魔法少女まどか☆マギカ 〜諦めない心〜2   作:橆諳髃

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7話 兄弟が欲しいと不意に願う少女

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マミちゃんに数日会えなくなるという旨を伝えて3日ぐらいか……やはり世界全域は広いな。まぁでもこれで最後だな。

 

安騎尭は最後の土地に結界を張った。これはキュウべえはこれ以上魔法少女を増やす事も、魔女を増やす事も容易にはできないはずだ。

 

ただ、見滝原には結界が何故か張れない。これもこの世界で作用する因果の影響か……それは安騎尭にも分からない。

 

(それならそれでいい別の対抗策を用意するがな)

 

結界を張り終わった安騎尭は、一応為すべきことはすんだ為にママのところへと戻る。しかし……この時安騎尭は自身の身体に起きている事を知らないでいた。

 

 

 

 

 

 

そんな状況で安騎尭は、マミが入院している病院に着く。それと同時に……

 

(……なんだ? 何故か足が重いな……)

 

しかしそれは些細な事と思って、マミの病室へと向かった。そして、マミの病室のドアをノックして、返事を聞いたと同時に入った。

 

「あっ、安騎尭さん。お帰りなさい。なんだが随分と疲れている様ですけど……」

 

「ん? あぁ……そうだな。今回は……少し無理しすぎたかな」

 

「それほど大変なお仕事だったんですね……。なら、少しここで休んで行ってください」

 

「はっ? いや、でも俺は患者って訳でもないし……」

 

「でも、またどこかに行ったら、安騎尭さんが倒れてしまいますよ? だから、今ぐらいゆっくりしてもいいと思いますよ?」

 

「……それもそうか。分かった。なら少し休ませてもらおうか」

 

そう言い安騎尭は、見舞いに来る人のために用意された椅子に腰掛けて目を瞑った。それから数分後……安騎尭は寝息を立てながら眠った。

 

「あらあら……そんな体制で眠れるなんて。でも、その体制よりももっと楽な体制で寝た方がきっと、疲れも取れるわよね?」

 

マミはそう呟きながら、安騎尭の上半身をベットの上に誘導し、頭を自らの膝上に乗せた。

 

「ふふ、こう見てみると、安騎尭さんも子供みたい。いつもの様な大人っぽい感じも良いけど、今の安騎尭さんも良いわね」

 

そう言いながら、安騎尭の頭をゆっくり撫でる。

 

(あぁ……こうしていると眠気が……私も寝ようかしら)

 

そしてマミも、安騎尭の頭を手で焼く包む様にしながら眠りについた。自分の意識が途切れるまで、安騎尭の頭を撫でていた。

 

(あぁ……私にも、兄弟が欲しかったなぁ……。そうしたら、今の様に寂しく無くなるのに……)

 

彼女はそう思いながらいつのまにか眠った。それも優しい表情になりながら……

 

だが、マミはこの時知らなかった。まさか、自分が不意に思った事が現実として起きてしまうとは……


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