デート・ア・ライブ 破壊者が精霊を救う   作:TBの狙撃手

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すみません、4月の終わり辺りに出してしまって

頭でストーリーが続いてるのに、手が進まない。
もう、身体が疲れ切ってますわー。
コレで新しいのとか駄目だな、こりゃ


第3話 ラタトスクとの接触

〈Side:影騎〉

 

影騎と焔がグロンギを倒し、ASTを振り切り 合流地点で焔を待っていた

 

 

「やれやれ、意外にも強かったな・・・。五代さんは、あんな人間をやめた連中と戦ってたのか・・・」

 

変身を解除し、マシンディケイダーの上でそこらで買った缶コーヒーを飲みながら待っていた

すると、近くの反射鏡からシェンロンが飛び出してきた

 

「お待たせ」

 

「・・・遅かったな」

 

Vバックルからデッキを引き抜き、焔は元の人間体に戻る

 

「で、これからどうするの?」

 

「引っ掛かるのを待つ、彼等は必ず来る・・・」

 

影騎は、そう言いながら缶コーヒーを飲みきり ゴミ箱を投げ込む

すると、突然 謎の浮遊感に襲われ 上に上がっていく

 

「え、ナニコレ⁉」

 

「・・・・・・来たか」

 

 

気付いたら、俺達は広い空間に立っていた

 

「ねぇ、影騎?ここって」

 

「あぁ・・違いねぇな・・・。取り敢えず、移動するぞ」

 

宇宙戦艦のような機械的な壁や床の廊下を歩き続けていると曲がり角に人影を見つた。

相手も影騎達に気づいたのか顔を向ける

 

「...ああ君達か、警戒しないでくれ、敵意は無い」

 

相手は女性だった。二十歳くらいで分厚い隈が飾られた目に軍服らしき服を纏い、その軍服のポケットからは傷だらけのクマのぬいぐるみが顔を覗かせていた。

 

「...ここで解析官をやっている村雨令音だ、君なら彼を知っているだろう、出てきたまえ」

 

令音がそう言うと、曲がり角から一人の男子が出てきた。

 

「おっ、士道か」

 

「無事だったのね」

 

「え、影騎⁉焔まで⁉」

 

そう、あの2人の精霊を見ててくれと言いつつ、その後見えなくなった士道本人だった

 

「影騎、焔!何でお前らがここに...ってか、あの時のあれは何なんだよ!」

 

 

「...話は後にしてくれ、君達に紹介したい人がいる...詳しい話はその人から聞くといい、ついてきたまえ」

 

 

そして令音に連れられて三人は軍艦にある司令室のような大部屋であった。中に入ると金髪の男性が待ち構えていた。

 

「初めまして。私はここの副司令、神無月恭平と申します。以後お見知りおきを」

 

「・・・初めまして」

 

いきなり知らない人に挨拶をされた上、何処だか分からない場所にいることに士道は戸惑っていた。それに比べて影騎と焔は冷静を貫いていた。

 

「よく来たわね。待っていたわ」

 

不意に声が聞こえた。その声は艦長席のような場所に座る人物のものだったが、その人物に士道は驚きを隠せなかった。

 

「歓迎するわ。ようこそ、『ラタトスク』へ」

 

そう、それは普段は可愛らしい雰囲気を放つ士の可愛い妹の琴里だった。唯一いつもと違うのはツインテールを括っていた白いリボンが黒いリボンになっていたことだ。

 

「琴里⁉」

 

「え、中学生⁉」

 

「琴里・・・・?」

 

一応、俺と焔 そして詩乃(まあ、今は居ないが)にも面識はあった。が、天真爛漫な彼女が目つきもキツく オマケにリボンも白から黒に変わっていた。さっきのリアクションもわざとだ

 

士道と焔は驚愕で思わず叫んでしまったが、影騎はあまりにも静かだった。原作を知って後からの事だからだ。ネタバレとは恐ろしい

だが琴里はそんなことはスルーで影騎と焔に聞かなければならないことがあった。

 

「そんなことより、影騎!焔!これはどういうこと⁉」

 

「ちょっと、呼び捨て⁉」

 

「まあ、焔。落ち着け、アレはただ『反抗期』ってやつだろ?」

 

呼び捨てに対して歳上の事を考えろといわんばかりの焔と静止させる影騎を無視し 琴里が正面にあった巨大なモニターを指すと、そこには今日 影騎がディケイドに、焔がシェンロンに変身して怪人たちと戦闘を繰り広げていた映像が最初から最後まで映し出された。

 

「さあ!説明して!」

 

「ちょっ、ちょっと待てって!」

 

「何よ、せっかく司令官直々に説明を求めてるっていうのに。もっと光栄に咽び泣いてみなさいよ。今なら特別に足の裏くらい舐めさせてあげるわよ?」

 

「ほ……ッ、本当です⁉」

 

「あんたじゃない!」

 

神無月が喜び勇んで声を上げたが、琴里が即座に神無月の鳩尾に肘鉄を喰らわせ、神無月はそのままうつ伏せになる。士道は神無月を心配して駆け寄るが、

 

「心配ご無用、我々の業界では最高のご褒美です!」

 

「なんだよその業界⁉」

 

「変態⁉」

 

「いや、アレはドMなだけだ……。」

 

 

結局、状況が落ち着いてきたところで影騎と焔は琴里たちに全てを話した。

仮面ライダーのこと、そして怪人と街で起きている犯罪の主犯格と、流石に俺と詩乃が転生者であることは伏せておいた。

話を終えると琴里が頭を抱えてため息をついた。士道もなんだか疲れたような表情を見せる。

 

「あの殺人もそのグロンギがやってたのか?」

 

「まあ、な。アイツらは命を賭けてゲームしてる程度でしか思ってねぇよ」

 

「そんな事よりも、この街で起きてる殺人・蒸発事件が全て怪人だって事よ!そっちで何とかならないの⁉」

 

「琴里、俺らを便利屋か何かと思ってねぇか?グロンギはルールに則って殺人しているから、パターンが分かれば待ち伏せは出来るし、ミラーモンスターは焔が感知するが、アンノウンは分からん。諦めろ」

 

グロンギ・ミラーモンスターは、何かしらの証拠・前兆があるから分かるが、アンノウンは超能力者やアギトに目覚めかけの人間を襲う事しか覚えてないからだ。かと言って、能力者が誰だとか探し回っても分からない。

 

「何より、人間社会に溶け込んでる奴はもっと厄介だ。見た目が人間だから、区別が付きにくい。」

 

俺がかなり危険視してるのは、オルフェノク・ワーム・ファンガイア・ファントムの類だ。

アイツらは人間に化ける程度の能力が備わっているから、普通に見分けずらい

 

「怪人の類は、影騎と焔に任せるわ。じゃあ、こっちも教えないとね」

 

大きなディスプレイに写っていたライダーから、空間震が起きた跡地に居た、少女2人に切り替わる

 

「いつ見ても、50人中47人は振り返りそうな美貌だな……」

 

「そっち⁉彼らは精霊。本来この世界に存在しないものであり、この世界に出現するだけで己の意思とは関係なく空間震を発生させる。悪い言い方をすれば人類を滅ぼす最凶最悪の化物よ」

 

また画面が切り替わると、機械を纏った女性達が移る

例えるのであれば、インフィニット・ストラトスかストライク・ウィッチーズみたいな感じだ

 

「で、コレが対精霊攻撃部隊アンチ・スピリット・チーム(AST)よ。精霊が現れる度に出撃する、自衛隊の特殊部隊よ」

 

「・・・・・」(まさか、陸上自衛隊じゃねぇよな?)

 

この手の特殊兵器絡みは、大抵は陸自が絡んでるんだ。

GとかGとかGとか・・・・。

 

「要するに精霊を集団でぶっ殺すって事よ。アンタ達はこっちの方がお望み?」

 

「そんな訳ないだろ‼」

 

士道は声を荒げるが、俺はそんな事よりも気になっていた事があった。

(原作を読んでいたが、あんな精霊は見た事が無い。死んだ後から出てきた精霊か?それに、ASTの殆どの攻撃を防いでいたのは、あの俺が知らない精霊だ。)

 

「なぁ、琴里…。質問良いか?」

 

「あら、何かしら?」

 

「コイツは誰だ?あの紫剣士ちゃんの隣に居る、SBFAバリのシールドを展開してるその娘は?」

 

「あー、教えてなかったわね。紫の大剣を持ってるのが《プリンセス》。で、このシールドを多く展開してるのが《ヴァルキリー》よ」

 

「ヴァルキリー…………戦乙女か」

 

「そうよ。で、もう一つ解決法があると言ったら?」

 

「あるのか⁉琴里!」

 

「そう。ひとつはASTのやり方、武力による殲滅。そしてもうひとつが精霊との対話。私たち『ラタトスク』はこちらの方法で精霊を保護することを目的としているの」

 

影騎たちは勿論そちらの方法がいいに決まってる。だが、琴里の次の言葉でこの緊迫した雰囲気は一気にぶち壊された。

 

「というわけで影騎と士道には精霊とデートしてデレさせてもらうわよ」

 

琴里はふふんと得意げにそう言った。……そしてしばらくの沈黙が流れた。

 

「ちょっと待て⁉︎」

 

琴里から何の脈絡もなく突然の精霊とのデート宣言に士道はなんなぬま思わず声を上げる。

そもそも先程のやり取りでどうやったらデートという単語が出てくるのだろうか。

 

「なんで今の会話でそうなるんだ!」

 

「・・・・・・」(いつ聞いても、解決法がアホらしい……)

 

「なぁ、焔はどうするんだ?」

 

「ああ、焔には影騎の相棒として二人のサポートをしてもらうわ」

 

「私は二人のサポートねー。そして、相棒ね……中々いいね。ところで琴里」

 

「なんなら琴里様でもいいわよ?」

 

「冗談じゃないよ。私はここではどういう立場なの?」

 

「今の話だと、その怪人たちは精霊を狙ってるかもしれない。

そんな時に仮面ライダーとはいえ影騎一人だけじゃ対処し切れるとは限らないでしょ?だからこそ、もう一人の仮面ライダーであるあんたが必要なのよ」

 

「そう、なら協力するわよ」

 

焔は琴里に頷く。それに琴里はクスリと微笑んだ。

 

「そう、なら二人は明日から訓練よ」

 

「聞けよ‼︎」

 

「・・・・・・」(やりたくねぇなー)

 

士道の意思など全く関係なく士道は影騎と焔と共にラタトスクの一員となった。

 

 

 

【翌日】

 

「来て」

 

「は?おい、なんだよ……」

 

影騎は突然折紙に手を掴まれ、そのまま何処かに強制的に連行された。後方では詩乃が頑張れと言うかのような眼差しをして、女子の集団が何やらキャーキャーと騒いでいる。そして現在、屋上で折紙に解放された二人は彼女と向き合う状態だった。

 

「久留洲崎影騎。あなたに聞きたいことがある」

 

「ああ…昨日のことだろ?」

 

「誰にも口外しないで。私のことも、それ以外のことも」

 

「分かってるよ。そもそも言うつもりねぇよ……」

 

「それと、昨日のあれは何?」

 

やっぱり聞いてきたか。と影騎は内心で呟いた。内容は当然、ディケイドとシェンロンそして怪人たちについてだろう。

 

「あれって、ディケイドのことか?」

 

「そう」

 

折紙はぴくりとも表情を変えないまま短く言った。

 

「……守るために全てを破壊する力、ってとこだな」

 

「…どういう意味?」

 

「俺は目の前で大切な人たちを失いたくないんだ。だから俺は仮面ライダーとして、ディケイドとしてみんなを守るんだよ」

 

影騎の答えに折紙はまだ表情を変えずに黙って聞いていた。

 

「なら、あなたが昨日戦った怪物は何?」

 

今度は異形の怪物、グロンギについて質問をしてくる。

 

「あいつらは…いや、あいつらとは関わらない方がいい」

 

「どうして?」

 

「昨日の戦いを見てたら分かるだろ?あいつは殺しを純粋に楽しんでやがる。しかも、あんな奴らがまだいるんだ。普通の奴なら絶対に殺される」

 

「……」

 

折紙は影騎の言葉に歯を噛み締めた。影騎の言うとおり、グロンギはディケイドの強力な攻撃を受けても再び立ち上がり、向かって行った。

彼の言葉通り、折紙たちなら簡単にやられてしまうだろう。

 

「まあ、要するにあいつらは俺たちに任せな。もう、用は無いな?俺は、戻るぜ?」

 

影騎は屋上から去って行く。折紙はその背を悔しそうに拳を握り締めて見ることしかできなかった。

 

 

 

そして、影騎は自宅に戻り 地下室へ向かう

 

今度は、大きなタンクの中には いかにも機械らしいベルトが3本入っていた

 

影騎はすぐ近くの椅子に座り、キーボードを叩き始める

 

「こっちも戦力が欲しいな……。本格的にやり合うなら、な……」

 

3本のベルトを見つめながら、作業を続けた




どうでしょうか、それとアンケートみたいのを募集します。
自分の活動報告に書くので書きてくれると助かります

評価までは言いませんが、コメント・意見を送ってくれると嬉しいです

では、また後程ー

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