Another WWⅡ!   作:永遠のZero

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主人公以外の登場キャラ概略その9


海軍

西崎芽衣
年齢・25歳~27歳
所属・日本海軍第三水雷戦隊
搭乗艦・川内~島風
役職・川内砲雷長~駆逐戦隊長
階級・少佐~大佐

立石志摩
年齢・25歳~27歳
所属・日本海軍第三水雷戦隊
搭乗艦・川内~島風
役職・川内砲術長~島風艦長
階級・大尉~中佐


いよいよ連合艦隊総出撃です!
更に今回からメイタメコンビが登場します!
今回もどうぞよろしくお願い致します。



総出撃でピンチ!

1940年8月31日、海軍大将、山本五十六が連合艦隊司令長官に就任してから丁度1年が経ったこの日、対ソ戦略に基づく艦隊編成を終えた連合艦隊の主力が大湊鎮守府に集結した。

これまでも連合艦隊は活動していたがほとんどは空母打撃艦隊であり、戦闘艦による水上打撃艦隊の本格的な活動はまだであった。

そんな中、山本に一通の密封指示書が届いていた。

 

山本「時間だ、各艦員に連絡、各隊指揮官および艦長は直ちに旗艦へ集まれ。」

 

山本が発した命令が発行信号として全艦に伝えられる。

すると小型のモーターボートが下ろされ、それが長門に集中する。

その中には海軍だけでは無く新設の海兵隊の姿もあった。

連合艦隊司令長官旗が翻った戦艦長門甲板で台に登った山本が出迎える。

 

山本「思ったより多いな。」

 

明乃「はい、私を含め艦長、指揮官合わせて100人はいます。」

 

山本「諸君!、大命が下った!、今私が手にしているこの密封指示書はこの戦争における連合艦隊命令第一号である!」

 

山本が封を切り中身を取り出し、そして内容を伝える。

 

山本「我が連合艦隊はオホーツク海に進み極東に存在する全ての敵海軍戦力を駆逐すべし!、ただし時期はこちらに任せる!、以上!」

 

ベーリング海はアリューシャン列島に拠点を置くアメリカ太平洋艦隊が既に封鎖している。

しかし、マッカーサー大将率いる陸軍がカムチャツカ半島で大いに苦戦しているため、この行動は米軍の援護の意味合いも持つ。

この時の米海軍はまだ主力空母を3隻しか持っておらず、ソ連空軍との対決もあり陸軍の援護にまで手が回らなかった。

 

山本「(米軍の尻拭いをしなければならないのは少々遺憾ではあるが・・・)」

 

明乃「盃、回りました。」

 

山本が命令書を読み終わると同時に長門の艦長である明乃は盃が全員分回った事を伝える。

 

山本「うむ、諸君、厳しい戦いになる事は確かであるが、戦争が終わった時、またこの場でこうして盃を交わそう。」

 

山本が言い終え盃を掲げると、それに合わせ皆も盃を掲げる。

 

明乃・ましろ・もえか「「「・・・」」」

 

山本「皆!、願わくば!、努力せよ!、いざ!!」

 

全員「「「「「いざ!!」」」」」

 

掛け声と共に一気飲み、そして盃を甲板に叩き付け割った。

 

 

明乃「出港準備急げ!」

 

明乃が長門艦橋にて指揮を執っていると、明乃のよく知った人物が入って来た。

 

ましろ「ミケ・・・」

 

明乃「あれシロちゃん?、確か今は金剛の艦長だよね?、何で長門に?」

 

それはついさっきまで高速戦艦金剛の艦長であったましろであった。

突然の事に明乃は少々困惑した。

 

ましろ「先ほど移動命令が出て、本日より連合艦隊作戦参謀となる事になった。」

 

明乃「作戦参謀!、凄い!、大出世だね!」

 

ましろ「私としては少々複雑な気分だ。」

 

ましろは非常に優秀であり、海軍士官学校の入学席次は次席、卒業席次は首席であった。

しかし、母の真雪を始め長女の真霜、次女の真冬はかなりざっくりとした性格で列記とした司令官体質であるのに対し、彼女は頭の回転は速いが父に似たのか融通が利かないところがあり、司令官よりも参謀向きであった。

 

明乃「でも突然だね。」

 

ましろ「全くだ、だが選ばれたからには全力を尽くす。」

 

ましろが参謀になった理由もう一つあるとすれば、それは恐らく彼女の不幸体質であろう。

もし、雌雄を決する命令を発しなければいけない時、その発する者が不幸体質と言うのは良いイメージではない。

 

ましろ「私はモカが選ばれると思っていたがな。」

 

明乃「ああなるほど、でもそれは無いかな。」

 

ましろ「?」

 

現在、陸奥の艦長であるもえかも非常に優秀であり、海軍士官学校の入学席次は首席、卒業席次は次席であった。

もえかはリーダーシップがり、常に冷静沈着、司令官としての技量は高い。

 

明乃「モカちゃん、あれで結構テンパり易いんだよね。」

 

しかし、実戦シュミレーションの際に自身の作戦を崩され際に土壇場で幾度と無くテンパってしまい機転が利かないところがあるため、参謀よりも司令官、それも総司令官では無く現場司令官や副指令が向いている。

 

ましろ「ああ・・・、しかしまあ、モカは納得しているらしいが、ごく平凡の成績であったミケが何故、長門の艦長なのかと言う疑問はかなり多くの者が持っている。」

 

明乃「うっ・・・」

 

長門艦長のこの明乃は海軍士官学校の入学席次、卒業席次共に同期120名中中間であった。

にも拘らず現連合艦隊旗艦の長門艦長に選ばれた。

その大きな理由としては並外れた行動力と実戦能力、戦闘指揮能力を宗谷真雪に見いだされての事だが、明乃はその事を知らないし外部に口外もしていないため、たまに同期に厄介見される事がある。

 

明乃「!、司令長官!」

 

そんな事を話していると艦橋に連合艦隊司令長官の山本五十六が入って来た。

 

山本「やあ、遅れてすまないな。」

 

明乃「出撃準備!、整いました!」

 

山本「よし、では参るぞ!」

 

 

2日が経ったけが9月2日の0時、連合艦隊主力が抜錨した。

先頭を行くのは連合艦隊主力より2日程早く抜錨した木村昌福少将が率いる第三水雷戦隊である。

編成は修理と改装を終えたばかりの軽巡川内を旗艦とし、吹雪型4、綾波型4、白露型4の13隻である。

そしてこの第三水雷戦隊は軍令部および山本よりとある密命を帯びていた。

 

木村「まさか最新の駆逐艦を備えた二水戦や四水戦では無く一世代旧式の三水戦が先鋒を貰えるとはな、山本長官のご期待に応えねばならんな、頼んだぞ西崎少佐!、立石大尉!」

 

木村は川内の砲雷長である西崎芽衣少佐と砲術長である立石志摩大尉に期待していた。

 

芽衣「勿論です!、魚雷ぶっ放してソ連艦を木端微塵にしてやりますよ!」

 

志摩「Oui!」

 

芽衣と志摩は同郷で幼馴染、しかし芽衣の方が1年早く海軍士官学校に入学していたため階級は芽衣の方が上であった。

芽衣も志摩も士官学校の砲雷科でもえかやましろに匹敵するほど優秀であり両者とも入学、卒業席次10位前後であった。

それでも明乃などに後れを取っている理由として芽衣はとても血の気が多くトリガーハッピーである事、志摩は人と接するのが苦手な事で両者とも指揮官向きではないと捉えられた事である。

それでも戦闘に関する知識や技術、センスは抜群に高い。

 

川内艦長「司令官間もなくオホーツク海が見えてまいります!」

 

木村「2年ほど前の借りを返す時が来たようだな!、これよりオホーツク海に突入する!、総員戦闘用意!」

 

軍令部からの密命、それはオホーツク海の西に位置するソ連海軍の軍港に停泊中の敵艦隊に夜間奇襲攻撃を仕掛け撃滅する事であった。

 

志摩「芽衣・・・」

 

芽衣「大丈夫!、あたしに任せな!」

 

志摩「うん・・・」

 

芽衣「左砲雷撃戦!、主砲!、副砲!、魚雷発射管!、全門開け!」

 

そして闇夜に紛れた第三水雷戦隊は目的地が微かではあるが肉眼で捉えられる位置にまで接近していた。

 




次回、メイマタが活躍します!
川内と言えば夜戦、その川内の砲雷撃をこの2人が行います!
後ご期待ください!

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