魔法少女まどか☆マギカ 〜諦めない心〜2   作:橆諳髃

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連続投稿です!


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原作開始前
1話 魔法少女の世界へ


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

 

 

 

 

私はこれまで、私にとっての唯一の……私の1番大事なあの子を救う為に、1ヶ月という時を何度も繰り返して来た。そして今日も……この日がやって来た。

 

ワルプルギス……最強にして最悪の魔女。幾度と無く挑んで来た。大事なあの子が生きるために……何度も何度も……。それでも私はあの子を守れず、何度もあの1ヶ月をやり直した。

 

それで今回も……あの子があいつと契約する光景が見えた。そしてはっきりとあの子の胸の位置からピンク色の輝きが照らし出されていた。

 

「この時間でも私は……あの子を守れなかった」

 

私はいつもしている様に……また時を遡ってその時間を巻き戻した。そんな時だった……。

 

君はそこで諦めても良いのか?

 

ふと……そんな声が聞こえた気がした。今までに聞いたことのない声……。

 

(いえ……きっと気のせいね)

 

私はその声を気のせいにして、あの子を救う為に時を遡る。

 

「待っていて……まどか。今度こそ必ず貴女を……」

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

 

 

 

 

重たい扉を開けると……そこは私の知っている風景では無くなっていました。あれだけ高くそびえていたビルは殆どが崩れていて、空も青では無く、黒に近い様な雲が覆っていました。そして私の目の前では、宙を飛んでいる大きな魔女と、それに立ち向かう私の友達がいました。

 

でも、魔女の魔法に太刀打ちができず、体にはどんどん傷がついていきました。

 

「無理だ。彼女だけじゃ荷が重いよ」

 

「ならどうすれば良いの? このままじゃ……」

 

「なら、君が僕と契約して力を手にすれば良いよ。そうすれば、彼女を助ける事が出来るよ」

 

「……分かった。なら私の願いを……叶えて! インキュベーター!」

 

そう言った途端、私の胸の辺りからピンク色をした宝石……ソウルジェムが出てました。これで友達を助ける事が出来る。私は左手の掌にそれを乗せて、力を使おうとしました。そんな時……。

 

「その決断は早いんじゃないか?」

 

えっ? 今の声は一体誰が……? 辺りを見回すと、私の後ろに見知らぬ人が立っていました。服装は全体的に黒くて、成人している人でした。

 

「取り敢えず、その契約は無効な? まぁ例えるならクーリングオフってやつだな」

 

その人はにこやかに言いながら私のソウルジェムを優しく取ると、何か唱えました。すると私のソウルジェムが、出て来た時と同じ様にピンク色の光を灯しながら私の胸の中に入って行きました。

 

「なっ? そ、そんな……契約が無効になるなんて事象……聞いた事がない‼︎ 君は一体何者なんだ‼︎」

 

「黙れ下衆。俺は貴様が発言する権利など許してないぞ? 弁えろ雑種」

 

その男の人は、私に対する対応とは真逆の態度をキュウべぇにとりました。

 

「さぁ、君はもうそろそろ目覚めるべきだ。君の事を待っている友達の元に」

 

その男の人が指を鳴らしました。それと同時にさっきまでの光景が嘘の様に……私は眠りから覚めました。

 

「あれ? さっきのは……夢ぇ?」

 

私は寝ぼけながらそう呟いていました。この後に何が起こるかも知らずに……。

 

 

 

 

 

 

side out


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