オッス、俺ゴールド 〜ヤンデレ娘クリスとポケモンの世界で旅をする〜   作:友親 太一

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第四十八話 ワイワイガヤガヤ

 オッス、俺ゴールド。

 あの後、俺はアカネちゃんとアスカちゃん(ミニスカートちゃんの名前)に自分がポケモンリーグに挑たい事を必死に伝えて何とか納得して諦めてもらった。

 ……まだ完全には諦めてはいないっぽいがな。

 

 尚クリスは「やっぱりゴールドと一緒じゃなきゃイヤ」と言って断ってた。

 何ともクリスらしい答えだな。

 

 んで俺達はセンターに戻ってポケモン達を回復し、今はセンターの多目的ホールでポケモン達をボールから出してくつろいでる。

 

「クリス〜、なんでウチとジムで働かへんねん? ウチはクリスと一緒に居たいねん」

 

「もう一度考えてくれないかな、ジムトレーナーって待遇良いのよ?

 ボーナスは年二回出るし、有給もタップリ取れて残業もほぼ無し、産休もしっかり取れて、その上育児手当と扶養手当もバッチリでるのよ」

 

「だってぇ、ゴールドは旅を続けたいって言ってるんだもん。そりゃアカネ達と働けるのは魅力だけど、それよりアタシはゴールドとずーっと一緒にいたいんです!」

 

 上からアカネちゃん、アスカちゃん、クリスの三人娘。

 

「ほー、ジムトレーナーってそんなに待遇良いんだ。

 ……アタシ、ジョーイからジムトレーナーに転職しようかな?」

 

「待てコラ、ただでさえセンターは万年人手不足なのにアンタが辞めたら仕事が回らん、わたし達を過労死させる気か。

 ……でも残業無いのはちょっと魅力よね」

 

「そこまで彼氏の為にハッキリ言えるクリスちゃんが本当に羨ましいぃ。

 ……ねぇねぇアカネちゃん、アスカちゃん、ジムに来る人でカッコいい人がいたら紹介してよ」

 

 こちらはクリスと仲が良いジョーイのお姉さん達。

 ……見事に俺しか男がおらんな。

 

 今の状況を説明するとアカネちゃん達は俺とのバトルの後そのまま一緒にセンターに来てポケモンを回復し、そこへ仕事が終ったジョーイさん達に偶々会って、この多目的ホールでポケモン達を遊ばせながらダベってるって感じだ。

 

「それは無理やねん、ウチだって彼氏おらへんやで? むしろウチに男紹介してぇな」

 

「アカネちゃんは幼馴染のマサキ君とひっつきなさいよ。いつになったら付き合うのかしら?」

 

「ちょっとアスカ! なんでウチがあんなオタクと付き合わなかんねん! あんなんただの幼馴染やで!」

 

「へぇアカネちゃんはマサキ君と仲良いんだ。あの子、頭良くて真面目で良いじゃん」

 

「だな、アイツにはセンターのマシンメンテナンスして貰ってるがアレは機械の天才だよ。仕事も出来て結婚相手にはうってつけだろ。アカネちゃんが要らないならアタシが貰うぞ?」

 

「あれ? ジョーイさんには婚約者がいるじゃないですか?」

 

「えーっ! ちょっと先輩、それ初耳ですよ!?」

 

「アンタ〜、そう言う大事なことを、わたし達に黙ってたの〜?」

 

「わーっ! わーっ! コラ、クリスちゃん黙ってて言ったじゃんか!」

 

「ご、ごめんなさーい!」

 

「ほら、マサキ君の評判いいじゃん。付き合っちゃいなよ」

 

「だ、か、ら、アイツとはただの幼馴染や! あんなオタクが彼氏やなんてぜーったいイヤやで!」

 

 ……カオスだな、女が集まると騒がしいと言うがこれだと騒がしいを通り越して騒音だ。

 

 ふぁ〜あ、にしても寝むい。

 そいや昨日はクリスが心配で夜遅くまで起きてて寝不足だったな。

 俺はポケギアのラジオをイヤホンで聞きながら寝ることにした。

 んじゃお休み〜。

 

 ★☆★☆

 

 ハァイ、アタシはクリス。

 さっきまでアカネとアスカさん、それにジョーイさん達とおしゃべりしてたんだけど、みんな帰っちゃった。

 今このホールにいるのはアタシとゴールド、それにポケモン達だけ。

 

「ぐー、がー、ぐー、がー!」

 

「まぁぐぅ、zzz」

 

 ゴールドとマグマラシはホールの隅で大の字で折り重なって寝てる。

 二人とも今日のバトルで疲れたのね、グッスリ寝てるわ。

 

「……やどん。やどどん、やどどん、やどん!《……まったく嘆かわしい。良いかバタフリー、いくら状態異常だったとは言え女性をいきなり襲うとは恥を知れ、この馬鹿者!》」

 

「……フリ。フリ、バタフリ《……マジ面目ねぇヤドンのおやっさん。漢バタフリー、一生の不覚だぜ》」

 

 ヤドンは宣言どおりバタフリーをお説教してるわ。

 でもヤドン、一時間以上ずーっとお説教してるよね、そろそろバタフリーが可哀想だから許してあげなよ?

 

「ゴロー、ゴローッン! ゴロロン?《ぐおー、そろそろキツイっす! てか何時まで腕立て伏せしてればいいんすか!?》」

 

「トゲートゲ♪《がんばれーゴローン♪》」

 

「スリプ、スリープ《まったく、何で僕がこんな事に付き合わなくちゃいけないんだよ》」

 

 ゴローンは勝手に『じばく』した罰で腕立て伏せをしてるわ。

 重り代わりにトゲチックとスリープが上に乗ってるから辛そうね。

 トゲチックは楽しそうに、スリープは面倒くさそうにしてる。

 でもゴローンの嘆きはゴールドが寝ちゃったから届いてないのよね、ゴローンも可哀想。

 

「ベイ、ベイベイ?《恋人かぁ、私にもいつか出来るのかしら?》」

 

「メノメノ、メノメノ♪《大丈夫ですわベイリーフ、いつか貴方にもドMで素敵な殿方が現れますわよ♪》」

 

「……ベイリフ《……ドMな恋人は嫌です》」

 

 ベイリーフとメノクラゲは女の子らしく恋愛トークに花を咲かせてる。

 相変わらずねメノクラゲ、でもベイリーフが少し引いてるわよ?

 

「うふふ♪ 気持ちいいオオタチ?」

 

「オオタッチ♪《気持ちいいよ♪》」

 

 アタシはオオタチのブラッシングをしてるの。

 オオタチったらセンターに着いたときは大泣きしてたのに今はご機嫌なのよ。

 はぁオオタチの毛並がモフモフで気持ちいい、ずっと触っても飽きないわ♡

 

「オオタチ、今日は一緒に寝ようね♪」

 

「タチ♪《うん♪》」

 

 今日も楽しかったなぁ。

 明日も楽しい日でありますように。

 

「ぐー、がー」

 

 ねぇゴールド、明日も楽しい日になるよね♡

 


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