下川忠文
佐久間まゆの担当プロデューサー。貞操っていうかすべてをまゆに狙われている。
武内さん
ご存知の通り誰よりもシンデレラだったあのPさん。だけどこの中だと灰かぶりどころか周りの外道に染め上げられてます。一番崩壊している人かもしれん。下川さんはうっちゃん、ジョニーはたけちゃんと呼ぶ。
さて、電波を合わせてっと
「慶、なにやってるの?」
「あ、お姉ちゃん」
家でラジオを引っ張り出しかまっていると明お姉ちゃんに声をかけられる。
「先輩の知り合いの下川さんが今日デレラジに出るそうなので一応確認を」
「あら、下川さんが気になるの?」
「はい」
佐久間さんと放送事故なことにならないか気になります。
「それじゃぁ私も一緒に聞こうかな。あ、始まるみたいよ」
ニュージェネレーションズの曲である流れ星キセキをBGMに始まったこのラジオ。
不安でいっぱいです…
『さぁ、今日も始まりました~デレラジ。メインパーソナリティは私、高森藍子でお送りしていきたいと思いま~す。それでは、本日のゲストの紹介です。
まずは後輩のニュージェネレーションの出番を奪っての参戦、佐久間まゆちゃん。
そしてまゆちゃんのプロデューサーさんと346の生き恥、ジョニーさんの3人でお送りしていきたいと思いま~す』
いきなりのことに噴いてしまった私は悪くない。
なぜか出演してる先輩が悪い。
『は~い、まゆですよぉ~今日はみなさんに私たちのラブラブっぷりをアピールしたいと思います~♪』
『なぁ、はじめっから俺の担当の子がエンジン全開なんだがどうすればいいと思う?』
『なぁ、俺ここに急に拉致られた挙句しょっぱなからディスられたんだけどどうすればいいと思う?俺はお前を墓場に叩き込めばいいと思ってるんだけど』
あ、先輩が自分から飛び込んだわけじゃないんですね。
ちょっと安心?していいのでしょうか…
「へぇ~今日は雄くんもでてるのね」
「お姉ちゃんは何でそんな平然としてるの?」
「慣れと諦め」
すごい説得力。
『BGMはせめてもの償いでニュージェネレーションズの〈流れ星キセキ〉でお送りしたいと思います。みなさんはこの曲どう思いますか~?私は彼女たちのこれからまた前に進むんだって気持ちが伝わってきて好きなんですよ』
『忠文さん、みんなが聞いてくれてる中で愛の誓いをするのって結婚式みたいでステキだと思いませんか?まゆはすごいステキだと思うんですけどぉ』
『まて、それだと俺はリスナーのまゆのファンたちに血祭りにあげられてしまうんだが』
『おい、だからなんで俺がこの場にいるんだ。誰か教えてくれ。もうゼロでもいいから』
『私もなぜこの問題児どもをこの番組に出す許可を出したのかとても気になりますね~。あとそのWネタはわかりずらいですよ?あとコメントしてください』
いきなり番組が成り立っていない。パーソナリティガン無視ですこの人たち。
『ん?あぁ、しぶりんは声量が課題だったけどちゃんと克服してるししまむーはスタミナ切れで声がぶれるの直ってる。ちゃんみおも跳ねがちだったピッチが直ってていいんじゃね』
『いきなりまじめな答えが返ってきて私驚きです。というよりジョニーさん~まじめにできるならしてくださいよ~』
『泣くな泣くな、ほら鼻水チーンしろ』
『チーン、ずびぃ…それでほかのふたかたは』
『まゆもこれから頑張ろうって気持ちになるので好きですよぉ』
『これから先どう頑張っていかせるかプロデューサーとしてわくわくするな。俺担当じゃないけど』
あ、まじめになりました。
「最初っからあんなふうにまじめにいけばいいのにねぇ」
「お姉ちゃんもそう思う?」
「346の大半がそう思ってるわよ」
確かに思ってなさそうな人がちらほら頭に浮かびますね。
『それで中坊、なんで俺がこの場に拉致られてんの?俺美城のカフェでコーヒー飲んでからの記憶がないんだけど?』
『道連れにしようと安部に頼んで一ノ瀬の催眠薬を仕込みましたがそれが?』
『お~い!リスナーのみんなぁ!このプロデューサーまゆまゆとデートの約束をこの前取り付けてたぞ!』
『貴様ぁア‼なんて真似を‼』
あ、先輩って薬物効いたんですね
「へ~雄くんって薬効いたのね」
流石姉妹。思考が似通ってます。
『はわわ!?すごい勢いで呪いのお便りが!』
『よかったな、一躍人気者だぞ』
『あぁ人気だな。不満の的として大人気だな』
『忠文さん、その時にはちゃんとまゆのものになってくれるんですよね?』
『あぁ!薪がくべられていくぅ‼』
『あ、プロデューサーさんの個人情報までもう特定されてるんですね~』
『あぁ、あいあい、これで中坊も終わりだ。じきに部屋に火炎瓶が投げ込まれることだろう』
『リスナーのみんな聞いてくれ!このトレーナーは安部菜々と同棲している‼』
『中坊貴様ぁ‼ガセネタを流すなぁ‼』
へ?先輩と安部さんが同棲?
HAHAHAHA…ソンナワケアルワケナイジャナイデスカァ
「仲がいいとは思ってたけどそこまで進んでたのね」
Really!?My sister!
『あ、見てください!呪いのお便りがこんなに増えましたよ~』
『ジョニーさんって菜々ちゃんとそんな関係だったんですね~まゆも早く追いつかないといけませんね』
『待てリスナー!これはマジで誤解だ‼』
『HAHAHA、ざまぁないな!ちなみにこれが証拠の写真だぁ!』
ラジオなので見えないんですが…
『2人で腕くんで一緒の部屋から出てきてますね』
『ラブラブそうですねぇ。忠文さん、まゆたちも腕を組みましょうか』
『待てまゆ、許可を取る前に腕をとるな。許可を取る前に腕の関節を決めるな!』
『貴様、この写真をどこで…』
『早苗さんにウォッカと交換してもらった』
『あんにゃろ…聞いてくれ!これにはちひろという深い事情があるんだ!』
『『『あ、そういうことね(でしたか)』』』
「「あ、そういうことね」」
関係者満場一致の納得。ちひろさんはやっぱりすごいですね!
『あ、けど新田と寝てる写真もあるぞ』
『…』
あ、先輩が沈黙しました。
『なぁ、まゆまゆ。今からここでこいつと籍いれる気はないか?ここに中坊の名前の署名と印鑑が押してある婚姻届けがあるんだけど』
『いただきます♥』
『Just a minute!おいおい…なんでそんなものが』
『お前を人生の墓場にいざなうために決まってんだろ』
『おいおい、手が滑って証拠写真ツ○ッターにあげちゃったじゃないか』
そこからBGMとともに流れてくる肉を撃つ鈍い音。
「あ、ほんとにアップされてる」
「え゛…」
確認。あの時のものだと確信。画像の提供者はおそらくあの人なんだろうなぁ…
『あのっ!な、殴り合いは!せめてラジオだから口げんかでお願いします!』
高森さん、突っ込むところはそこなんですか?
『まゆはこの書類を今から役場に提出してきたいと思います♪』
『な!?こんなことをしている場合ではなかったか!待ってくれまゆ!』
『はい、どうかしましたか?ア・ナ・タ?』
『くそっ!もう新妻気分だこの子!その…まだお互い両親へのあいさつもしてないだろ?だからまだ早いと思うんだが…具体的には100000000と2000年くらい』
『こいつ親から勘当されてるぞ』
『ならまゆの両親だけですねぇ。けど私をスカウトした時にあいさつは済ませていますから問題ないですよね?』
『それ意味違うから!くそっ!どうすれば…』
下川さんが諦めかけた時、その時奇跡が!
『そう言えばまだまゆちゃんって15歳じゃ…』
まさかの提出できない案件。
『そうでしたぁ…残念です…』
『よかったぁ…マジで助かったぁ…あとは書類の回収さえ済ませれば』
『まゆまゆ、それじゃあ誕生日までしっかりとその書類は保存しなきゃな』
『そうですね、部屋の金庫でしっかり保存します!』
『貴様余計な真似を…!』
『それじゃぁ一段落もつきましたしぃ…リスナーさんからの質問に答えていきたいと思いまぁす』
確かにもういい時間ですもんね。
「というかアイドルについて全然話してないけどいいのかしら?」
今までの内容→9割プロデューサーとトレーナーの喧嘩。
『PN.爆ぜろさんからのお便りです。
〈下川忠文…貴様は許さん〉
あれ?これも呪いの文でした。それでは気を取り直して次のお便りに行きたいと思います!
PN.もげろさんからのお便りです。
〈誰かトレーナーの個人情報はよ〉
あ!これは質問ですよぉ!答えてくださいジョニーさん!』
『おい、教えたらもぎに来るつもりだろ絶対』
『多摩袋雄が本名であだ名がジョニーだ』
『中坊…何流してんのかなぁ…ホント!』
『続いてのお便りは…PN.お前は必ず俺が殺すさんからのお便りです
〈姉さんに手を出したとなれば容赦しないって言ったよなぁ!〉
…姉さん?』
『あ、それたぶん美波の弟からだ』
『すげぇなこのヘイト』
『姉弟仲がいいんですねぇ』
新田さんの弟はシスコンであることがここに確認されてしまいましたね。
『次はPN.永遠の二十歳さんから
〈うさみんってぶっちゃけ何歳なんですか?〉
あ、ヘイト値の少ない貴重な質問が来ましたぁ!』
『言ったら俺が飢え死ぬから回答は中坊が』
『永遠の17歳だ。…書類上は』
『結婚できる年齢が羨ましいですぅ…』
『来年なんて来なければいいのになぁ…』
下川さん…声が湿ってますけど泣いてるんですか?
『次はPN.異次元の狙撃手さんからです。
〈まゆゆと下川さんの結婚式の会場はどこでしょうか?素敵なプレゼント、赤いバラの花をアナタの胸にプレゼントしたいと思います〉
良かったですねぇ~今度は祝福のお便りです』
『わぁ~まゆは感激です!でもまだ式場決めてないんです~』
『…なぁ、俺が暗殺される場面しか浮かばないんでが気にしすぎか?』
『いや、祝砲をあげてくれるだけさ』
『胸を貫く祝砲なんてあってたまるか』
「私たちもお祝いに行かないといけないわね」
「うん…そうだね、お姉ちゃん」
殺害現場に鉢合わせとかいう展開はどこかの体は子供、頭脳は大人な名探偵だけで間に合ってます。
『それでは最後にもう一通読んでおしまいにしたいと思いますね。
PN.世界一可愛いドラム缶さんからのお便り
〈藍子ちゃんにはそんな人いませんよね?いないといってよ、バーニィ〉
あれ?私ですか!』
『ポケットの中の戦争とは渋いな…ならば嘘をつくわけにはいくまい』
『そうだな、ありのまま真実を告げよう』
『アイドルでこんな話しないのでわくわくしちゃいますぅ』
『ふぇ!言わなきゃダメなんですか…?』
『『モチ』』
『えっと…そのぉ、好きな、ヒトはいません、けど…』
『けど?』
『一緒にいたい…って思うヒトなら、いる…かな?』
リスナーに衝撃が走ったことだろう。そうでない人でもこのことをしゃべってる高森さんを想像して悶えているだろう。
私たちがそうなんですから…
『はい!もうこのお話はおしまいです!おしまいったらおしまいです!
それではまた次回の放送をおちゃのちみにっ!』
『『噛んだな』』
『~////
お、お楽しみに!さようならっ!』
『『『さようなら~』』』
これでいいのでしょうかデレラジ。
電波に乗ってあらゆる地に346の恥が広がってしまいましたけど…
「ま、今回は私関わってないので関係ないですね」
そう思い、ラジオの電源を落とした。
こんなことホントに起きたら大炎上だろうなぁ