優と千尋の神送り   作:ジュースのストロー

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後書き

 

 

 

いかがだったでしょうか、「優と千尋の神送り」は。

神送りというのは全国の神様が出雲大社へと旅立つのをお送りする事らしいです。千尋が原作とは違って人間ではなく神としての道を選んだので、旅立ちの意味も込めてこのタイトルにしました。

そして出雲の地であった愛媛県の道後には日本最古の温泉と言われる道後温泉(どうごおんせん)があるのだとか。宮崎駿さんが千と千尋の神隠しの舞台にした道後温泉、1度で良いので行ってみたいですね。写真で見ただけでも立派な建物で所々映画を思わせる風景があったので、私もカメラのデータを温めたいです。

ところでこのお話に登場する主人公の萩野千尋(前世:椎名優)なのですが、前世のせいもあってか両親に激甘でマザコンのきらいがあります。普通はお父さん、お母さんと呼びませんか? それが逆転している、つまりそういう事です。正直客観的に見ると優しい父親の方が冷たい印象の母親よりも良いとは思うのですが、そこは前世の父親の業と言いますか、若干大人の男性に恐怖感を抱いている千尋です。その点ハクはいつまでも若いままですし、言い方が悪いですが都合が良いと言えるのかもしれませんね。

今作の千尋は大人になるしかなかったチグハグな子供というイメージで書いています。前世で周囲がどうしても優を子供でいさせてくれなかったせいで、大人になるしかなかった。だけど子供でいる過程を経なかった事から、心の底ではまだ子供でいたかったという思いがあり、銭婆婆との邂逅でそれらが露見しました。

後から見直すと銭婆婆が本当に凄い。チート過ぎる。流石お姉様と言った感じでした。

原作の千尋と今作の千尋、意図してはいなかったのですが色々と対極な性格になってしまいました。引っ込み思案で甘えたの千尋と人に頼る事が下手な我が道を行く千尋、原作千尋がハクや湯屋の人達に前面的にお世話になっていたのに対して今作千尋はなるべく対等でお互いに守り守られる関係を目指しました。こうでもしないとハク様が救えなかった……原作の最後のハク様がどうなってしまったのかが分かりませんが、今作では幸せになって欲しいです。

Wordで90ページにもなってしまった「優と千尋の神送り」でしたが、テスト期間中のノリと勢いで書き上げました。金曜ロードショーで毎年見ている千と千尋の神隠しでしたが、小説のために設定を読み込むと、中々に話が深く、次に観た時は深く楽しめそうです。

最後に放置されていた湯婆婆が今後どうなるのか、カオナシは1人でお出かけ出来るのか、千尋とハクの今後の展開は、両親は……もしかしたら続くかもしれませんし、このまま謎で終わるかもしれません。ジブリ作品的には1話で完結させるのが正しいので考えものですね。

それでは、ここまで読んで下さりありがとうございました。千と千尋の神隠しに嵌る方が1人でも出て下さいましたら嬉しいです。

 

 

 

 


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