クロスアンジュ エクストリーマー    作:オービタル

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お待たせしました!マサトの仲間を閃の軌跡キャラに似たオリキャラにしてみました。
では!どうぞ!


第10話:外界からの来訪者

 

マサト達がアンジュを見つけて数日後、マサト達はドラゴン狩りに出ている間に外から輸送機がやって来て、補給物資が送られてきていた。

 

「食料良し、医薬品良し、」

 

エマが物資を確認している中、ジャスミンも同じようにコンテナのを確認していた。

 

「下着用のコンテナはうちの、下に回しておくれ」

 

「確かに受領しました。今後ともよろしくお願い致します」

 

「では、明後日に」

 

エマは敬礼で通信をつないで話している間に物資に人影が入り込んでいた事に気が付かなかった。エマが通信を終えようとしたとき、

 

「あっ、後もう一つ忘れていました。」

 

「何が.....嘘!?」

 

「ほぉ~、」

 

画面に書かれている内容にエマとジャスミンは驚く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

任務を終えたマサト達はアルゼナルへと戻って来て、更衣室へと向かっていた。その後ろにいるヒルダ、ロザリー、クリスの三人は不満な顔をしていた。

 

「クソ!またアイツだけ荒稼ぎしやがって! おまけにデカ物はあいつばっかに集中してやがる!!」

 

「アイツのことは仕方ないよ......それに何で生きてるの?」

 

「どっちがゴキブリなんだか」

 

するとロザリーは胸からネジを取り出し、アンジュに投げ付けようとする。

 

「アイツのどたまにネジ穴開けてやる!」

 

「ダメたよ...司令に怒られるよ」

 

「バレなきゃ良いじゃない」

 

「そうだね」

 

「だよな!、喰らえ害虫女!」

 

ロザリーがネジを投げようとした瞬間、アルゼナル全体に警報が鳴り響き、ロザリーは慌てる。

 

「ヒッ!?違います!違います!私なにもしてません!そのーー......え?」

 

『総員に告ぐ!アルゼナル内に侵入者有!対象は上部甲板、食堂付近、ジャスミンモール付近を逃走中!直ちに付近の者は侵入者確保に協力せよ!』

 

「侵入者?」

 

それに驚くエルシャに対し、レオンは少々呆れた様子になる。

 

「しかも場所が三ヶ所って.......アルゼナルの警戒心薄すぎやろ....」

 

マサト、サリア、クリスはジャスミンモールへ、ナオミ、ロザリー、ヴィヴィアン、エルシャは食堂付近へ、アンジュ、ヒルダ、ココ、ミランダは上部甲板へと向かった。

 

 

 

 

 

 

その頃、ジャスミンモール付近で警備員が警棒を持って三人の男女を追い詰めると、追い詰められた茶髪のパトリックが眼鏡をかけたマティスといつも眠そうにしている銀髪の少女エルマに言う。

 

「まずいよ!ヤバイよ!バレちゃったよ!」

 

「俺たちはマナ障壁がある!これで持つぞ!」

 

マティスとエルマ、パトリックがマナのバリアを展開して、警備員からの攻撃を防いでいた。

 

「早いとこマサトを見つけないと....!」

 

「侵入者発見!」

 

そこにようやくサリア、クリス、ヘルメットを装着したままのマサトがハンドガンを向ける。

 

「「「ヤバイ.....さらに増えた....!」」」

 

「こうなったら、二人とも!」

 

「「うん!」」

 

マティス、エルマ、パトリックは腰からキューブを取り出した。するとキューブが光だし、段々と形が変わっていった。マティスはショットガンへ、エルマは双小銃剣へ、パトリックはロッドへと変形した。見たことのない武器を見た警備兵達が驚き、警棒と拳銃を構えた。

 

「さぁ!掛かってこい!」

 

三人の武器にマサトは驚く。

 

「あの武器.....魔導武器!?」

 

「魔導武器?マサト、あなたあの武器を知っているの!?」

 

サリアがマサトの呼んだ直後、マティス達はマサトの方を向く。

 

「「「マサト!?」」」

 

「お前ら!?....マティスとエルマ、パトリック!?」

 

マサトはヘルメットを外すと、三人は叫んだ。

 

「「「マサト!」」」

 

「マサト、知り合いなの?」

 

サリアが問うと、マサトは返答した。

 

「あぁ、全員銃を下ろして、アイツらは俺の友人だ.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、食堂付近では、青髪の少女セリカと妹の薄紫の髪の少女モニカと金髪の少年ニコラスが迫り来る警備員に囲まれていた。

 

「クッ!此方にも来たか.....モニカ、あれを出すぞ!」

 

「分かりました!セリカお姉さま!」

 

「仕方ない、殺りたくなかったが!」

 

セリカとモニカとニコラスは腰からキューブを取り出すと、キューブが光だし、セリカは両手剣へ、モニカはパトリックと同じロッド、ニコラスはナイトブレードへと変形した。ナオミ、ロザリー、ヴィヴィアン、エルシャはセリカ達の武器に驚いていた。

 

「何だよ!あれ!?」

 

「あれって.....武器?!」

 

「マサトに会うため!押し通させて貰うぞ!」

 

セリカが両手剣を構えた直後、ナオミが言う。

 

「え!?あなた達!マサトを知っているの!?」

 

「何!?お前!マサトを知っているのか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、上部甲板付近では、アンジュ、ヒルダ、ココ、ミランダが三人の侵入者を取り抑えていた。すると二人はマナの障壁を展開し、メイドらしき女性がナイフと鋼糸を構えていた。

 

「あれって!?マナの光!?」

 

「やめてください!私はアンジュリーゼ様に会いに来ただけなのです!」

 

「私もです!モモカさんと一緒に、兄様.....マサト・ラスタルに会うために着いてきたのに.......」

 

「え!?、今あの子......マサトお兄ちゃんの事を兄様って....もしかして!」

 

その少女の顔が明かりで照らされた事に、アンジュは一人の少女見て思わず名を言う。

 

「モモカ!?」

 

「え?.......あの、もしかして.......アンジュリーゼ様?アンジュリーゼ様ー!」

 

モモカはアンジュに抱き付いて泣きつき、それに戸惑いを隠せないアンジュ。するとリナはココに問う。

 

「あのすみません!」

 

「え!?」

 

「あなた、兄様の事をマサトお兄ちゃんと呼びましたね!?」

 

「もしかして、あなた....マサトお兄ちゃんが言っていた......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、司令部では、

 

「モモカ・荻野目以下八名.......ええ!?、はい....はい.....わかりました...」

 

エマは受話器で上司と話し合ってる中で上司がとんでもない命令を下し、渋々了解して受話器を置いた。

 

「ハァ....」

 

「委員会は何と?」

 

隣で煙草を吸っていたジルがエマの表情を見て、察した。

 

「.....予想通りですか」

 

「あの娘達国に戻せば、最高機密であるドラゴンの存在が世界に知れ渡ってしまう恐れがあるからと.....何とかならないのですか?.....あの子達は、ただ此処に来ただけなのに....」

 

「ただ来ただけ.....ねえ....ま、ノーマである私には人の作ったルールを変えられる力などありませんよ。せめて一緒にいさせてあげようじゃありませんか....」

 

ジルは煙草を灰皿に捨てると、ある件を問う。

 

「そう言えば、また問題が起こったそうですね?ジャスミンも驚いていましたよ。」

 

「明日から、ローゼンブルム王国からある教官が参られるそうです。」

 

「ある教官?」

 

「その教官が.....マサトのお兄さん.....アストラ・ラスタルなのです。」

 

「ほぉ.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マサトはマティス達を部屋に連れ、話し合っていた。

 

「お前ら......良く此処に来れたなぁ....」

 

「当たり前だ。お前が検察官に連れていかれたって、学院長が俺達に報告してきたんだ。他の先生や、学院生やミスティ様も心配していたんだ。それから数日経ったある日学院にある変な鳥のような仮面を着けた男が俺たちの所に来たんだ....」

 

「ある男?」

 

「あぁ、学院長と何かを話していたら、マサトはアルゼナルにいるって言ったんだ。それで学院長のオフィスに忍び込んで、データをコピーして、ジョージ先輩に頼んで、解析してもらい、アルゼナルを特定出来たんだ。」

 

「それで、此処に辿り着いたと?」

 

「いや、まだあるんだ。エルマやパトリック、モニカとセリカ、ニコラスも行くって言ったんだ。」

 

「それで一緒に?」

 

「あぁ、しかし驚いたよ。まさかマサトのリナも輸送機乗っていたなんて、どうやってマサトのいる場所知ったんだ?」

 

マティスがリナに問うと、

 

「......」

 

するとシアがリナの代わりに説明した。

 

「....それは、私が説明します。マサト様がいなくなった後の事でした。先にマティス様々がお話しされたその仮面を着けた男が訪問してきました。」

 

「学院長に場所を教えたその仮面の男が?」

 

「はい、マサト・ラスタルはアルゼナルにいると仰っておりました。それとマサト様に仮面の男からの伝法を預かっております。」

 

「仮面の男が?」

 

リナは胸元からその手紙を取りだし、マサトに渡した。マサトは手紙の内容を読み始めた。

 

「....初めましてマサト・ラスタル殿。私の名はC・F《シーフ》と申します。訳あって彼等にはあなたの所在と生存の件を報告させました。君は実に面白きノーマです。明日にはあなた達を勉める教官が参られます。それでは..see you.....。」

 

書いた本人は陽気な気分な様子であったため、マサトはイラっときた。

 

「何が"see you"だ」

 

するとマティス達がマサトの義手に気付く。

 

「.....」

 

「何?」

 

「お前!どうした!?その左腕!?」

 

「ん?これの事か?」

 

「そうだよ!あんたどうした!?その腕!義手になってんだけど!!?」

 

「一体何があったんだ!?」

 

「話すと......面倒になる.....それでも良いか?」

 

《うん.....》

 

「じゃあ話す。」

 

マサトはこのアルゼナルの事やドラゴン、パラメイル、ノーマの使命、両親がくれたレオスの事を全て話した。

 

「ドラゴンって....ファンタジーにも程があるやろ?」

 

「これが現実だ。」

 

「でも、お父様とお母様とアストラ兄様は何故、兄様が此処に来ると分かっていて、その機体を渡したのでしょう?」

 

「分からん。父さんと母さんとアストラ兄さんは何を考えていることやら......」

 

「所で......いつまで俺ら.....こんな窮屈な部屋で聞いているんだ?」

 

「......思った。」

 

するとドアから、風呂上がりのナオミが入ってきた。

 

「マサト、お風呂空いたよって、うわあっ!?何でこんなに?!」

 

《......誰?》

 

「私はナオミ、第一中隊のメイルライダー....」

 

「......おい、マサト」

 

「何だ?」

 

「お前、いつからガールフレンドを作った?」

 

「「///\\\!!?」」

 

突然マティスが思わぬ言葉を言ったことにマサトとナオミの頬が赤くなった。

 

「誤解だ!俺とナオミは普通にこの部屋で同居してーー」

 

《同居?!》

 

「最低不潔」

 

「まさか......あんたあの子と!?」

 

エルマとモニカがさらに疑心暗鬼になる。

 

「おい!止めろ!それ以上は!わー!わー!わー!」

 

「本当だよ!マサトは優しいからしてないよ~!」

 

《......本当に?》

 

「「本当の!本当の!本当っ!!」」

 

「あのココちゃんと言う子はお前の事をマサトお兄ちゃんとあれも?」

 

「ココは義妹だから、何時でも何処でも呼んでも良いって言ったから、」

 

《な~んだ!》

 

「な~んだって!?お前らなぁ!」

 

マサトは怒鳴り、マティス達を部屋から追い出した。(ジルに頼んで、皆の分の部屋も用意してくれた。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、マサトは食堂にいた。マティス達はノーマ飯を食し、不機嫌な表情になっていた。

 

「何だ、この......不味い飯は.....」

 

「マサト......良くお前はこれを食べれるなぁ.....」

 

「当たり前だ......最初来た時は、必死に我慢したんだぞ」

 

すると下の方から、モモカの声が聞こえていた。どうやらヒルダ達がアンジュに席を譲らなかったことにモモカは反発していた。

 

「なんたることですか!!アンジュリーゼ様に席を譲りなさい!」

 

「(うわぁ、モモカ.....ヒルダ達と堂々と張り合うなんて.....)」

 

「無茶苦茶な奴と?」

 

「あぁ、.........え?」

 

突然の声にマサトは横に振り向くと、赤と黒の軍服を着たアストラがいた。

 

「久しぶりだな、マサト」

 

「ハッ!?兄さん!!?」

 

《兄さん....??!》

 

マティス達や下の階にいるアンジュ達も驚いた。

 

「驚くのも、無理もないか.....お前ら、久しぶりだな」

 

《アストラさん!?》

 

「何で兄さんがここに!!?」

 

「マサト君、知り合いなの?」

 

エルシャが問うと、マサトは返答した。

 

「ああ、彼はアストラ・ラスタル。俺の兄貴だ」

 

「どうも~♪それとマサト、今日から俺はお前の特別訓練教官だ.......ビシバシ鍛えてやるから覚悟しておけよ!」

 

「ちょっと待ってくれ~!」

 

「もちろん!お前達もだ!」

 

《.......ええ~~~っ!!?》

 

アストラが厳しい目でマサトや、マティス達を訓練させた。リナとシア以外は.......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アストラの訓練でマサト達はグッタリしていた。

 

「くそ~っ!何で俺らまで......」

 

「アストラ兄さんはそう言う奴なんだ.......」

 

「仕方ないよ。ここへ来ちゃった僕たちの為に思ってくれてるんだ。」

 

「どうやら、射撃訓練が来たみたい。しかも俺だけだ......」

 

「行ってらっさーい!」

 

マサトはスーツに着替え、射撃場へ行った。

 

 

 

 

 

 

射撃場で、サリアとエルシャが構えていて。最初にエルシャが撃った弾が的に当たらずに壁に当たった。

 

「あら?」

 

そして、サリアが撃った弾は綺麗に的の中心に当たり、エルシャはそれを見て感心する。

 

「ど真ん中!お見事~♪」

 

エルシャは胸元からハンカチで祝った。

 

「いつまで経ってもサリアちゃんの様になれないわね~、何が違うんだろう?」

 

「チッ(四次元バストが.......)」

 

サリアはエルシャの巨乳を見て、舌打ちしながら嫌みを思いこんだ。

エルシャが外れた訳はその巨乳が関わっている事に......

 

マサトはサリアみたいにど真ん中を狙ったが、銃身の反動でぶれが生じていると、

 

「嘘!マジかよ!?」

 

「しー!声が大きいよロザリー!」

 

っと何やらヒルダ達が隣で話していた。

マサトは知らないフリをし、ヒルダ達の会話を聞いていた。ヒルダ達の話を聞いているとどうもモモカはこのままミスルギ皇国に戻されると、秘密保持の為に処刑される可能性が高いと聞かされて、それにアンジュは思わず手を止めてしまう。

 

「かわいそうにね~、アンタに関わる奴はみ~んな地獄へ。悪い女だよ、ほんと」

 

それを聞いたマサトは心の中で戸惑う。

 

「.......(どうしよう。このままだとマティス達が......リナが.......そうだ!)」

 

訓練が終わり、マサトはアストラにマティス達を引き取ってもらうよう説得した。

 

「分かった......アイツらは俺が引き取ってやる。」

 

するとアストラは海の方を向く。

 

「兄さん。どうしたの?」

 

「たぶん.....次の戦闘で他にも来るやつがわんさか来ると思う。今のうちにキャッシュを集めておけ。」

 

「どういうこと?」

 

「今に分かる。」

 

その直後、警報が鳴り響き、アストラはマサトの肩に手を置き、マサトに言う。

 

「さぁ!行きな!」

 

マサトはアストラに敬礼し、格納庫へ向かった。

 

 

 

 

 

戦闘終了後、ロザリーはアンジュが戦闘中に蹴っ飛ばされた事にキレて、クリスは邪魔と言われた事に混乱していた。

 

「あんの!クソアマァ!!戦闘中にアタシの機体を蹴り飛ばしやがって!」

 

「邪魔って!.....私の事を邪魔って!」

 

サリアとヴィヴィアンとエルシャは着替える為に更衣室に向かっていた。

 

「いや~今日のアンジュはピリッピりだったにゃ~!」

 

「何呑気な事言ってんの!とんでもない命令違反よあんなの!」

 

「ヒィ!」

 

「まぁまぁ、落ち着いてサリアちゃん」

 

「これが落ちついていられる訳ないでしょうが!単騎でほとんどのドラゴンを狩られたんだから」

 

するとマサトはサリア達の話に乗る。

 

「でも、アンジュはあのモモカの為に戦ったと思う。」

 

「え?」

 

「だってあんなに必死になっていたんだ。きっとアンジュはあれをやるつもりだ。」

 

「あれ?」

 

サリアは首を傾げた時、アンジュがマサトを無理矢理引き連れていった。

 

 

 

 

滑走路にて荷物をまとめたモモカが輸送機の所までやって来て、ジルとエマの前でお辞儀をする。

 

「お世話になりました、アンジュリーゼ様に『短い間でしたがとても幸せでした』宜しくお願いします。」

 

マティスもモモカの見送りしていた。

 

「俺たちは、アストラさんのおかげで此処に留まれるけど、何とかならないんですか?」

 

「......」

 

アストラは無言のままであった。

 

「アストラ兄様.....」

 

リナがアストラを心配していると、

 

「待ちなさい!」

 

「アンジュリーゼ様!」

 

っと皆が振り向くと、アンジュと何やら大量の札束を持ったマサトもやって来た。

 

「何で俺まで!?」

 

「その子私が買います!」

 

「は?.....はあー!?」

 

突然の言葉に、エマは驚く。

 

「ノーマが人間を買うぅ!?こんな紙屑で....そんな事が許される訳....」

 

「良いだろう」

 

「はい!?」

 

「移送は中止だ。その娘はアイツのものだ。それにここでは金さえあれば何でも買える、それがここのルールですから」

 

「そ!そんな! ちょ!ちょっと待って!」

 

エマはマナの光でキャッシュの札束を持って去って行くジルの後を追いかけていった。そしてアンジュはモモカと向き合う。

 

「本当に良いですね?....私。アンジュリーゼ様の....お側に付いても宜しいのですね?」

 

「.....アンジュ」

 

「私の名はアンジュよ....!」

 

「は.....はい! アンジュリーゼ様!」

 

喜びの笑顔でアンジュに付いていくモモカの様子にレオンは微笑みを浮かばせる。その様子にモニカはホッとした。

 

「良かったね、モモカちゃん♪」

 

するとマサトはマティス達に言う。

 

「後、お前ら....マギーやジャスミン、メイ、オペレーター3人組にも言っていおいた。ここでは金が必要だから確りと働けよ。いいな?」

 

「当たり前だろ、働かざる者、食うべからず......よっしゃ!これでアルケミスト学園Ⅱ年Ⅳ組全員集合だな!」

 

「厳密に言ったらな、まだガイとアイカ、メリーとリクトが揃っていない.....」

 

《......》

 

「......ん?」

 

するとマサトはあるものに目が入る。コンテナの前はなにやら人が集まっていた。

 

「何だろう?」

 

「ん?」

 

マサトは恐る恐るコンテナのフックを外した。

 

「「「「うわぁっ!!」」」」

 

すると中から四人組の男女が出てきた。

 

「だから言ったのに!て言うかアタシのお尻を触ったの誰っ!?」

 

金髪のツインテールの少女が黒髪の少年に怒鳴る。

 

「俺じゃない!絶対に!」

 

「ガイなの!?」

 

栗色の肌と茶髪の長身の少年も慌てる。

 

「俺でもないよ!」

 

「キャハハハ、まぁ、こうなってしまったんだ。仕方ないよ」

 

水色のピーキーな女の子が笑うと、マサトはその四人の名を呼ぶ。

 

「ガイ!アイカ!メリー!リクト!?」

 

「「「「あれ!?マサト!?それに皆も!」」」」

 

ガイ達はマサトやマティス達がいることに驚く。

 

「何でお前らが!?」

 

「実は.....」

 

どうやらガイ達も、マティス達が調べたデータを見て、輸送機のコンテナの中に隠れたと....

 

「なるほど、あのデータを見て、ここへ来ちゃったと言うことか」

 

「「「「はい」」」」

 

「フフ、全くお前らは......」

 

アストラはガイ達を見て、笑うと、ガイ達はアストラがいることに驚く。

 

「「「「アストラさん!?」」」」

 

「っで?どうする?」

 

「.......お互い、お会い子だ。買うに決まってるだろ!」

 

マサトは背負っていた牛乳缶を下ろし、蓋を開けると中には大量の札束のキャッシュが入っていた。アストラは喜び、マナの光で牛乳缶を持って去っていった。マティス達は再び会えたマサトとやって来たガイ達が集まったことで、日に向かって叫んだ。

 

「これでⅡ年Ⅳ組。完全に全員集合だな!」

 

「そうだな.....!」

 

マサトは皆の笑顔を見て、呆れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自室に戻ったアストラはその夜、電話で誰かと内通していた。

 

「はい......はい.....予定の物は?......」

 

アストラは厳しい表情になると、

 

「彼等に"悪魔の異名を持つ者達"を.......それと私の代理機体も.............わかりました。」

 

アストラは電話を切り、デスクの上に足を乗せると、パソコンを起動した。するとモニターに多数の機体のデータが映っていた。

 

「ふぅ、.......ジル.....お前の思い通りよリベルタスにする訳にはいかない.....」

 

アストラは立ち上がり、海を眺めた。

 

「"悪魔に仕える堕天使達"........待っておれ.......蒼海の悪魔"イクス"........"天使の名を持つ者"達め......!」

 

アストラは拳を握りしめ、歯を食い縛った。

 




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