これははたして鎮守府か?   作:バリカツオ

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小難しい話だらけです・・・


駿河諸島鎮守府のお見舞い その2

鎮守府応接室

 

5日間の休みを終え、記念すべき一発目の仕事は・・・

「すまなかったね。体調はどうだね?」

「ええ。もうばっちりです!」

大本営から桐月大将が視察もかねて鎮守府の業務負荷の改善案を持ってきた。

「それはよかった!・・・本当に・・・。」

「あの・・・?」

ものすごく安堵した雰囲気を醸し出していた

「君が階段から落ちた時のことを思い出してね?」

「あっ・・・」

マジ切れ加古さんの会話の相手が大将だったことを思い出した。

ため息をつき、鞄からは駿河諸島鎮守府改善草案と表紙に書かれた冊子を2部取り出す。

 

 

 

 

「さっそくだが大本営が配布している資源についてなんだが」

大本営は一定以下の資源しかない鎮守府には毎月資源を配布している。

 

だが、現在の方式としては大本営に資源備蓄量を報告

規定値未満の場合は配給許可書が配送される

そしてその配給許可書をもとにうちが支給を行うという手順だった。

 

「全国を各ブロックをさらに細分化してそこから配給を行うことにした。」

 

今までは日本国内にある鎮守府が一斉にこちらに来ていたがそれが一気に解消されるのだ。(日本領以外のところは一回別のところを挟んで支給している)

 

「じゃあうちはそのブロックへの支給で済むんですね?」

「そうじゃな。もともと秋の時の本土空襲の際に持ち上がっていた案だったんだが、前倒しすることにした。」

 

秋にあった作戦時の空襲では、日本国内の備蓄資源がやられた。

その際補填のためこっちに臨時で発注されたのだが早急の案件となり、こちらの事務的処理がパンク寸前にまで陥った。

だが、各ブロックごとに先に本土に配送しておけば空襲を受けても柔軟に対応ができる。

臨時で使った分を事前通告してもらえればこちらもそれに合わせて生産量を期日までに調節でき、パンク寸前に陥る可能性が低くなる。

 

「異議はありません。」

「これは任務達成時の資源配布も同じ方式になる。余剰が出た場合は報告書でそっちに通達するから調整した数字を提示してくれ。」

 

つらつらと書かれているのを目で流しながら追っていく。

「現状推定で三分の一の業務は解消されるはずだが・・・遠征隊の業務については残念だがいじれそうになかったから保留の方針で行こうと思っとる。」

 

遠征隊については終わってもいないのに資源を渡すわけにはいかない。

遠征時には輸送してもらう資源を受け渡すのはここで行っている。

中には持ち帰るものもあるため、大本営や本土の拠点で処理を行うと2度手間3度手間になってくる可能性が高い。

 

「だがこれでもぬるいと言われたら困るのでな。ここへの新規転属艦を検討している。」

「え?できるんですか?」

「タカ派の勢いが少し弱まってくれたおかげでな。一人だけなら転属させられそうだ。」

と言っても訳アリだがな

後に続いた言葉で大体どこから転属なのかがわかった。

 

「最後に冬の作戦だが・・・」

「・・・すみません。作戦を縮小させてしまったみたいで・・・。」

「いや。もともと予定していた拡張作戦はウルシー方面への進出でな。これに手を出すと現状戦線が広がりすぎて維持が難しいといった懸念があったんだ。」

灰皿を手繰り寄せると煙草に火をつけゆっくりと息を吐いた。

「比較的小規模じゃが小笠原諸島も含まれているからどうしても協力をお願いしたいんじゃ。」

「内容によりますね。」

以前みたいにうちが発着点になったりすると今度こそパンクする可能性が高い。

「基地航空隊の中継点。今回はこれだけ務めてもらえれば大丈夫だ。」

「それだけでいいのですか?」

「今回も新規物資輸送がある。その生産に集中してもらおうということでな。」

草案書には基地航空隊は八丈島鎮守府と分散して行うと書かれているため負担はだいぶ楽だ。

 

 

 

「改善策の提案は以上じゃが・・・。何か意見はあるかの?」

「十分です!おかげさまでだいぶ仕事量の軽減ができます!」

「それならよかった。」

「それでついでと言っては何ですが・・・。」

持ってきたカバンから先ほどと似たような厚さの冊子を2部取り出す。

表紙には駿河諸島新開発計画書と書かれていた。

 

 

 

「・・・。ええ・・・。」

「どうでしょうか?」

大将は一通り読んだのち口にくわえていたタバコを灰皿に置く

表情はいかにも微妙そうな顔をしていた

「どうって・・・。すごく魅力的だとは思うよ?うん。」

「?」

「でもこれ実際やったらさっきの軽減策の効果が半減してるんじゃが・・。」

「・・・何とかなりますよ!」

そういうとガクッと頭を垂れた

「今までかなり無理をさせたのが祟ったのかのう・・・。」

君の艦娘に文句を言われるのはわしなんじゃがと言って新しくタバコを咥えた。

「それで?動くのか?」

今までの苦労人の会話が一転

大将の抑揚のない声が不気味さを物語る

「・・・なんのことですか?」

「食料生産の理由はここの海域封鎖を受けた時の対してのものだ。全然不自然じゃあない。じゃが裏を返せば大本営としてはここの鎮守府をコントロールする数少ない一つの術を失うことでもある。」

「・・・・。」

「国民の英雄たる鷹を落とすいいきっかけを見つけたのか?」

「・・・・・・こちらをご覧ください。持ち帰ることはできませんので注意してください。」

先日の時雨の前の提督の手記と証拠をまとめた書類を渡す。

表情を変えず一枚一枚丁寧に見ていく

見終わると咥えていたたばこの灰が膝に落ちた

「なるほど。良い手がかりだ。これが芋づるでうまくひっぱれれば確実に仕留められるだろう。」

だがと咥えていたたばこ灰皿に置き、落ちた灰を手で掬い上げた。

「確実に切られるじゃろうな。」

「爪を隠すだけあって悪知恵は働きますからね。でも・・・牽制にはなります。」

「・・・わかった。この案件は通しておこう。」

証拠の書類を返し、計画書を鞄へと仕舞った。

「あいつの敵をとるのか?」

「・・・・・・私的な、いえ醜い逆恨みです。」

「いいや。義はこちらにある。あいつは今も苦しんでいるんじゃ。」

「私のせいです。」

大将の顔を見ないように背を向けると小さくため息が聞こえた

「うちのところに来ないのか?」

「・・・行きません。」

小さくまだとつけるとそうかねと返事があった。

「軍令部長は手ごわいぞ。気を付けてな。」

 

 

 

 

 

「ただいまー。」

「おかえりなさい司令官!・・・何かありましたか?」

「ん?うんにゃ。なんもないけーが?」

そうですかと吹雪が返事をしてお茶を入れに秘書席を立った。

久しぶりの執務机に座り、タバコを取り出す。

これから新しく仕事の割り振りを行わなければならない

早く決めて明日の鎮守府の再開に備えないと大将や皆のせっかくの気遣いが無駄になってしまう。

 

「・・・司令官。桐月大将が来ていたんですか?」

「おや?よくわかったね?」

戻ってきた吹雪がお茶を机に置きながら言った。

「司令官がタバコを吸っているので。」

「タバコ?」

「よく大将や同期の方々と会った後とかは必ず吸っていますよ?」

5年も一緒にいれば癖も筒抜けらしい。

「それも何か機嫌がよくない時は特に。」

「・・・よく見てらっしゃる。」

苦笑してタバコを灰皿に押し付けもみ消す。

「せっかく一新するんですからリラックスして考えましょう?」

「そうだな。ちょいとややこしいことも出てきそうだし、何か甘いもの食べながらゆっくりまったりと決めますか。」

「じゃあせっかくですし何か作りましょうか?」

「じゃあ吹雪のどら焼き食べたいな。作れる?」

「はい!お任せください!」

執務室を出ていく吹雪の後ろ姿をみるとあることに気付いた

後ろに縛ってある髪の毛がピコピコ動いて見えた

こういったときは吹雪の機嫌がいい時だ。

いつまでも先ほどのことを考えていてもしょうがない

今はどら焼きを待ちながら目の前の問題をかたずけることにしよう。

入れてもらったお茶を一口飲み、大将からもらった草案書を開いた。




E-2で藤波堀をしていた時

7回目くらいでC敗北を食らって心が折れ、小休止をする
       ↓
第三第四を東急に出して小説を打つことに
       ↓
ふと気になり画面を見るとなんと決戦と前衛支援に出していることが発覚(10分経過)
       ↓
持ったいないので慌ててE-2出撃
       ↓
恒例のA勝利(雷巡や阿武隈を主力をE-3に使ったためSがうまくとれない)
       ↓
お疲れ!夕雲型駆逐艦十一番艦、藤波よ。(ファッ!?)

間違えて出し良かったです・・・(支援は決戦、前衛含めて全部の合計ダメージ7)
さぁ後はヒトミちゃんだ!(白目)

藤波掘る前に3-5と4-5もついでだからやっちゃえ!
で4-5のラスダンで沼って3万くらい資源持ってかれました(白目)
ヒトミちゃん掘れるかな・・・?

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