僕と私の未来の覚醒。   作:密告です。

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さぁ~て!書くぞ~!
前書きって何書いたらいいんですかね...


僕の人生。

第1話

 

僕の人生。

 

 

 

「…つまらない」ボソッと呟いた言葉だった。何の意味も無く言った言葉。どれだけ周りが明るくても自分だけは暗かった。僕は世界に絶望していた。どこに行っても自分の居場所が無かった。学校にも、家にも。ずっと僕は忘れ去られた存在。時折、自分でも生きているのか分からなくなる程に。だけどこの現状が嫌だと感じたことは無かった。いや、僕には感情が無かった。これが自分の人生なんだ。そう思うと全ての感情が何処かへ飛んでいってしまうのだ。時刻は深夜1時。こんな時間に出歩いても誰も怒らない。ふと、空を見上げた。そこには厚い雲が覆った星一つない真っ暗な空だった。だけど僕は目を閉じて想像した。大昔にあったと言われている満天の星空を。僕の人生で一番楽しいことは「想像」だ。人によっては妄想と言うかもしれない。けれど僕は想像するのが楽しかった。頭の中で街を作り、そこを自由に歩く。考えただけで気分が上がる。僕の楽しみはそれしかなかった。少しいや、かなり寂しい奴だがそんなの気にしない。どうせ誰も僕を見ていないんだから。僕は目を開けて時計を見た。もう2時だった。急いで帰って眠らないと、明日がキツイ。なにせ5時起きなのだ。今から寝てもたった3時間しか寝れない。少し溜息をし、そのまま重い腰をあげて家に帰った。

 

 

 

 

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朝。頭の中で物凄く五月蝿い音が鳴っている。僅かに布団を持ち上げ、また夢の中に戻ろうとしたが、ハッと目が覚め目覚ましを止め、急いで支度をした。何故こんなに朝が早いのかというと今日は教会に行かないといけないからだ。別に義務づけられている訳ではない。でもあそこは自分にはとても居心地がいい場所なのだ。あそこで住みたいと思ったが流石に教会をマンションにしているところはない。僅か数分で服を着、髪を整え鞄を持って外へ出た。協会につくと数人の人がそこに居た。僕も座り、神父を待つ。待っている間は目を閉じて想像した。すると誰かが隣に座った気配がしたので目を開けてチラッと見る。隣には自分と同じくらいの少女だった。不思議なことに右目に眼帯をしていた。僕は怪我でもしたのかと思い、どんな怪我をしてのだろうと、考えた。しかし、目を開けたままずっと彼女を見つめていたので、彼女は視線に気付きこちらを見た。慌てて目を反らすも、彼女は何かようか?と聞いてきたので反射的に僕は心に思っていたことを口に出した。「僕が見えるの?」と言ってしまった。言った後で僕は幽霊かよ!と自分で突っ込んだ。彼女はゴシゴシ目を擦り、見えるわよ。と、真顔で言われたので誤解を解き、本当は右目の怪我が気になったのだと言った。すると彼女は少し眼帯を触り、小声で猫に引っ掻かれたのだ。と答えた。そしてそれ以上の会話をすることも無く神父が出てきて話を始めた。最初は真面目に聴いていたが次第に眠気と闘わなくてはいけなくなってきた。しばしの闘いの後、眠気が勝利した。そしてそのまま眠ってしまった。気付くと、誰かに揺すられていた。何だと思い、目を開けると揺すっていたのはあの彼女だった。どうしたのかと問うと、自分が眠っていたから起こしてくれたそうだ。肩の辺りが少し痛かったので、かなりの時間を揺すってくれてたんだと察した。周りを見ると皆もうお祈りをしていた。結構な爆睡していたのだと気付き、彼女にお礼を言い、自分も信じてもいない神に祈りを捧げた。お祈りの時間も終わり、皆が三々五々に散っていった時に彼女は何やら神父と話し込んでいた。神父は落ち着いているようだが、彼女は何やら焦っていた。暫く眺めていると、話が終わったらしく彼女は僕の横を通り過ぎ、足早に去っていった。少しボーッとしていると神父がこちらに近づいて来た。神父は少し困った顔で彼女の事を話してくれた。彼女は生まれた時から両親が居なかったこと、新しい家庭にも馴染めず、色んな家にたらい回しにされたこと、学校で苛められていること、他にも色々彼女の辛い人生を聴いたが一番驚いたのは彼女は魔族と人間のハーフだということ。魔族とは300年程前に現れた異形種のことで、どんな種族よりも力があり、時には凄い力を持つ種族もいるようだが、彼らはとても危険だと言われていた。その一つが、魔族以外の者達を攻撃する傾向があるからだった。そのせいで魔族は人間に追われ、いつの間にか何処かへ消えてしまった。おとぎ話でしか聴いたことのない種族と彼女はハーフなのだと思うと、知らずの内に僕は彼女に興味を持っていた。その後、神父は彼女の心は傷ついているから、優しくしてやってくれ。と言われたので僕は素直に了承した。しかし何故僕に言うのかと問うと神父はニコリと微笑み「彼女はあなたが気に入った」からと言った。神父との話も終え、僕は直ぐに学校へ向かった。学校への道のりも僕は彼女のことで頭が一杯だった。次に会った時は、もう少し喋ってみようと、心に決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~僕は気付かなかった。これから始まる僕と彼女の物語を~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




かなり短いな...長くしたいけどネタがないんだよね~。という事で感想、評価、誤字報告受け付けております!次の更新は出来るだけ早めに努力します...

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