ルーキートレーナーに幸あれ   作:bakabakka

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下川忠文(オリキャラ)のオリ主への認識
「死ぬときはみんな一緒だぜ!」
←「お前だけで逝って来いや!人生の墓場になぁ!」

下川君はまだまだ出てきます。便利だから。



ルキ「やはり先輩の性能は化け物か」

 

先輩と新田さんの衝撃的な事実を知った後私たちは問いただす間もなく軽トラの二台に道具と物資とともに乗せられ山を登ることになったんですけど…

 

「先輩、トラックの荷台に人って乗せちゃ…」

「けーちゃん、ここは私有地で公道じゃない。だから荷台に乗っても問題ないし無免許で運転しても何にも、問題ない」

 

そういう運転席で運転している先輩。

運転している先輩。

 

「あの~ジョニーさん。…免許は?」

 

代表して問いかける高森さん。

その問いに対して先輩は…

 

「ちゃんと持ってるぞ」

 

「「「「「ふぅ……」」」」」

 

そうみんなで息をついて安心します。

よかった…本当によかったです。

 

「バスのはないけどな」

 

「「「「「はぁ!?」」」」」

 

さっきまで公道バリバリで走ってたのに!?

もってない!?それは

 

「「「「「「アウト―‼‼‼‼」」」」」」

 

みんな一斉に叫びます。訂正、寝ている双葉さんと苦笑している新田さんは除きます。

いやよく寝れますね双葉さん。

 

「大丈夫大丈夫、別に商売でしてるわけじゃないから」

「いやいや、関係ないから!」

「違反行為はだめだと思います!」

「今すぐおろして!」

 

大慌てな私たちに対して余裕そうな先輩。

そして、

 

「みんな落ち着いて、大丈夫だから」

 

そう言って笑う新田さん。

 

「そうはいってもみなみん~」

「雄くんは違反してないから大丈夫ですよ」

「へ?そうなのみなみん?」

「うん、だから大丈夫だよ」

 

本田さんを宥め、説明してくれる新田さん。

 

何でもお客さんを相手にするタクシードライバーやバスのドライバーには二種免許というものがいるらしいが先輩はそれは持っていないが、今回は別に仕事でないプライベートのようなものだから問題ないとのこと。ちなみに先輩は普通免許以外にも大型免許、大型特殊免許牽引免許、大型二輪と乗り物は大体網羅しているらしく、運転できない場合の方が少ないらしい。

 

「へ~そうなんだ。もう…まぎわらしい言い方しないでよジョニー」

 

そう言って安心する本田さんとその他。

だけどそのあとしれっと新田さんが

 

「…昔はなしで乗り回してたんですけどね」

 

とつぶやいたのを私は聞き逃さなかった。

…先輩はどこかの犯罪遭遇率200%はありそうなあの少年みたいにハワイにでも行ってたんですか?

 

そう言えば離島出身でしたね、この人。

 

 

 

 

 

なんて騒いでるうちに到着。

ここからは軽トラで入れないため歩きで山の中に入っていく。

他のおじさんたちも各々のポイントに向かっていき、私たちが担当するのは用水路半ばのおよそ1キロあるかないかぐらいの地点らしいです。

 

で、用水路を見て渋谷さんが一言。

 

 

「これって水路?」

 

 

そう、見ても水路らしきものが一切見えない。

それなのに先輩は

 

「ん?ここら辺全部水路だぞ」

 

そう言って足でタップする先輩。

見ても土と落ち葉しか見えない。ということは…

 

「まさか水路って完全に埋もれてるとか?」

 

そういう双葉さん。顔が青いです。

 

「今年はいい感じに雪が降ったからなぁ…」

 

要するに肯定。

膝をつきうなだれる双葉さん。絶望だったんですね…わからなくはないですけど。

 

それから作業についての振り分け、説明を行う先輩。

まず体力のある中学生以降はスコップでどんどん掘り進む係。さすがに大型のシャベルで掘ることが大変な体のできてない子供組はシャベルで掘る邪魔になる石の除去と水路の簡単な整備の係になったんですが…

 

説明をこなしながらもあんな凸凹の如何にも職人の手で器用に新田さんの髪を編んでまとめていく先輩。

 

…なんでそんなことまでできるんですか。

髪型は、服装が振袖なんかだったらとっても合いそうな、けどジャージだとどこか違和感のあるほど煌びやかなお団子ヘア。

諸星さんはそれを見って「すっごいにー!」ってテンション高めです。

…おしゃれ好きですもんね。

 

「あのぉ…何でジョニー君が美波ちゃんの髪を結んでるの?」

 

戸惑うみんなを代表し聞いてしまう勇気ある相葉さん。

 

「なんでって…髪が長い子は髪まとめとかないと砂だらけになるだろ」

「いや、それはわかるんだけど…」

「なんでジョニーさんが美波ちゃんの髪を結んでいるのかって話ですよ!」

 

相葉さんのは言葉を引き継ぎ食い気味に問いかける島村さん。

それに対し主犯2人は

 

「「恒例行事(かな)」」

 

なんてぬかしやがります。

 

「いや、説明になってないから美波」

 

そう言う頭痛いって感じの渋谷さん。

あと莉嘉さん、赤城さん、市原さん。私も私もってはしゃぐのは少し待ってください。

 

「う~ん、最初連れてこられた時に私何にも準備してなくて、その時雄くんが周りの植物使って髪をまとめてくれて。それから恒例になっちゃったのかな?」

 

なんで疑問形?そして植物をヘアゴム扱いするってどんな文化的な原始人ですか。

なんて話しているうちに次は莉嘉さんの髪をまとめようとしており、恒例の

 

「ちょっと!莉嘉の髪は私がやるわよ!」

 

美嘉さん乱入が発生し、結局2人仲良く美嘉さんは変則的な右サイドテール、莉嘉さんは左で同様にと先輩が結ぶことになってました。

 

これもある意味恒例になってますよね。

 

あとは髪の短い赤城さんは編み込みだけ、市原さんはシニヨンとそしてほかに希望した島村さん、高森さんとそれぞれまとめ、鷺沢さんも希望したんですけどさすがの鷺沢さん専用セコム・橘さんが妨害し、結局先輩が橘さんの髪を結び、橘さんが先輩の指導のもと文香さんの髪型を整えていくことになった。…相変わらずなんか家族してますよねこの3人は。

 

ほか、渋谷さんは自分でやるからとちゃちゃっと持参していた髪留めでポニーテールにし、双葉さんは諸星さんによってデコられていた。

 

私?私は普段からまとめてますから大丈夫ですよ。

 

 

 

 

 

 

…なんてことなく麗お姉ちゃんと同じ髪型にしてもらいました。

ちょっとお姉ちゃんに近づけた気がしていい気分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そうして作業に入ったんですけど…

やっぱり見た目通り先輩が圧倒的ですね。

 

「このまんまだと水路が分かんないやつ多そうだからちょっくら掘ってくるわ」

 

そういってからの先輩がすさまじかったです。

まず1区画分綺麗に水路を掘り返し、そこからどう伸びているかわかるようにあっという間に先へと指針となるように掘り進めて行ってしまいました。適当に分散して掘るように言って。

 

で、私たちも適度に間隔をあけ掘ってみたんですけど思った以上に大変です。

土というには石や葉が多く、思ったより重量があるんです。

そして何より水路が広かったことです。

深さも私たちの膝上くらいあり、幅も1メートル近くあります。

そして何より慣れてない。これがとても疲れます。

 

そんな中一人好調なのはやはり新田さん。先輩に連れられてきていたらしいのでやっぱり慣れているんでしょうね。…お気の毒にって思いかけましたけど自分も今そんな立場にいることを思い出し盛大にブーメラン。

 

 

「ふみふみ~あんまり無理して掘らなくてもいいんだぞ~」

 

なんて考えているといつの間にかざっと掘ってきた先輩が帰ってきており、小学生'sが持ち上げられないような石を何のことなしに持ち上げ苦戦している鷺沢さんに声をかける先輩がいました。

 

15分で戻ってきましたよあの先輩…

私達まだ合わせても10メートルも進んでないのに。

 

まぁそれよりも掘るのに掘らなくてもいいってどういうことですか先輩。

 

「ほら、シャベル一杯掬うと重いだろ?自分に負担のない分だけ掬っていくんだよ。あと、腕だけで掘ってたら当然疲れるって」

 

そう言って鷺沢さんを後ろからすっぽり覆うようにし掘り方を教えていく先輩。

私たちもその光景を見てお勉強です。

 

「まず積もった土を崩すんですね」

「そうそう、んで崩れたのを無理ないだけ掬って、投げる!掬って、投げる!の繰り返しだな」

「はい、わかりました。ありがとうございます、ジョニーさん」

「俺が連れて来たんだ、面倒くらい見てやるよ」

 

そう言って至近距離で笑いあう鷺沢さんと先輩。

 

「あっ、足がすべりましたぁー」

 

そしてそれを許さない橘さんがひどい棒読みをしながら全力で助走をかけ、先輩にタックルをしかけました。

 

「くたばってください!」

 

殺意高いですね。そして演技の意味は?

 

「甘いわ!」

 

そう叫んだ先輩はシャベルを手放し鷺沢さんの手を取り、まるで踊るように鷺沢さんを半回転。そして向かいあうと先輩は

 

「「ふぇ?」」

 

鷺沢さんを抱きしめました。間に橘さんを挟む形で。

 

なんだろう、見た目だけは飛び込んできた我が子を受け止めた夫婦に見える。

そしてそこに「私も~!」と着弾していくパッション幼稚園のメンツ。

 

「こら!莉嘉から離れなさい‼」

 

そしてそこに懲りずに突っ込んでいき巻き込まれる美嘉さん。

 

「藍子ちゃん!私たちもいこっ!」

「へ?ちょっと、待ってよ夕美ちゃ~ん!」

 

相葉さんに手を引かれそこに突っ込んでいく高森さん。

あ~見てるだけで冬ならあったかそうな光景ですね。おしくらまんじゅう的な意味で。

ハートウォーミングじゃないですよ?

 

だって今美嘉さん先輩の首に4の字固め極めてますし。

そしてそこに双葉さんを抱え、ダイブしようとしている最終兵器・諸星☆きらりさんが見えますし。

 

まぁ、先輩のことなんでみんな無事でしょうが、怪我はしないでくださいね。

そう思い、視界に飛び込もうとしている島村さんを必死に抑える本田さんと渋谷さんを入れないように気を付けて私は作業を続けました。

 

悲鳴と残念そうな泣き声なんて私は聞いてません。

ええ、ほんとですとも。





武内さんのオリ主・オリキャラへの認識
「笑顔です」
←「…すまない、俺はノンケなんだ。代わりに中坊を」「おい待て、俺を売るな」

あとで下川さんはまゆゆに事情聴取という名の監禁を食らったそうだよ。よかったね!

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