ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪テンテテーン テーテーテテーテーテテーテテーン

ナレーター「全王の宮殿にて、全王が悟空の友達を待っている最中、大神官とサクリファイスの話により、ついに全宇宙一武道会の賞品である、神の神器達の詳細が明らかとなった。」

ナレーター「一方悟空達は、ブルマの造ったタイムマシンにより、未来のトランクスがいる未来へと飛び、未来のトランクス達と再会した。」

トランクス(未来)「み、皆さん!!どうしてここへ!?」

マイ(未来)「え……えぇ!?」

ナレーター「ブルマが二人になるという問題もあったが、悟空は未来のトランクスに、全宇宙一武道会への参加を薦めたのだった!!」

マイ(未来)「全宇宙一……?」

トランクス(未来)「武道会……?」

♪チャチャチャン チャチャチャン



11話 トランクスの秘密!?第3宇宙サイヤ対決!!

マイ(未来)「全宇宙一……?」

 

トランクス(未来)「武道会……ですか?」

 

悟空「おう!オラ達の世界の全王様が開く、全部の宇宙で一番つええ奴を競うんだ!!」

 

ブルマ(未来)「それって、昔あった天下一武道会みたいなもの?」

 

ブルマ「うーん、まぁそんな感じね。規模は違うけれど。」

 

ベジータ「ちなみに武器の使用はありらしい。トランクス、丁度お前が持っている剣も使える筈だ。」

 

トランクス(未来)「な、なるほど。……そんな大会があるんですね。」

 

マイ(未来)「でも、またどうしてそんな大会を?」

 

トランクス「前に、第6宇宙って言う所と試合をした時に言ってたんだよ。」

 

トランクス(未来)「第6宇宙……?それって、また違う宇宙の事かい?」

 

トランクス「そだよー。」

 

悟飯「ちなみにこの第7宇宙と全部の宇宙を合わせると、12個もの宇宙があるみたいなんですよ。」

 

トランクス(未来)「そ……そんなにあるんですか!?宇宙って……。」

 

悟空「あぁ!そん中のぜんぶのつええ奴等が集まるんだ!!おもしろそうだろ?トランクス!」

 

ブルマ(未来)「ふーん……何かもう色々ありすぎて、驚く気にもならないわ。」

 

ブルマ「でしょ?ほんっと訳わかんない事ばっかりでさ。」

 

サタン「確かに……このミスターサタンでも解らないことが多すぎますなぁ。」

 

ブルマ「アンタは元からでしょ。」

 

悟空「そういう訳だからさ!頼む、トランクス!」

 

トランクス(未来)「えっと……ちなみにメンバーは、もうほとんど決まっているんですか?」

 

悟空「あぁ!メンバーは、オラとベジータと悟飯と……あと一人誰かいたか?」

 

ベジータ「いない。」

 

悟空「そっか……じゃあトランクスを入れても、一人余んなぁ。こんな時にモナカがいてくれたら良かったんだけどなぁー……。」

 

トランクス(未来)「モナカ……?」

 

悟飯「誰ですか?その人。」

 

トランクス「俺達の世界にいる、第7宇宙で一番強い人だよ。」

 

マイ(未来)「えぇ!?」

 

トランクス(未来)「と……父さんや悟空さん達より強いんですか!?その人!!」

 

悟飯「ほ、本当なんですか!?お父さん!!」

 

悟空「ホントさぁ。すっげぇつええぞ!!オラが本気でやっても倒せなかった奴一発で倒しちまったし、ブウみたく分裂もできんだ!!」

 

ブルマ(未来)「はぁ……呆れた。そこまで来たらもうなんでもありね。」

 

トランクス「ちなみにその人って実は、とってもyむぐぅ!」ムギュゥゥゥ

 

悟空「ん?なんでトランクスの口塞いでんだぁブルマ。何か言いたそうだったぞ?」

 

ブルマ「あ、あははは……なんでもないわよ。」

 

( ´ノω`)ブルマ「トランクス……孫くんに聞かせたら駄目じゃないの!孫くんモナカの事弱いって知らないんだから……!」

 

トランクス「あ、そうだった……ごめんママ。」

 

トランクス(未来)「?」

 

悟飯「そんなに強い人が、ビルス様達以外にいたなんて……。」

 

悟飯(今回の全宇宙一武道会、気を引き締めていかないと……。)グッ

 

ブルマ(未来)「……そういう事ね、そのモナカって人。」

 

ブルマ「え?何か言った?」

 

ブルマ(未来)「んーん、何でも。」

 

悟空「とにかくトランクス!おめぇも出てくれよ!全宇宙一武道会にさぁ!!」

 

トランクス(未来)「でも俺、そういう武道会に出るのは初めてなんですけど……その辺はどうなんですか?」

 

ベジータ「心配するな。ルールは天下一武道会とほぼ同じだ。」

 

ブルマ「つまり、倒れて10カウントや気絶、降参とか相手を殺したりしたら負けになるの。あと舞闘台っていう戦う場所があるんだけど、そこから落ちたりしても場外になって負けになるわ。」

 

悟飯「それに今回は、武器の使用はありですから、トランクスさんみたいに武器を使う人も出ると思います!」

 

ブルマ(未来)「懐かしいわね……出てみなさいよ、トランクス。」

 

トランクス(未来)「か、母さん?」

 

ブルマ(未来)「私、夢だったのよ?アンタが平和に暮らして、また皆と一緒に冒険してくれたらなーって思ってたから。」

 

マイ(未来)「そうだよトランクス、参加してみなよ。」

 

トランクス(未来)「マイまで……それなら二人も来てよ、俺だけ行くわけには……!」

 

ブルマ「私とマイはここに残るわ。もし、また未来で何かあったら大変でしょ?」

 

マイ(未来)「うん。武器が使えるなら、私も出てみようかなって思ったけど、私なんかが他の宇宙相手じゃ敵わないだろうし……。だからブルマさんとここに残るよ。」

 

トランクス(未来)「そうか……わかった。じゃあ俺が留守の間、この世界を頼む。」

 

マイ(未来)「任せな!いざって時は、全王様のボタンがあるから心配ないよ!!」

 

トランクス(未来)「そ……そうだな。」

 

ベジータ「で、結局どうするんだ?行くのか行かんのかハッキリしろ。」

 

悟空「どうすんだ?トランクス。」

 

トランクス(未来)「……出ます!出場させてください!」

 

 

トランクス(未来)「全宇宙一武道会に!!!」

 

 

ブルマ(未来)「フフ……。」

 

ブルマ「決まりね!」

 

悟空「よっしゃあ!これでメンバーは4人だな!」

 

ベジータ「……その自信、ザマスを倒した後も相当修行を積んだようだな。」

 

トランクス(未来)「えぇ。俺もまだまだ修行中の身ですから。」

 

悟空「でもよ、修行するにしても相手がいねぇんじゃ難しいだろ?」

 

トランクス(未来)「その事なんですが……実は全王様と友達になってから、全王様の宮殿でたまに修行させてもらってるんです。」

 

トランクス「えぇ!?」

 

ブルマ「うそっ!?」

 

ベジータ「な、なんだとぉ!?」

 

悟空「えぇぇぇぇ!?マジかよトランクス!!おめぇ全王様と一緒に修行してんのかぁ!?」

 

トランクス(未来)「はい。といっても、全王様の付き人さんとやるのがほとんどですが……。」

 

悟飯「そ、そうだったんですか……。どおりで最初に気を感じたとき、前のトランクスさんと気の雰囲気が違うと思ってました……。」

 

悟空「へへ!悟飯もやっぱ気づいたかぁ!」

 

ベジータ「当たり前だ、気づかん方がおかしいだろう。」

 

トランクス(未来)「え……やっぱりそんなに変わってます?」

 

サタン「皆さんすごいなぁ……そんな事もわかるなんて……。」

 

悟飯「だって、見た目や雰囲気も違いますし……。」

 

トランクス「そうかなぁ?俺はそんなに変わってないと思うけど。」

 

トランクス(未来)「んー……自分でも良く解らないですけど……全王様のおかげかな。」

 

悟空「トランクスだけずりぃぞ。オラも全ちゃんに頼んで、稽古つけてもらおうかなぁー。」

 

ベジータ「フン、抜け駆けは許さんからな。」

 

マイ(未来)「だからたまにトランクスがいなくなってたのか……行くときは言ってくれれば良いのにさ。」

 

トランクス(未来)「すまない。全王様も結構急に来たりしてたから言う暇が無くて……あははは……。」

 

ブルマ「とにかく、トランクスが出場してくれるならこうしちゃいられないわ!第7宇宙の武道会出場まで、あと9日しかないから!!」

 

トランクス(未来)「ええ!?そ、そんなに早くやるんですか全宇宙一武道会って……!俺はてっきり、何年か後だと……。」

 

悟空「あんま時間ねぇからよ、すぐにオラ達の時代に戻ってビルス様やウイスさん達と相談しねぇとな!」

 

ブルマ「孫くん、それは良いとして……。」

 

トランクス「何か忘れてない?」

 

悟空「ん?何だ?オラまた仙豆でも忘れてっかぁ?でも今日は最初から持ってきてねぇぞ?」

 

悟飯「違いますよお父さん。僕たちの世界での全王様のお友達の件です。」

 

悟空「いっけね!!忘れてた!!」

 

ベジータ「全く……貴様というやつは。一体どうするつもりだ?」

 

悟空「そうだなぁ……トランクス!未来の全王様と友達になったんだろ?だったらよ、こっちの全王様とも友達になってくりよぉ。」

 

トランクス(未来)「えええ!?それは……ちょっと……遠慮させてもらえませんか?俺なんかと宇宙一の偉い人と2人も友達になるなんて、生きた心地がしませんから……は、ハハハハ。」(汗)

 

ブルマ「そうねぇ……何考えてるかわかんないもんね、全王様って。」

 

悟飯「ブルマさん……そんなさらっと悪口言っちゃ駄目ですよ。全宇宙で一番偉い人なのに。」

 

ブルマ「だってホントの事だしー。」

 

悟空「めえったなぁ……トランクスが駄目なら……こっちのブルマ、おめぇが全王様と友達になってくんねぇか?」

 

ブルマ(未来)「い、いや……孫くん、私全然関係ないと思うんだけど……?」

 

悟空「そっかぁ……どうすっかなぁ……。」

 

トランクス「おじさん、どうするのさ?」

 

サタン「悟空さん、とりあえず一旦過去に帰った方が良いんじゃないですか?それからゆっくり考えると言うことで……。」

 

悟空「ん……サタンか…………あ!!いたいた!オラよりずっと友達になれそうなやつ!!」

 

ベジータ「……なるほど、魔人ブウの時もそうだったな。」

 

サタン「え。」

 

トランクス「そういや、いつの間にか仲良かったよな!」

 

サタン「え、え。」

 

悟飯「も、もしかして……。」

 

ブルマ「ほ、本気!?孫くん!」

 

悟空「あぁ!!サタンがいんじゃねぇかー!」

 

トランクス(未来)「な、なるほど……!」

 

マイ(未来)「?」

 

サタン「……わ、私が……全王様と?」

 

 

サタン「ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ!!!!??」

 

 

 

    ~第3宇宙 ワンドの宮殿~

 

 

ブゥゥン サフィア「フム……どうやら孫悟空というのは、バーダックさんの仰った通り、第7宇宙のサイヤ人のようです。」

 

ワンド「ふーん。違う宇宙にも、アンタの顔にそっくりな奴なんていたのね……。」

 

バーダック「いや、俺と同じ顔でサイヤ人と言っちゃあ、数がかなり限られてくる筈だ。サフィアさんよ、その辺はわからねぇのか?」

 

サフィア「少々お待ちを……。」ブゥゥン

 

 

ロッド「んー、何か忙しそうだね。」

 

ルヴィス「ですな。」

 

ロッド「僕が孫悟空の事を言っちゃったせいかなぁ。」

 

ルヴィス「かもしれませんな。」

 

ロッド「それじゃあ……帰ろうかルヴィス。僕達もゴワスに頼んで、時の指輪を使ってもらわないとさ。」

 

ワンド「はぁ?時の指輪?ロッド、アンタ時の指輪なんて何するつもり?」

 

ロッド「ま……まぁ色々あるの!早く行くよルヴィス!」スッ

 

ルヴィス「では皆さん、試合の方ご健闘を祈ってますぞ。」コンッ

 

ワンド「ちょ!待ちなさいよ!私の質問にこたe」

 

 

  ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

 

ワンド「逃げたか……あんのクソチビ。」

 

サフィア「バーダックさん詳細が出ました。孫悟空という者は第7宇宙のサイヤ人で惑星ベジータ出生であり、本名はカカロットのようです。」

 

バーダック「へっ、やっぱりか。」

 

サフィア「この孫悟空という方と、バーダックさんは一体どのようなご関係なのですか?」

 

バーダック「違う宇宙なら赤の他人で、こっちの第3宇宙では俺のバカ息子だよ。生憎こっちではもう死んじまったがな。」

 

サフィア「ふむ……そういう事だったんですね。」

 

バーダック「あぁ……まぁそんなこたぁどうでも良いんだよ。つまりその第7宇宙にはカカロットがまだ生きてるって事だ。へっ、あの糞ガキが……。」ニヤッ

 

ワンド「孫悟空ってアンタの息子だったのね……。なーんか意外。」

 

バーダック「そうでもねぇよ……。」チラッ

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ シュゥゥゥゥン……

 

 

バーダック「チッ、あいつ。もう帰ってきやがったか。」

 

チラッ ワンド「ん。」

 

 

スタッ ???「ふぅ。」

 

 

サフィア「キューブの乗り心地、如何でしたか?自動運転かつステルス機能を付けておいたので、危険はなかったと思いますが……。」

 

???「いや、すっごく危なかったよ!何度もこっちに惑星の破片とか爆風とか、めちゃくちゃ飛んできたからさ!」

 

ワンド「でもキューブだったら、そんなのどうってことないわよ。」

 

???「まぁそうだったんですけど。壊れるんじゃないかと思って変に焦っちゃいました。」

 

バーダック「……。」

 

???「あ!バーダック!!今休憩かい?」タッタッタ

 

バーダック「別にちげぇよ。それと、俺の名前を気安く呼ぶんじゃねぇ。テメェの知ってる俺と、この俺は赤の他人だ。」

 

???「またそんな事言って……私はそんな事どうでも良いって言ってるだろ?バーダックと一緒にいられればそれで良いんだ……カカロットはもう死んじまったけどさ……。」

 

バーダック「ケッ、何でテメェみたいな奴がこんな所にいるのか未だに解らねぇ。一体どういうつもりなんだ?ワンド様よ。」

 

ワンド「良いでしょ別に。アンタの出生や生い立ちを調べてたら、その子の名前が出てきたの。だからアンタと一緒にしてあげようと思ってね。」

 

バーダック「俺からしたら、ただの嫌がらせとしか思えねぇけどな。しかもなんでよりによってコイツなんだよ……まだトーマやセリパとかのが良かったぜ……。」

 

サフィア「申し訳ありません。貴方達の世界では、2つの世界線しか見当たらなかったので。ちなみに指示を出したのはワンド様です。」

 

ワンド「文・句・あ・る?」ギロリ

 

バーダック「チッ……もういい、俺は修行に戻らせてもらうぜ。」スタスタ

 

???「あ!待ってよバーダック!私も付き合うよ!」

 

ワンド「ちょい待ち!」

 

チラッ ???「え?何です?ワンド様。」

 

ワンド「キューブでの探索結果はどうだったの?ちゃんと報告してくれないと困るわよ。」

 

???「は、はい!結果はちょっと本気でやばそうだったです……もうほとんど惑星は破壊されちゃってて。」

 

ワンド「ふーん……そろそろ破壊した方が良さそうね、そのブロリーっていう奴。ちょっと調子に乗ってるみたいだしさ……。」

 

???「じゃあ失礼します!おーいバーダックー!」タッタッタ

 

サフィア「ワンド様、少し宜しいでしょうか?」

 

ワンド「なによ?」

 

サフィア「私達の宇宙ではまだメンバーは4人しかいません。そのブロリーという方をメンバーに加えれば、我が宇宙ではかなりの戦力アップになると思いますが……。」

 

ワンド「そんな気はないわ。私の仕事を散々奪っておいて……まぁ楽はできたけど。どっちみち破壊しないと気がすまないの。」

 

サフィア「それでは、あのお二人に任せてみては如何です?」

 

ワンド「あの二人?誰よ。」

 

サフィア「勿論、バーダックさんとギネさんですよ。あのお二人は今かなりギクシャクしておられます。そのお二人でブロリーと言う者を倒してしまえばかなり親密になり、武道会の方にも少しばかり影響するかと。」

 

ワンド「じゃあ、私のこの変にイライラしてる気分はどうすれば良いのよ?」

 

サフィア「他の武道会に参加するお二人で、発散してみては如何でしょうか。」

 

ワンド「なるほどね……その二人を鍛えることも出来るし私の気分もスッキリする、まさに一石二鳥ね。」

 

サフィア「その通り。では私はバーダックさんとギネさんに伝えてきますので。」スタスタ

 

ワンド「おっけー。ガレゴム!キベス!!ちょっとこっちに来なさい!」

 

サッ ガレゴム「ワンド様、呼びやしたかい?」

 

サッ キベス「何か問題でも?」

 

ワンド「私今さぁ、結構変な気分なの。アンタ達に今から全力で破壊しにかかるから、アンタ達は逃げるのよ?死んだら許さないからね!!!」 キィィィ-ン

 

ガレゴム「へ?」

 

キベス「そ、それはどういう……」

 

ワンド「行くわよぉぉ!!」ポーピィ

 

 

ズ ド ォ ォ ォ ォ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン

 

ガレゴム・キベス「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」

 

 

ズガーン ボゴーン ドガーン ズドォォン

 

バーダック「やれやれ、また始まりやがったか。」

 

ギネ「最近ワンド様も荒れてるね。全宇宙一武道会っていうのが近いからだろうか?」

 

バーダック「知らねぇよ。それよりテメェ……何で俺に付いてきやがる。目障りなんだよ、あっち行ってろ。」

 

ギネ「アンタの修行に付き合ってやろうと思ってさ。良いだろ?」

 

【挿絵表示】

 

バーダック「修行だぁ?テメェが俺の相手になると思ってんのか?舐めた事言ってっと、ぶっ飛ばすぞ。」

 

ギネ「まぁそんな事言うなって。これでも私結構強くなったんだからさ!」グッ

 

サフィア「お二人とも、お取り込み中失礼します。」

 

バーダック「あん?」

 

ギネ「どうかしたのかい?サフィアさん。」

 

サフィア「ワンド様が、すぐに宇宙で暴れまわっているブロリーを倒せとのご命令です。行っていただけますか?」

 

バーダック「ブロリー?……あぁ、あの化け物野郎か。ワンドさんもやっとぶっ倒す気になったんだな。良いぜ!やってやらぁ!」パシッ

 

サフィア「バーダックさん、貴方だけが行くんじゃありません。ギネさんもご一緒にです。」

 

バーダック「なんだと……?」

 

ギネ「わ、私も行くの?」

 

サフィア「はい。」

 

バーダック「なんで俺とコイツが一緒に行かなきゃならねぇんだよ。あんな化け物俺一人で充分だろうが!!」

 

サフィア「相手が一人ならそれでも構いません。ですが、そのブロリーという者以外の他にもう一人おられるのです。」

 

バーダック「もう一人だと?誰だそいつは。」

 

ギネ「でも私が見に行ったときは、そのブロリーという奴以外は見なかったよ?」

 

サフィア「恐らく影で操っているのでしょう。相手が2人ならこちらも2人で行かなくては。そうでしょう?」

 

バーダック「そんなもん俺一人で片付けてやるよ。コイツなんかいらねぇ!」

 

ギネ「ど、どういう意味だよ!私じゃ足手まといだって言うのか!?」

 

バーダック「それ以外に何があるってんだ。」

 

ギネ「ぐぅぅ~!!」

 

サフィア「とにかく今すぐお二人で行っていただきます。宜しいですね?」

 

バーダック「……ケッ、仕方ねぇ。せいぜい俺の足引っ張んなよ?」

 

ギネ「アンタだって……!」ギリギリ

 

サフィア「はぁ……やれやれ。」

 

 

     ~第3宇宙 宇宙空間~

 

 

ズゴォォォン ガゴォォォン バゴォォォォン ガガァァァン

 

バーダック「おーおー派手にやってやがるな、音がここまで響いて来やがる。」

 

キィィーン サフィア「お二人とも、もうすぐブロリーという者がいる星に着きます……準備は宜しいですか?」

 

ギネ「だ、大丈夫だ。」プルプル

 

バーダック「足が震えてるぞ、それでも戦闘民族サイヤ人かよ……しっぽが泣くぜ?」

 

ギネ「う、うるさいな!これは……武者震いだ!」

 

バーダック「へっ、そうかよ。」

 

サフィア「ちなみに私は戦いには加勢しません。私はワンド様の命令が無ければ何も出来ませんので、ですから貴方達だけでお願いします。」

 

バーダック「上等だ。あの化け物とは一回やり合った事がある……前は不覚をとったが、今度こそぶっ飛ばしてやらぁ!」

 

ギネ(大丈夫……私はサイヤ人だ……やれる!)

 

サフィア「……見えました、あそこになります。」

 

 

    ~第3宇宙 辺境の星~

 

 

シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ン スタッ スタッ スタッ

 

 

サフィア「ここがブロリーという者がいる星です。ではお二人とも、私は一旦帰ります。頃合いを見てまた戻ってきますので、ご健闘をお祈りしています。」シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

ギネ「行っちゃった……。」

 

バーダック「何にもねぇ所だな……こんな場所に本当にいんのかよ。」スタスタ

 

ギネ「いや、間違いなくいるよ……そんな気配がする。」キョロキョロ

 

バーダック「そういやテメェは、そういうのに敏感だったな。まぁせいぜい俺の邪魔をしねぇこった。」スタスタ

 

ギネ「!」ピクッ

 

ギネ「バーダック!!上だ!!」

 

バーダック「何っ!」バッ

 

???「ぬぉあっ!!!」ブンッ

 

 

ズ ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン

 

 

ザッ ギネ「くっ!」

 

ザッ バーダック「へっ、奇襲とはな!」

 

ズシィィィン ???「……ぬぅぅ……。」

 

バーダック「……久しぶりだなぁ化け物。俺の事覚えてるかよ?」

 

ブロリー「!!……カカロット……!カカロットォ!!」ドヒュゥゥン

 

ギネ「カカロット……?こいつ、カカロットを知っているのか!?」

 

バーダック「さぁな。この前やりあった時も、俺の顔を見て抜かしていやがった。余程カカロットが憎いらしいぜ?」

 

バーダック「さぁ来いよ化け物!!前の俺と同じだと思ったら痛い目見るからなぁ!!」ザッ

 

ブロリー「ぬがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バッ

 

    ガ シ ィ ィ ィ ン

 

ズザザザ バーダック「くっ!」(相変わらず、何て馬鹿力してやがる……!)グググ

 

ブロリー「カカロット……カカロットォォォォ!!!」グググ

 

バーダック「カカロットカカロットって……いい加減にしやがれっ!!!!」ブンッ

 

バキィ ブロリー「ぐぅっ!!」ズザザ

 

バーダック「おいギネ!!俺が化け物の相手をしてるうちに、テメェはもう一匹を探しやがれ!!」

 

ギネ「わ、わかった!」ヒューン

 

バーダック「さて、これで邪魔物はいなくなった。とことんやりあおうぜ……ブロリーさんよぉ?」コキッ

 

ブロリー「カカロットォ……!!!」ピュィィィィン

 

 

ヒューン ギネ(一体何処にいるんだ……もう一人の奴って。)キョロキョロ

 

???「ブ、ブロリー!!……なぜいきなり暴走したと言うんだ……!!」タッタッタ

 

ギネ「あ……!」(いた!!)

 

チラッ ???「ん?シュワット!」バッ

 

ギネ「逃がさないよ!!」ドヒュン 

 

???「くそぉ。」ザッ

 

ギネ「ふふん、通せんぼさ。」

 

???「お前は……バーダックの。」

 

ギネ「? アンタ、バーダックを知ってるのか?」

 

???「勿論、何故なら私もサイヤ人なのだからなぁ。ふわぁーはははは。」

 

ギネ(き、気持ち悪いオヤジだなぁ……。)

 

ギネ「……アンタの名前は?」

 

パラガス「私の名は、パラガスでございます。」

 

 

~第7宇宙 未来 カプセルコーポレーション前~

 

 

悟空「トランクス!!未来に行く前によ、今のおめぇの力ちょっと見せてくれよ!!な?」

 

トランクス(未来)「え?」

 

ブルマ「ちょっと孫くん!今そんな事やってる場合じゃないでしょ!何考えてんのよ!!」

 

悟空「良いじゃねぇかブルマ。オラ達の今の戦力っちゅう奴を見とかねぇと、いざって時にわかんねぇだろ?」

 

悟飯「お、お父さん……だからって今しなくても良いんじゃ。」

 

ベジータ「カカロットの言う通りだ、俺も今のお前の実力に興味がある。」

 

トランクス(未来)「と、父さん……。」

 

ブルマ「ベジータまで……!」

 

トランクス「俺も見たい見たい!!ねぇ良いでしょ?ママ!」

 

ブルマ「はぁ……もう勝手にしたら?私はタイムマシンを起動させて乗っておくわ。悟飯くん、行きましょ。」

 

悟飯「ぼ、僕も見てても良いですか?ブルマさん。やっぱり僕も気になっちゃうんで……。」

 

ブルマ「……好きにして!その代わり、こんな町のど真ん中でやらないでよね!するんだったら離れた所でよ!?ったく男連中は……。」スタスタ

 

サタン「わ、私は遠慮しときますよ?は、はははは……。」タッタッタ

 

トランクス(未来)「じゃあ皆さん、町の向こう側に荒野があります、そこでなら大丈夫ですので。行きましょう!」ドヒュン

 

悟空「おう!」ドヒュン

 

ベジータ「ふん。」ドヒュン

 

トランクス「行こ!悟飯さん!」ドヒュン

 

悟飯「じゃ、じゃあブルマさんサタンさん。行ってきます。」ドヒュン

 

ブルマ「はぁ……ほんっとに疲れるわ。今の私、未来の私以上に老けちゃうんじゃないかしら。」

 

サタン「そんな事ないですよ!ブルマさんはいつまで経ってもお綺麗です。」

 

ブルマ「……何か、アンタに言われても全然嬉しくないのは何故かしら……?」

 

サタン「な……何ででしょうね?は、はははは……。」

 

 

    ~未来 町外れの荒野~

 

 

スタッ  スタッ スタッ スタッ スタッ

 

トランクス(未来)「ここなら大丈夫です。」

 

悟空「よしっ!じゃあオラが相手になっぞ!」

 

トランクス(未来)「わかりました。では行きますよ……悟空さん!!」スッ

 

悟空「おう!全力で来いよ!トランクス!!」スッ

 

ベジータ(未来の全王との修行の成果……見せてもらうぞ、トランクス。)

 

トランクス「わくわくするなぁ……未来の俺、どれだけ強くなったんだろ!!」

 

悟飯(トランクスさんとお父さんの試合か……予想がつかないや。)

 

 

ナレーター「第3宇宙では、バーダックとギネがブロリーと謎のサイヤ人パラガスと対峙する中、第7宇宙の未来では悟空と、全王の元で修行をしたというトランクスが手合わせを開始した!」

 

ナレーター「果たして、バーダックとギネはブロリー達を止められるのか!?そして、全王の元で修行をしたトランクスの今の実力とは!?」




11話はこれで終わりになります!
ほとんど勢いで書いちゃったかも……申し訳ないです。
次回はバトルばかりになっちゃうかも知れません。
自分にもう少し文才力があれば……。
ここまで見ていただきありがとうございました!!

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