陸軍
澤梓
年齢・25歳~27歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個大隊長~戦車1個連隊長
階級・少佐~大佐
山郷あゆみ
年齢・25歳~27歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個大副隊長~戦車1個連隊副長
階級・大尉~中佐
丸山紗季
年齢・25歳~27歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個中隊長~戦車1個大隊長
階級・大尉~少佐
坂口桂利奈
年齢・25歳~27歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個中隊長~戦車1個大隊長
階級・大尉~少佐
宇津木優季
年齢・25歳~27歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個中隊長~戦車1個大隊長
階級・大尉~少佐
大野あや
年齢・25歳~27歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個中隊長~戦車1個大隊長
階級・大尉~少佐
鈴木貴子(カエサル)
年齢・26歳~28歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個大隊長~戦車1個連隊長
階級・少佐~大佐
松本里子(エルヴィン)
年齢・26歳~28歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個中隊長~戦車1個大隊長
階級・大尉~少佐
杉山清美(左衛門佐)
年齢・26歳~28歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個中隊長~戦車1個大隊長
階級・大尉~少佐
上野武子(おりょう)
年齢・25歳~27歳
所属・日本陸軍満洲方面軍
搭乗戦車・97式中戦車
役職・戦車1個大隊長~戦車1個連隊長
階級・少佐~大佐
今回も申し訳ありませんがカバさんチームとウサギさんチームの登場はまた次回に回させて頂きます。
この2チームのファンの方々、大変申し訳ございません。
同年9月1日、会戦からこの日までおよそ7日ほど続いた日本軍とソ連、中国共産党連合軍の間の激しい攻防は一端打ち止めとなり、日本軍は現存の防衛陣地、ソ連軍もまた新たに設置した仮設拠点へと引いて行った。
そしてこれまでの戦闘で日本軍15000人、ソ連軍20000人、中国共産党軍5000人もの戦死者を出していた。
ソ連機甲軍仮設司令部、ここに軍団長のジェーコフ中将を始め後に西住機甲軍と激戦を繰り広げる事になるブルガーエフ少将にパドフ少将、カザコフ大佐らの姿があった。
パドフ「おのれ日本軍め!、小賢しい真似をしおって!」
ジェーコフ「ふふ、どうやら敵には相当頭の切れる奴がいる様だ。」
ブルガーエフ「軍団長、それは考えすぎではありませんか・・・」
ジェーコフ「なに、慎重である事に越した事はない。」
カザコフ「ですがあまり愚図愚図している事を同士スターリンは良く思わないでしょう。」
ジェーコフ「以前の赤軍粛清の事か・・・、そのせいでフィンランドに手痛いカウンターパンチを食らったな。」
カザコフ「いかがいたしましょうか・・・」
ジェーコフ「ブルガーエフ!、機甲1個師団を率いて先行し敵防衛陣地に風穴を開けろ!、その後は前回と同じだ!」
ブルガーエフが率いる機甲1個師団が仮設基地から暗闇に紛れ出撃、基本戦力は兵員20000人に中戦車600輌、野戦砲200門、重砲100門であった。
そしてその翌日、ジェーコフ率いる本体およそ10万と中国共産党軍8万が出撃した。
日本軍観測士「き!、来た来た!、来たぞーーー!!」
ブルガーエフの先行部隊が夜明けと共に山下軍防衛陣地の前衛に襲い掛かって来た。
山下「戦闘用意!、急げ!」
日本軍防衛陣地の前衛には現在、97式中戦車2個大隊と歩兵2個連隊、砲兵1個大隊で兵員は6000人程であった。
日本軍観測士「距離600m!」
戦車部隊は敵が600m圏内に入り込んで来たところで一斉に火を噴かせた。
始めから戦車がそこに集中攻撃できる様設置されていたからである。
ブルガーエフ「撃って来たか!、だが貴様らの75㎜ではこのT-34を撃破するのは難しいぞ!、こちらも撃て!」
ソ連軍も前進しながら砲撃を開始、その間に日本軍戦車部隊の集中砲火浴びて既に10輌程が撃破された。
だが頑強な敵戦車は”ガキン!”という鈍い金属音を挙げながら戦車砲弾を弾き進行を止めず400m以内まで迫って来た。
山下「なるほど6000しか居ない区画のみに戦力を集中させ防衛線に穴を空けるつもりだな。」
通信参謀「いかがいたしましょうか!」
山下「援軍として最低2個師団を向かわせよ!、その間に敵戦力の集中している場所をしっかりと観測しその座標を重砲陣地に伝えよ!」
報告から敵の狙いに気づいた山下は援軍を向かわせたと同時に観測士に詳しい座標の提示を指示した。
通信士「座標が届きました!」
砲術士「修正完了です!」
重砲中隊長「よし!、撃てーーー!!」
その指示の下、その座標に向けて28㎝榴弾砲12門が爆炎を噴き上げ巨大な砲弾を発射した。
T-34搭乗員「ぐあああーーー!!」「何だ今のは!」「榴弾砲だ!、気を付けろ!」
間もなくして敵戦車に着弾、頑強なT-34もこの一撃で跡形もなく吹き飛ばされた。
ブルガーエフ「怯むな!、榴弾砲は装填に時間が掛かる!、次弾が来る前に敵陣地に飛び込め!」
28㎝榴弾砲は装填速度が遅いためその間は10.5㎝カノン砲で賄っているが敵の勢いは衰えず先頭の1両が陣地内に侵入、それに続いて2輌、3輌と続けて突撃してくる。
日本兵「しまっ!、突破された!」「機関銃じゃ無理だ!」「迫撃砲で何とかしろ!」
ブルガーエフ「フハハハ!、押し潰せ!」
そして司令官ブルガーエフの搭乗する車両も陣地へ突入して来た。
山下「撃てーーー!!」
だが、その瞬間を狙って前線までやって来た山下が直接戦車、それも97式ではなく四式中戦車改で現れ、直後に主砲を発射、ブルガーエフ搭乗車輛の手前の車輛を撃破した。
山下「西住め!、こんな良い物に乗っておったのか!、我が部隊にも配備が間に合ってよかった!」
本部は山下の重砲部隊増強を却下した代わりに60輌、およそ1個大隊分の四式中戦車改を配備した。
山下「突撃!、押し返せ!」
ブルガーエフ「あんなブリキ戦車ごときに負けるな!、ぶっ潰せ!」
そして防衛陣地の一角、さして広くも無い区画で四式中戦車改とT-34が激突した。
山下「右だ!、よし!、砲塔旋回!、撃て!」
操縦手「閣下!、敵に囲まれております!」
山下「ならば撃破ずるのみだ!、砲手!」
砲手「はっ!」
山下「貴様が覗く照準に映った戦車は全部敵だ!、撃ちまくれ!」
砲手「はっ!、はい!」
山下の部隊は既に敵戦車部隊に囲まれているためそう命令を発した。
この四方を囲まれた状態で襲い掛かって来る敵を一心不乱に撃ちまくるが射撃そのものは冷静で、確実に敵戦車を撃破していた。
ブルガーエフ「ぬううっ!、何だあいつらは!」
ソ連操縦士「手当たり次第に攻撃して来ております!」
ブルガーエフ「後方以外はほとんどこちらの戦車だからか・・・、いいだろう!、あいつ等を叩きのめせ!」
ソ連戦車兵「「「ウラアアアーーー!!」」」
山下「掛かれーーー!!」
日本戦車兵「「「うおおおおーーー!!」」」
この様子が人間の群れの中に飛び込み暴れまわる猛虎の様に見えた事から山下は以降”奉天の虎”や”猛虎”のあだ名で呼ばれる様になった。
山下「(敵の目は大分こちらに向いた、だが少々犠牲を出し過ぎた様だ、西住、後を頼む!)」
しかしこの山下の活躍の裏には西住旅団によるもう1つの作戦が隠されていた。
そしてその西住旅団はと言うと、奉天の各防衛陣地より最も離れた小高い丘のふもとにある森の中に大隊規模に分裂して身を隠していた。
観測士「敵司令部に動きなし、奉天の我が軍との戦に気を取られている模様です!」
みほ「部隊の集結状況はどうですか?」
通信士「はい!、全ての戦車および歩兵隊、到着しております!、後は旅団長の命令を待つのみと!」
みほ「了解!、全部隊に通達!、間もなく奇襲を掛けます!、総員直ちに準備してください!」
梓「いよいよ私達も出撃!、必ず手柄を立てて見せます!、西住旅団長!」
カエサル(貴子)「行くぞ!、我らここにありと!、歴史にその名を刻むのだ!」
部隊の集結を確認したみほは通信で全部隊に作戦開始を伝えた。
みほ「それでは行きます!、パンツァーフォー!!」