ルーキートレーナーに幸あれ   作:bakabakka

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高森藍子のオリ主への認識
「一緒にいるとぽかぽかで温かい人です。…少し恥ずかしいですけど」

『少し?』by.その他




ルキ「皆さん何がしたいんですかぁ!」

 

さて、ラジオの電源よし。チャンネルよし。あとは時間まで待つだけですね。

 

「慶、ラジオの前で正座なんかしてどうしたんだ?」

「聖お姉ちゃん、それが今日先輩がデレラジに出るそうなんです」

「あぁ、前回の言い訳か」

 

はい。なので今日のデレラジは先輩、安部さん、新田さんの三人を集めて行われるんですが…

 

「正直ちゃんと誤解を解けるか不安で」

「あぁ…馬鹿だからなぁ。だが新田たちもいるんだ。何とかなるだろう」

 

その新田さんが一番の不安要素なんですよ、お姉ちゃん。

だって、仲良すぎですしぃ付き合い長いですしぃ共通の秘密が多いですしぃ…

 

なんて考えていると流れてくる美城プロダクションの全体曲『お願い‼シンデレラ』。

 

 

『さぁ、今日も始まりました~デレラジ。メインパーソナリティは私、高森藍子でお送りしていきたいと思いま~す。それでは、本日のゲストの紹介です。

 

まずはうさみん星からやって来た永遠の17歳!安部菜々ちゃん。

そして美城の美の女神、新田美波ちゃん。

次に何かと噂の人類の敵、ジョニーさん。

そして最後に、電撃出演!北条加蓮ちゃんでお送りしたいと思います!』

 

突然のことにこけてしまう私。

なんで…なんで北条さんまで出てるんですかぁ!

 

『ビビッ‼うさみん星からやって来た安部菜々です、きゃは♪』

『新田美波です。美の女神なんて照れちゃうけど、そうみんなに思ってもらえるように頑張りたいと思います』

『なぁうさみん。久々の出番で嬉しいのはわかるがのっけから飛ばすとばてるぞ?もうわがっ…』

『えっと…私ってまだメディアに出てないんでわからないと思うんだけど』

 

そうなんです。北条さん並びに神谷さんはまだ情報開示されてないんですよ。

トライアドプリムスもまだ発表されてませんし。

 

『え、そうなんですか?それでは軽く加蓮ちゃんについて説明したいと思います!ジョニーさんが』

『ん?簡単にいうとNGの渋谷凛とユニットデビューを計画してる新人アイドルだ。ユニット名はトライアドプリムス。メンバーは渋谷凛、そしてこの北条加蓮ともう一人、神谷奈緒って娘だ。北条はあの花のアナルで検索してみろ。大体あってる。神谷はそうだなぁ…勝気に見えるけど家ではぬいぐるみ抱えてゴロゴロしてるツンデレっ娘だ』

『長々解説ありがとうございます!でもここで発表してよかったんですか?』

『AD的にはアウトだってさ』

 

当たり前ですよ!そりゃいろいろ計画していたのが全部ふいですよ!

 

 

 

『さて、前振りが長くなりましたが、今回のデレラジは皆さん気になる菜々ちゃんと美波ちゃんがジョニーさんとどのような関係なのか語ってもらおうと思います。

 

では早速菜々ちゃん、美波ちゃん、ジョニーさんとはどんな関係なんでしょうか?』

 

ようやく入った本題。さぁ、胃がきりきりしてきましたよ。

そんな私を知ったことじゃなく進むラジオ。

 

『不本意ながら同期なんですよ』

『私は高校の頃、部活で先輩後輩だったんです』

 

ここまでは問題ないですね。あとはこの後付き合っていたとか同棲していたとかそういったワードが出てこなければいいんです!

 

『それでしばらく菜々と共同生活してた時期があったくらいですね』

『そして雄くんにいろいろな初体験をもらったんです』

 

 

 

アウトだばっきゃろぉぉぉおお!?

 

 

 

人が心配しているのになんでそんなに関係が際どいんですか!何をどうすればそういった関係になれるんですか!そして釈明する気ゼロですか!この2人!

 

 

 

『わわっ!?すごい量のリスナーさんからのお便りです』

『わ~今度はどんな呪いの言葉か楽しみだな』

『私呪いの手紙って初めて見た』

『呪いの手紙というよりは殺人声明ですね』

『だな、これはおちおち身バレできんな』

 

何で高森さん、先輩、北条さんは平然としてるんですか…

慣れですか?そうですか…

 

 

『えっと…リスナーさんから2人への質問のお便りもたくさん来てるので、読んでいきたいと思います。

 

それでは1通目、PN.うさみん星に逝きたい!さんからの質問です。

〈一体どのような経緯があって共同生活に…場合によっては去勢を〉

だそうですけど菜々ちゃん、なんでそうなったのかな?』

 

『えっと…菜々の部屋が下の階で起きたボヤ騒ぎでダメになっちゃいまして、それで暫く美城のみんなで借りてる家を使って生活してたんでけど、その家の管理を雄くんがやってたので半同棲みたいになっちゃっただけですよ?』

 

あ、あの家でですか。お酒スキーの館。

 

『私としては美城の皆さんで借りてる家がある事に驚愕です』

『まぁ基本酒が飲める成人組が借りて使ってるものからな。ガキは知らなくておっけ』

『むぅ、子供じゃないです。私も16歳で菜々ちゃんと一つしか違わないんですから』

『私も16だよ、雄』

『…酒が飲めるようになったらな。あそこカクテル用以外ソフトドリンクないし』

 

そんなところでどうやって生活してたんですか。

後菜々さんは17歳なのでお酒は飲めないですよ。えぇ、本当ですとも。

 

『あ、今度はお便りで〈何もなかったんだよな!?何かあったらコロコロだぜ!ヒーハー!〉って内容のものがたくさん届いてますけど…何かって何でしょうか?』

『え、藍子ちゃん分からないの?』

『え、加蓮ちゃんはわかるの?』

 

ここで心配される何って言ってらナニしかないと思いますよ。

えぇ、ナニとは言いませんけど。

 

~北条加蓮こっそり説明中~

 

『菜々何のことだかワカラナ~イ』

『菜々ちゃん、汗すごいけど大丈夫?』

『嘘付けない性格だからぼろが出てるだけだ。ラジオだからセーフ』

『私が言っちゃった時点でアウトだと思いますよ、雄くん』

『…またしばらく呪いの手紙解体作業か』

 

解体って一体どんな呪いの手紙が届くんですか先輩のもとには。

 

『えっと、そのぉ…ふしだらNG!

みんなもダメなんですからね?』

 

説明を受け、理解したらしい高森さんのリスナーへの注意。

たぶんこれで何割かは癒され、高森さんにふしだらな思いを募らせていくことに成っていくのでしょう。

 

『そ、それじゃあ次は美波ちゃんへの質問です。PN.断頭台さんから

〈初めてとは具体的に何を指すのでしょうか?我々親衛隊がこれからどのように動くべきかの指針になりますのでお答え願います。〉』

 

『おっと、親衛隊が暗殺部隊って聞こえた俺はずいぶん疲れてるんじゃないか?』

『雄のそれは条件反射、パブロフの犬とかだと思うよ』

『雄くんって犬並みの知性はあったんですね』

『あるからうさみんの年齢もおぼっ…』

『菜々~、雄くんが何言ってるかわからないなぁ、きゃは♪』

『…なぁ、お前今日ラジオで何やってるかばれないからって人の股間蹴りすぎじゃないか?俺じゃなきゃ潰れてるぞ?』

『使わないならなくなった方が機能的じゃないですか』

『ねじ込むぞ、うさみん』

『2人とも!ふしだらNG!です!』

 

新田さんの質問の裏で変に盛り上がっている先輩たち。

…今まで先輩の発言がやけに切れると思ったら安部さんのせいだったんですね。

あと高森さん。そのフレーズ気に入りましたか?

 

『いろいろな初めてです。田んぼの中に入ったのも初めてでしたし、他にも漁船に乗ったり、野宿したり、バイクにのせて貰ったり…数え切れないほどいろいろありました』

 

『あ、バイクは今日私も乗せてもらった』

『そうなんだ加蓮ちゃん。雄くんにどこに連れて行ってもらったのかな?』

『えっと、隣町の水族館とプールがくっついてるところだよ』

『あぁ。ってことは加蓮ちゃんも水槽潜ったの?』

『もって事は美波も?』

『うん、入部初日に連れて行ってもらったんですよ』

『懐かしいなぁ』

『あの日のこと、私は忘れませんから』

『うん、私も今日のことは忘れられないかな』

『う~いったいなんのことだか気になります』

 

私も知らない話で盛り上がる新田さんと北条さん。

水槽潜って何がそんな忘れられないんでしょうか?私も気になるところです。

 

『あ、また面白い質問が来てます!PN.好奇心猫をも殺すさんから

〈みなみんとうさみんでジョニーのいいところ出し合ってみて〉

だそうです!それでは思いついた方からどんどんどうぞ』

 

『いろいろなところに私を連れだしてくれるところです』

 

まず、最初に口を開いたのは新田さん。間髪空きませんでしたね…

そしてそれに続くように安部さんが

 

『面倒見がいいところです』

 

確かに年少組とよく遊んであげたりして挙げてるのを見ますね。

 

『すぐにみんなと仲良くなれるところ』

『言動に裏表がないところ』

『何でもできるところ』

『料理がとても上手』

『雑学がすごい』

『前向き』

 

 

さて、こんな感じの言い合いが数分続き、今は

 

『雄くんはよくスピリタスを飲んでますけど本当に好きなのは日本酒なんですよ!』

『そんなこと菜々は身をもって知ってます!雄くんはコーヒーか紅茶で言えば意外にも紅茶派なんですよ!』

『茶葉がアッサムなことも含めて私だって知ってます!それじゃあ、雄くんはおばあちゃんっ子だってことは知ってますか!』

『それも常識です!物心つく前からおばあちゃんに育ててもらっていたのは有名です。それじゃあ菜々のとっておきです!雄くんのニワトリのお母さんは誰かわかりますか!』

『ぐ…わかりません』

『答えは菜々です!雄くんといっしょに卵を温めて、雛が孵ってからは2人で餌をあげたりして一緒に育てたんです!』

『なら、雄くんの髪の色を菜々ちゃんは知ってますか!』

『え、それは…茶色とかですか?』

『不正解です。雄くんの地毛は銀色です』

 

何ででしょう?なんでどちらが先輩についてよく知っているみたいな戦いになっているんでしょうか?

 

『なぁ?なんか俺公開処刑受けてる気分なんだけど。っていうか俺のプライバシーとかないのな』

『私もなんでこんなことになったかさっぱり…お便りがどんどん溜っていく一方です』

『お便りがだんだん恨みつらみからもうやめてくれっていう逃避に見事に変わっていってるね』

『それでお前らは何でメモとってるんだ?』

『『何かに使えそうじゃない(ですか)』』

『いや、使えないだろ…』

 

えぇ、公共電波に乗った時点で脅迫道具には使えませんし、第一脅迫に使えるような話題はなかったですから。

 

…って発想が真先に出てくる自分に泣きたくなります。

 

 

『そう言えばこんなにいろいろ出てるのに雄の瞳の色について誰も言わないんだね』

 

『『『え!?』』』

 

「え!?先輩ってあれ以上目が開いたんですか!」

 

たぶん先輩を知っている人なら、みんな驚いてると思います。

それくらいもうないものとして扱われていたものですし。

 

『加蓮ちゃん、私も見たことがないんですけど…』

『菜々もです…』

『へ~、だったら私だけの秘密だね、雄』

『雄くん!今ここで目を開いてください!』

『もう開いてるんですけど美波』

『全力で見開くんです!』

『今がそうなんだが…』

『加蓮ちゃん!教えてくれませんか!?』

『菜々たちだっていろいろ言ったんですから交換です!』

『うふふ、ヒ・ミ・ツ』

『『うぅぅぅぅ』』

 

『えっと…皆さん言い合っている最中でありますが、お別れの時間がやってきてしまいました。今回の放送でジョニーさんと菜々ちゃん、美波ちゃんともに恋愛関係ではないことが分かってくれたと思います!それでは、さようなら~!』

『さよなら~。なぁ、これ俺いた意味あるか?』

『どうなんでしょうか?それより瞼開けてみていいですか?』

『ん?いいぞ』

 

 

と、そこで途絶える放送。

『恋愛関係でないことが分かった』ですか…

 

 

 

一切分からなかったですよ‼

 

 

なんなんですかあの二人の先輩の詳しさ!

こんなので付き合っていないと言われて信じられますかぁ!

ただの惚気じゃないですか!

 

リスナー死屍累々じゃないですかぁぁ!




相葉夕美のオリ主への認識
「まさに自然と一体!って感じだね」


さて、ここまで詳しいのはそれなりに理由があったりするけど…
番外編の分量じゃないからカットで!

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