ルーキートレーナーに幸あれ   作:bakabakka

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川島瑞樹のオリ主への認識
「手のかかる弟のようなクソガキ」

要はクソガキ


ルキ「バカは1人いたら3人はいるんですね…

 

私は珍しく単独行動を今しています。

 

まぁ四六時中一緒というわけではないのでこういうことも珍しくはないのですが…

 

 

 

「だからってこれはトレーナーの範疇ではない気が…」

 

現在私は衣装整理、そしてニュージェネレーションズの衣装のサイズの確認を任されています。

あの先輩がトレーナーの仕事をしてないのはいつものことですが私もそういう扱いだと困るんですけど…

 

「イヤッフー!この衣装かっこいい!」

 

そう言いながらスカートを翻し更衣室から飛び出してくる本田さん。

そして

 

「ん、これでいいのかな」

 

衣装の感じになれないのかおずおずと出てくる渋谷さん。

 

「おぉ!しぶりんかっこいー!」

「はい、2人ともお似合いですよ」

「あれ卯月は?」

 

そういえば島村さんがまだですね、何かあったんでしょうか?

 

そう話していると島村さんが着替えていた更衣室から顔をおずおずとだし

 

「あのぉ…お尻と胸のサイズがぁ…」

「え、あってないですか?」

 

私は島村さんのプロフィールと衣装のサイズを照らし合わせてみますけど…

合ってるはずなんですけどねぇ?

 

「ほぉ!これはなかなかぁ」

「ちょっ!やめてくださぁい!」

「…卯月」

 

島村さんの胸やお尻をもみしだく本田さんに自分の胸を押さえてちょっと沈んでる渋谷さん。

渋谷さん、それは贅沢です。私なんてもう大学生なのに…

 

「卯月、どうやったの?」

「へ?何がですか?」

「…どうやって大きくしたの?」

「あ!私も気になる!」

「未央ちゃんもですか!?」

 

私も集中力5割増しでいきたいと思います。

 

「えっと…そ、そのぉ」

「卯月…お願い」

「しまむ~」

 

私も声には出しませんが聞く気ましましです!

 

「…えっと、ここ最近ちょっと、そのぉ…」

 

言い淀んだ後に出てきたその言葉は

 

「ムラムラしちゃって…」

 

私は聞くのをやめました。

そしてすべて忘れることにします。

 

私は決して島村さんが何に興奮しナニをしたかなんて一切想像していません。

えぇ、確かに女性ホルモンの分泌は増えそうですねとかそんな平然と受け入れそうになんかなってませんよ?

 

さて、サイズの確認と整理ともに一段落したので私はこの空間から逃げるとしましょう。

 

そうして顔を真っ赤にしながらも語る島村さん、同じく赤い顔を手で覆いながらも聞き耳立てる本田さん、メモを取る渋谷さんを置いて立ち去りました。

 

…渋谷さん、冷静に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は仕事が終わったことの報告に3人のプロデューサーのもとに来ているのですが…

何ででしょう?この扉を開けてはいけない気がします。

私の第六感は何を訴えてきているのでしょうか?

 

 

悩んでも仕方がないのでノックをし、ドアノブに手をかけ

 

「失礼し

 

 

「「「アウトぉ!セーフぅ!よよいのヨォイ!!」」」

 

 

ました…」

 

 

何もなっかたかのように静かに扉を閉めます。

私の勘も捨てたもんではありませんね、ですけど…

 

扉の向こうに全裸の男性1人、半裸の男性2人なんて誰が予想できたんでしょうか?

予測できたらその人は先輩に染まり切ってますね、絶対。

 

入りたくない。入りたくはないのですが…

仕事を全うするには中に入るしかないんですよねぇ、残念ながら。

 

そして私は見慣れたもんだと覚悟を決めて地獄の釜の蓋を開けます。

そして私に降りかかる1枚の布きれ。

 

手に取る→広げる→トランクス。

 

「もう嫌ですこんな職場ぁ‼」

「あ、けーちゃんどうしたんだ?俺の下着なんて手に握りしめて」

 

全裸になった先輩が私に死の宣告をしてきます。

 

「それはこっちのセリフです!先輩はこんなところで何をしているんですかぁ!」

「じゃんけん」

「じゃんけんなのになんで服を脱ぐんですかぁ!」

 

「野球拳なら服を脱ぐのは当然だろ?」

 

そう言いながら私と先輩の会話に入ってくる下着一つの男性。

 

「下川さんは野球拳以外のじゃんけんを知らないんですか!」

 

下川忠文さん。先輩はタダフミって読むにもかかわらず中坊と読んでいる先輩より年上のプロデューサーさんです。先輩と比べると細マッチョな感じの人です。

 

「すみません。お見苦しいものをお見せしてしまって」

 

そう言いながら出てくるのはこの現場にいたもう一人の全裸。

武内さんです。やくざな顔にたがわぬ厚い筋肉。着やせするんですね。

 

「っていうのはどうでもいいんです!武内さんも止めましょうよ!」

「いえ、じゃんけんといえばこれですから」

 

そう言いながらサングラスをかける武内さん。

ZENRA☆withグラサン

 

「なんでサングラスかけているんですか?」

「いえ、お見苦しいかと思いまして」

 

もっと他に隠すべき場所があるんじゃないんですか!ヤクザのような目より下腹部の方が隠すのが先だと思うんですけどぉ!

 

「ははは、たけやんそれ人の一人や二人やってそうだな!」

 

そう笑う先輩。もうこの人たち捕まってください早く。

それか服を着てください。

 

「そう言うがけーちゃんよ、俺のパンツにぎりっぱなしだぞ」

 

下川さんの顔面に投げつけておきます。

 

「お前の後輩なかなか愉快なことしてくるな」

「あぁ、そのうち慣れて無反応になるかもしれんがな」

「千川さんのようになられるよりはましかと」

 

「「あぁ、そうだな」」

 

そう言って笑うバカ3人衆。

後ろで千川さんが事務仕事してるとも知らずに。

 

「皆さん、お話ししましょうか♥」

 

静かに膝をつく3人の男性。ざまぁない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、なんでじゃんけんなんてしていたんですか?」

 

全裸(1人はグラサン、もう一人は下着装備)で正座のまま動かなくなったバカたちにそう問いかけると

 

「デレラジの出演アイドルをな……(今月の家賃がぁ)」

「私たちが決めていいと言われましたので……(中学の頃のカツアゲを思い出しました)」

「じゃんけんで決めてたんだよなぁ……(また俺の食費が)」

 

皆さん悲壮感が漏れてますよ。

 

「それで皆さんは誰を推してたんですか?」

 

「ちゃんみお」

と下川さん

 

「渋谷さんを」

と武内さん

 

「しまむー」

と先輩

 

 

ふむ…

要するに

 

 

 

 

 

「ニュージェネレーションズでいいじゃないですかぁ!」

「「「あ」」」

 

呆れるほどに、超越するほどにバカですやっぱりこの人たち。

 

「忠文さんは…まゆよりも未央さんの方がいいんですかぁ?へぇ~そうなんですかぁ。うふふ…うふふふふ…」

「ちょっと待てまゆ!いつの間に俺の背後に現れた!」

「まゆはいつも、あなたのそばにいますよ?」

「よかったな中坊。話し合った言われてみたいセリフ17位じゃないか」

「おめでとうございます」

「ジョニーさん、武内さん。そのランキング詳しく教えてくださいね?」

「「イエス、マイマジェスティ」」

 

いきなり何がどうなったのでしょうか?

なぜ佐久間さんがいきなり下川さんの背後に?

 

「それと…ジョニーさん?」

「は、なんでしょうか!」

 

急に佐久間さんの足元に傅く先輩。

 

「あと1枚で忠文さんが裸になってくれたのにどうして負けちゃったんですかぁ?」

 

その言葉で汗を噴き出す先輩。

 

「それは…そのぉ…中坊の性癖をまとめたデータを送るので勘弁してください!」

「おい待て!それをまゆに渡すなぁ!俺の…俺の貞操がぁ!」

「下川さんの貞操は風前の灯火ですから何も問題ないかと。佐久間さん、その編集には私も関わっているので譲歩してください」

「うふふ、かまいませんよ」

 

この世の終わりのような態度で天井に叫ぶ下川さん。

何がどうなってるのか知るために先輩にまず聞いてみることに。

 

「先輩、佐久間さんと下川さんの関係って…」

「あぁ、プロデューサーと担当アイドルだ。言い換えれば逃亡者と狩人」

「弱者と強者、被食者と捕食者、死人と殺人犯などでも構いません」

 

待って、より分からないです。

 

「要するにラブハンターがまゆまゆで獲物が中坊だ」

「ようやくわかりました。というかアイドルとプロデューサーでいいんですか?」

「止めたらこちらの身が滅びますが止めてみますか?」

「いえ、結構です」

 

武内さんの返答で一瞬で肝が冷えた。

はい、いいと思いますよ?そんなカップル。えぇ、お似合いです。

 

 

「それで何でまゆじゃなくて未央さんなんですか?」

「それは…」

「まゆのどこがだめなんですか?まゆのどこが足りないんですか?」

「いやその…」

「まゆは忠文さんのことこんなにも愛してるのに忠文さんはまゆを捨てるんですか?ねぇ…どうなんですか?ねぇ、ねぇ?」

「イエ、マユサンヲオソウトオモッテマシタ…」

「本当ですかぁ!まゆ嬉しいです!」

「ハハハ…それならヨカッタワ」

「お礼にこのドリンクをどうぞ♪」

「待って!そのドリンク一ノ瀬って書いてあるんだけど!絶対危ないくすりかなんかだよなぁ!」

「はぁい、まゆが飲ませてあげますよ~」

「待て、待ってくれ!頼むジョニーにうっちゃん!助けてくれ!」

 

そんなヘルプに私の横の二人は

 

「人生の墓場に逝って来い」

「往生際が悪いですね」

 

本当に友達なんですかこの3人。

 

「というわけで静かにニュージェネレーションズのデレラジ参戦は消え去り、下川さんの貞操もきれいさっぱり汚されましたとさ、ちゃんちゃん」

 

勝手に終わらせないでください。

「勝手に俺を汚すなぁ」

 

「なんだ、生きてたのか」

「悪いかこんちきしょう」

 

さっきまでマウントを佐久間さんにとられマジで○○する5秒前の状況だったのに、下川さんがいつの間にか形勢を逆転し腕を佐久間さんに抱えられた状態でやってきました。

 

…あれ?逆転してないですね。

 

「どうやって助かったんですか?」

「休日をリリースして今の平穏を特殊召喚」

「納得です」

 

人はそれを先延ばしという。

または悪あがき。

 

「そんで、デレラジはまゆまゆでいいのな?」

「はい、まゆが忠文さんと仲良く出ようお思います」

「おぉ、よかったな。これで全リスナーがお前の敵だ」

「おめでとうございます」

 

「うれしくねぇよ!」

 

 

さぁ!下川さんのその濡れた和紙のような命運はいかにやぶれさるのでしょうか!

私は興味ありません!




新田美波のオリ主への認識
「少しは落ち着いてください!」
↓酔うと
「おにぃちゃ~ん!」


ちなみにふみふみに酒を飲ませた版もネタにある。

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