生きる負けフラグと相成りまして   作:菊池 徳野

6 / 9
前書きを書いたはずなのに消えてしまった…。

他の作品に浮気をしてしまい、またしても投稿が遅れてしまいました。
今回の話は初めてのタルタロス攻略です。

あと、転入生の名前を変更しました。
読者の皆様にはご迷惑をおかけします。申し訳ありません。

では、どうぞ


俺の女子力は53万です。

騒がしい。

子供たちが遊んでる。追いかけっこして、ボール遊びしておままごとして…いつものように遊んでる。

 

いつも?いつもって何だ?僕はこの光景を初めて見たはずだ。

 

──ねぇ、どうしたの?

 

うるさいな。考え事してるんだから放っておいてよ。

小学生くらいのお兄さんが話し掛けてくるのを邪魔に思って拒絶する。

 

お兄さん?こんな子供が?

困惑する僕を置き去りに何やら話が進んでいく…ここに至ってようやくこれが僕の見ている夢だと思い付いた。

 

──何だそんなことか!遠慮すんなよ!

 

夢というより思い出している、というのが正しいのだろう。多分この時の僕は「どうすれば一緒に遊べるか分からなくて…」とか言っていたのだろう。何故かそんな気がする。

 

──ここでは皆が友達で皆が兄弟なんだ

──昨日先生だって言ってただろ?

 

あぁ、そうだ。僕は先生から忘れちゃいけない事だって言われて育ったんだ。それこそ耳にタコができるほど。

 

──遊ぼうぜ

 

覚えてる。

確かに彼は僕の兄で、先生は僕らのお父さんで…。

視界がぼやける…夢が終わる。

 

待ってくれ、彼の名前が思い出せないんだ。もう少し、もう少しだけ…。

 

 

 

「なんだったんだろ、あの夢」

 

なんて呟いてみても返事をくれる相手はいない。多分なくした記憶の一部だと思うけれど心当たりどころか既に夢の内容も朧気になり何の役にも立ちそうもない。

 

一人寂しく無地のエプロン(百均)を着けて朝食作りに取りかかる。今の時間だと岳羽さんも夢の中、早起きは三文の徳と言うけど朝のロビーの寂しい雰囲気は好きになれない。

 

ミニオーブンで鮭を時間を短めにして焼き、その間に溶き卵にネギを入れて薄く焼き巻いて、さらに卵を入れてを繰り返して卵焼きを作る。

夢のせいで早起きした、というのもあるが今日は伊織くんのリクエストで和食なのでいつもより少しだけ手の込んだ朝食を作っている。

あとは野菜炒めでも作れば問題ないだろうと焼き上がった大きな卵焼きを大皿にのせて、空いたフライパンに切ったベーコンを敷いてから適当にざく切りにした野菜を放り込んだところで上の階の方から声が聞こえてきた。

時間を確認したら6時20分を回った辺り…この時間だと岳羽さんかな?

 

「おはようございます。鹿島先輩」

 

焦げない程度に野菜に熱を撹拌させていると、予想通り岳羽さんがキッチンの垂れ幕から顔を覗かせていた。

そして、その後ろから「おはよぅ、ざぃまぁ~」という気の抜けた挨拶が続く。

どうやら聞こえていたのは彼女を起こしていた声だったらしい。

 

「はい、おはよう」

 

と、二人に挨拶を返してガスの火を少し緩める。作業の手を止めて二人の方を見ると、いつもの様子の岳羽さんと、左右に揺れながらうわ言を呟いている公子ちゃんの姿があった。

どうやら彼女は朝に弱いらしい。

 

「座って待ってて。もうすぐできるから」

「すみません、私も手伝いたいんですけど」

 

いつもなら飲みものでも持っていって貰うところなのだが、岳羽さんの背中を枕に幸せそうな顔で夢の国へと旅立つ彼女の姿を見てしまっては仕方ない。

その姿を確認していいよいいよ、と言いながらそのままキッチンで作業を続けることにする。岳羽さんには彼女の世話を任せるとしよう。

苦笑いが押さえられないのは許容していただくとして、だ。

 

そうして、できた料理を運んだりと朝の準備をし、桐条さんが降りてくる頃にはすっかり目が覚めたのか野菜炒めを緩やかなスピードでもしゃもしゃしてる彼女の姿があった。

小動物チックで非常に可愛らしいのだが、できればそれなりのペースで食べてあげてほしい。さっきから岳羽さんが居心地悪そうに桐条さんの方を意識して見てるから。

 

「それで、昨日はよく眠れたか?」

「はい。ゆかりちゃんに起こされるまでぐっすりでした」

「まぁ、だいぶ疲れてたみたいだったからね。影時間、すごかったでしょ?」

「というかタルタロスが、ですかね。それに鹿島先輩も凄かったです!かっこ良かったですよ!」

 

極力岳羽さんの態度には気づいていないフリをしながら桐条さんの言葉に乗っかるように適当に昨日の初のタルタロス探索についての話題を振ると、思った以上に食いついてきてくれた。

いや、フィクションの中のような出来事があったんだしこの反応も当たり前か。今だ興奮冷めやらぬ様子の公子ちゃんが可愛らしく思えてつい暖かい目を向けてしまう。

やだ、家の後輩、可愛すぎ?

 

なんてアホな事を考えながらそのまま話に花を咲かせていると、ふと伊織くんがまだ降りてきていないことに気が付いた。明彦くんが居ないのは事前に聞いていたから知っているが、伊織君は?

 

「そういや伊織君は…まぁ、寝てるよね。何となくわかる」

「多分今日は遅刻ギリギリまで寝てるんじゃない、ですか?あいつずぼらだから」

「あはは、ゆかりちゃん辛辣だね…」

「初めての影時間での探索だったからな、疲れが抜けないのも仕方あるまい」

 

時刻を確認すると7時10分…まぁ、あと20分くらいは寝かせておいても大丈夫だろう。

それにしてもタルタロス、か。確かに昨日は少し張りきり過ぎたような気もする。疲れが抜けきっていない感じがするし、でもまぁ、後輩の前で格好つけたかったというのもあったので後悔はない。

 

「私は一回見たことあったけど、鹿島先輩のペルソナは、なんていうか…変わってますよね?」

「そうだな。ペルソナと合体、身に纏うことができる人間というのは今のところ鹿島しかデータがない状態だ」

「なんかそう聞くとモルモットにされそうで怖いんですが…」

「理事長も興味を示されていたよ。あの人も元は研究者の一人だからな」

 

少し話題から離れて昨日の事について考えていると俺の話になっていた。しかも不穏な方向に話が進んでいた。

あの、桐条さん?懸念を否定も肯定もされないと不安しか無いんですが。

などとは言い出せなかったので曖昧な返事を返しておく。桐条さんも理事長もとてもいい人だとは思うのだけど、どうにも権力のある人というのは慣れない。

何にせよ、昨日のように実力を示し続けるしかないわけだ。

特待生の肩書きもあるし、やることが多いなぁ…。

 

みんなが穏やかな朝の時間を過ごしている裏で、ひっそりと心のなかでため息を吐く。

とにかく今は出来ることをしていこう。走り続けてないと不安に押し潰されそうだ。焼き具合が完璧な鮭を口に運びながら見えない将来についての懸念を振り払うように再び談笑に混じる。

商店街のおじさんに勧められた鮭はとても美味しかった。

 

 

 

 

 

時刻は深夜の12時、いや少し手前か。我らが特別課外活動部こと『S.E.E.S』に新たに参加した後輩二名、有里公子ちゃんと伊織順平くん、を連れて皆で夜の学校までやって来た。

 

「そろそろ時間だな」

「えっ?」

 

『タルタロス』に行くぞ、と声を掛けて出てきたので後輩たちは少し騒いでおり、近所迷惑というワードが頭を過る。

確かに勇んで出てきて見慣れた学校に連れてこられたら騒ぎもしたくなるだろうが説明するよりも見た方が早いから流しておく。明彦くんもそう考えたのか突然カウントダウンを始めた。

 

「3、2、1…」

 

ゼロ、と明彦くんが言った瞬間に影時間独特の空気と光景が周囲を包み込んだ。そしてそれと同時に目の前の月光館学園が奇妙な現代アートのようなその本来の姿を見せる。

これが『タルタロス』――。■■が■■した愚か者達の■■の塔。

 

「ここが俺達の攻略目標、『タルタロス』だ」

「中にはシャドウが犇めいている魔窟…解りやすい言い方だとRPGのダンジョンみたいなものになってる」

 

多少見慣れている岳羽さんとは違い、呆然とタルタロスを見ている二人が騒ぎだす前に先手を打って説明を入れる。もっともそれは順平くんが男の子らしい反応を返(おおさわぎ)してくれたことで意味がなくなったのだが。

細かな説明は桐条さんに任せて明彦くんと二人、先行して中に入っていく。どうやら話に聞いた通り入り口は安全らしい。

 

「私はサーチや通信といったバックアップを行う、明彦も今日は待機だ」

「それじゃあ、俺が引率でいいよね?」

「あぁ頼む」

 

タルタロス攻略に向けての大まかな指針と細かな説明を終え、いざ探索というタイミングで二年生達に武器を渡していく。薙刀、大剣…どちらもレプリカだが、雑魚を相手にするなら性能は申し分ない。

 

「今日は二年生を中心としたパーティーで攻略してもらう。今回は初めてということで二年生三人に鹿島を入れた四人構成だ」

 

説明の間に既に自分の装備は済ませてある。

不安そうな子や興奮冷めやらぬ様子の子もいるようだし、先輩として一肌脱ぐとしますか。

だから明彦くん、羨ましそうにこっち見ないでよ。しょうがないだろ怪我してるんだから。

 

 

 

 

「俺の事はいざという時の手段、程度に考えておいてね。今日の目的は皆に影時間やシャドウに馴れてもらう事だから」

 

だからあんまり期待しないでね。と言っている先輩は確かに戦う男!って感じの人ではなく、桐条先輩のようにサポートをメインに行うタイプのペルソナ使いなのかもしれないが、落ち着いた人が居るだけで気持ちはだいぶ楽になった。

 

それでも手に収まったずしりと重い薙刀がもたらす緊張感を完全に拭い去ることはできなくて、何度か握って手になじませようと試みる。効果があるとは思えないが、やらないよりはマシだ。

 

「じゃあ、始めにリーダーを決めようか」

「えっ、鹿島先輩がするんじゃないんですか?」

「俺のペルソナ自体があんまり燃費がよくないからね。司令塔が直ぐにバテちゃったら大変だろう?それに人を纏めるのは性に合わないんだ」

 

どこか有無を言わせない雰囲気に、そこは性に合わないとかでなくやってくださいよ。とは言えず、仕方ないので二年生の中で決めることになった。

やる気があるのは順平だけど、どうにも力が入りすぎてるみたいに見える。なら、とゆかりちゃんを見るがこちらは逆に不安げだ。三人の中で一番影時間に馴れているのはゆかりちゃんだけど、あまり無理強いをする訳にはいかない…。

 

「ふむ、有里。お前がやれ」

「ええっ!なんでこいつなんスか」

「彼女はこの異常な環境で適応しようと思考し、何よりこの中で一番落ち着きが見られる。司令塔としては最適だと判断したまでだ。それに、先日の大型シャドウを討伐した実力もある」

 

思い悩んでいると桐条先輩に指名された。突然の事に目を白黒させているうちに決定してしまい、口を出す暇が無かった。

自分が選ばれなかったのが不満だったのか順平が噛みついていたが桐条先輩に論破されその勢いは削がれてしまい、不満そうではあるが桐条先輩の鶴の一声が効いたのかおとなしくしているし、ここは私がやるしかない、のかな?

 

「まぁ、そんなにむくれるなよ。確定ってわけじゃないし、実力を示せばいいんだから」

 

更に鹿島先輩に諭されて完全に順平の勢いが消えてしまった。ここで「いや、私にはできませんよー」とか言い出すのは無理だ。流石にこの流れは壊せない。

成り行きとはいえ仕方ない。

 

「じゃあ行こうか」

「はい。出発します」

 

気持ちを切り替えて、簡単にみんなの装備を確認し終えると、それを見計らったように鹿島先輩が此方に寄ってきた。先程まで真田先輩と話していたようだけど良いのだろうか。

そう言おうと口を開きかけたが、出発を促すようにして遮られてしまった。どうやら問題ないらしい。それならと気を取り直して皆に出発を告げる。

 

出発間際、後ろから「俺も怪我さえしていなければ…鹿島だけ、何故…」とか聞こえてきて鹿島先輩が何故急かして来たのかを理解した。

 

 

 

 

『一先ず先に進んでくれ。シャドウの反応は近くにないからあまり気にすることはない』

「了解しました」

 

桐条先輩からの通信を耳に着けたインカムで聞きながら学校の廊下にどことなく似ている通路を警戒しながら歩いていく。

前方を私と順平が、その後ろにゆかりちゃん、最後尾を鹿島先輩という隊列だ。ちらりと後ろを確認すると、鹿島先輩はどこかリラックスした風にも見える程自然体で、ガチガチに緊張している私たちとの経験の差が感じられた。

「今日は馴らし」というのはこういう事だったのか。

 

『前方に敵シャドウ反応アリ。気を付けろ』

 

桐条先輩の通信に逸れていた注意を前方に戻すが、シャドウらしき姿は確認できなかった。

 

「こっちでも視認したよ」

「「「えっ?」」」

「目を凝らして見てみなよ」

 

そう言われてシャドウがいるであろう方向を注視すると…見えた。黒い泥に青い仮面がくっついた奇妙な巨大アメーバのような物体、あれが、シャドウ…。

 

「うわっ、グロっ…」

「はじめはお手本として俺がやろう。それでいいよね?」

『うむ、任せる』

「了解」

 

初めてまじまじと見るシャドウに三人ともが動きを止めていると、後方で待機していた鹿島先輩がすっと前に出る。その手には既に召喚器が握られており――。

 

「行こうか、ザ・ニンジャ!」

 

言うが早いか召喚器で眉間を撃ち抜き、続け様にシャドウに躍りかかる。

先程までのリラックスした雰囲気なんて微塵も感じさせない、無駄の無い動きに圧倒されながらも何とか視線を追い付かせる。

地面を蹴り出して一気にトップスピードに乗る。そこから二体見えるシャドウのうち遠い方にダーツを二本投擲して機動力を奪い、手前にいるシャドウの脳天目掛けて小太刀を突き刺す。

その動作が殆ど瞬きの間に行われ、当然不意を突いた奇襲ということもあり、全体重を乗せた一撃はシャドウを消滅させた。

そしてそのまま小太刀を引き抜く勢いでもう一体のシャドウも処理する。

 

「流石に見慣れた雑魚に苦戦はしない…かな。ん、この手袋凄いね。ダーツ回収する手間が省けたよ」

『ならよかった。君の戦闘スタイルは独特だからな、気に入ってもらえたなら開発部の者も喜ぶだろう』

 

手元に伸びた糸を引いて、糸の先に結ばれたダーツを回収しながら仕事は終わったとばかりに通信機で桐条先輩と話し出す姿を見て、唖然としながらもふつふつと沸き上がるものを感じる。

ヤバイ、この世界かっこいいかもしれない!

 

「格好良かったッス!何て言うか、凄かったです!」

「あはは、何かそんなに言われると照れるな。皆より経験があったから出来ただけだよ」

 

興奮が抑えられなかった順平が鹿島先輩に声を掛けているのを見て、心を落ち着ける。ゆかりちゃんなんかは馬鹿なものを見る目で順平のことを見ているが、一歩間違えれば私があの目を向けられていたかもしれない。平常心、平常心。

 

「このように敵の不意を突くと有利に立ち回れる。初めての戦闘だし、とにかく身長勝つ安全にね」

 

そうやって何気なく言っているが先の戦闘を見るとハードルが高すぎる。

 

「そら、次が来たぞ」

『鹿島が見せたようにやれとは言わんが、倒せると言うことはわかっただろう。敵二体、来るぞ』

「はい!行くよ、皆!」

「おう!」

 

しかし先程までのシャドウとの戦闘に対する不安はもうない。皆気合い十分みたいだし張り切っていこう!

 

 

 

「…公子ちゃん。かなり言い動きしてるね」

『あぁ。被弾は最小限に、だが岳羽に攻撃が向かないよう前に出て指令もだす。これは本当に逸材かもしないな』

「伊織君は少し前に出すぎかな。今はいいけど息切れしたら…あ、被弾した」

 

一仕事終えたので多少気楽に後輩たちの働きぶりを後方で観察する。時折桐条さんと通信しながら動きを評価していく。

致命傷を受けそうなら助けにはいるつもりだったが、あの様子ならまずあり得ないだろう。

 

「やったぜ俺!すげぇぜ俺!」

「はぁ、緊張した」

「ナイス援護ゆかりちゃん!」

 

無事に勝利を納めた後輩たちは互いに勝利を噛み締めているようだ。今は周囲にシャドウの反応がないのを確認して傷の手当てを行っている。

 

「順平も、怪我してるじゃん」

「この程度唾付けときゃ治るって。しゃあ!それより次の獲物はどこだぁ!」

「治すから落ち着きなよ」

 

血の気が多いのか元来の気質なのか、テンションがおかしくなっている伊織くんについ苦笑が漏れる。治療をしている岳羽さんも呆れているようだ。

 

「元気なもんだ」

「でも、頼りになりますよ」

 

それからは特に問題が起きることもなく順調に事が運び、二、三回戦闘を行って皆に身体の慣らしを行わせていると、不意に目の前に次の層への階段が現れた。

 

「っと、階段か。桐条さん、どうする?」

『なに、先を急ぐこともない。今日は飽くまで馴らしが目的だ。先には進まず帰還ポータルを見つけ次第帰還してくれ』

「了解。皆も聞こえたろう?今日は撤収だ」

 

そう告げると皆少し緊張が解けたらしく空気が弛緩する。伊織くんはまだ行けると言っているがその表情には疲れが見える――。撤退だな。

 

「ポータルを見つけるのに散開…してもいいが、初回だし三人は固まって動くようにしてくれ」

 

探索はお手のものであるし、戦闘は殆ど後輩に任せてしまったからここらで働いておくとしよう。ザ・ニンジャの速さを最大限に利用して通っていない道を探索する。

役に立ってこそ、だしね。

 

 

 

「…何て言うか、凄いな鹿島先輩」

「うん、何かもっと…普通の人かと思ってた」

 

心の中でひっそりと寮母さんのようだと思っていただけに今日の出来事は衝撃的だった。まさかあれほど人間離れした人だったとは。

順平もおんなじようなことを思っていたのか改めて不思議そうにしている。

 

「何やってんの二人とも置いてくよ?」

「あ、待てよゆかりっち!」

「よし!鹿島先輩よりも先にポータルを見つけよう!」

 

と、気を抜きすぎた。

ゆかりちゃんの言葉で気合いを入れ直して私たちもポータルの探索を開始する。最初は不安だったが、新しい生活は楽しいものになりそうだ。

 

その後無事に寮に戻った私たちが、疲れのあまり即泥のように眠ったのは言うまでもない。影時間ってこんなに疲れるんだ…。

 

 




次回は風花救出と大型シャドウ討伐です。またいつ更新できるかわかりませんので気長にお待ちください。
ギブミー長期休暇。

『やだ、家の後輩、可愛すぎ?』
皆さんご存知の某ネット広告のパロ。
type-moonのエイプリルフールネタで使われたこともあり知名度はかなりのもの…ですよね?

『ペルソナと合体』
合体事故は今のところない。
今のところ、ね?

『S.E.E.S』
特別課外活動部、の別名。で良かったはず。
主人公達ペルソナ使いが所属するグループと考えていただければよろしいかと。

『不思議なグローブ』
ざっくりとしたイメージは、ダーツが飛び出すフックショット。
その内クナイになるかもしれない。

『ヤバイ、この世界かっこいいかもしれない!』
ハム子、何かに目覚める。

『あ、被弾した』
作者的にゲーム本編でも何かとクリティカルやweak食らって倒れてるイメージの強い順平。
たぶん最初のエリアボスがガルを使うからだと思う。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。