ちなみに作者が一番考えてて楽しい部分だったりする。
あの炎上ラジオの翌日、今日のレッスンは野外でやるとの連絡とともに汚れてもいい服と丈夫な靴で来るようにと連絡が先輩から来たんですけど…
「ねえねえしまむーしぶりん!今回はどんなことすると思う?」
「さぁ…今度は外で鬼ごっこじゃない?」
「かくれんぼかもしれませんね!」
ニュージェネレーションズ
「このお花は皐月っていってよく生垣とかに使われてるんだけど薄いピンク、紫色のものが多いんだけど白い花とかもあって綺麗なんだ!」
「へ~、やっぱり夕美ちゃんはお花に詳しいですね~」
「…皐月、という名前なだけあって綺麗ですね」
「それに沢山咲いてますね、文香さん」
「ふふ、こうやって蜜を吸ってもおいしいんですよ」
アインフェリア
「今日は何かな!何かな!莉嘉楽しみだなぁ~☆」
「もう莉嘉~、そんなにはしゃいでるとすぐ疲れちゃうよ」
「みりあも楽しみなんだぁ!お兄さんが今度はどんなことやるのかわくわくするんだぁ!」
「仁奈もでごぜ~ます」
「…仁奈ちゃんはそれで動けるの?」
城ケ崎姉妹に赤城さん、市原さん。ようするにパッション幼稚園。
そして市原さん。私もうりんこの着ぐるみはだめだと思いますよ。
「杏ちゃ~ん!もっとはぴはぴしないとだめだに~!」
「杏は飴なめてゴロゴロするのが至高だからこれでいいのだぁ…」
諸星さんに双葉さんの凸凹コンビ。
諸星さんに肩車され、されるがままの双葉さん。まだ朝8時なので双葉さんは眠いんでしょうね…いつもの気がしますけど。
あとそのうさぎのぬいぐるみも邪魔だと思いますよ。
そうこう今回は人数多いなぁとかキャラ濃いめだなぁとか思いながら眺めていると
「お、そろってるなぁ~関心関心」
そう言って先輩がやって来た。
マイクロバスで。
「ちょっと先輩、今度は何やるつもりですか」
思わず運転席から顔を出す先輩に聞くと
「ついてからのお楽しみ~まぁ遠足みたいなもんだ。ほら、さっさとのりこめよ。
陽が落ちる前に帰れなくなるかもしんないから」
一体私たちをどこにいざなうつもりなのだろうか…不安しかわかない。
マイクロバスに乗り移動することになぜかみんな疑問をほとんど持つことなく、乗ったらのったでお茶会を始めるもの、寝るもの、トランプをしだすものと自由気ままである。そして私には目的地のほかに気になることが2つ。
まず私の隣に鎮座している段ボールの中身。なぜか刃物注意という張り紙と触るな危険というもテープがしてある。
…いったいこれは?
「先輩…この段ボールは…」
「ん?あぁ不幸の手紙」
「はぁ?」
「昨日のラジオが原因でたくさん届いたんだよねぇ~」
そう言ってケラケラ笑い、そこを新田さんに笑い事ではないと注意される先輩。
ならなぜ刃物?
「それならこの張り紙は」
「ああそれね。それは手紙の中に剃刀とかカッターの刃が入ってたから一応不用意に人が触らないようにだな」
「すごい恨みかってますね」
まぁアイドルとのスキャンダルだからわからないこともないんですけど…少女漫画以外で存在したんですね。
「時限爆弾付きだったのはちゃんと処理したから安心してくれ」
「「「「へ?」」」」
私以外にも聞き耳を立てていた人がいたのだろう。疑問の声が重なる。
「美波~弟に注意しといてくれよ?もうちょい大きさと重さに気を付けないと触っただけで気づくって」
「注意点が違うと思うんですけど…」
しかも送り主新田さんの弟さんですか!?
「あと近々俺を暗殺しに美城に来るって手紙に書いてあったぞ。よかったな、今一人暮らしだから会うの久しぶりだろ?」
「暗殺者になった弟に会うのは久しぶりですね」
何で平然と会話しているのだろうかこの2人。
そう、もう一つ気になっていたことはこのことにも関係あったりするのです!
「あ、雄くんそこの道左折じゃなかったですっけ?」
「ん?その道はバイクんときだろ?マイクロバスだと狭いんだわ」
「あ、そうですね」
なんか一人だけ行先知ってるっぽいやり取りをしてるんですけど…!
後輩の私知らないのにぃ!私何にも聞いてないのにぃ‼
「コケ」
そう言って慰めてくれるいつの間にか私の膝の上に鎮座しているニワトリ。
……ついてきてたんですね。
「年季が違うのだよ年季がぁ」
渋い声で何言ってくれちゃってるんですかこのニワトリ?さばきますよ?
不穏な気配を察知したのか後ろの席の相葉さんの頭に避難するニワトリ。
「ニワトリさんどうしたの?」
「喰われかけた」
「ニワトリも大変ですねぇ~」
なぜニワトリがしゃべることに平然としているのかこのゆるふわ代表相葉さんと高森さんは…
「ニワトリって紅茶飲むんだね~」
いや、絶対ニワトリにカテゴライズされない新生物ですって。常識を確かに持ってください。橘さんみたいに辞書で常識って文字調べて赤線引いてください。
それにしても…
「雄くん、それで今回は何も仕込んでませんよね?」
「なにを心配することがあるというのかね」
「前回猟銃を引き下げてた雄くんの実績です」
「安心と安全のためじゃないか」
「熊はでないっていってましたよ?」
「HAHAHA、熊に猟銃使うわけないだろ?相撲に決まってるだろ!」
「どこの金太郎ですか」
「すまん、鉞は持ってきてない」
「謝る要素ないですよ」
前の時も思いましたけどこの2人って仲いいんですかね?
○クロス言われても飲みに誘われたら即決でOKするくらいですし。
そしてさっきから見渡す限り山なんですけどここどこなんですかホント…
悲しいことにこの疑問に賛同してくれそうなのはタブレットで位置情報を調べようとして圏外だったことに絶望している橘さんだけなんですね。
「はい、とうちゃ~く」
その先輩の言葉私たちは各々荷物をまとめてバスを降りるんですが…
「…ここどこ?」
見渡す限り見慣れたビルの代わりに山が立ち、田んぼが広がる。そんなはっきり言えば田舎。
「わぁ~空気おいしいですね」
「うん、すがすがしいね」
「ヤッホー‼‼」
深呼吸し、町中との違いに感動する島村さん渋谷さん。そしてやまびこ挑戦中の本田さん。
「見て見て!カエル見つけたんだぁ!」
「ちょっと莉嘉、放してきなさい!」
カエルではしゃぐパッション幼稚園。
「わ~まだ桜が咲いてる。あっ!向こうにはエゴノキだ!」
「こうしてみると山もカラフルですね~」
「コケ」
頭にニワトリをのせたままそこらに生えている野草を見たり山肌の白や桜色に染まっている部分を見て楽しそうにしているゆるふわコンビ。
「ありすちゃん、大丈夫ですか?」
「…だい、じょぶでふ…文香さん」
車に酔ったのか蒼い顔をしている橘さんを心配する鷺沢さん。
「やめろぉ…杏はまだまだ起きてたまるかぁ…」
「そんなこと言わずに~景色見ようよ!杏ちゃん!と~てもっ綺麗だに~!」
「ゲームのグラフィックがあるから杏はいいんだよ…」
最近確かに進歩がすごいですが実際とはやっぱり違いますよ?
そして最後の先輩の方に目を向けると…
「おっす、秋ぶり」
「おぉ!今年は人数多いなこのクソガキめ。嬢ちゃんも久しぶり」
「はい、ご無沙汰してます!」
「うちのせがれが嬢ちゃんのファンでな~今日はそれで張り切ってんだよ」
「あぁ、それで若い衆がテンション高いのな」
「まぁブーメラン婆より腰の伸びたぴちぴちな女の子がいいに決まってるだろうが」
「そんなこと言ってるとまた飯がイナゴオンリーになるぞおっさん」
「はっ言ってろクソガキ。お前もこの前は蜂の子オンリーだったろうが」
「そん時のおっさんは飯抜きだったろうが」
「2人ともおばあちゃんが聞いてますよ?」
「「なぁ!?」」
「今回もまた罰だね…それと美波ちゃんは久しぶりだねぇ」
「はい、お久しぶりですおばあちゃん」
「こんなクソガキにまだ振り回されてるのかい?」
「あははは…」
…なんか現地民の方々とすごく親しそうなんですけど。
「お~い、全員集合!」
少し呆然としてしまいましたが先輩の言葉で全員が集まります。
「今回はずいぶん別嬪さんを連れて来たなぁクソガキ」
「HAHAHA、うらやましいかジジイ」
「いや、婆が怖いから羨ましくなんてないんだからねっ!とだけ言っておこう」
「おへぇ…」
「おい、清涼感溢れる空気を台無しにしようとするな」
「お前がなジジイ」
あつまったはいいですけど一向に始まらないお話し。
「あのぉそれで私たちはここに何をしに来たのでしょうか?」
それを打破しようと声をかける橘さん。
いいですよ橘さん!今日のあなたは輝いています!
「何だクソガキ、また何の説明もなしに引っ張って来たのか」
「ちゃんと格好の指定はしたぞ」
指定無視している方がいますけどね。
「これからやるのはこの田んぼの用水路の清掃だよ、嬢ちゃんたち」
「用水路の清掃…ですか?」
「そうそう、この時期に代掻きって言って一度田んぼの土に水を大量に混ぜることするんだけど、秋冬でたまった土に石を除かないと水流せないんだよね」
「そうなんですか~。島村卯月、頑張ります!」
現地のおじさんの言葉に疑問を発した島村さんにネタバレした先輩。そして気合を入れる島村さん。
そして案外乗り気なメンバーたち。渋谷さんも腕まくりして意外にやる気満々です。
「ジョニーさんは毎年参加しているんですか?」
そんな中そう問いかける鷺沢さん。
「あぁこのクソガキは4年前ぐらいにふらってきてから毎年来てるよ。そこの嬢ちゃんもいつだかかこのクソガキに引っ付いてくるようになってそれから毎年来てくれてるよ」
そういって新田さんを指をさすおじさん。
へ?
「「「「「え、まさかの知り合い?」」」」」
私たちの疑問の声にてっへって感じで舌を出す新田さん…
ええぇぇ…それはないぜぇとっつぁあん
ちなみに新田さんとジョニーの過去篇だけでもう4話分くらいプロット作ったりしたけどルキちゃんでないからお蔵入りだぜ。
…たぶんそのうち書くけど、ネタに困ったら