Fate/is inferior than Love 作:源氏物語・葵尋人・物の怪
「“美塵葬・大紅蓮(チンロン・ユーメイレン)”!」
衛宮切嗣はワルサーWA2000狙撃銃に備えつけられた暗視スコープと使い魔の体内に仕込んだ盗聴器で以て海浜公園で自身のサーヴァントたるセイバーと対峙するランサーの真名解放を確認する。
――衛宮切嗣がセイバーの戦闘開始を知ったのは、自身の体から魔力が持っていかれる気怠さを覚えたからであった。
セイバーの仮の主であり、自分の妻でもあるアイリスフィールに発信機を渡しており、戦闘が起こった場合にはそれで居場所が分かるようにしていた。併し、魔力は持っていかれている。
発信機は簡単なスイッチ式である為、考えられるのは二つ。
正規のマスターと間違われて殺されてしまったか、或いはスイッチを押すという遑すらないほどの激しい戦闘になっているか、である。
最悪なのは前者である。そうであるならば、衛宮切嗣の大望は果たされなくなるのだか。
戦場を早急に突き止め、海浜公園が見渡せるビルの最上階を確保し、アイリスフィールが生きていることを確認。
だが、決して安心できない状況にあった。
圧倒されている。最高峰のステータスと実力を持つ最強のサーヴァントである筈のセイバーが。
『……あのサーヴァントは』
インカム越しに、向かい側のビルに配置した一般的な言い方に当て嵌めれば“相棒”といった存在に当たる久宇舞弥が口を開いたのを受け、切嗣は再びスコープを覗く。
ライフルに付けたスコープは二つ。一つは暗視用の高倍率スコープ。
もう一つは、熱源探知のスコープであり、今度は此方を使う。
すると、ランサーの持つ薙刀の刃とその周りの大気が異様に青く見えた。
此処から分かるのはランサーの切り札は“冷気”を扱う宝具だということ。但し、具体的な温度までは分からない。このスコープの熱源感知能力の下限は摂氏マイナス五度。だが、それで充分。冷気を操る宝具であるという情報だけでも収穫である。
それ以前に――切嗣は既にランサーの真名を把握している。
「関羽雲長……だろうな」
宝具の真名解放は同時に英霊の真名の露見に繋がるが、ランサーの場合はまさにそれであった。
解放の結果浮き出た、青龍の紋様。あの武装が青龍偃月刀であることを表す。
それを主武装にし、セイバーを圧倒するほどの実力を兼ねる英雄などただ一人――中国全土にその名を馳せ、日本に於いても広く知られる大英雄、関羽雲長でしか有り得ない。
『ですが、これは西洋の魔術器盤を利用した儀式。東洋の英霊を召喚することは……』
「アレのマスターがそれを可能にするだけの魔術師ということだろう」
切嗣は再び暗視スコープでランサーの直ぐ後方にいるマスターを見る。
カジュアルな装いはアパレルだとかファッションだとかそういった道にいる者が好むような印象を受け、到底魔術師のようには見えない。
そして、本来召喚不可能な関羽雲長を召喚する程の強力な魔術師だというのに衛宮切嗣はそれが誰なのか分からなかった。
――コルネリウス・アルバ……ではないな。
切嗣は、その男が西洋人であることを鑑みて、事前に調べていた参加者の内の一人の名を思い浮かべる。
その男を写真で見た時の強烈な印象は中々忘れられるものではない。赤いシルクハットに赤いタキシードと、悪ふざけにしても過ぎるような装いの男であった。
他に名前が割れている三名、日本人である遠坂時臣、間桐雁夜、言峰綺礼とは到底思えなかった。
既に大きな過ちを冒していることに衛宮切嗣は気が付かない。否、魔術師を狩る者として、魔術師を知り過ぎている為に思い至れないのだ。彼の知っている魔術師は、魔術が万能であると思い込み、どのような窮地であっても問題ではないと慢心し切った生き物なのだ。自分が時計塔に潜り込ませていた情報筋のその全員が、ケイネス・エルメロイに買収され、偽の情報を流したなどとどうして考えられようか。
『……一体何者でしょうか?』
衛宮切嗣を、殺人マシーン足らしめる為の補助装置である弟子の舞弥も、ケイネス・エルメロイの名には思い至れない。
まさか、ロンドン市内でトラックにはねられ、極一般的な人間であれば一〇〇%死んでいたであろう重症により、未だ生死の境を彷徨っている筈のケイネス・エルメロイがこの場所にいるなどとは思えないのだ。
ロンドン市内の事件記録や、病院の入院患者のリスト、更にはケイネス・エルメロイが取ったであろう治癒に長けた魔術師とのコンタクトなど、くまなく洗い、ケイネス・エルメロイが戦闘不能であることも把握してしまっている。
ケイネス・エルメロイ最大の天敵は、ランサーが立てた策にまんまと引っかかっているという形だ。
相手が、魔術師ではなく、只の兵士やテロリストならばすぐに此方の過ちにも思い至れたであろう。先入観で物を見過ぎていることにも気が付いただろう。
「何者だろうと、こっちのやることに変わりはないさ」
だが、ついぞ切嗣はそれが出来ない儘に、徹底的に自分への対策を講じた相手に照準を合わせてしまった。
†
一方、冬木大橋では。
「ハッハッハッハ! これはいかん! 実にいかんぞ!」
セイバーとランサーの戦いを見届けていたライダーが突然大笑いしていた。
ウェイバーは呆気にとられ、一瞬、鉄橋から手を離しそうになった。
慌ててウェイバーは両手の力を込め直し、
「い、いけないって、一体何がいけないんだよ?」
とライダーに訊ねる。
ウェイバーの不安気な表情をよそに、ライダーは生きの良さそうな餌を見つけた獅子の如き、恐ろし気な笑みを浮かべていた。
「ランサーが宝具を解放しおった。勝負を決める気だ」
「ね、狙い通りだろ?」
「何を勘違いしておる」
ライダーが足で鉄骨を大きく打ち鳴らす。橋ごと揺れたのではないかと錯覚するほどの振動に、ウェイバーは声にすらならない悲鳴を上げた。
「小僧は敵の疲弊を狙う算段だとでも思っていたかもしれんがな。余の狙いはそこではない」
「じゃ、じゃあ、なんだって言うんだよ?」
にぃとライダーは歯を見せる。
「探し出す手間を省く」
「は?」
言っていることの意味が分からず、ウェイバーは眉尻を上げた。
ライダーははぁと、溜息を吐いた。
「分からんか? 六人揃ってから、纏めて相手にした方が早かろう」
ウェイバーは言葉も出なかった。
召喚した時から思っていたことであるが、改めて認識する。
このライダーは馬鹿だ。理解の及ぶ範疇を超えた大馬鹿だ、と。
「……併し、これではそれも待ってられん。あのセイバー、実に良い。ここで死なすには惜しい人材よ」
「いや、そこは死なせろよ! お前、ホントに主旨分かってムギャッ!」
ウェイバーの必死の訴えも、一発の拳骨の前には空しかった。
そして、この後の展開も予想が出来ている。
腰の剣を抜き、戦車を呼び出し、戦闘に介入する。
それを思うと胃が痛くなるウェイバーであったが……
「ライダー?」
併し、ライダーは今もって動かなかった。
ただ口元を吊り上げ、爛々と輝く瞳で、戦場から放たれる、翡翠色の輝きを見つめている。
「……死なせるには惜しい。それは分かっている。分かってはいるが」
「は?」
「見たい」
独り言つライダーは、いつになく楽し気な声色である。
「あのランサーを」
ウェイバーはそれに、底知れぬ不穏なものを覚え、ごくりと唾を飲んだ。
†
「覇(ハ)ッ!」
優美な顔立ちに似つかわしくない、喉が潰れるような掛け声と共に放ったランサーの一撃はとても美しかった。
刃が描く軌跡は翡翠の煌めき。
そして、一振りに因って水滴が珠となり、星を砕いて飾り付けたように綺羅を見せる。
ケイネスとアイリスフィールは見惚れ、そして対峙するセイバーですらそうなり掛ける。
「ッ!」
だが、これが死を伴った美であることは明白であり、セイバーはそれを大きく飛んで躱す。
この際に、燃費の悪い魔力放出を使用した。
何故そんなことをするか?
紙一重で躱すことが危険であったからだ。
セイバーの持つ直感スキルが告げていた。
“この刃には絶対に触れるな”と――。
触れるな――直撃するなではなく触れるな。畢竟(ひっきょう)掠っただけでも危険だということ。
剣呑な一撃を躱したがそれだけでは終わらない。ランサーの宝具は真名解放後、魔力を充填し続けていれば、効果が続くタイプのものであった。
「でやぁ!」
セイバーが開けた距離だけをランサーはすぐさま詰め、今度は下から切り上げる。
それに対し、セイバーは一歩踏み込み、大刀の柄の部分を剣で受ける。
――触れるな、といことは、剣で受けてもならないということだ。
それを防ぐが、余計な動作が入り、然も力が入り辛い体勢となってしまう。
加えて、ランサーとの間合いが近い。
「がら空きだぜェ!」
即座にランサーは左手一本に大刀を持ち直し、残った右手で鍵突きを放つ。
狙うは顎(ジョー)。
基本的に、英霊といえど人間である以上、体機能は人間と同様である。そこを遣られれば、脳震盪を起こし、一瞬隙が出来る。
況して、ランサーの筋力のランクはA。それも、同じくAランクの筋力値を持つサーヴァントと比べても最高峰に位置するAだ。セイバーに隙を齎すのは簡単であろう。
そうなれば、あとは“青龍艶月”を掠らせるだけでランサーの勝利と相成る。
だが、
「なっ!?」
「がら空き? 何のことを言っている?」
セイバーはその攻撃にワザと当たりにいった。
額で。
そこから夥しい量の血が溢れ、凛とした綺麗な顔を真っ赤に染め上げたが、セイバーは笑っている。
其処には、諦めなど微塵もない。
「やぁっ!」
セイバーは剣を振るい、すぐさまランサーの首を薙ぎにいく。
「Shit(スィット)!」
舌を打ちながら、ランサーは後方に飛び、斬撃を躱す。
セイバーはその僅かな隙に活を見出した。
両手で剣を振り上げる。
「風王(ストライク)……」
大気を圧縮し、剣を不可視としている風の鞘“風王結界(インヴィジブル・エア)”。それを解くことに因り、一度限り放つことが出来る強大な威力。
「鉄槌(エア)ァァァァ!」
セイバーはそれをランサーに放った。
それまでその全貌を見せなかった黄金の剣が顕になったかと思うと、超大な圧を伴った、大気の砲弾がランサーへと襲い掛かった。
「何ッ!?」
予期せぬ攻撃に、ランサーは驚き、
「のわあぁァァァァッ!」
成す術もなく直撃し、吹き飛んでいく。
辺り一帯に砂埃が満ちる。
――やったか?
セイバーは半信半疑で、粉塵の幕の向こう側を見つめる。
――やった……の?
アイリスフィールも不安気にそれを見つめていた。
「フッ」
ケイネスは笑みを零した。
「私のサーヴァントは、その程度ではとれんよ」
暫くして、砂が晴れていく。
「いやぁ、誇ってくれて有難いんだけどね」
お道化たような声が響き、セイバーとアイリスフィールは絶句した。
「今のはヤバかった。コイツが無けりゃ、今まで積んだAdvantage(エイドヴァントェージ)をチャラにされていたとこだよ」
にこやかに笑って、マスターがいるであろう方向に大刀を見せつけるランサーが無傷で立っていた。
「まさか、そんな隠し玉を持ってるとは思わなかった。然も、その宝剣……成程、どーりで強いわけだ」
くつくつとランサーは笑声を零す。
「騎士王アーサー。まさか、女の子だとはね。驚き桃の木、だよ」
と言いながら、別段と驚いている様子は無かった。
騎士王アーサー……アルトリアは召喚されてからずっと、自分の性別に驚かれてばかりであったので、それがとても新鮮であった。
「女であるから、手を抜く――か?」
冗談気にセイバーは、ランサーに訊ねてみた。
「さっき殴られたの、もう忘れたの? 悪いんだけどね、ボクにそういうのは無いんだ」
ランサーは体の周りで大刀を回しながら呵々大笑した。
「武器を取るのと、戦場に立つのにさ、女だの男だの、老いだの若いだのってのは関係ない。誰だって何かや誰かの為に戦って良いし、みーんな一様に殺しても良い権利と、殺されても良い義務を負うのさ。……それを区別したら、ボクはギエンとトン姐さんに斬られるよ」
肩に大刀を担いで腰を伸ばすランサーの声色は、話す内容に反して、燦々とした太陽のように明るい。
セイバーは、それを聞いて――少しばかり喜ぶ。
自分を召喚した衛宮切嗣は、女であるセイバーに英雄という生き方を背負わせた世界への怒りからか、セイバーを必要以上に無視した。彼の妻であるアイリスフィールも、女を捨てた生き方に憐憫のようなものを寄せていた。
だが、このランサーは違う。総てを肯定した。
そういった思考の下ならば――一見卑劣極まりない徹底的にマスターを狙うという戦い方も、セイバーはある程度の理解を示すことは出来る。
然う、セイバーが考えていると、
『おい、ランサー!』
ランサーの側では、マスターの怒声が爆発していた。
「ん? どったの?」
『お前は誰の名を出した!?』
ケイネスの怒りの原因は、魏延、夏候惇という関係者の名を出したことにある。
英霊の生きた痕跡は伝承として残っている為、そこに関わった者の名が手掛かりとなる場合があるのだ。
――だが、これについて、ケイネスは休意すべきだろう。
「……ボクの真名がバレるって言いたいんだろ? それ、宝具解放した時点でバレてるよ」
自身のマスターへ苦笑を残しつつ、ランサーはセイバーへと向き直り、
「――と、いう認識なんだけど、どうなんですかねぇ?」
へらへらと顔を崩した。
セイバーはそっと目を閉じる。
「青龍偃月刀、その閃きと重さ、分からない方が可笑しい。“義勇王”関羽雲長……この手合わせ、誉れとさせていただきます」
「あい、ありがとね。でも、ボクは誉れとかそういうの無いんで」
あくまで戦いは戦いであり、ランサーの中ではそれ以上の価値を見出せないもの――セイバーはその返しをそのように受け取った。
「……ということだ、主。加えて言うなら、“大紅蓮(ユーメイレン)”の力もバレてるね」
そう言って、ランサーはセイバーに未だ翡翠の光を放つ龍を見せつける。
「ボクの“青龍艶月(チンロン・グアンダオ)”は、青龍の霊格を宿した氷の刃。詰りは、神造兵器だ」
青龍偃月刀。
その武器名となる“青龍”の所以は、刃に青龍を描いていることにある。だが、併し、関羽雲長の持つそれは、描かれているのではなく、そこにいるのだ。
剛力無双であり、一振りであらゆる武器を壊してしまう関羽の為にある鍛冶師が丹精を込め打った大刀。伝承に曰く、それ打つ途中、青龍が現れ刃に宿り、以後冷気を帯びるようになり“冷艶鋸”と呼ばれる。
そもそも青龍の成り立ちとは、中国式の星座――二十八宿で言う所の、東の七宿を龍に見立てたものだ。
詰り、龍とは星そのものの具象化。
故に、龍は幻想種の中で“最強”とも言える竜を超えて、“無敵”なのだ。
星そのものを相手取ることなど、星の内側にある英雄にはどうあっても不可能であろう。絵の中の騎士が、それを収めた額縁を決して切ることが出来ないのと同じだ。
そして神造兵器とは星に鍛えられた武具を指し――星に最も近い龍が宿る、関羽の武装はそう言っても決して間違いではなかった。
その青龍が所以で、ランサーは霧を操り、蜃気楼を起こし、そして風王鉄槌を退けたのだ。元来、青龍が司るのは冷気ではなく“木”。五行に於けるそれは西洋魔術の四属性に置き換えれば“風”である。
「そして、コイツの持つ冷気の全開――それを刃に押し留め、たった一人を殺し尽すのが“美塵葬・大紅蓮(チンロン・ユーメイレン)”。気付いていると思うけど、掠りでもすれば全身が凍り付く。例外なく、全身だ。そしてその躯は割れ裂け“虞美人草(ユーメイレン)”のような紅蓮の華に似る」
この絶技を放つ際、刃に宿る青龍がその姿を現す。
関羽の氣――魔力に反応して。
青龍の鱗は、純度の高い翡翠よりも美しい緑色をしている。故に、この刃は新緑の輝きを放つ。
そして、これが通った後に、金剛石を散りばめたようになるのは、空気中の水蒸気が水を経ずに氷となるからだ。
だが、見かけの美しさとは裏腹に、この技は正しく“必殺”である。
例外なく全身、霊格も含めて全身が凍って砕け散る。
「それが如何した? 当たらなければ如何ということはない」
だが、セイバーそれに慄くことはなく、寧ろ力強く言葉を返す。
「しかもこちらはまだ、全力を出していないぞ?」
そう言って、セイバーはアイリスフィールを抱きかかえ、ランサーから距離を取る。
海浜公園のほぼ端側。
距離にして凡そ一〇〇m。
そこでアイリスフィールを下ろし、剣を――騎士王アーサーが誇る、聖剣エクスカリバーを両手で構える。
「セイバー……」
アイリスフィールは彼女を呼ぶ。
その面持ちは切迫していた。
強い言葉を返せど、状況は依然不利だ。
逆転を狙うには、最早聖剣の解放以外にない。
ランサーもそれを理解し、
「Master(ムァスター)」
主を呼んだ。
――セイバーが宝具を解放する。
――あれが聖剣エクスカリバーであることを鑑みるに、対軍――もしかしたら対城宝具の可能性もある。
――こっちも対城宝具で迎撃しようと思うけど、構わないね?
たったそれだけで、ケイネスはランサーの言わんとしていることを理解する。
『構わん、やれ』
ケイネスが静かに告げると、ランサーはそれを発動する体勢に入る。
両手に力を込めて大刀を握り、極端に前傾し、且つ体を捩じる分かり易い程の大技の構えだ。
渺と、風が鳴り、木の葉が舞う。
それを皮切りに、
「約束された(エクス)……」
「君美(ヨンユェン)……」
今、勝負が決しようとしてしていた。
『美塵葬・大紅蓮(チンロン・ユーメイレン)』
ランク:A+ 種別:対人宝具
エターナルフォースブリザード、相手は死ぬ。
三国⑨誕生の瞬間である。
そこ、絶てぬものなき蜻蛉切とか言わない。(一応作者の許可は取った)
青龍の霊格から発生する対城規模の宝具を放出せず、刃に押し留める。故に、掠っただけで即座に全身が凍結し、砕け散る。霊核すら例外ではない。
その際に、氷裂けた体から露出する血と肉が虞美人草(ユーメイレン)に似る為、そう名付けられた。
余談ではあるが、関羽が受けた恩を必ず返す所以となった、顔良の打倒はこの技によってなされた。ここまでやらないと死ななかった顔良は凄い。
さらに言えば、関羽と戦いこれを喰らわなかった呂布はもっと凄い。……なんなんだ、アイツ。
ところで、ランサーはこの技の効果をペラペラとしゃべったがこれがブリーチなら負けフラグである。氷属性なのも相まって二重に負けフラグである。