でもそのかわり今回は文量は少ないですよぉ〜……なんか申し訳ないですけど、今回はこのぐらいがちょうど良かったので……
「まぁそんなわけで、さっそく見てみるとするか」
あれから翌日……今日も朝からマミお姉ちゃんがお見舞いに来てたけど、今日は学校があるからまた学校が終わったら来るねと言われた。
まぁそれまで暇だったから散歩していると、偶然にもほむらちゃんと会って雑談した。それからまた検診があるからと言ってほむらちゃんと別れて俺が今充てがわれている病室に戻った。すると……
「ん? あぁ……君達は確か……」
side さやか
今日学校が終わった後、恭介と一緒に私達を助けてくれた人のお見舞いに行こうという話になった。それで今その人の病室に行ってみたら……
「ん? あぁ……君達は確か……」
病室の前で鉢合わせになった。というか……
(あの時から不思議だけどなんでトラックに轢かれてピンピンしてるの?)
「それは他の人と鍛え方が違うからだろ?」
「自然と心の声に突っ込むな‼︎」
大きな声を上げて看護師さんに怒られた……私悪くないのに……
{いえ、あなたが悪いです}
「なんか作者にも悪者扱いされたんだけど⁉︎」
はい……また怒られました……
side out
「はっ……なんか変な扱い方されたような気がする⁉︎」
「さやか、また看護師さんに怒られるよ?」
「ははは、恭介くんの彼女は元気が良いね」
(な、何言ってんのこの人ぉっ⁉︎ で、でもナイス安騎尭さん‼︎)
「い、いえ、さやかとは幼馴染なだけですよ」
(ガビーンッ⁉︎ た、確かにそうだけど……)
「そうなの? でもこの前も2人でいたよね?」
「それは確かにそうですけど……」
「あの日の情報を鑑みるに……上条くんは何かの楽器を演奏してて、その日は練習で外出していた。それで美希さんも君の練習について行った……って所かな?」
「えっ⁉︎ な、なんでそこまで分かるんですか⁉︎」
「それは一目瞭然だろ? あの日楽器ケース背負って歩いて、しかもその隣には何も持たずに隣人と楽しそうに会話する子が1人……ね? 大体状況は絞られて来るでしょ?」
「す、すごぉーい! なんか名探偵みたい‼︎」
「美希さん、大声を出すとまた看護師のお姉さんに怒られるよ?」
「はっ⁉︎ しまった! ご、ごめんなさい……」
「ハハハ、いやいや元気がある事はとても良い。ホントに上条くんは良い彼女さんをお持ちだね」
(あ、安騎尭さんが私に向かってウィンクを? っ‼︎ これは私の事を応援してるんじゃ⁉︎ それに度々恭介に対して私の事を恭介の彼女って言ってるし……もうこれは応援と見て間違い無いよね!)
「だ、だから違いますって!」
(きょ、恭介ぇ〜〜〜……)
「なんでそんなに頑なに否定しようとするんだい? まぁ近頃の男子は隣に女の子がいて、君の彼女とかって言われると頑なに否定するのは最早一般的に見れる状況だけどね?」
「あの……その語り口調と言い安騎尭さんって何歳なんですか?」
「ん? あぁ……1119歳って所かな?」
「「えっ⁉︎」」
「……なぁ〜んてね? そんなに年を取れるわけないじゃないか。僕を何だと思っているんだい? ただの一般市民だよ?」
「えっ? で、でもこの前トラックに轢かれたばかりなのにピンピンして「ただの一般市民だよ?」……あっはい」
「そ、それで結局安騎尭さんって何歳なの? 見る限り私達と年齢は変わらないと思いますけど……」
「今年で13だよ。でもとある事情で学校には通えてなくてね……今は専業主夫をしてるかな」
「えっ⁉︎ 安騎尭さんって結婚してるんですか⁉︎」
「そういう訳じゃないけど……僕には1人姉がいてね。その人と2人暮らしなんだ。親は事故で既に他界して、親戚も遠縁でね。だから頼ろうにも頼れないんだ。でもだからって生活は苦じゃないよ? 事故で両親が亡くなったのに、お姉ちゃんはよく笑顔を見せてくれるんだよ。僕はそれを見るのが……凄く嬉しくてね。だから楽しく幸せに生きていける。お金とかも、両親が残してくれた遺産(まぁ本当は俺のお金ではあるけど)があるから困ってないんだ」
「そ、そうだったんですね……なんか聞いてはいけない様な話を聞いてしまった様で……」
「あぁ、そこは気にしなくても良いよ。第1に僕が勝手に話した事だし、そう気に病む必要はないさ」
「そう言ってくれるんだったら、気にしない様にします」
「うん、それでお願いするよ」
そんな風に安騎尭さんとの会話は続いて言った。それにしても……
(安騎尭さんはよく私が恭介の事が好きだって分かったよね〜。しかも応援みたいな事もしてくれて……私的には凄く嬉しいんだけどね!)
美希さんは今後とも安騎尭さんとの仲良く(パイプを繋いであわよくば恭介と自分が恋人関係になれる様にお願い)しようと心に決めたと言います。
side out
美希さんの魂胆は大体分かっていた。まぁ今まで見てきて彼女はとても不安だったから、俺が関われる内は幸せにしてあげようと思った。
(普通に友好関係は結ぶがね?)
それであれからも美希さんと上条くんの楽しく話して、それからしばらく経って2人は帰って行った。2人が帰って数分後にマミお姉ちゃんが来た。その開口一番は……
「安騎尭くぅーーーん♡ ただいまぁ〜♡」
と言いながら俺に抱き付いてくる。いつもの如くマシュマロメロンもといマミお姉ちゃんの胸の餌食にされながら頭をナデナデされた。いやホントにいつもの光景です。
それが数十分続いてお姉ちゃんの胸から解放されたものの、今度は膝枕されていた。そして頭ナデナデは継続中だ。そんな中で不意にお姉ちゃんがこう切り出してきた。
「ねぇ安騎尭くん……私と一緒に学校に行かない?」
「学校に?」
「えぇ。私……思ったの。安騎尭くんが事故にあって、私また1人になるのかなって……」
「そんな事……させる訳ないよ」
「でも私……安騎尭くんのその言葉凄く信じてる! でも……やっぱり不安で……」
「……分かった」
「えっ?」
「俺も、マミお姉ちゃんと一緒に学校に行くよ。そうしないとマミお姉ちゃんが泣いてしまいそうだからさ。それに……俺の事を好きだって想ってくれてる人をあまり悲しくさせたりなんてしたく無いからさ。でもそれは来年度で良いかな? 今は夏で手続きも何かと面倒だし、だから待って欲しい」
「本当に? 本当に私と学校に行ってくれるのね?」
「あぁ。それに俺もお姉ちゃんと一緒に学校に行けるの楽しみにしてるから」
「……う」
「ん? お、お姉ちゃん⁉︎ どうしたの⁉︎ そんな泣きそうな顔になって……ま、まさか来年度っていうのが遅すぎるのかな⁉︎ そ、それだったら「違うの」……えっ?」
「安騎尭くんが私と学校に行くのが楽しみって……そう言ってくれたのがとても嬉しいの。嬉しくて嬉しくて……だから……ギュッってさせて」
「えっ? あっ、ちょ、ちょっと待ってゴフゥ⁉︎」
俺は一瞬にしてマミお姉ちゃんのマシュマロメロンの餌食にまたされてしまった。しかも今度は抱きつきもさっきまで強くなって完全に俺の顔は埋まった状態だ。
(あぁ……でも柔らかくて気持ちいし、暖かいし、良い匂いするし……)
それがその時最後に思った事で、いつのまにか寝てしまった。そして明日はいよいよ退院の日……久々に杏子ちゃんの所にでも行ってみようかな?
だが俺は知らなかった。俺が入院している間にまさかあんな事が起こっていようとは……
「あの1119歳って嘘ですよね作者さん?」
……まぁそこはご想像にお任せします。
「あの、その間とか本気に聞こえるんでやめてくれませんか? 安騎尭さんって私達と同じ13歳ですよね?」
多分そうなんじゃないですか?
「何ですかその答え方⁉︎ いや、本当の事を教えて欲しいんですよ‼︎」
真実はいつもあなたの心の中にあります……
「いやいや……そんな良い感じの台詞で誤魔化さないでください‼︎」
真実はいつもピーッ‼︎
「ちょっ⁉︎ それ他の作品のパクリだから⁉︎」
という具合でさやかさんは作者さんに結構長い間弄ばれたようです……