やはり欠落者の青春ラブコメはまちがっている。 作:アサリ||
奉仕部に強制入部させられた俺はMy houseへと向かっている。
家と言ってもマンションの一室だ。この部屋を用意してくれた事だけは、「あいつ」に感謝できる。
部屋に入ると、固定電話に留守電が入っていた。
憂鬱な気持ちになりつつ、ボタンを押した。
「八幡君、知っていると思うが『あの儀式』の開始まで時間がない、早くしなければあと2つの席が埋まってしまうぞ、いい報告を期待する。」
相変わらず偉そうな奴だと思った。
今の奴は教会の奴だ。
俺は、「代行者」言峰綺礼の弟子と言ってもいい、形式的には、養子になるが、あいつと同じ名字になるのは嫌だったのでやめた。
まぁ言峰は今から3年前に眠る様に亡くなった。
その日、俺は唯一の理解者を失った。
俺の『心の穴』を理解してくれたのは、言峰だけだったからな。
俺はまたもや憂鬱な気持ちになりつつ、自らの目的のために動き出した。
『あの儀式』聖杯戦争に参加するには、条件がある。
それは、サーヴァントと呼ばれる英霊を呼び出す事。
サーヴァントにはそれぞれクラスがあり、
セイバー
アーチャー
ランサー
ライダー
キャスター
アサシン
バーサーカー
と7つのクラスに分けられている。
もう、セイバーとアーチャー以外のサーヴァントは呼び出されているらしい。
俺の役割は、言峰から継いだ聖杯戦争の監督役、そして教会の者以外を排除する事だ。表向きはな。
教会の奴らも、何もかもの理想を叶える聖杯には目が眩むらしい。
だが俺は聞いている、言峰から聖杯の中身を『この世全ての悪』を
教会の奴らは知らないらしいがな。
言峰は死ぬ間際に俺に言った。
「八幡、貴様は私に似ている、聖杯ならばその心の穴を埋めてくれるかもしれん」と
俺はそれに希望を持ち、聖杯戦争に参加する事を決めた。
サーヴァントを召喚するには、血で描かれた魔方陣が要る。そしていい者を召喚するには、自らの魔力が一番高まる時間にすれば良いと言峰は言っていた。
俺は一般の家庭生まれだが魔術の才能があるらしく、魔力と魔法回路は少なからず、持っている。マキリの奴らとは大違いだと言峰は笑っていたか。
俺は黒鍵の柄を持ち、黒のコートを着、静まり帰った街へ繰り出した。
俺はあのツインテールのアカイアクマの様な、宝石を血の変わりにする事は出来ないため、血は自ら獲得するしかない、教会の奴らも手を貸してはくれない、役立たず共がと心の中で毒を吐きつつ、ある家の前にたどり着いた。
この家の主は幸せな家庭を持っている。
俺は何故かその光景を見るたびに、イラついた。
ただこの家の奴らには、俺の『心の穴』を埋めるために生贄となってもらおう!!
そう思いつつ、俺はインターホンを押した。
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俺は真っ赤に染められたコートから一冊の本を抜き出した。この本には、魔方陣と召喚するための呪文が書かれている。
俺はこのただの屍から真っ赤なインクを抉り出す。
そして俺はこの本に書かれているとうり、魔方陣を描き、
そして俺は呪文を唱えた。
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
―――――Anfang(セット)。
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――――――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
その瞬間俺の右の手の甲に焼ける様な痛みがはしる。
そして、黄金の光に包まれた。
そして嗤い声が響いた。
「フフハハハハハハ、我を喚ぶとは、運を使い果たしたな、雑種」
俺の目の前には黄金の男がいた。
この作品のギルガメッシュは、全ての作品を合わせて、書くつもりなので、壊れるかもしれません。
そして言わずとも分かると思いますが今回はリュウノスケ回でしたね。
評価や感想、アドバイスなどあれば教えてください。
難しいです。
八幡じゃない。