モビルスーツに乗りたかった喰種捜査官 作:haregreat
仕事が忙しかったり、パソコンが不調だったり、ぐだぐだ本能寺とCCCコラボイベで忙しかったり心臓ハントに全力注いでたりで、待っていた方いたらすいませんでした。
この話からかなり書き直しまして、本当だったらさっさと原作開始の時系列に行きたいのですが、しばらくはぐだぐだやりそうです。
安室と真戸が巨腕を討伐して1カ月が過ぎようとしていた。当初、12区は二人からの討伐連絡を受け大荒れとなっていた。それもその筈である。二人は12区の支局に何も告げず、喰種討伐に赴き多くの喰種と巨腕という大物を討ち取ったのである。12区の支局はなんの準備もしていなかったことにより、大慌てで支局員を総動員し、事後処理に当たる事となったのだ。そしてようやく落ち着いた頃に二人は無断出撃を咎められ、残党狩りは応援に来た捜査官に任せることになり、二人は後任として近日にやってくる準特等との引き継ぎ業務に当たれと支局長から言われ実質現場へ赴くことを禁止されていた。
「暇です」
安室は机に突っ伏しながら、隣の机に座る真戸上等に声を掛ける。真戸上等はというと机の上に広げられた資料に目を通すばかりで、軽く安室に目線を向けると一応の反応を見せた。
「仕方あるまい。現場には行くなと支局長直々に釘を刺されてはな。まぁ久しぶりにゆっくりできるのだ。本局に戻ればまた任務を言い渡される。それまではゆっくり過ごしていたまえ」
そう言うと、また資料に眼を戻してしまい安室はどうすることもできず、溜息を吐いた。
引き継ぎ資料なんてものは真戸上等が1日で仕上げたことで安室は暇の極致にいた。
一応、真戸上等からいずれ上位捜査官になるのは間違いないからと、法規関係の資料を渡されているのだがどうにも勉強という気分にはなれず、うんうんと唸るばかりであった。
安室がぶつぶつと不満を独り言のように呟いていると、真戸上等が見ている資料が視界に入りいくつかの単語を見つけ真戸に話しかける。
「それって、もしかして巨腕の赫包に関する資料ですか?」
「あぁ。先日解析結果が届いてな。今博士と加工方法を相談中だ。Sレートだけあって上質だな」
そこから赫包についての詳細なデータを真戸が安室に伝えて来るが、そこまで専門的なことを分かっていない安室は、ほとんど理解していなかった。本家をリスペクトしているくせに、そこらへんを怠っているところがこいつの半端なところなのである。
「ですけど、本当に貰ってよかったんですか?良質なら余計、真戸さんも欲しかったでしょ?」
「君が止めを刺したのだ、所有権は君にある。それに設計を私にさせてくれるのだからそれで十分さ。気にすることはない」
真戸上等はクインケの設計を自分がすることを条件に安室に巨腕の赫包を譲っていた。
戦闘を除けば、捜査の主導は真戸上等が行っており安室が役に立ったのは、本当に戦闘だけで安室自身もそれを理解していたことと、最近羽赫のクインケを貰ったこともありいくらか申し訳なさを感じていた。
「まぁ頂けるなら貰いますけど次は真戸さん貰ってくださいよ?なんか申し訳なさが半端ないので。あ、羽赫だったら競争にしましょう」
その返事に真戸は苦笑しつつ、期待している。と言って二人はクインケについての話題で話が盛り上がる。
そして、最終的に安室が訓練場で体を動かそうという話がでるまで、二人はクインケ談義で盛り上がっていた。
12区での引き継ぎが終わり、二人は本局に数か月振りに帰還していた。
「二人共ご苦労だった。しかし、無断出撃に加え喰種への過剰な尋問に関して12区より苦情が来ている。少々過程でやりすぎだな」
帰還して早々二人は、任務を言い渡した本局局長の和修吉時に呼び出され12区での労いと、規律を犯した件についての叱責を問うてきた。
真戸と安室は既に12区での詳細な報告書を作成し本局にも送っていた事と、12区の支局長からの報告で、本局も大体の状況はつかめていることは承知していた。なので二人としては、無断出撃に関しては、事前に12区の支局に襲撃することを伝えた所でストップがかかり、いつ来るかもわからない増員を待たされ、その間に巨腕が拠点を移し、捜査が振り出しに戻ることを嫌い実行に移ったこと。過剰な尋問に関しては、喰種の抵抗があったとねつ造・・・事実があったことでやむを得なかったことを報告書に記載していたことから、この場で二人は、特に何かを言う気はなかった。
「巨腕を討伐する為とはいえ、規律を守らなくては組織は成り立たない。それは分かるだろ?故に組織であるCCGの長として君達に何かしら、罰さねばならない」
そう言って、一拍置くと。
「君達の今回の功績である巨腕及びその他の討伐という功績を鑑み、処罰は無いものとする。しかし今回の功績に関しては一切評価されない」
そう言い終えて、局長は一つ溜息をついてから、幾分か口調を柔らかくする。
「次からはもう少し内部に気を配ってくれ。こちらとしても君達みたいな優秀な捜査官を罰したりはしたくないんだ。全く、変な苦労をさせないでくれよ」
局長は苦笑いで二人に語り掛け、次からはもう少し規則を重んじるようにと、注意を促す。
それに真戸と安室も迷惑をかけたことに対して謝罪すると、局長からこの話題は終わりだと告げられ、これからに関して話し出す。
「今後に関してだが、とりあえず二人はペアを解散してもらう。理由は実質二人共準特等以上の能力を有していることが原因だが、真戸には新たな新人の育成を行ってもらう。去年のアカデミー主席卒業のホープだ。頼むぞ。安室に関してだが、宇井君から安室に対して指名が入った。相手はSSレートと今までとは違う相手だ。心してかかれよ。ともに重責ある任務だ。健闘を祈っている」
最後に激励の言葉を貰うと、話は終わり二人は部屋を後にした。
部屋を出た後、安室は不満たらたらであった。まさかのペア解散である。まだ1年と半年程度だというのに、早くない?と不満を真戸上等にぶちまける。ちなみに処罰に関しては功績がなくなっただけなので、二人にとってはそこまで気にすることではなく、すでに二人から記憶の片隅に追いやられていた。
「なに、そういう事もよくあることだ。1年半君と組めたことは私にとっても色々勉強させてもらったよ。それに楽しませてもらった。私も残念でならんが教えられることもそう多くはない。宇井君とSSレートを相手にした方が君にとって勉強になろう」
「んークインケに関してとか色々教えてほしかったんですけどね。残念です。真戸さんも主席卒業のエリート相手に教育らしいじゃないですか。頑張って下さい」
それと今日飲み行きましょ!送別会しましょう!!
あぁいいとも。と真戸は笑顔で答え、安室はいくらか名残惜しそうに別れを告げ、二人はそれぞれに指示された場所に向かうことになった。
安室は局長より指示された場所へ一人歩いていく。そして案内された場所に入室すると、顔見知りの先輩が机に座り、疲れた顔をしてこちらに視線をむけてきた。
「あぁ。安室か。よくきた。ここ最近色々な意味で大活躍だったそうじゃないか」
「宇井先輩も上等に昇進した上に有馬班で活躍してるって聞きましたよ?さすがっすね」
安室に軽い嫌味を投げかけながらも、久しぶりによく面倒をみた後輩を見て、笑みを作り出迎えたのは、安室の元直属の上司であり先輩である宇井郡上等であった。安室も宇井の評判を聞いていたので、昇進の件も加えて賞賛を送る。
その後、いくらか二人は雑談を行い仕事の話に移る。
「今回、安室を呼ばせてもらったのは、私が新たにSSレートの対策チームを有馬さんに変わって指揮することになったからさ。下位捜査官であれば都合つけてくれるって局長に言われて、安室を指名させてもらったんだ。他のメンバーは明日にでも紹介するよ」
「有馬さんの代わりって凄いですね。しかも相手はSSって中々やりがいがありそうです」
そう気軽に返答した安室に宇井はげんなりする。
「本当は有馬さんの仕事の筈だったんだ。だけど別件で担当できなくて。有馬さんからお前ならできるって言われて気が付いたら、捜査指揮任されたんだぞ?全くこちらとしてはたまらないよ。大体、有馬さんはそういうとこが・・・」
どうやら今まで大分苦労させられたのか、零番隊や有馬さんの愚痴がどんどんこぼれていく。
「って、お前に言う事でもなかったな。まぁそういうことでこれからは私とペアを組んで一緒にSS追うことになるからよろしく。チームも近いうちに全員揃うから、準備ができたら乗り込むよ」
「SSレートか・・・果たしてどんなクインケができることやら」
SSレートともなると、夢のビームライフルやらビームサーベルも現実味を帯びて来るのではないか。そう安室は期待しながら、ニヤニヤしていると、その姿を見て宇井はこいつも普通じゃなかった。と安室を指名したことを不安に思いつつも、実力からみれば、頼もしいことこの上ない。現に、真戸上等と協力してではあるが、Sレートを悉く討伐し、ジェイソンとも単独で相対したという話も聞く。ようは扱い次第だ。と思いながら、また苦労が増えることを考えると宇井はもう1度溜息を吐いた。
「そういえば、先輩今日時間あります?真戸さんと今日飲む予定なんですけど、よければどうですか?なんでも真戸さんが新しく組むっていう去年の主席君も来るらしいんですよ」
安室の誘いを受けて、宇井は少し考えてから、真戸上等から安室の扱い方を教わることもでき、主席卒業の期待のルーキーとも面識を持てるいい機会だと判断する。
「いいよ、丁度仕事も片付きそうだし。真戸さんからお前の事を詳しく聞きたいしな」
ぶっきらぼうに言いつつも、久しぶりに力を抜ける飲み会に参加できることに幾らか楽しみにしつつ、それを安室に気取られたくないのか、仕方ないなぁと。宇井は了承した。
「じゃあ、今日の夕方にでもまた迎えに行きますね」
安室は一言宇井に告げ、それでは。と部屋から出ようとした時、宇井から資料を押し付けられ、これから訓練所で体を動かそうとしていた安室に、読んどけ。と釘を刺してから安室を退室させた。
◆◆◆
無事に予定の時間までに仕事を終え、俺と宇井先輩が予約していた居酒屋の個室に着くと、そこには既に真戸さんと姿勢よく座っているTHE 好青年と言わんばかりのガタイの良い主席君が到着していた。主席君は俺達を目にすると立ち上がり、俺達に頭を下げながら挨拶をしてきた。
「亜門鋼太郎です。本日はお招き頂きありがとうございます。お二人の活躍はアカデミー時代から耳にしていました。よろしければお話を聞かせていただけたらと・・・」
外見通り、礼儀正しく丁寧な挨拶をしてくる主席くん改め亜門君。俺はよろしくーと簡単に返すと隣にいた宇井先輩はいいなぁ。常識人っぽくていいなぁ等と俺と見比べながら呟いている。なんだろう。凄く馬鹿にされてる気がするぞ。
宇井先輩はそんなに畏まる必要はないよ。と適当に亜門君に返事すると俺と宇井先輩は席に着いた。
「宇井君とは直接会うのは久しぶりだね。安室くんの件については明日にでも纏めてメールで送るとしよう」
真戸さんがなにやら宇井先輩と気になることを話していたが、お前は気にしなくていい。と宇井先輩から言われてしまったので、まぁいいかとスルーした。気になる話でもなさそうだしなぁ。とりあえず、二人の話は無視し乾杯をしてからいくらか話していると、亜門くんから話しかけられる。
「安室一等はジュニアからの異例の飛び級を果たしたと聞いていました。未だ安室一等が出した記録はジュニアはおろかスクールでも破られていません。今では伝説ですよ。記録を見た時、正直信じられませんでしたが真戸上等から安室一等の話を聞いてようやく、信じられるようになりました。もしよろしければ、今度クインケ操術の指南をしていただけませんか?」
なんと大げさな。まぁ俺はニュータイプだし?模擬戦で負けなしでスペシャルなのでオールドタイプには負ける筈ないんだよなぁ(ゴリラ連中は例外)
「大袈裟じゃない?まぁ運がよかっただけだよ。指南と呼べるか分からないけど、訓練ならいつでも付き合うよ。それより真戸さんとはうまくやれそう?見た目怖いけどいい人だから色々教えて貰いなよ」
そう言うと。はぁ。となんとも煮え切らない返事をして、口ごもる亜門君。上手くやれてないんだろうか?気になったので、どうしたのか聞こうとすると真戸さんが話かけてくる。
「そう言えば巨腕のクインケの件だが、まだ時間が掛かりそうだ。SS相手と聞いているので、なんとかしたいのだが、色々新機軸の技術を詰め込んだのでな。時間が掛かると研究所から連絡が入っている。もし、必要であれば幾らか妥協すれば速められそうだが、どうだね?」
正直、今はそこまでクインケに困っているという事はないので別にじっくりと作って貰って構わない。
「クインケは十分足りてるんで大丈夫ですよ。時間かけていい物作ってください!!
それよりも!実は今回の相手SSレートの羽赫らしいんですよ!!是非とも倒したら、有馬さんのナルカミみたいなの作りたいんですけど、どうですかね?こう、ビームが撃てる感じの!」
ジョッキに入っている酒を思い切り煽りながら、少し大声になりつつ真戸さんに相談する。
「いや、なんで所有権を貰えること前提で話してるんだよ。私だって羽赫のSSっていうなら欲しいぞ」
なにやら、隣で宇井先輩が所有権を主張してくるが、ダメ!羽赫は俺の!僕が一番クインケを上手く扱えるんだよ。
「宇井先輩がなんか言ってますが、どうですかね?ビーム撃てるの作れません?」
真戸さんがお猪口を傾けながら幾らか考えて答える。
「SSともなれば出力的には大体の物が作れるだろうが、やはり赫包の特徴等実物を見てからでなければなんとも言えんな。もし討伐できれば私に一報入れてくれないかね」
無理ではないと。今回の任務は要するに、CCGの連中共競争になる訳だ。隣に座る宇井先輩すら。恐ろしい!
「宇井先輩!絶対に討伐しましょう!そんで所有権は俺のものってことで!」
なんでだよ。と突っ込みを言われる。とそこで蚊帳の外になってる亜門君にも話題を振ってみる。
「亜門君ってどんなクインケ使ってるの?やっぱスクール主席ともなると、いいクインケ支給されるんでしょ?いいよなぁ~俺なんて支給されたのトマホークだよ?せめて刀剣類よこせよな」
「いえ、私もそこまでの物を支給された訳ではありませんが、それよりも安室一等と宇井上等は地下任務で張間と任務を共にしたとか。その際に張間が助けられたと伺いました。同期を救って頂きありがとうございます」
「張間?」
誰だ?正直地下任務は入れ替わりが激しすぎて、全員覚えていられないのだ。それに酔ってるし、しょうがないね。
「ほら。お前が最後の地下探索任務で面倒見たあの女性だよ」
隣から宇井先輩がフォローしてくれる。あぁ!丁度真戸さんと組む前の最後の任務で組んだあの子か。ごついクインケを振り回していたのでよく覚えている。
「あぁ、あの子ね!クインケの扱い上手いし、美人でいい子だったよ。しかし俺助けたっけかな」
「安室一等が喰種の奇襲をギリギリで知らせてくれたおかげで助かったと張間は言っていました」
んー。声かけはいつもしてたから、まぁ助けれたのならよかった。
「まぁ助けれたのならよかったよ。地下じゃ死人なんて毎回でてるしさ。そーれーよーりーも、クインケの話をしよう」
俺は気になるのだ。やはり、正規の主席ともなるとガンダムタイプのテストパイロットとかになってしまうのだろうか。
「クインケの話ですか。私はそれよりも捜査に関するお話を・・・」
「固いなぁ。捜査なんて追ってれば、あっちからくるんだから、そこまで固いこと気にしなくていいよ」
「それは・・・」
「喰種なんてクインケにしてなんぼだよ?俺はクインケの為に捜査官になったと言っても過言ではないね」
俺はクインケの持論を酒の勢いでこれでもかと展開する。それに宇井先輩はうんざりし、真戸さんは興味深そうに聞いてくれたのだが、1名はどうやら違ったようだ。
突如、怒声が響く。
「安室一等はそんな軽い考えなんですか!?クインケも大事でしょうが何よりも、市民を守り、喰種を早期に駆逐することが第一に考え優先すべきことです。そんな考えで捜査官になったと聞いて、俺は失望しました!真戸さんといい安室一等といいクインケのことばかりではないですか!?」
真面目か。と突っ込みたい。
中々の気迫で大声出すものだからびびっちまったじゃないですか
「お、落ち着け。ほらクインケあれば喰種討伐しやすいじゃん?倒せばそれでいいじゃん?ようするに効率的にね?」
ビビったのと、酔っぱらってるせいで、自分でも意味不明の弁明になる。
「亜門君、落ち着けって。別に二人はクインケ目的で喰種を駆逐してるわけじゃないさ。ただ、興味が大きいだけで。喰種の駆逐について二人共十分に心得てるよ。・・・やり方はともかくとしてだけど」
宇井先輩がたばこをふかしながら、援護してくれた。
「うむ、もう少し柔軟に考えたまえ。喰種を駆逐することでどっちみちクインケは手に入る。我々にとってそれは報酬でもある。それを第一に考えたとして問題ではない筈だが」
「心構えの問題です!お二人にはがっかりしました。これではお二人共噂通りではないですか。クインケ狂いの真戸と安室。あくまでも噂だと思い信じず、二人共有馬特等のように真面目な方かと!」
いや、有馬さんも真面目かと言われると・・・と宇井先輩が呟くが、興奮している亜門くんには耳に入っていない様子である。うん。あの人もクインケ狂いなとこあるよね?
俺と宇井先輩がこそこそ有馬さんについて話ていると。どうやらひとしきり怒鳴り散らしたのか。僅かに落ち着き、「今は、そのように真面目な話をする時間でもなかろう。ほれ飲んで落ち着き給え」
真戸さんが年長者の余裕か、特に亜門君の発言を気にせず、酒を勧める。
「いえ、結構です。私は失礼します。」
そういうと止める間もなく、立ち去ってしまう亜門くん。俺達3人は取り合えず、酒を口に入れつつ、仕切り直す。なんだかんだで、この二人は図太い。
「いやはや、最近の若者にしては中々頑固でね。安室君とは正反対の意味で扱いずらい。まぁ若気の至りというもの、あまり気にしないでくれないか?」
真戸さんが亜門くんについて、フォローを入れる。伊達に俺の無茶振りに対して、怒らなかっただけはある。仏みたいな人やで!
「私は気にしてませんけど、彼にも事情があるとは言え、真戸さんと安室の事情を知る身としては、少々癇に障りましたが。まぁ本人たちが気にしてないのでしたら、私は特に」
「?別に酒の席ですし。俺も特に気にしてないので真戸さんが気にしないならいいですよ?」
すまないね。真戸さんがそう言うと、3人で仕事の話をぼちぼちしつつ、真戸さんが最近の俺の行動について宇井先輩に話し始めた。そしてジェイソンを単独で追撃したあたりで、相変わらずだな。などと宇井先輩が呆れながら言い、私と組んでる時にそんなことしたら、わかってるよな?とガチで脅されつつ、その後は真戸さんにも気を許したのか、宇井先輩の愚痴が始まりそれを聞き流しつつも、案外3人で楽しく飲み明かすことができた。
そして日が変わる前に明日も仕事だということで、お開きとなったのだった。
ちなみに後日、亜門くんがいきなり土下座で謝罪してきたことに衝撃を受けるのだが、それはまた、後日語ることとなる。
そして翌週になり、とうとう4区を拠点とするSSレート通称「天狗」を討伐するべく、宇井上等率いる対策チームの編成が完了した。その中には宇井と共に期待のホープである安室一等も含まれており、通称宇井班は本局内でもかなりの頻度で話題に上がることとなる。
上等捜査官にSSレートを任せることに不満や不安を覚える者も当然多くいたが、有馬特等と局長の一声で、一応は直接表に出す者はいなくなり、局内の注目を集める宇井班は天狗が拠点とする4区へと出撃したのだった。
原作キャラを書くのが難しい。
亜門さんの入局当時はかなりの堅物なイメージがあり、こんな書き方になってしまいました。不快に思った方いたらごめんなさい。