ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語) 作:サクトン
アニメとは分岐してオリジナルになっておりますので、苦手な方はご注意を!!
0話 明日への希望!?さらばトランクス!!
合体ザマス「ぁ…………ぁぁ!!」
合体ザマス「か……神が……人間に敗れるなど……あっては無らない……!!」
合体ザマス「ふ……ふへへへ……ははは……」
合体ザマス「うぐぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァ…………!」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…………
トランクスの光の剣で真っ二つにされたザマスの体は、光の粒子となり空へと消えていく。やがて粒子はザマスの体を飲み込んでいき、完全にザマスを消し去ってしまった。それを見ていたトランクスは超サイヤ人を解いて心の底から安堵する。
トランクス(未来)「ふぅ……。」ドヒュゥゥン……
スタスタ 悟空「……トランクス。」
スタスタ ベジータ「……。」
悟空「へへへ、やったなぁ!」
トランクス(未来)「はい……!!」
トランクス(未来)(……ありがとう……皆……。)
トランクス達がザマスを倒して一息つく中、ブルマ達を乗せたタイムマシンがトランクス達の元に着陸する。タイムマシンから降りてきたブルマやマイの表情には、心の底から笑っているかのような笑みがこぼれていた。
スタッ マイ(未来)「トランクス!!」タッタッタ
トランクス(未来)「マイ……!」
マイ(未来)「やったんだ……やったんだな!?」
トランクス(未来)「あぁ……!」
マイ(未来)「……っ……っ……!!」
何年も皆を苦しめ続けていた悪夢が遂に終わった……そう思った瞬間、マイは自然と目から涙が溢れる。その様子を見ていたトランクスは優しい顔をしながら、そっとマイを抱き締める。
トランクス(未来)「……」
スタスタ ブルマ「やったじゃない……!!」
ブルマ「この時代の私に、見せたかったわね……!」グスッ
トランクス(未来)「はい……!」
悟空「しかしその剣、元気玉みてぇだったなぁ!」
チャキ トランクス(未来)「皆のおかげです……!」
トランクス(未来)「皆の力が……奴を倒したんです……!」
トランクスは今まで自分を支えてくれた皆の顔を思い浮かべながら、持っている刀身が無い剣を見つめる。しかしその剣は希望と言う名の刀身を宿らせて神を討った……たとえ刀身は折れていようとも、神を討ち滅ぼした事に変わりはない。
マイ(未来)「うん……!」
ゴワス「……」スタッ 界王神「……」スタッ
※ここから、アニメと分岐します※
界王神「では悟空さん、ベジータさん……ポタラを私に。」スッ
悟空「おう、サンキューな界王神様ぁ!」スッ
ベジータ「チッ……もう合体は絶対にごめんだ。」スッ
悟空「そんな事言うなよベジータぁ。オラ達の世界でもまたザマスみてぇな奴が出てきたら、オラ達でやんなきゃなんねぇんだぞ?」
ベジータ「今回はトランクスの未来の為に、仕方なく貴様と合体したんだ。今度どんな奴が相手だろうと、貴様とはもう合体などせん。」
悟空「ははっ!まぁこんけぇはトランクスが倒しちまったけどな!」
トランクス(未来)「いえ、父さんや悟空さん……母さんの力が無ければ、俺はあのブラックの時に殺されていましたよ。」
ブルマ「でもこれで、めでたしめでたしね!」
ゴワス「悟空さん、ベジータさん、トランクスさん……すまない。私とザマスが不甲斐ないばかりに、あなた方には大変な被害をこうむってしまった。」
トランクス(未来)「い、いえ!貴方は悪くありませんよ!」
マイ(未来)「そうだよ、元はといえばあの神様が悪かったんだしさ。」
ゴワス「いや、私には何度かザマスを止める機会はあった……あやつの邪心を見抜けなかった私の慢心が、このような結果を招いてしまったのだ……本当にすまなかった。」スッ
界王神「ゴワス様……。」
悟空「じっちゃん、もうザマスの野郎はぶっ倒したから良いじゃねぇか。」
トランクス(未来)「そうですよ、もう終わったことですから……。」
マイ(未来)「けどブラックの時に殺された皆はもう……戻ってこないんだよね……。」
トランクス(未来)「……。」
トランクス(未来)「確かにそうかもしれない。けどマイ……俺達人間は生きている、希望が無くなった訳じゃないさ……!」
マイ(未来)「……そうだな!……死んでしまった人達も、そう思ってくれてるかな?」
トランクス(未来)「あぁ……きっと!」スッ
悟空「へへ……。」
ベジータ「フン……。」
ブルマ「とにかく、今は皆の所に戻りましょう!ザマスやブラックを倒した事を報告に行かなくちゃ!きっと首を長くして待ってるわ!」
~丘の上 ブルマの工場内~
レジスタンス1「えぇ!!本当に!?」
レジスタンス2「あのブラック達を……倒したんですかぁ!?」
レジスタンス1「皆ぁ!!俺達人間の勝利だぁ!!!」
レジスタンス2「もうブラックはいない!驚異は去ったんだぁ!!!」
「やったぁぁぁぁぁぁ!!!」
お姉さん「もう……もう怯えなくて良いのね!」
お兄さん「そうさ!!悪夢は終わったんだ!!」
お婆さん「じいさんや……お前さんにもこの瞬間を見せたかったよ…!」
オワッタンダァァァ オレタチハイキテルゾー イキテルンダァァ ニンゲンノショウリダー
未来の皆がブラックを倒したと言う報告を聞いて心から喜ぶ中、2人の少年と少女がマイ達の元へと駆け寄ってきた。
マキ「マイ!トランクス!!」タッタッタ
ハル「皆ぁー!」タッタッタ
マイ(未来)「マキ!ハル!」バッ
マキ「終わったんだね……もう終わったんだよね……!」
マイ(未来)「あぁ……もう怖い思いはしなくて大丈夫だよ……!」
ハル「ぐすっ……うわぁぁぁぁぁぁん!!怖かったよぉぉぉおお!!!」
マイ(未来)「よしよし……もう……男の子が泣くんじゃないよぉ……!」ナデナデ
ハル「だって……だってぇぇぇぇぇ!!うわぁぁぁぁぁぁん!!!」
トランクス(未来)「……。」
マイが少年と少女を優しく頭を撫でる様子を見るトランクスに、1人のアルマジロのような体格をした男が近づいてきた。
ヤジロベー「トランクス、おみゃーならきっと倒してくれると思っとっただぎゃー!」
トランクス(未来)「俺一人の力じゃ無いですよ。父さん達とここにいる皆の力で、奴を倒したんです。」
ヤジロベー「あっ、さっきの妙な光りぎゃ?よぉわからんけど、皆無事で良かったちょーよー!」
トランクス(未来)「はい……!」
ヤジロベー「孫ー、俺ぁてっきりおみゃーが倒すと思っとったがやー。」
悟空「いやぁ……さすがのオラでもこんけぇばかりは無理だったぞぉ、ベジータと合体しねぇとダメだったかんなぁ。」
ベジータ「もう合体の事は良い!!思い出すだけでヘドが出る……!!」
界王神「じゃあ皆さん、私達は先に戻っております。ビルス様達にも、この事を報告したいので。」
ゴワス「皆さん、大変申し訳ありませんでした……。」
ブルマ「もうこういう事は無しにしてよね!」
ゴワス「すまない……。」
悟空「またなじっちゃん、界王神様!」
ゴワス「うむ。」シュゥゥゥゥゥ……
界王神「では、また後程。」スッ
ピシュゥゥゥゥゥゥゥン
ブルマ「じゃあ、私達も帰りましょうか。いつまでも別世界の人がいたら、お邪魔だしね。」スタスタ
悟空「ん?もう帰るんか?」
ベジータ「カカロット、貴様は残りたいのなら残っても構わんぞ。こんな退屈な所……俺はごめんだ。」スタスタ
悟空「えぇ!?待てよベジータ、ブルマ!!オラも行くって!!」タッタッタ
スッ トランクス(未来)「……父さん……母さん、悟空さん。」
トランクス(未来)「……本当に……ありがとうございました……!!」スッ
スッ マイ(未来)「ありがとうございます……!!!」
クルッ ブルマ「良いってこと!アンタ達は、この世界の希望なんだから!」
悟空「かてぇ事言うなよトランクス、オラ達仲間だろ?オラもつええ奴と戦えたからおあいこっちゅう奴だ!でも、さすがに今回はやべぇって思ったことあったけどなー!」
ベジータ「フン……これで貴様等に会うことも無いだろう、精々するぜ。」スタスタ
トランクス(未来)「父さん……。」
ベジータ「…………元気でな、トランクス。」
トランクス(未来)「え……?父さん、今なんて……。」
ベジータ「ブルマ、タイムマシンを起動しろ!」
ブルマ「おっけー!」スッ
ブルマ「あ、マイ!これ!」シュッ
パシッ マイ(未来)「ブルマさん、これは……?」
ブルマ「こっちに来てすぐに渡そうと思ったんだけど、ブラック達がいたから渡すの忘れてたわ。食料やウチの製品が色々入っているから、町や皆の為に使ってあげて。」
マイ(未来)「ありがとうございます、ブルマさん……!」
ブルマ「皆を、宜しくね。」スタスタ
マイ(未来)「はい……!!」
マイ(未来)(ありがとう……皆さん……!)
プシュゥゥゥゥ ギュィィィィィィィン……!!
ブルマ「さぁ!タイムマシンの準備が出来たわ!二人とも乗って!」
悟空「おう!じゃあまたな、トランクス!!」シューン スタッ
トランクス(未来)「はい……!!悟空さんもお元気で!!悟飯さんや皆さんにもよろしく……!!」
ブルマ「マイ!トランクスと仲良くやるのよー!」
ビクッ トランクス(未来)「////か……母さん……!!」
マイ(未来)「////……はい!!」
ベジータ「……」ビッ
トランクス(未来)「!!」
トランクス(未来)「……」ビッ
ワーワー ワーワー ワーワー ワーワー
マキ「皆ありがとぉぉぉ!!」ノシ
ハル「元気でなぁぁぁぁ!!」ノシ
ヤジロベー「またなぁぁぁぁ!そぉぉぉぉん!!」ノシ
キィィィィィィィィン…………
悟空「皆ちゃんとやってけっかな……。」
ベジータ「知るか、俺達はできる限りのことをやった。後はアイツ等の問題だ。」
悟空「へへ、だな……。」
ベジータ「……。」
ブルマ「……ベジータ、アンタも良いとこあるじゃない。」
ベジータ「フン……なんの事だ……?」
ブルマ「もう……照れちゃって、素直に言えば良いのに。」
ベジータ「い、良いからさっさと過去に戻れ!!こんな世界に……もう用はない!!」
ブルマ「はいはい。」
キィィィィィィィィン…… ピシュゥゥゥン……
マイ(未来)「行っちゃったね……。」
トランクス(未来)「あぁ……。」
トランクス(未来)(父さん……母さん……悟空さん……!)
トランクス(未来)(そして……悟飯さん……!!)
トランクス(未来)(本当にありがとうございました……どうか……)
トランクス(未来)(お元気で……!!!!)
~第7宇宙 現代~
ピラフ「おっ!!」
シュウ「タイムマシンだ!」
マイ・トランクス・悟天「帰ってきた!!」
プシュゥゥゥゥ…… ガキョン
スタッ ベジータ「……」
ドサッ 悟空「いててて……!」
トランクス「パパッ!」タッタッタ
悟天「お父さーん!」バッ
ガシッ 悟空「いてー!いちちち……!」
悟天「あ、ご、ごめんなさい。」
チチ「大丈夫だか?悟空さ。」
クリリン「大丈夫そうじゃなさそうだな……。」
スタッ ブルマ「ふう。」
トランクス「ママ!未来の俺は?」タッタッタ
ブルマ「えぇ、未来に残ったわ。ちゃんとザマスも倒してね!」
トランクス「ホント!?良かったぁ~。」
マイ「そう……未来のトランクスにはもう会えないんだ……。」
悟天「え?未来のトランクスくんってどういう事?」
シュゥゥゥゥゥン
ウイス・ビルス「……。」
悟空「お、ビルス様にウイスさん。」
ビルス「その様子だと、随分苦戦したようだな……。」
悟空「へへへ……まぁな!」
ピシュゥゥゥン
界王神界「良かった。皆さん戻っていたんですね!」
ゴワス「……」スタスタ
ゴワス「……ビルス様、ご心配をおかけしました。」スッ
ビルス「今度から弟子を取るときは、ちゃんと人を選ぶ事だ……。」
ゴワス「はっ……。」
ギュルルル 悟空「……何か色々あったから、オラ腹減ってきちまったなぁ……。チチぃ、弁当か何かあっかぁ?」
チチ「悟空さの事だ、一段落したら腹が減ると思って、ちゃんと作って持ってきておいたべ。」ドサッ
悟空「おぉ!サンキュー!!いっただっきまーす!」ガツガツ
ブルマ「さすがチチさんね……こんな時でも持ってきてるなんて……。」
チチ「これぐらいしねぇと、悟空さの嫁は務まらねぇだかんな!」
クリリン「さ……さすがチチさんだな……。」
ビルス「ゴクリ……悟空の奴、相変わらず旨そうに食うなぁ……。」
ウイス「私達も頂いて宜しいですか?チチさん。」
チチ「あぁ良いだよ。皆の分もちゃーんと作ってきただ!」
ビルス「おぉ!では早速……!!」パクッ
ビルス「うまぁぁぁい!!」
チチ「良かったらブルマさん達も食ってけろ。」
ブルマ「そ、そう?じゃあ頂いちゃおうかしら……最近働き詰めだったから、丁度お腹が減ってたのよ。」
悟天「僕も食べる~!!」バッ
トランクス「あ、俺も!!」バッ
ピラフ「じゃ……じゃあ我々も頂くとするか。」
シュウ「そうしましょうー。」
モグモグ ピラフ「ん、マイ?お前食べないのか?」
マイ「今はそんな気分じゃないんです!!ほっといてください!」プイッ
ピラフ「?」
シュウ「きっと未来のトランクスさんが未来に帰ったから、寂しいんですよ。そっとしておきましょう。」
ピラフ「……それもそうだな。」
マイ「……。」
マイ「……トランクス…………またね……。」
ベジータ「……。」
界王神「ではビルス様、悟空さんに皆さん。我々はそろそろ失礼します。」
ビルス「ん、ご苦労だったな。」
ゴワス「皆さん、失礼いたしました……。」
悟空「じっちゃん、またなー!」
界王神「ゴワス様、参りましょうか。」スッ
ゴワス「うむ……。」
ピシュゥゥゥゥゥゥゥン
???「お父さーん!!」スタッ
???「……」スタッ
悟空「お、悟飯にピッコロ。どうした?」
トランクス「ん?悟飯さん?」
悟天「お兄ちゃん!」
悟飯「はぁ……はぁ……未来のトランクスさんは?」
ブルマ「トランクスなら、未来に残ったわよ。ザマスもちゃんと倒したから心配ないわ。」
悟飯「そ……そうですか……。」
悟空「悟飯!しんぺえすんな!ちゃんとザマスはトランクスがぶっ倒したからよ!それに、おめぇによろしくって言ってたぞ?」
悟飯「え……!トランクスさんが?」
ブルマ「そうよ。トランクスにとって、悟飯君は特別みたいね。」
ピッコロ「だろうな。あいつがいた未来では、お前は師匠だったらしいぞ悟飯。未来にいたお前を尊敬しているんだろう。」
悟飯「そうだったんですか……。」
悟飯(トランクスさん……未来を守ったんですね……良かった……!)
チチ「悟飯!おめぇ汗だくじゃねぇべか!どうせピッコロとの修行ばっかで、ろくに飯も食べてねぇだべ?弁当さあるから、皆で食ってくだ。」
悟飯「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……。」
チチ「ピッコロはいらねぇだか?」
ピッコロ「お、俺は良い……。」
ガツガツ ムシャムシャ ガツガツ ムシャムシャ
悟空「うめぇぇぇ!やっぱチチの飯はんめぇなぁ!」ヒョイ
ビルス「あっ!悟空!!それは僕がとっておいた鮭だぞ!」
悟空「ん?まぁ良いじゃねぇかビルス様ぁ!まだ他にいっぺえあんだしよ!」
ビルス「うるさい!返せ!今すぐ返せ!!」グググ
悟空「いでででで!!ビルスひゃま!口ひっぱっへもでてこへぇよ!」
悟飯「お、お父さん……。」
ウイス「二人とも、お行儀が悪いですよ。お食事時は静かに食べるものです。」
トランクス「やっぱ悟天のママの料理もうまいな!まぁ俺の所よりかは下だけどな!」
悟天「そんな事無いよトランクスくん!僕のお母さんの料理の方が美味しいよ!!」
ブルマ「こら二人とも!喧嘩しないの!!ビルス様と孫くんもいい加減にしなさい!!」
クリリン「まぁまぁ、ブルマさんも落ち着いて。」
ピラフ「いやー!やっぱり一段落したあとの飯は格別だなぁ!!」
シュウ「そうですね、ピラフ様。」
マイ「……よし!私も食べるぞー!!!」
ガヤガヤ ザワザワ ガヤガヤ ザワザワ
ベジータ「下品な奴等め……。」
ピッコロ「全くだな……。」
ナレーター「かくして悟空達は、未来のザマスを倒し、トランクスがいる世界を救った。未来への希望を胸に、人間はまた歩き出すであろう。」
ナレーター「トランクス達がいる限り……。」
ビルス「あ、タイムマシンは破壊しとくぞ。もう必要ないだろ。」
ブルマ「そ、そんなぁ……。」
これでプロローグと言いますか、未来トランクス編のお話は終わりになります。
ここから自分の小説に繋がるようになっておりますので、見ていただけたらと思います。
ここまで見ていただき、ありがとうございました!
(ちなみにタカシと言う子は、女の子のマキの隣にいた男の子です。名前出なかった感じなのでタカシにしました。出てたら教えてください!訂正します!)
※情報提供を頂いたため、無事に訂正しました!ありがとうございました!
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