ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語) 作：サクトン
ナレーター「悟空は全王に新しい友達を紹介する為、サタンとウイスを連れて、界王神の瞬間移動で全王の星へと赴いた。」
サタン「だ……大丈夫かなぁ。」
悟空「しんぺえすんなよサタン、別に全ちゃんはわりぃ神様じゃねぇからさ。」
ナレーター「そして一行は全王と会い、見事サタンを全王の友達にする事に成功した！」
サタン(や、やったぞぉ！今この瞬間！私は世界…いや！全ての宇宙を救った、MR.サタンだぁぁ！)
＼ｻｰﾀｰﾝ／＼ｻｰﾀｰﾝ／
ナレーター「そして悟空達は一度界王神界へと戻り、一旦休息をとる事にしたのだった。」
ナレーター「一方地球では、ベジータ達がもう１人の代表メンバーを決める話し合いをしている中、ブルマの家に突如、セルとの戦いから見掛けなかった人造人間17号が、その姿を現した。」
17号「少し、ドラゴンレーダーを貸してほしいんだが……。」
♪ﾁｬﾁｬﾁｬﾝ ﾁｬﾁｬﾁｬﾝ
～第１０宇宙 ？？？？？～
ブラック「ぐっ…………はっ！？」ﾊﾞ ｯ
ブラックは突如体に痛みを感じて目を覚ました。辺りを見回すと辺り一面が暗闇に覆われた不気味な空間に、ブラックはただ１人佇んでいた。
ブラック「…………なんだここは。」ｽｯ
ブラック(全てが暗闇の空間……確か俺はあの時。)
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ﾄﾞ ｽ ｯ ブラック「っ！？」
ロッド「あまり調子に乗らない方が良かったかもね。あんまりこれは使いたく無かったんだけど、仕方ないか。」
ブラック「こ…これは…！がはぁっ！？」ﾄﾞ ｻ ｯ
ブラック「き……貴様……私の身体を……！」ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ
ｽﾀｯ ロッド「さすがの悟空も、存在する世界が違えど気づいたみたいだね。あの光が消えた瞬間、君の身体に一体何が起こったか……。」ｽｯ
ロッド「君の身体の中を破壊したのさ……それも細胞レベルでね。ギリギリ生きれる状態まで君の中の細胞を破壊し、脳からの指令を無視させ動けなくさせた。これならサイヤ人でもどうしようもないだろ？」
ブラック「お……おのれ……！この私がこんな所でぇっ……！」ｶﾞｸｯ
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ブラック(消滅していた筈の破壊神と戦い、そして敗れた……。)
ブラック「という事はここが地獄と言う所か……フッ、人間0計画も失敗に終わったな。」
ブラック(後の事は、あの世界にいた私に任せるとしよう……。)
ブラック「にしても私は死んだと言うのに、体は孫悟空のままか……。」ｽ ｯ
ﾁｬﾘ ブラック「それにゴワスから奪ったポタラと右手に着けた時の指輪もある……どういうことだ？まさか私はまだ生きてるのか？」
「……マス……！」「ザ……ス……！！！」
ブラック「ん……？誰だ……？」
「ザマ……ス……！！」
「ザマスッ！！！！」
ブラック「！？」ﾊﾟ ﾁ ｯ
ロッド「おっ、やっと起きた。ルヴィスが治したってのにずっと寝てたから、君死んだのかと思ったよー。」
ブラック「っ！？貴様は！！」ｻﾞ ｯ
ロッド「この前は悪かったね、あんまり時間が無かったものだからつい痛め付けちゃって。ごめんな？」
ｽｯ ブラック(この私を治した？……確かに体からは痛みを感じない……つまり私は生きているのか？)
ブラック「……何を訳の解らないことをっ……！」ﾌﾞｩｩｩﾝ
ロッド「だから謝ってるだろ、ごめんってさ。」
ブラック「ふざけるなっ……！」ﾀﾞ ﾝ ｯ
ブラックは両腕に黒い気を纏って剣の形を作り、目の前で薄ら笑いを浮かべているロッドに向かって襲いかかったが、ブラックの攻撃はロッド以外の者によって瞬時に制止された。
ｶﾞ ｼ ｯ ブラック「！？」
ルヴィス「やめておけ、ザマス。」
ブラック「なっ……貴様、何故私の名を……！」
ｽﾀｽﾀ ロッド「ゴワスから全て聞いたよ、君の事や計画の事……まぁ一番驚いたのは、君が悟空の姿をしてる事は驚きだったけどさ。あと、未来に元々いたザマスの事とかは全王様から聞いてね。」
ブラック「全王……？……何者だ、そいつは。」
ロッド「やっぱり知らないか……まぁ当然だろうね。僕達が知らせてないのも悪かったけどさ。」
ルヴィス「全王様は12の宇宙、その全ての頂点に立たれるお方だ。」
ブラック「な、なんだと……！？」
ブラック(……そんな神がこの世に存在していたとは……破壊神と界王神だけでは無かったのか……！？)
ロッド「ちなみに君も少しは知ってると思うけど、ここは第１０宇宙……僕の宮殿さ。」
ブラック「フッ、なるほど……つまりここは私の居た第７宇宙では無いと言うことですか。どおりで少し見覚えがあると思いましたよ……。」
ロッド「だろうねー。だって君は界王星でルヴィスが拾ってきて、こっちに少し寄った時があるから。」
ルヴィス「今はそんな事どうでも宜しいだろう、ロッド殿。」
ブラック「ですが何故、貴方達が別次元の第７宇宙へ……？他の破壊神が別宇宙に干渉するのは、違反行為ではありませんでしたか……？」
ロッド「まぁそうなんだけどさー。ゴワスの所にあった時戻りの指輪を使ったら、何故か第７宇宙の君がいる地球に来ちゃったんだよね。」
ブラック「時戻りの指輪……？」
ロッド「とにかくさ！君をここまで連れてきたのは少し訳があってねー。今度全王様が主催する、全宇宙一武道会っていう武道大会があるんだけどぉー？」ﾁﾗｯ
ｽｯ ブラック「何が言いたいんです……？」
ロッド「君さっ！この第１０宇宙の代表メンバーとして全宇宙一武道会に出てみないっ！？絶対面白いよ！？」
ブラック「私が……その大会とやらに？」
ロッド「うん！君も一応サイヤ人だし、今はてんで弱いけど、僕と修行したら絶対強くなれると思う！！」
ブラック「いきなり私の計画を邪魔し、この第１０宇宙へ連行し……挙げ句の果てに武道大会へ出ろと？何故私がそんな大会に出ないと駄目なんです？私には何の得も無いじゃないですか……。」
ロッド「そんな事無いって、全部の宇宙一を決める大会だよ？君が好きな強い奴等が、いーっぱい集まるんだぜ？楽しそうじゃん！」
ブラック「くだらないですね……何の興味もありません。第一この時の指輪さえあれば、私は時間というものに縛られず未来へ行くことが出来るんです。貴方達に付き合うほど、私はお人好しじゃあありません。」ｽﾀｽﾀ
ロッド「おい、何処行くんだよ？」
ブラック「何処へ……？貴方達が存在するのならまたゴワスも存在するはず。そのゴワスを殺し、貴方達が言っていた時戻りの指輪とやらで戻るんです。」
ロッド「そっか、君も一応界王神なんだっけ。けどさ、例え時戻りの指輪を使っても１分しかその時代にいられないよ？」
ブラック「私には時の指輪がある。これがあればその時戻りの指輪とやらの影響さえかき消してくれます。この時の指輪を使った者はどんな事さえも影響しない神の神器ですからね。」
ロッド「なるほどねー……それがあったか。」
ルヴィス「どうするのだ？ロッド殿。」
ロッド「んー……そうだなぁ。連れてきたら武道会に出てくれるって思ってたから全然考えてなかったよ、悟空や姉ちゃんに何て言おうかなぁ……。」
ﾋﾟﾀｯ ブラック「悟空……？」
ロッド「うん。第７宇宙の悟空もこの大会に参加するんだよ、すっごく楽しみにしてるみたいでさ。」
ｽｯ ブラック「この時代の孫悟空は……生きているのですか？」
ロッド「あれ……確か君のいた未来では死んでたんだっけ？」
ブラック「えぇ……私も彼とはこの体で戦いたいとは思っていたんですが、生憎トランクスという者しかいなかったのでね……。」
ルヴィス「ふむ……なるほど。お前のその体は自身が居た時代で奪ったものなのか。」
ブラック「最強のサイヤ人の肉体が欲しかったので超ドラゴンボールで奪いました……おかげで、今の私は神と人間の両方の力を持っていますね。」
ロッド「だったら出ろよぉ全宇宙一武道会にぃっ！悟空対悟空見たいー！まぁ君の場合は中身がザマスだけどね。」
ブラック「……。」
ルヴィス「ザマスよ、お前はまだ人間0計画というのを続けるつもりか？」
ブラック「そうですねぇ……出来たら元の世界で続けたいところですが、どうせ私を逃がしてくれないでしょう？」
ロッド「うん、逃がさない☆」
ルヴィス「ロッド殿がそう言うなら、我もお前を逃がすわけには行かんな。ちなみにお主の時の指輪の力は念のために我がその効力を封じておる、未来へ逃げようにもそれはただの指輪だ。」
ブラック「そうですか……じゃあ諦めますよ。私も無駄に命を散らせたくはありません。」
ブラック(今は……ね。)
ロッド「それじゃあ出てくれる？全宇宙一武道会。」
ブラック「仕方ないですね……どうせ断っても無駄でしょうし……良いですよ。私もこの体で孫悟空と戦ってみたいですから。」
ロッド「よっし！まず１人ー！」
ブラック「１人……？」
ルヴィス「全宇宙一武道会へ出るには、メンバーを５人集めなければならんのだ。ザマス、お前も含めてな。」
ブラック「なるほど……という事はあと４人必要と言うことですか。」
ロッド「そうなんだよー……これが中々難しくてさ。実際この宇宙では僕が色々破壊しまくったから、全然強い奴がいないんだ。だから時戻りの指輪で使って集めるために、まず君を呼んだわけ。」
ブラック「ではその指輪を使って、もう2.3人程連れてこれば良かったのでは……？」
ロッド「それがねー……時戻りの指輪はゴワス曰く、一度使うとしばらくは使えなくなっちゃうみたいなんだぁ……面倒くさいったらありゃしないよね。」
ルヴィス「仕方ないではないか、他宇宙から選手を連れてくることもそれはルール違反となりますしな。あくまで自分の宇宙でのみの代表を集めるしかない。」
ロッド「ねーザマス、誰か知り合いとかいないの？」
ブラック「私の知り合いですか……。ちなみにこの時代のザマスは、一体どうなってるのですか……？」
ロッド「確かビルスの奴が破壊したんじゃなかったかな？ねぇルヴィス。」
ルヴィス「そのようですな。実際我々も全王様から聞いてゴワスの所へ行ったが、ゴワス以外は誰もいなかったですぞ。」
ブラック「そうですか……ではあの星の者なら、その大会のメンバーに入ってくれるかもしれませんね……。」
ロッド「え？どっか入ってくれそうな奴いるの？」
ブラック「未来の世界で各宇宙の人間共を殺しているときに少し変わった惑星がありましてね……エリサと言う惑星なんですが……。」
ルヴィス「惑星エリサ……？聞いたことが無い星だな。最近出来たのか？」
ブラック「さぁ……私もそこまでは。ただ、私の人間0計画に大いに貢献してくれた王がいまして……そこでなら強い者も恐らくいるでしょう。」
ルヴィス「お前の人間0計画に手を貸す者がいるとはな……少し調べてみるか。」ｺﾝｯ ﾌﾞｩｩｩﾝ
ロッド「そんなに強いの？そこの奴等って。」
ブラック「私も戦ったことは無いですが、その王と側近はとてつもない気の持ち主でしたよ……。」
ルヴィス「あったぞ……ふーむ……何やら禍々しいオーラに満ちておる惑星だな。過去を辿ってみたが、やはり最近出来た星のようだ。」
ロッド「へぇー！凄そうだなー！」
ブラック「どうしますか？ロッド様……。」
ロッド「面白そうだし、ルヴィスとザマスで行ってきてよ！僕ちょっと疲れたから宮殿に戻って休んどく！」
ルヴィス「本当に宜しいのか？ロッド殿。見ただけで感じるこのオーラ、只者ではないですぞ？」
ロッド「只者じゃないからって、僕より強いわけないだろー？破壊神だぞ？僕は。」
ルヴィス「それはそうだが……。」
ロッド「もう何でも良いから強いの呼んでこいー！！！」
ルヴィス「はぁ……了解した。」
ロッド「じゃあまたねー、期待してるよー。」ｽﾀｽﾀ
ブラック「……いつもあの調子なんですか？ロッド様は。」
ルヴィス「フッ、まぁな。」
ブラック「……大変ですね、貴方も。」
ルヴィス「まぁこれも何かの縁だ、仕方あるまい。それに我はこれでも結構世話好きだからな、ハッハッハ。」
ブラック「そ、そうですか……。」
ルヴィス「それにしても……惑星エリサか。本来こんな危険な場所はロッド殿が破壊するのだがな……。まあ今は全宇宙一武道会でメンバー集めが優先か。では行くぞ、ザマスよ。」
ブラック「ところで私の名前ですが……ブラックでも良いんですがね。」
ルヴィス「ブラック？なぜそんな名前を？」
ブラック「地球人を絶滅させている最中に、トランクスと言う者がブラックブラックと言っていたんですよ……恐らく孫悟空の悪人という意味でしょうが。」
ルヴィス「なるほど……確かに端から見ればそう見えないことも無いか、地球人も中々センスがあるじゃないか。」
ブラック「フッ……全くですね。ではそろそろ行きましょうか……王へは私が話をつけますので。」
ルヴィス「わかった。名前の件だが、これからお前の事はブラックと呼ばせてもらおう。ブラックよ、その前に１つ伝えておかなければならん事がある。」
ブラック「……なんです？」
ルヴィス「本来は全宇宙一武道会には、神の参加は出来ないのだが、今のお前は一応サイヤ人で人間となっている。そのポタラと時の指輪さえ取ればな。」
ブラック「……。」
ルヴィス「武道会へ出るなら、ポタラと時の指輪は外さねばならん。それを拒むのなら、恐らくお前はロッド殿に破壊されるだろう……神を捨てるか人間を捨てて滅ぶか、選ぶのだ。」
ブラック「……わかりました。ではこの時の指輪とポタラは外しましょう……今は私も全宇宙一武道会とやらに集中したいので。」ﾁｬﾘﾝ ｽｯ
ｽｯ ルヴィス「では預かった。この武道会が終わればまた返す、それまで武道会へ向けて修行に励むのだな。」
ブラック「……。」
ルヴィス「では行くぞ、惑星エリサに。」ｽｯ
ブラック「えぇ……。」ｽｯ
ﾄﾞ ﾋ ｭ ｩ ｩ ｩ ｩ ｩ ｩ ｩ ｩ ｩ ｩ ﾝ
ブラック(武道会か……面白くなりそうだ。全ての宇宙の戦士を※絶滅※させるのが……！！)
～第７宇宙 地球 カプセルコーポレーション内～
ブルマ「えぇ！？貴方結婚してたの！？子供もいるって……ホントに！？」
17号「あぁ、俺はこれでも色々頑張ってるんだ……仕事も今は動物保護区でハンター達が狩りをしないようにな。」
悟飯「そ、そうだったんですね……。」
トランクス(未来)「あの17号が……。」
17号「それにしてもトランクス、まさかお前もここに居るとは思わなかったが。」
トランクス(未来)「……。」
ブルマ「初めて会ったけれどさっすが18号の弟さんね！とてもこのピッコロと戦ったとは思えないぐらい、とっても誠実な人じゃない。」
17号「そういえばそんな事もあったな……あの時はセルって言う怪物野郎のせいで中断になっちまったが、結局は誰がアイツを倒したんだ？」
ブルマ「確か悟飯君が倒したのよね？セル。」
悟飯「ま、まぁそうですけど。」
17号「あのセルをお前が？……とてもそんな風には見えないな。」
悟飯「今はちょっと昔よりあんまり修行とかしてなくて……ははは。」
17号「なるほどな……まぁ平和になったからしょうがないか。」
悟天「……トランクスくん、あれ誰だろ？」
トランクス「んー？見たことねぇ奴だな。でも18号さんに目元とか少し似てないか？」
悟天「あっ、確かに似てるね！もしかしたら兄弟とかかな？」
トランクス「おっ、悟天にしては結構良い線いってるんじゃないか？」
ピラフ・シュウ・マイ「ムニャムニャ……zzz」
ベジータ「おい！いつまでくだらん事を喋ってやがる、貴様がここへ来た目的は一体なんだ！それに何故ドラゴンレーダーやドラゴンボールの存在を知っている！」
17号「おっと……まずそれから話すべきだったな。ドラゴンボールの事を知ったのは、君達も良く知ってる18号から聞いたんだ。」
ブルマ「え？18号から？」
17号「この前18号とバッタリ会ってな、その時にスマホのライネを交換したんだよ。」
ピッコロ「ら……ライネ？」
ブルマ「都で流行ってる無料のメールアプリよ。ピッコロ知らないの？」
ピッコロ「し、知るわけ無いだろう！第一そんなスマホなどという物も持っとらん。」
17号「ホントか？このご時世持っとかないと損だぞ？俺が良いとこ紹介してやろうか？」
ピッコロ「い、いや……良い。」
17号「便利だけどなぁ。話を戻すがつい最近の事だ、俺の親父から連絡があったんだ……どうやって俺の番号調べたかまでは解らないがな。」
トランクス(未来)「17号の…。」
ブルマ「そのお父さんが、どうかしたの……？」
17号「病気なんだとさ……いつ死んでもおかしくねぇ歳で、今まで俺や18号の事をほったらかしてた糞野郎が……今になって連絡よこしやがったんだ。」
悟飯「病気になっちゃったんですね、17号さんのお父さんが。」
トランクス(未来)「気を付けてください皆さん、俺達を騙すための罠かもしれません！」
ピッコロ「トランクス、奴は嘘を付いている顔じゃない。恐らく本当の事だ。」
トランクス(未来)「え……。」
17号「はぁ……俺も随分嫌われたものだな。第一、俺の住んでる所とこの西の都は500㎞もあるんだぞ？飛んでいったらすぐだろうが、生憎今俺は人間として生きてる身なんでね。嘘を付くために、わざわざこんな所まで来ると思うか？」
トランクス(未来)「す、すみません……。」
17号「まぁ良いさ。それで18号にも相談した時に、ドラゴンボールやレーダーの事を聞いてな、それでこのカプセルコーポレーションまで来たって訳さ。」
悟飯「そうだったんですか……。」
ベジータ「フン。そんな事の為にわざわざこんな所まで来やがったのか、ご苦労なこったな。」
ブルマ「ちょっとベジータ！そんな言い方無いでしょ！！」
悟飯「でもドラゴンボールって、病気を治せましたっけ？」
ピッコロ「いや……あれは人間の生死に関係する場合は、初めて死んだ者や予期せぬ事で死んだ者以外は、ドラゴンボールは使えなかった筈だ。仙豆という手もあるが、あれも病気には使えん。」
トランクス(未来)「つまり……寿命や病気等では治せない……と言う事ですね。」
ピッコロ「あぁ。一時、悟空がウイルス性の心臓病になった事があるだろう。トランクスが特効薬を持ってきたから良かったものの、本来ならば悟空はあの時に死んでいた……。」
悟飯「た、確かにそうですね。トランクスさんがいなければ一体どうなってたか……。」
トランクス(未来)(それが、俺の過ごした未来と言うことか……。)
17号「という事は……ドラゴンボールを集めても病気は治せないと言うことか？」
ブルマ「そうなるわね……それに、つい最近ドラゴンボールを使ったばっかりだから、今はまだ石になってる筈よ。私が造ったドラゴンレーダーにも恐らく反応しなくなってるわ。」
17号「そうか……。」
ベジータ「そう言うことだ、諦めるんだな。」
17号「そうだな……そうさせてもらうよ。邪魔したな……。」ｽｯ ｽﾀｽﾀ
ピッコロ「……帰るのか？17号。」
ｽﾀｽﾀ 17号「あぁ、糞親父には後で電話しとくさ。またいつかケリつけような、ピッコロ。」
ブルマ「ね、ねぇ！ちなみにそのお父さんの病気って一体何なの？」
17号「治らないんだったら良いよ。18号にも宜しく伝えておくし、じゃあな……。」ｽﾀｽﾀ
悟飯「17号さん、何だか寂しそうでしたね。」
ピッコロ「あぁ……そうだな。」
トランクス(未来)「あの17号が……あんな顔をするなんて。」
ブルマ「聞けば、彼も元は人間だったんでしょ？ただDr.ゲロに改造されただけで、心はちゃんと残ってるのよ……。」
ベジータ「フン、くだらん……俺はトレーニングルームに入る。」ｽﾀｽﾀ
17号(すまないな糞親父。お袋は小さい頃に死んじまったが……アンタに一度も親孝行出来なくて残念だ……。)ｽﾀｽﾀ
～西の都 カプセルコーポレーション前～
17号「仕方ない、どっかで買い物して帰るか。」ｽｯ
ﾊﾞｯ 18号「17号っ！」
ﾋﾞｸｯ 17号「じゅ、18号……？何でここに。それにその荷物は……？」
18号「買い物帰りだよ。アンタのライネ見て、こっちに寄ったんだ。」
17号「そうか……ん？」
マーロン「こんにちは。」
17号「あ、あぁ……こんにちは。18号、この子は？」
18号「アタシの子だよ。前にライネで画像送っただろ？」
17号「そ、そういえばそうだったな……ははは。確か旦那は……小さい奴だったか？」
18号「……クリリンだよ。今度小さい奴って言ったらハッ倒すよ？」
17号「名前が出てこなかっただけだ、そこまで怒ること無いじゃないか。」
18号「旦那をバカにされて怒らない妻が何処にいるんだい。で？糞親父の件はどうなったんだ？」
17号「ダメだったよ。18号に教えてもらったドラゴンボールを使わせてもらおうと思ったが、生憎最近使ったみたいで、今は使えないらしい。」
18号「そうかい……。ちなみに糞親父の病名は？」
17号「確か、白血病って聞いたな。それがどうかしたか？」
18号「白血病か……そういえば最近、ブルマのとこが製薬会社もやってるって聞いた事あるよ。」
17号「そうなのか？俺はそこまでは聞いてなかったな……。」
18号「アンタ、ちゃんと病名伝えたのか？」
17号「伝えてない。だってドラゴンボールが使えないって解ったから、伝えても意味無いなと思ったんだ。」
18号「全く……それじゃあ治るのも治らないだろ？しょうがない奴だな、私も一緒に行ってやるから、もう一度ブルマの奴に病名伝えな。」
17号「解ったよ。すまないな、ラズリ。」
18号「フッ……その名前久しぶりに聞いたよ、ラピス。」
マーロン「え？お母さんの名前、ラズリって言うの？」
18号「昔の話だよ。さっ、行くよ17号。」
17号「解ったって、そう急かすなよ。」
～第６宇宙 シャンパの宮殿～
ボタモ「どぉらぁぁぁぁ！！！」ﾌﾞ ﾝ ｯ
ヴァドス「あらあら。」
ボタモが上空から、一気にヴァドスへ向けてボディプレスをかました！
ｽﾞ ﾄﾞ ｫ ｫ ｫ ｫ ｫ ｫ ﾝ
ｽ ｩ ヴァドス「遅いですよ、動きが丸見えです。」
フロスト「でぇぁぁぁ！！」ﾋﾞ ｭ ｵ ｯ
続いてフロストが、最終形態のままヴァドスへ高速で近づき、回し蹴りを放った！！
ｽ ｶ ｯ ヴァドス「そんなに力んでいては、当たるものも当たりません。」
マゲッタ「シュポォォォォ！！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
ヴァドスが避けた先に、マゲッタが溶岩つばを浴びせかける！！
ｼｭﾝ ｼｭﾝ ヴァドス「ワンパターンでは、動きはすぐ読まれてしまいますよ？」
キャベ「だぁぁぁぁ！！」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
キャベは超サイヤ人2でヴァドスに一気に近づき、猛烈なラッシュを叩き込む！！
ｽｶｯ ｽｶｯ ｽｶｯ ヴァドス「ラッシュも良いですが、隙を見抜かれて反撃されてしまいますね。」
ｻﾞｯ ヒット「……！！」ｷ-ｨｨｨｨｨｨﾝ…………
ヒットがヴァドスの隙を見抜き、時飛ばしで時間を止めて、ヴァドスへ重い一発を当てに行く！！
ヒット「でぁっ！！！」ﾌﾞ ｫ ｫ ﾝ
ｽ ｶ ｯ ヴァドス「能力ばかりに頼っていては、それ以上成長できませんよ？」 ｽﾀｯ
ボタモ「はぁ……はぁ……！くそっ！全然当たらねぇ！！」
フロスト「まさか……ヴァドスさんがこれほどお強いとは、思いませんでしたよ……はぁ……はぁ……。」
マゲッタ「シュポ……シュシュー。」
ヴァドス「貴方達は攻撃が単調すぎるんですよ。そんな事ばかりしていれば、誰だって簡単にかわせます。」
キャベ「で、でも……ここまで来たら、そういうレベルじゃない気が……ハァ……ハァ……。」
ヒット「ふぅ……ふぅ……。」
ヴァドス「貴方達２人は逆に、能力に頼りすぎです。そんな事をしていたらすぐにスタミナが切れ、相手のペースに乗せられてしまいます。」
ｽﾀｽﾀ シャンパ「おうおう！！ちゃんとやってるかぁ？」
ヴァドス「おや、シャンパ様。お昼寝はもう宜しいのですか？」
シャンパ「お前らの修行がうるさくて、あんまり寝付けなかったんだよ。というか……なんだよなんだよぉ、お前らまだヴァドスに一撃も当てられてねぇのかぁ？そんなんじゃいつまで経っても上達しねぇぞぉ？」
マゲッタ「シュポポポー……。」
フロスト「で、ですが……ヴァドスさんの動きが速すぎて……。」
キャベ「攻撃が当たらないんです……！次元が違いますよ……！」
ヒット(……確かに。俺の新技を持ってしても……アイツには通用しない。)
ボタモ「はぁ……はぁ……これ、無理じゃないですかぁ…？」
シャンパ「しょうがねぇなぁ全く。ずっとそのままじゃ可哀想だからな、コツと言うかヒントを教えてやるよ。」
ヴァドス「おや、珍しいですね。シャンパ様が直々にそんな事を仰るなんて。」
シャンパ「まぁ俺はビルスと違って優しいからなぁー！ダッハッハッハ！！」
ヴァドス「笑い方が相変わらずお下品ですが……。」
シャンパ「やかましい！良いかお前ら！！ヴァドスの動きに惑わされるなっ！目で追うから当てられねぇんだよ！！解るか！？」
フロスト「目で追うから……ですか？」
キャベ「で、でも！それじゃあどうやって……！？」
シャンパ「ヴァドスの気を感じろ！！まだお前達は神の領域に達してないが、ヴァドスの神の気を戦いの中で掴むんだっ！そして気で相手の動きを読め！！良いな！？」
ボタモ「動きを……」
フロスト「気で……」
キャベ「捉える……？」
マゲッタ「シュポォォ？」
ヒット「……」(そういう事か……何となくは感じていたが……。)
シャンパ「おっほ！俺今すげー良いこと言った！！」
ヴァドス「その一言で全てが台無しですね。」
シャンパ「うるさーい！！良いな！気で相手の動きを掴めっ！それが出来なければ、お前達はそれ以上成長できん！！」
ボタモ「よぉぉし！」ﾄﾞ ﾝ ｯ
フロスト「気で……動きを……！」ﾄﾞﾋｭｩｩﾝ
マゲッタ「シュポォォ！」ﾄﾞ ｯ
キャベ「解りました！シャンパ様！！」ﾄﾞﾋｭｩｩﾝ
ヒット「……」ｽ ｯ
シャンパ「へっ、後はお前ら次第だがな……。」
ヴァドス「フフッ、彼らは成長しますよ。現に皆さん、ほとんど私の動きに慣れてきましたから。」
ヴァドス(彼等の目付きが変わった……ここからは、私も少し本気を出さないといけないようですね。)ｽ ｩ
ナレーター「第１０宇宙が代表メンバーにブラックを加え、惑星エリサにメンバー集めに向かう中、第６宇宙では神の領域に近づきつつある５人がそこにいた。第３宇宙対第６宇宙の試合は、刻一刻と近づいている。全宇宙一武道会開催まで、あと４日だ！」
ナレーター「我らが第７宇宙では、17号と18号の父親が病気になって波乱の予感？一体どうなる？そして全宇宙一武道会最後の出場メンバーは誰だあー？」
悟空「あれ？オラ出てねぇぞ？どうなってんだぁ？」
サタン「あのー……私も出てませんよ？」
パラガス「あーう☆(^q†)俺も出てないではありませんか！」
ブロリー「はいはい、終わリーですぅ……」
パラガス「なっ……あっ……！」
これで17話は終わりとなります。
次回は17号と18号メインのお話になるかも……！
武道会までしばらくかかりそう……です！
全ちゃん！早く開催しようぜー！！！
ここまで見ていただき、ありがとうございました！！