日清戦争、日露戦争を勝ち抜き先進国の仲間入りを果たした日本。
しかし平和はそう長くは続かず、1914年には第一世界大戦が勃発、多大な死傷者を出した。
その経験から今後は目立った戦争は起こらない様に見えたが2037年7月に日中開戦、1939年9月にはポーランドを主戦場とした第二次世界大戦の序盤戦が開始された。
しかし、第二次世界大戦開戦前にナチスドイツ総統であるアドルフ・ヒトラーは既に暗殺され、それと同時にイタリアのムッソリーニ政権が打倒されてしまい国家が混乱に陥った。
ソ連は帝政ロシア時代から悲願であった世界制覇を目論み1939年9月にドイツ、ポーランド、イタリアへと進撃を開始した。
更に同年10月にはイデオロギーの似ている中国共産党軍と同盟を結び日ソ不可侵条約を破り満州へと進軍を開始した。
日本は大陸より中国、ソ連からの脅威を受け、更にアメリカとも一触即発の状態になっていたがソ連、中国共産党両軍が中国にあるアメリカ軍、イギリス軍、フランス軍、ドイツ軍、イタリア軍などの駐屯地を手当たり次第に攻撃した事により日米開戦は回避された。
日本はナチス、ファシストの崩壊を受け民主化を急いだ。
ドイツやイタリアも臨時政権を発足、更に1937年半ばに日本と戦争状態にあった中国国民党軍が日本と和睦、独伊米英仏と同盟を結び中国共産党、ソ連を相手に本格的に開戦、民主主義国家VS共産主義国家による世界大戦が幕を開けた。
そんな中で20年以上前から完全能力主義となった世界各国で多数の女性士官が誕生、日本にもその激動の時代をき抜いた3人の女性士官がいた。
日本陸軍機械化装甲軍団を率い非常に困難とされていた雪原行軍を成し遂げ、遼陽にて僅な期間で戦車が自由に動き回れる程の強大な要塞を築き、世界最強の機甲軍と言われていた名将ジェーコフ元帥率いるソ連陸軍機械化装甲軍団総勢100万以上の大軍勢を相手に自身の手勢10万で撃ち破った智謀の名将、軍神、西住みほ。
日本海軍連合艦隊を率いアメリカ海軍、イギリス海軍、ドイツ海軍を恐怖させたソ連本国にて更なる強大な力を得て復活、最新鋭のソビエツキ・ソユーズ級戦艦4隻を要するバルチック艦隊を英仏海峡海戦にて再び撃滅、日本海軍連合艦隊を名実共に世界最強の座を揺るがない物にした大海の英雄、岬明乃。
日本空軍最強と言われた海洋航空総軍第一航空戦隊を率い、オホーツク海海戦にて海域に居座る敵艦隊および目障りな湾岸航空基地、港湾施設などを撃破、東部西部戦線でほぼ同時に行われた航空戦力総到作戦にて幾度に渡り大軍を撃ち破り、一度の出撃で個人撃墜5機以上という天空のトップエース、宮藤芳佳。
そしてこの3人を支えた多くの者達の活躍により極東の小国は再び大きな開花の時を迎えたのである。