」

♪チャチャチャン チャチャチャン



18話 惑星エリサの恐怖!?ビルスとサクリファイス!!

     ~第7宇宙 ビルスの宮殿~

 

 

ビルス「ふぁ~ぁぁウイスの奴遅いなぁ……地球に行ってから大分経ってるんじゃないかぁ?」スタスタ

 

ビルス「悟空もベジータもいなくて今は静かだけど……最近アイツ等の修行していた音を聞き慣れてしまったから、寝たくても妙に寝付けないんだよなぁ……ふぁぁ~ぁ。」スタスタ

 

ビルス「何か変にお腹も空いてきちゃったし……仕方ない、水でも飲んで空腹を紛らわしておこう。」スタスタ

 

ビルス「こっちに置いてあった地球の食べ物は予言魚の奴が全部食べちゃったからなぁ……今は呑気に寝てやがるし。」ガチャリ

 

ビルス「うん、やっぱ何も無いや……」スッ 水

 

ビルス「ゴクゴクゴク……ぷはぁー!やっぱ天然物の水は美味いなぁ!」ペロッ

 

ビルス「でも何で破壊神の僕がこんなお水を飲まなきゃいけないんだ……?」

 

ビルス「はぁ……地球の食べ物が食べたい。」シ ュ ン

 

 

   ズ シ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン

 

 

ビルス「な……なんだぁ!?ひょっとしてウイスの奴か?やっと帰ってきたか!」バッ

 

 

     ~ビルスの星 宮殿前平原~

 

 

???「ふぅ…。」スッ

 

ビルス「おいウイス!!どこをほっつき歩いてたんだ!!僕はもう腹ペコなん……だぞ?」チラッ

 

???「ん。」チラッ

 

ビルス「げっ!?お前は……サクリファイス!!何でお前がこんな所に!!」

 

【挿絵表示】

 

サクリファイス「あ……ビルス。そちらから出迎えて頂けるなんて嬉しいですね、どういった風の吹き回しで?」

 

ビルス「それはこっちのセリフだ!どういった風の吹き回しでお前が僕のところに来るんだよ!第一他の神がアポも無しに別宇宙へ来るのは違反行為だぞ!!解ってるのか!?」

 

サクリファイス「相変わらず、私には罵声ばかり浴びせるのですね……これでも私は貴方より上の大神官なんですよ?大神官にはそういった違反行為はありません。」

 

ビルス「ぐむっ……!きょ、今日は何しに来られたんですかぁ~?サクリファイス殿~?」イライラ

 

サクリファイス「まぁ合格ですね。私の宇宙に一旦帰った後にこちらへ立ち寄ったんです、それと貴方の顔を見に来たのもありますが。」

 

ビルス「はいはいそれはご足労様でしたねぇ~、用が済んだのならさっさと帰っていただけませんでしょーか?」

 

サクリファイス「そうですか……ではせっかく私の宇宙から持ってきてあげたこのご馳走も、どうやらお預けと言うことになりますね。」

 

ビルス「なっ!ご馳走……だと!?」

 

サクリファイス「えぇ……私の宇宙にも貴方達の宇宙と同じように地球があるんです、まぁこちらの宇宙とはかなり環境は変わっていますが。」スッ パカッ

 

ビルス「ぬぅおおおっ!!こ、これは……僕の大好きな食べ物ばかりじゃないかっ!!」

 

サクリファイス「フフッ……昔から貴方の好きな物なんてお見通しですから。これでも大分カロリーを減らしたんですよ?」

 

ビルス「ゴクリ……。」

 

サクリファイス「ですが貴方に帰れと言われたので、このご馳走と一緒に失礼させて頂きます。」スタスタ

 

ビルス「ま、待てっ!」

 

サクリファイス「……はい?」チラッ

 

ビルス「……。」

 

グギュルルル~…… ビルス「ご馳走頂きますぅ~★」

 

コクッ サクリファイス「正直で宜しい……では少しお待ちください、今から準備致しますので。」スタスタ

 

ビルス「うん~。」スタスタ

 

グギュルルル…… ビルス(くそぉ!腹さえ減っていなければこんな女すぐに追い返すのだが……!あんなご馳走を見せられてしまったら、抗おうにも抗えん!!)スタスタ

 

サクリファイス「♪~」スタスタ

 

ビルス(しかし何でまた今頃になって、僕の第7宇宙にコイツが来たんだ……?)

 

サクリファイス「どうかしました?」チラッ

 

ビルス「い、いやなんでもない……。」

 

ビルス(まぁ良いか……コイツの作る料理は神の中で随一の美味だからな……下手をすれば、ブルマのとこの料理さえ抜くかもしれん。)スタスタ

 

 

      ~第7宇宙 界王神界~

 

 

フキフキ ウイス「ごちそうさまでした、まぁまぁ美味しかったですよ。」

 

サタン「いやぁーすみません、そのままの流れで私も頂いてしまって。」

 

界王神「いえお気になさらず、今の宇宙があるのはサタンさんのおかげもありますから。」

 

サタン「そ、そうですか?まぁそれほどでもありますがねー!だっはっはっはっは!!」

 

キビト(まさかこんな人間が全王様と友達になるとは……。)

 

悟空「ふぃー食った食ったー!腹減りすぎて死にそうだったかんなぁ!」

 

老界王神「と言ってもお前さんはもう何回か死んどるじゃろ。」

 

悟空「そんな事ねぇぞ?オラが死んじまったのは2けぇだけだ、クリリンは3けぇぐらい死んでっけどなぁ~。」

 

界王神「そ、そういう問題では無いと思いますが……。」

 

キビト「ですな……。」

 

悟空「さぁてと腹もいっぺぇになったし!ウイスさん地球に行こうぜ!皆しんぺえしてるかもしんねぇからなぁ。」

 

ウイス「そうですね。では私共はこれで失礼いたします……サタンさん行きますよ?」スタスタ

 

サタン「あっ!ま、待ってくださいよぉ!」タッタッタ

 

悟空「じゃあまたな、界王神さまぁ!」

 

界王神「えぇ、悟空さんも全宇宙一武道会の件頑張ってくださいね!私達も応援に行きますので!」

 

悟空「おう!」スッ

 

サタン「し、失礼しましたぁ。」ペコッ

 

ウイス「では……ほいっ。」コ ン ッ

 

 

   ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

 

キビト「……行ってしまわれましたな。」

 

界王神「はい……全ての宇宙の頂点に立つ全王様とお友達になられてしまう悟空さん達なら、ひょっとしたらこの全宇宙一武道会に優勝してしまうかもしれませんね。」

 

キビト「そう願いたいものです。」

 

老界王神「はぁ……お前さん等はな~んにも解っとらんのぉ。」

 

キビト「え……?」

 

界王神「ご先祖様、それはどういう……?」

 

老界王神「確かに全王様と友達にはなったが、その事と武道大会は別じゃ。ましてや優勝した宇宙には誰もが喉から手を出すほど欲しい神の神器達じゃぞ?」

 

キビト「た、確かに……。」

 

老界王神「つまり全ての宇宙の破壊神様達も必死になって時空を飛び回り、とても強い選手を集めてくると言うことじゃ。全王様と友達だからと言って他の宇宙の奴等が手を抜く訳無いじゃろうが……その辺お前解っとるのか~?」

 

界王神「も、勿論です……!私は界王神ですよ?それぐらい知ってなくては界王神は務まりませんからね!あはははー……!」(汗)

 

老界王神「ほー?……その割りには顔が汗だらけみたいだがのぉ?」ジロジロ

 

界王神「い、嫌だなぁーご先祖様も冗談が過ぎますよぉーはははは……!」

 

老界王神「ま、それならええがの。」スタスタ

 

界王神「ほっ……。」

 

界王神(危なかったぁ……この前もザマスの件があった時に時の指輪と言う存在を知らなくて、思いっきりご先祖様にどやされたところですからね……。)

 

キビト「界王神様……。」(汗)

 

老界王神「……まぁ、あやつらなら大丈夫じゃろ。」

 

 

 

  ~第10宇宙 惑星エリサ 王の城下町~

 

 

 

スタスタ ルヴィス「ここが惑星エリサか……何と荒れた場所だ。それにこの辺りを漂う怨念のような禍々しいオーラ、普通の者ならば気を失ってしまうぞ。」

 

スタスタ ブラック「この星は未来で私の計画に唯一貢献して頂いた惑星ですからね……ちなみに私が未来で来た時も、ここはこのような感じでしたよ。」

 

スタスタ ルヴィス「ふむ……つまりこの星が出来てから、ここはその王と側近しか存在しない星と言う事か。」

 

スタスタ ブラック「そうかもしれません、とりあえず城へ向かいましょうか。こんな所にいては誰も来ませんよ?……ただ。」

 

ピタッ ルヴィス「ただ?」

 

スッ ブラック「感じませんか?何処からか視線を……。」

 

スッ ルヴィス「……確かに感じる。だがこれは人間や動物といった類いではないな……一体何なのだ?」

 

 

ルヴィスがそう言った瞬間、突如ルヴィスの足元から紫色の手が地面を割って出現し、瞬時にルヴィスの足首を掴んだ。

 

 

ガクン ルヴィス「くっ!これはっ!?」バッ

 

 

ルヴィスはその手の掴んだ力の強さに少しバランスを崩しそうになったが、さっと天使の杖を振るいその手を消滅させる。ルヴィスがブラックの方を目視すると、彼も何者かの襲撃を受けているようで、ブラックが仕組んだ事ではないと確信したルヴィスはブラックに加勢し問いただす事にした。

 

 

ザッ ルヴィス「ブラックよ……何なのだこれは、こやつ等は何者だ?」

 

バキッ ブラック「フッ……ルヴィス殿も言っていたではないですか。この星には禍々しい怨念のようなオーラが満ちていると……それは今私達が戦っているコイツらの物なんですよ。」

 

 

その人間の形をした異形の者に裏拳を当てながらブラックはそう答えた。ルヴィスも禍々しい存在の者に応戦しながら答える。

 

 

バシッ ルヴィス「つまりこの禍々しいオーラ自体が、このような奴等を造り出していると言うことか?」

 

ドスッ ブラック「いえ、こいつらは只の人形……この星に侵入者が入ってきた際に自動的に排除するよう造られているんです。禍々しい気の正体は、私やこの星の王が人間0計画の為に滅ぼした全ての宇宙中の人間の魂……それがこの異形の者達に憑依していると言ったところです。」

 

バッ ルヴィス「なんだと……?しかし今いる時間軸でお前は人間を滅ぼしていない筈だが?」バキッ

 

異形の者「グアォォ……」ドサッ

 

 

ブラックは不適に笑いながら異形の者に攻撃を続け、ルヴィスの質問に速やかに答える。

 

 

バキッ 異形の者「グォォォ……!」ドサッ

 

サッ ブラック「まだ解らないんですか?ここの王もかつての私と同じように異次元へと渡る力を持っているんですよ……そしてその異次元の先はかつて私が居た未来。」バキッ

 

ドスッ ルヴィス「未来……?まさかお前の居た未来から、死した人間達の魂を吸い上げていると言うことか!?」ザッ

 

 

ルヴィスは少し驚いた顔で異形の者を退けながらブラックに聞く。ブラックもルヴィスに少しだけ目を合わせると、不適な笑みを浮かべながら答えた。

 

 

スタッ ブラック「そう……私が未来でここの王と手を組んだ理由は私が未来で人間を殺し、そして過去で王は私が殺した人間の魂を譲り受ける事……この事は未来にいた私自身、ザマスも知らないことです。」スッ

 

ブラック「つまりこの時代の王も、恐らく未来の違う私と手を組んでこの現象を発生させているのでしょう。」ザッ

 

スタッ ルヴィス「ブラック……お前は一体何を考えている。」

 

 

ルヴィスはブラックの裏に着地して問い続けるが、いつの間にか異形の者達にブラックとルヴィスは囲まれてしまい、2人はお互いに背を合わせた。

 

 

異形の者達「グォアァァァ……!」

 

ブラック「さぁ?それよりも囲まれてしまいましたよ……どうするんです?」

 

ルヴィス「どうやらこやつ等無限に沸いてくるのだな……ブラックよ、お前ならこの程度どうってことは無いだろう?」

 

ブラック「フッ……貸しが1つになりますがね。」ドンッ

 

 

ブラックは一気に自身の黒い気を解放して地面が抉れるほどの衝撃波を放った。その衝撃に漂っていた邪気や異形の者達が耐えられる筈もなく、辺りの地面と一瞬にして吹き飛ばされた。

 

 

シュゥゥ ブラック「ふぅ……まぁこんなものでしょう。」

 

ルヴィス「ブラックよ、まさか良からぬ事を企んでいるんじゃ無いだろうな……。」

 

ブラック「いえ、私はただ全宇宙一武道会へのメンバー集めに来ただけに過ぎませんよ。とにかく早く王の城へ行きましょうかルヴィス殿……恐らく王は私達の存在に気づいていますので。」スタスタ

 

ルヴィス「……わかった。」スタスタ

 

ルヴィス(先程の禍々しいオーラに異形の者……ブラックが言っていた事は恐らく間違いないだろう。そしてこの惑星の王と言う存在が次元を渡る力を持っている事も……。)

 

スタスタ ルヴィス(ブラックの言うこの惑星の王とは……一体何者なのだ?)

 

 

 

~第7宇宙 地球 カプセルコーポレーション前~

 

 

   ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

 

ウイス「さぁ2人とも、地球へ到着しましたよ。」スッ

 

サタン「あぅぅ……少し酔ってしまったぁ。」ヨロヨロ

 

悟空「でぇじょうぶかサタン、そういやウイスさんの移動は初めてだったっけなー。」

 

サタン「えぇ……しかも何度も落ちそうにもなりましたし、悟空さんの瞬間移動で良かったんじゃないですかぁ?」

 

悟空「オラの瞬間移動でも良かったんだけどさ、遠すぎたら皆の気が探りにくいから大変なんだよ……神経も結構使うしなぁ。」

 

サタン「そ……そうですか。」

 

キョロキョロ ウイス「ふぅむ……それにしてもブルマさん達の姿が見当たりませんね、建物の中におられるんでしょうか?」

 

悟空「かもなぁ……ブルマ達にサタンが全ちゃんの友達になったからでぇじょうぶだって伝えねぇとな、ちょっと遅くなっちまったけどよ。」スタスタ

 

ウイス「では私もご一緒に参りましょう。ビルス様に持っていくお料理も、そろそろストックしておきたいので。」

 

サタン「あ、あのー……私は一旦帰らせて頂いて宜しいでしょうか?ブウさんやビーデル達の事が気になるので。」

 

悟空「オラが瞬間移動で連れてってやろうか?」

 

サタン「だ、大丈夫です……私はこれでも地球の英雄……MR.サタンですから……あぁ……頭が痛い……。」フラフラ

 

悟空「サタンの奴もしょうがねぇなぁ。」

 

ウイス「では行きましょうか、悟空さん。」

 

 

  ~西の都 カプセルコーポレーション内~

 

 

スタスタ 悟空「おっす!わりぃ皆!少し遅くなっちまったぁ。」

 

スッ ウイス「失礼します。」

 

18号「ん、悟空か。いつこっちに帰ってきたんだい?」

 

マーロン「あっ、悟空だぁ。おかえりぃー。」

 

悟空「おっす!ついさっきけえってきたんだ、ブルマ達は何処にいるか知ってっかぁ?」

 

18号「今調剤室で、薬の調合をしてる所だよ。」

 

悟空「ちょうぜぇしつぅ?なんだそれ?」

 

ウイス「調剤室ですよ悟空さん。調剤室とは、云わばお薬を作る部屋の事です。風邪薬や睡眠薬といった物がそうですね。」

 

悟空「ふーん……じゃあそこに行きゃブルマがいんだな?オラちょっと行ってくる。」スッ

 

18号「待ちな悟空。今ブルマは手が離せないんだ、私達の糞親父の為に薬を作ってる最中だからね。」

 

悟空「糞親父ぃ?18号にも親っていたんか?」

 

18号「当たり前だろぉ?だったら私はどっから生まれたって言うんだ?」

 

悟空「ははっ、それもそうだなっ!」

 

スタスタ ???「18号、コイツが孫悟空なのか?」

 

悟空「ん?」チラッ

 

18号「あぁ、今は地球で平和に暮らしてるサイヤ人だけどね。」

 

ウイス「18号さん、この方は?」

 

18号「こいつは私の双子の弟の、17号だよ。」

 

悟空「へぇーおめぇが17号かぁー!初めて見たけんど、やっぱ双子だけあって18号とそっくりだなぁ!」

 

17号「何だ、俺の事知ってたのか。まぁ当初は18号と一緒で、お前を殺すようインプットされていたから……知ってて当然か。」

 

マーロン「え?そうなのママ?」

 

18号「昔の話さ、今はもう興味ないけどね。」

 

悟空「そういやそうだったなぁ。でも確かおめぇ、セルに吸収されたんじゃなかったか?」

 

17号「あぁ。だがお前達がセルを倒した後にドラゴンボールを使って、その時に俺も生き返ったらしい。」

 

悟空「そういや悟飯達ドラゴンボール使ってたなぁ……あん時か。オラもあの世からだったから良く分かんなかったけどよ。」

 

17号「そうか、その時お前も死んでいたのか……お互い苦労人だな。」

 

悟空「へへへ、かもなっ!」

 

17号「それで……隣にいるアンタがウイスさんだな?」

 

ウイス「おや、私の事を知っておられるんですか?」

 

17号「18号から色々聞いてな、あとマーロンにも。」スッ

 

ナデナデ マーロン「えへへへ。」

 

スッ 17号「まぁ、実際に孫悟空と一緒で見るのは初めてだが……神様なんだろ?アンタ。」

 

ウイス「私は神様ではありませんよ、只のしがないビルス様の付き人です。以後お見知りおきを。」

 

17号「ビルス様……それが破壊の神って言う奴か?」

 

悟空「あぁ、すっげぇつええんだ!オラでも全然敵わねぇかんなぁ!」

 

17号「お前でも勝てないのか……そのビルス様ってのに。」

 

ウイス「ビルス様は第7宇宙の破壊神ですからね。そう簡単にビルス様に勝たれてしまわれたら、ビルス様は只の食いしん坊になっちゃいますよ、ホホホホ!」

 

17号「な、なるほどな。第7宇宙だの破壊神だの……俺の知らないことばかりだなぁ。」

 

18号「フフッ、そうなるよなやっぱ。」

 

悟空「ところでよ、悟飯達は何処に行ってんだぁ?ブルマの近くに気を感じるって事は、そのちょうぜぇしつってとこにいんのか?」

 

18号「あぁ、あいつらにも少し手伝ってもらってるんだよ。」

 

悟空「そうかぁ……じゃあオラその間ビルス様のとこで修行でもしてくっかな。18号、ブルマ達に全王様の件はでぇじょうぶだからって伝えておいてくれよ!」

 

17号「全王様?」

 

18号「あ、あぁ……わかったよ。」

 

マーロン「またねー悟空~。」

 

スッ 悟空「おう!……ウイスさんはこねぇんか?」チラッ

 

ウイス「私はもう少し待つことにします。先程も申し上げましたが、ビルス様が食べる為の料理をストックしなければならないので。」

 

悟空「そっか!じゃあ先行ってっぞぉ。えーと……ビルス様ビルス様……!」

 

          ビ  ッ

 

17号「消えた……?……孫悟空は何をしたんだ?」

 

18号「瞬間移動だよ、ビルス様の所にね。」

 

17号「あいつ、そんな事も出来るのか……もうメチャクチャだな。」

 

ウイス「17号さん、少し宜しいですか?」

 

17号「な、なんだ?」

 

ウイス「17号さんは、私達の過ごしてきた最近の出来事をどうやらほとんど知らないように見受けられます。ですのでお近づきの印も兼ねて私がお教えしようと思うのですが……構いませんか?」

 

17号「あ、あぁ……薬を待つ間だったら良いが。」

 

ウイス「では失礼して……コホン。」

 

18号「大分かかるだろうな……これは。」

 

 

悟天「……聞いたトランクスくん?やっぱり兄弟だったよ!」

 

トランクス「バーカ、兄弟じゃなくて姉弟だろ?」

 

悟天「ちぇっ、どっちも一緒じゃないかぁ。」

 

トランクス「全然違うだろ?兄弟だと、兄貴と弟になるじゃないか。18号さんが男な訳ないだろ?だから姉弟になんだよ。」

 

 

ピラフ「いでよ~シェンロンンンン~……zzz」

 

シュウ「あ~いいですねぇこれ~……zzz」

 

マイ「あっ……トランクスゥゥ~……ダメェェ~……zzz」

 

 

  ~カプセルコーポレーション内 調剤室~

 

 

悟飯「な、なんで僕達も手伝わないといけないんですか?ブルマさん……。」カチャカチャ

 

サー ブルマ「仕方ないでしょ!?今この時間帯は、ちょうどウチの社員達が帰ってる時間なんだから!」

 

トランクス(未来)「だからって、今日しなくても……。」スッ

 

ブルマ「18号と弟さんのパパが苦しんでるのよ?仲間として放っておけないじゃない!!」

 

ブリーフ「ピッコロくん、あそこにあるビンを持って来てくれるか?」

 

ピッコロ「わ、解った……。」スッ ビヨーン

 

スッ ブリーフ「いやーありがとうありがとう。ピッコロくんの腕は伸びるから、使い勝手が良いねぇ。」

 

ピッコロ「……。」(そんなに使ったことはないが……。)

 

スッ ブルマ「ふぅ……良し!出来たわ!白血病に効く特効薬!じゃあトランクス、17号さんに渡してきてくれる?」

 

トランクス(未来)「え……俺がですか?」

 

ブルマ「悟飯君とピッコロは私とパパの後片付けの手伝い。だから、今手が空いてるアンタが行ってきて?」スッ

 

トランクス(未来)「わ、解りました……。」スッ スタスタ

 

悟飯「……ブルマさん、何もトランクスさんに行かせなくても。」

 

ピッコロ「あいつはまだ、人造人間達を完全に許した訳じゃないんだぞ?」

 

ブルマ「だからよ、だからトランクスに行かせるの。未来で人造人間達に地球が滅茶苦茶にされたからって、この時代の17号さんは関係ないじゃない。だからさっきのトランクスの態度も今の17号さんからしたら、火の粉が降りかかったみたいな物なのよ。」

 

悟飯「そ、それはそうですけど……。」

 

ブリーフ「うーん……まぁそうなるのかなぁ。」

 

ブルマ「あの子も立派な大人なんだから、それぐらい区別できなきゃ!そうやって人は成長していくのよ!」

 

ブルマ(あら、私柄にもなく良いこと言っちゃった?)

 

ピッコロ「……。」

 

 

    ~ビルスの宮殿 宮殿前平原~

 

 

ビルス「いやぁ~食った食った、しっかしお前の宇宙にも地球が存在していて美味しい食べ物まであるとはな。」

 

サクリファイス「ビルス、口直しに紅茶でも飲みますか?」スッ

 

ビルス「あぁ、頂こう。」スッ

 

ビルス「ふむ……実に良い香りだ、口直しには丁度良いかもね。」ズズッ

 

サクリファイス「口調が戻ってますよ?ビルス。」

 

ビルス「別に良いだろ。それに何だかなぁ~お前に目上の態度を取るってのはものすご~く違和感があるんだ。」

 

サクリファイス「私も少し変な感じです……昔では絶対に考えられませんでしたから。」

 

ビルス「それは僕も同意見だな……じゃあそろそろ本当の理由を聞かせてくれるか?君がここに来た目的って奴をさ。」

 

サクリファイス「……実は。」

 

ビルス「……何だ。」ズズッ

 

サクリファイス「……いえ、やっぱり良いです。貴方にだけは余計な心配をかけたくありませんし……これで失礼しますね。」スタスタ

 

ビルス「そうか……なら良い。」

 

スタスタ サクリファイス「またお会いしましょう……ビルス。」

 

ビルス「あぁ、またお前の料理楽しみにしているぞ。」

 

ビルス(あの目……何か悩んでいるな。)

 

スタスタ サクリファイス(あのつるぎの件は……やはり私自身で解決しなくては……。昔のよしみでビルスに相談しようと思いましたが、ビルスのあの顔を見たら……甘えてはダメですね。)

 

         ビ  ッ

 

ビクッ サクリファイス「!?」

 

ビルス「ん?」チラッ

 

悟空「ん……誰だおめぇ?」

 

サクリファイス「え……人間?」

 

 

ナレーター「第10宇宙でブラックとルヴィスが惑星エリサの王に会いに行く中、第7宇宙では修行する為にやって来た悟空と、ビルスに相談しようとしたが諦めて帰ろうとしたサクリファイスがあろうことかバッタリ会ってしまった。」

 

ナレーター「大神官で最も強いと言われているサクリファイスだが……悟空は一体どうするのだろうか!?」

 

 

 

クリリン「ランチさーん!そろそろ降りてきて頂けませんかー?そんな岩山のてっぺんでジェットフライヤー置いてたら落ちちゃいますよー!」

 

ランチ(金髪)「うるせー!ガス欠で動けねぇんだよ!!」

 




これで18話は終わりになります。
今回は何か色々伏線を張りすぎてしまった感じです。
次回は17号と18号の親父さんの話と、悟空が色々やっちゃう感じ……のお話かも。(たぶん)
ここまで見ていただきありがとうございました!!

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