ルーキートレーナーに幸あれ   作:bakabakka

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今回からアイドルも出てくるよー前も出てたけど
キャラ崩壊?うんなもの気にしないでくださいお願いします


ルキ「え?レッスンって…」

 

あの日、ジョニー先輩が連行された後、ウェイターをしていた安部菜々さんに先輩の連絡先を教えられ、その宛先から私に明日のレッスンについてのメールが届いたんですけど…

 

 

件名:ジョニーですwith手錠

本文:明日はレッスンあるから適した服装で来てね

   あと、うさみんによくも通報しやがったなって言っといて

 

   ps.時間とかはせーちゃんに聞いといて

 

 

 

連行されてすぐでしたし…海パンしか履いていなかったあの格好のどこに携帯を持っていたんでしょうか?

 

…考えても嫌な結論が出るだけです。

 

 

 

 

 

それで次の日

 

さぁ!待ちに待ったトレーナーデビューです!!

まだ見習いですけど!

 

思わずむふーと鼻息荒くしちゃいます!

 

お気に入りのジャージに着替えようと昨日お姉ちゃんに教えて貰った更衣室に向かいます。

 

「ふっふふっふふ~♪」

 

思わず鼻歌うたいながら着替えちゃいます!

どんなレッスンするのかな?レッスンの相手はどんな子かな?楽しみだなぁ~

 

なんて思っていると不意に寒気を感じます。

更衣室も空調が効いているので寒くないはずなんですけど…

 

少し気になり今まさに脱ごうとしていたシャツから手を離し周りを見渡すと…

 

 

 

ピンクのフリルのエプロンをした先輩が壁に張り付いてALSOKしていた。

 

何を私が言ってるかわからないかもしれませんが私も意味わかりません。

 

ここ→女子更衣室

目の前にいる生物→雄

何してる?→壁に張り付いてこちらを凝視している

服装は→ピンクのフリル付きエプロン

目の前にいる生物→その太い腕と足を突っ張り壁に踏ん張る雄

私は?→さっきまで服をまくっていた

 

 

「!!!!!??!!?!?!?」

「ふむ、ばれたか」

 

「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

悲鳴を上げた私は悪くない。悪いのは先輩です。法的に見ても。

 

 

 

 

 

 

「それで、なんであんなことしてたんですか?」

 

あの後、警備員や周りにいたいろんな人が女子更衣室に駆けつけてくれたんですが…

なぜか皆さん先輩だと確認すると呆れて去って行っちゃいました。

あれが慣れというものなんでしょうか?慣れたくないです。

そして今はこれからレッスンを行う部屋に移動中です。更衣室から遠くないですか?

 

「覗き」

「ごまかすきゼロですか」

「俺は欲望に忠実だからな」

「少しは理性を持ってください」

 

何でこの人逮捕されないんでしょうか?

あ、昨日されてました。いやでも、一日で出てきましたし…

考えてもわからなそうなので置いときましょう!これが慣れにつながりそうですけど!

 

「それで今からレッスンなんですよね?」

「あぁもちろんだ」

 

腕を組み仰々しくうなずく先輩。

 

「なら何でエプロンなんですか?」

 

そう、ピンクのフリルのエプロンのままなのです。この先輩。

しかも…

 

「何でエプロンしか着てないんですか!」

 

裸エプロン。後ろから見るとこの先輩全裸です!変態です!変態でしたね!

 

「何でって逆に何でエプロンきてないのんけーちゃん?」

「これからレッスンで動くんですからエプロンなんて着るわけないじゃないですか」

「おいおい、ちゃんとレッスンに適した服用意しろって言っただろ?」

「ですから…」

 

私がもう一度反論しようとしたんですが、先輩が一つの扉の前で止まります。

そして戸を開きながら言います。

 

「これからお料理教室なんだぞ?エプロンなのはふつうだろ」

 

私の思っていた花々しいレッスン風景は脆くも一瞬で消え去っていった…

 

 

 

 

 

 

「あ~い、それじゃあ料理教室を始めま~す」

 

「「「「は~い」」」」

 

調理室に集まっていたのは4人のアイドル、

城ケ崎美嘉さん、城ケ崎莉嘉ちゃん、赤城みりあちゃん、市原仁奈が集まっていました。

 

「なんだ、姉ちゃんも来てたのか」

「アンタが莉嘉に変なこと教えるからじゃない!」

「俺が何をしたという。まともなことしか話してないぞ!」

「アタシのこと処女ビッチって教えたのアンタでしょうが!」

「なんだ、そんなことか。あってるだろ」

「は、はぁ?そんなことないしぃ!経験豊富なカリスマギャルだしぃ!」

「はいはい、わろすわろすww」

「草はやすなぁ~!」

「そんなことより仁奈は早く料理したいでごぜーます」

「みりあもみりあも~!」

「お姉ちゃんも早く料理しようよ~」

 

出会ってすぐ喧嘩しだす先輩と美嘉さん。

小学生になだめられる高校生と二十歳。

 

「そんじゃあはじめるぞ~ってその前に…」

「ふぇ?先輩?」

 

私の腕を引っ張てみんなの前に私を立たせます。

 

「この子はけーちゃんと言ってな、鬼軍曹の妹だ」

「「「ひぃ!!」」」

 

え!?なんで私怖がられてるの?

お姉ちゃんいったいこの子たちに何したの!?

 

「えっと…見習いトレーナーの青木慶です。よろしくお願いします」

「鬼軍曹と違ってちょろいから安心しろ皆の衆!」

「「「わぁ~い!けーちゃんよろしく!」」」

 

なんですかその手のひら返し!あとちょろいって何ですか、ちょろいって!

 

「城ケ崎美嘉だよー、よろしくね★…この珍獣の相手」

 

美嘉さんそんなに先輩との相性悪いんですか。

 

 

 

 

 

「あ~い、じゃあ今度こそ始めるぞ~。

前回はニワトリをバラス作業やったから今日は焼き鳥な」

「「「わ~い」」」

 

「「ちょっと待って!」」

 

待ってください、ニワトリをバラスって解体作業したんですか?子供相手に?

 

「ちょっと莉嘉になに教えてるのよ!」

「トリの解体方法ver.R18」

「鉄拳制裁‼」

 

先輩に拳を繰り出した美嘉さんですが拳を押さえてうずくまりだす。

先輩は鉄ででもできてるんですか?ちょっと光沢はなってますし…

 

「おいおい、殴り慣れてないやつが無暗に殴るなよ。あぶないだろ?」

「…うん、痛い」

 

ちょっと涙目の美嘉ちゃんにきゅんときてしまう私。

待って私、私はノーマルです。恋人はジムです。OK?

 

あれ?なんか違うような

 

「ほら手見せろ…あぁ、軽くひねってるな」

 

そう言ってどこからともなくシップや包帯を取り出してきぱきと手当てを終わらせる先輩。その手際だけを見ると流石トレーナーである。

 

 

 

 

「はい、今度こそつつがなく焼き鳥や…

 

「はあ~い、もう焼き鳥焼けたかしら?」

「ビール買って来たよ!」

「日本酒も二本ありますよ、うふふ」

 

今度こそ始めようとした途端、調理室のドアが開き、3人の女性が入ってくる。

1人はアナウンサーからアイドルに移った川島瑞樹さん

2人目は缶ビールの入った袋を振り回してる姫川友紀さん

3人目は日本酒の瓶を二本を鼻歌うたいながら抱えてる高垣楓さん

 

「だぁもう!つまみ確保する前に来るなよ!早いわ!」

「なによ、たまちゃんがつまみを用意するからお酒持って来いって言ったんじゃない」

「おぉ!今日は焼き鳥だね!あたしの買ってきたビールとぴったし」

「日本酒とも相性抜群ですね」

「お前ら飲むことしか考えてねぇな…」

 

あ、あの先輩の言動が常識的です!

美嘉さんも驚愕してます!

 

「あ!瑞樹さんに友紀お姉ちゃんに楓さんだぁ!なにそれ?私たちも飲める?」

「仁奈も飲んでみたいです!」

「あぁ!莉嘉も莉嘉もぉ~!」

「ハイハイ、あれは大人だけが飲んでいいものだから莉嘉たちは我慢ね」

 

子供たちが食いついてはいけないものに食いついちゃいました。

それを宥める美嘉さん。頑張ってください!これからの純真な子供の成長は美嘉さんの手にゆだねられてます!

 

「それより川島の姐御は酒持ってきてねぇの?ただ酒飲むなら胸もませろよ」

「早苗ちゃんに連絡したわ」

「待って!ちょっとそれは待って!くびられるぅ!」

「冗談よ♪」

「お茶目してんじゃねえよ三十路!」

「あ、もしもし早苗ちゃん?たまちゃん今からコロコロするんだけどくるわよね?…うん、それじゃあ待ってるわね~♪」

「あ、\(^o^)/オワタ」

 

川島さんの足元でorz状態の先輩。そしてそれを容赦なくヒールの靴で踏みつける川島さん。

 

「ははははは!また雄がバカやってやんのww」

「…笑えよ友紀。いつものことだとわらブっ!?」

「あらやだ、なんか踏んじゃったぁ~。やっほ、瑞樹ちゃん♪」

「早苗姐さん…早くないっすか…?」

「裏でスタンバッテました♪」

 

追加で片桐早苗さんにも頭を踏み抜かれている先輩。

 

見渡せば美嘉さんがお酒に興味をひかれた子供をなだめているのと、川島さんと片桐さんにその光を反射する頭を踏まれて床に倒れ伏す裸エプロンの先輩。そしてそれを床に転げ腹を抱えて笑う姫川さん。

 

私って何しに来たんでしたっけ…

 

「新人さん、面白いですね♪」

 

そう私に笑いかける一升瓶を抱えた高垣さん。

私はたぶん死んだ目をしてるんだろうなぁと思いながらも

 

「せめて料理しましょうよ」

 

とつぶやいた。

 




安部菜々のオリ主への認識
「監獄という檻から逃げ出てきた珍獣」

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