見つめる先には   作:おゆ

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第三十六話 宇宙暦797年 二月 動乱の帝国

 

 

 自分の家から皇帝を出す。これほど甘美な夢が他にあるだろうか?

 

 それでなくてもブラウンシュバイク家とリッテンハイム家は感情的に対立してきたのだ。

 銀河帝国創立の最初期、どちらも大帝ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムの君臣であり、大功を以って貴族家に取り立てられた。

 そんな名門は長い間に肥大化し、今では突出した二大派閥である。対立は当然の成り行きといえる。

 

 国務尚書リヒテンラーデ侯は権勢を誇る二家が決定的な決裂を防ぐのに長年力を尽くしてきた。

 

 皇女アマーリエとクリスティーネがそれぞれの家に降嫁したのもその一環だ。もちろん、どちらか一方に降嫁させるわけにはいかない。仮に皇帝に娘が一人しかいなかったならば、全然違う家に降嫁することになっただろう。その場合ブラウンシュバイク家とリッテンハイム家両方が不満に思ったことだろうが、仕方ないと理解もしたに違いない。実際は好都合なことに娘は二人いたのだ。

 

 リヒテンラーデはこの二人がブラウンシュバイク家とリッテンハイム家を取り結ぶのも少しは期待していた。

 だがしかし、その期待に反しアマーリエとクリスティーネは実の姉妹でありながら、両家を取り結ぶどころか交流すらない。

 それもそのはずだった。この二人は幼い頃から別の乳母家で育ってきている。最初からあまり接点がない以上、通常の家族愛など持ちようがない。性格は多少似ているのかもしれないが、その価値観はブラウンシュバイク家とリッテンハイム家に降嫁してからそれぞれに染まってしまっている。両家の争いを煽ることはあっても収めることなどなかった。

 

 どのみち両家はお互いが派閥の首領である。自分の派閥から離反を防ぐためにも抗争を続けなければならない。

 弱腰と見られればすぐ寝返る末端貴族が出てくる。

 派閥というものは数をどれだけ従えているかが大事なのだ。貴族は将来自分の家に利益があるように考えて派閥に加わるのであり、自分の派閥が弱体化すれば、そこにとどまる理由はない。誰が負け組にとどまっていたいだろうか。

 抗争を止めれば離反される。宥和を目指すと隙を突かれてごっそり持って行かれる。派閥を維持するためにも妥協は決してできず、敵対抗争は止められない。

 

 今回の皇帝の座を巡っての争いは、そういったこと以上の重大な意味がある。

 それはもしも破れた場合のことだ。

 

 通常ならば派閥が弱体化したとしても、それでおとなしくしていればいい。

 しかし、この場合は違う。破れた側には恐ろしい結果が待っているのだ。

 

 一例がある。

 かつて大貴族クロプシュトック侯は支援していた側が皇帝になれなかった。

 あれほど帝室に信任を得ていたクロプシュトック侯がまるで権勢を失い、もはや社交界に出られなくなり、侮蔑されることになった。

 しかしながらこれは幸運なのだ。

 何よりも前皇帝フリードリヒ四世は温和な人物だった。だから報復など考えることもなく、その程度で済んだといえる。

 今回のブラウンシュバイクとリッテンハイムの争いはそんな結果で済まない。

 破れた側は権勢を失うどころではなく、おそらく確実に消される。一家まるごと、いや係累も含めて全てだ。現在16歳のかわいい皇孫も命はない。いわれなき嫌疑により叛乱未遂か何かの罪をでっちあげられ死を賜るに違いない。たぶん権力者に媚びを売りたい小物が策を弄してくるだろう。

 そんなことは自明、貴族のことなどお互い知り尽くしている。

 

 通常の戦いの比ではない。まさに文字通り生きるか死ぬかの戦いだ。

 負けたら一族そろって後世にまで不名誉な扱いを受ける死が待っている。それは確実だ。

 ブラウンシュバイクもリッテンハイムも妻と娘を死なすわけにはいかない。絶対に。

 

 帝国の内戦はどうにも避けて通れぬ情勢になった。もはや軍事力に頼るしか解決はないのだ。

 

 皇帝は一人、椅子は一つ。

 二人の者は死か志尊の座か、どちらかだ。譲って安寧を得られることは絶対にない。

 

 

 

 両家とも必死で軍部に取り入ろうとした。当然のことである。

 お互いに五万から六万隻ほどの私領艦隊を持っているが、ただし決定的な差はない。軍部を取り込んだ方が絶対的に有利であり、おそらく勝つ。

 

 ところが、今の帝国軍トップであるミュッケンベルガー元帥は早々と中立の姿勢を明確にした。

 貴族の対立を苦々しく思うミュッケンベルガーらしい。

 早く帝国が安定してほしい、それだけを願い、こんな内乱に軍が積極介入しようとは考えてもいない。

 むしろ軍が規律を保ち監視の姿勢を明確にすれば、両家は武力行使を控えるかもしれないではないか。帝国にとってそれが何よりだ。

 だが、結果的にはかえって対立の早期終結を阻害してしまうことになった。

 

 

 二家とも帝国軍部への工作をするが、それはブラウンシュバイク家に一日の長があった。

 なんといってもブラウンシュバイクの甥のフレーゲルが帝国軍少将、艦隊指揮官だ。この強みは大きい。

 

 これまでブラウンシュバイクは帝国軍のことなどかけらも考えてはおらず、皇帝のおもちゃくらいの認識しかない。それはブラウンシュバイクでなくても貴族的価値観からすれば当たり前だ。貴族にとっては権勢、財力、社交界、これらが全てなのだから。

 ブラウンシュバイクは甥のフレーゲルが帝国軍にいるのを酔狂にしか思っていなかったが、ここでそれが役に立つとは。

 

「我が甥フレーゲルは多少跳ねっ返りだが、大いに使える。軍にいたのが幸いになるとは」

 

 そのフレーゲルは選民意識が高く平民には居丈高であるが、一方では貴族出身の士官に絶大な人気があった。ある意味で貴族精神の代表的な人物と見られ、実力はともかく華がある。

 

 フレーゲルも自分の理想がある。

 ブラウンシュバイク家のためというのとは少し違うのだが、利害関係は一致した。

 

「これこそ好機! 帝国軍を貴族の手に取り戻すのだ! 平民出の士官など帝国軍には不要だ。貴族の血筋と誇りを持つものだけが皇帝の軍を動かすのだ。太古のルドルフ帝の頃がまさにそうではないか。腐った帝国軍ではなく真の帝国軍に作り変える!」

 

 これはかなり認識に齟齬がある。

 ルドルフ帝のころの実力者が後で貴族に叙せられたのだ。最初から貴族家が存在したわけでもなく、馳せ参じたのでもない。

 完全に原因と結果を取り違えている。しかしフレーゲルは自身の理想に酔っていた。

 

 ついでブラウンシュバイクは帝国軍のシュターデン中将やオフレッサー上級大将にも顔のつながりがある。これらについても配下のアンスバッハ准将を使って取り込みにかかった。

 

 

 

 その一方、リッテンハイム家の側では軍部に有力なツテを持たない。

 

 どちらかというと軍部よりも経済の方でリッテンハイム家は地盤を築いていたからだ。その部分ではブラウンシュバイク家を大いに凌いでいたが、この際あまり役に立たない。ついでに言うと先進技術を持った配下のヘルクスハイマー家を自分の手で切り捨ててもいる。

 

 焦るばかりだ。

 このままでは実力で劣り、内乱を仕掛けられたら確実に負けてしまう。

 

 そこへふらりと一人の帝国軍の大佐が現れた。

 なんでもリッテンハイム家に味方したいと言っているらしい。しかも良い策を持っているという。

 普通なら軍の大佐クラスなどリッテンハイムは歯牙にもかけず、面会することもなかったろう。だが今は藁にもすがりたい気分なのだ。喜んでリッテンハイム侯自身が出迎えたのだが、それは義眼の陰気くさい男だった。しかし、この情勢である以上わずかでも味方が増えるのはありがたい。またその策というのを是非とも聞く必要がある。

 

「オーベルシュタイン大佐とやら、よくわが領地にこられた。歓迎する。話によるとあのブラウンシュバイクめに勝つ方法があるだとか?」

 

 気が焦っているリッテンハイム侯は挨拶も抜きで尋ねる。

 それに対し義眼の男は動ずるわけでもなく、気後れするわけでもなく、淡々と進言する。こちらも面倒な自己紹介などは抜きだ。

 瞳に赤いまたたきが幾度か灯った。

 

「そうですリッテンハイム侯。この争いに必ず勝つ方法があります。しかも難しいことではなく、帝国軍の有象無象は捨て置き、真の実力者を味方に付ければよいだけのことです。むしろそれしかございません」

「なるほど、してその真の実力者とは?」

「ラインハルト・フォン・ローエングラム上級大将でございます。」

「あの金髪の成り上がりか!」

「どのようにして地位を得たかなど問題ではなく、経緯などどうでもいいのです。その実力は帝国軍でも群を抜いています。軍事的天才といっても差し支えないでしょう。加えてその配下の諸将も実力は折り紙付きの者たちばかりです。ブラウンシュバイク公の艦隊など相手にもなりますまい。戦えばたやすく勝つでしょう」

「だが、その者がこちらの味方になるだろうか。聞くところでは貴族を憎んでいて、度々問題を起こしているだとか。取り込むにはどうすれば」

 

 それは有名だ。ラインハルトは幼年学校時代からの問題児だ。

 度々自分勝手な行動で問題を起こしていた。たいてい自分からではなく周りからからかわれることが発端になるのだが、それに対する報復が限度を超えて苛烈であり、しばしば暴力沙汰になったものだ。

 

 皇帝の寵姫アンネローゼの庇護がなければどうなっていたことか。

 

「それにはもちろん策を用意してございます。如の者にも野望があるのが付け目というところでしょうか。早速ですが、それにとりかかりたく思います。猶予はございません。それに侯のお力が必要になります。ほんのわずかなことではありますが」

 

 そう、あの軍事ばかりの天才には弱点が多すぎる。策を弄するなど実は簡単なことだ。オーベルシュタインの知謀にかかっては。

 オーベルシュタインは真の目的は隠し、先ずはリッテンハイム家のために動く。

 

 

 

 謀略に取り掛かった。

 先ずはリッテンハイム侯に近しい貴族の夫人を、オーディンのヴェストパーレ男爵夫人に近づけさせるたのだ。

 もちろん、ヴェストパーレ男爵夫人がラインハルトの姉アンネローゼに最も近いのを見越してのことである。

 

 ヴェストパーレ男爵夫人は明朗快活、公明正大な性格でよく知られている。

 だが本人がそうであっても、謀略でもって情報を吹き込まれたら仕方がない。

 

 その情報とは実に簡単なものだった。

 

「ブラウンシュバイク公が言っている。権力をわがものにしたら、前皇帝の寵姫なぞ真っ先に誅してくれると。貧乏貴族の娘のくせに皇帝を篭絡するとは大罪である。あまつさえ弟にまで分不相応の地位を得させるとは許しがたい。身の程知らずの夢を見たツケを払わせてやる、と……」

 

 早く何とかしようとヴェストパーレ男爵夫人は伝えるのだが、そんな話を伝え聞いたアンネローゼが震え上がったのも無理はない。いろいろな経験をして達観するに至ったアンネローゼだが、たかだか25歳の娘であるのは間違いないのだ。

 

 

 

 そのころ、ラインハルトとキルヒアイスは貴族の争いを高みの見物で楽しんでいた。

 今まで権力や財産にしがみついていた貴族が、急に実力がものをいう世に変わって右往左往している。どうすれば家を保てるか必死だ。笑えるではないか。

 ブラウンシュバイク家もリッテンハイム家も慌てて軍備に取り掛かっているが、ラインハルトから見れば滑稽な喜劇でしかない。

 

「キルヒアイス、貴族どもが潰し合いだ。面白いものだな」

「どちらかの家から声を掛けられたら、どうしますか、ラインハルト様」

「はっ、どうもしない。先ずはどちらかに味方して、後で裏切るなど迂遠だ。そんな策を遣わずとも正面から叩き潰す。どちらかの家でも、あるいは両方でも」

「やはりラインハルト様はそうなさいますか」

 

 聞くまでもない答えだった。

 ラインハルト、この黄金の獅子は姑息なことをせず、立ちはだかる敵を倒して歩む。

 

 

「ではラインハルト様、あとはタイミングですね」

「そうだな、貴族どもが充分潰しあえば、最後に少し片付けるだけになる。ただし、」

「ただし?」

「自分で全部片付けたかった。楽なことは確かだが、貴族どもが弱る前にまとめて俺が引導を渡したかったな。やつらが驚き、自分の不明を嘆き、思う存分後悔する様を見たかったものだ。今までの報いを受けて泣いて命乞いをする様を」

「そうですね、ラインハルト様。アンネローゼ様は反対なさるでしょうが、やはりそれも必要でしょう」

「姉上は優し過ぎる。これまで姉上を侮蔑してきた貴族どもは報いを受けて滅ぶべきだろう、キルヒアイス」

 

 そう、ラインハルトがここまで来たのは姉アンネローゼを取り返すため、そして腐った帝国を倒すためだ。それはキルヒアイスも同じである。

 

 

「ただしキルヒアイス、真面目にいうとブラウンシュバイクが早くに勝つだろうな。あのフレーゲルやシュターデンですら、リッテンハイムの艦隊などに劣るはずはない」

「フレーゲル男爵を買っておられるのですね」

「フレーゲルを? からかっているのか、キルヒアイス。下には下がいるだけの話だ。あの馬鹿は目の前に貴族の誇りとやらをぶら下げてやれば、少なくとも前に進むことくらいはできるからな」

「ではシュターデン中将は?」

「奴なら、本の上で戦争をするなら良いライバルになっただろう」

 

 二人は笑う。全くその通りだ。

 

「ブラウンシュバイクがリッテンハイムに勝つとしても、あるいは……」

「そうだな。戦う前にリッテンハイムが諦めてブラウンシュバイクに艦隊を差し出す、あるいは早めに降伏すれば潰し合いはなくなる、か。まるごとブラウンシュバイクの艦隊が増えるかもしれないな。しかしキルヒアイス、そうなったら俺の楽しみは残るわけだ。そんな数ばかり増えた艦隊など問題ではない。叩き潰す。何の障害もない」

 

 

 事態はかちりと一歩進んだ。

 

 アンネローゼは決してラインハルトに泣きついて不安を打ち明けるなどしなかった。

 弟の足を引っ張ることなどするはずがない。

 気丈さを保ち、アンネローゼなりの覚悟を決めた。

 自分が死ぬくらいで済めばいい。その前にブラウンシュバイク公へ頭を垂れて憐みを請うのだ。自分はどんな屈辱にも耐えて、そして弟とその赤毛の友を守りたい。

 ただし問題が残る。

 それで弟が激発するのではないか。いや、きっとそうなる。それで無謀なことをしてしまい、かえって奸計にかかり始末されるのではないか。ブラウンシュバイク公の思う壺だ。

 

 心配で仕方がない。弟たちがゴールデンバウム王朝を倒すことを考えていることは薄々知っている。ただ、五百年続いたゴールデンバウム王朝が今、弟の手によって倒れることなど想像もできなかった。

 

 それでアンネローゼはラインハルト、キルヒアイスとお茶会をするとき憂い顔になるのを止めようがなかった。

 

 皇帝の死後、少なくとも前よりは頻繁に会えるようになったというのに。

 アンネローゼの憂い顔に二人とも気付く。

 

「姉上はどうしたというのだ? 元気が無さ過ぎる。まさかまだ死んだ皇帝のことでも考えているのか」

「そんなことはないと思いますが。気になります」

 

 キルヒアイスもまた心配であることはラインハルトに引けをとらない。アンネローゼに変わったことはないか積極的に調べてみた。

 

 当然、アンネローゼとほとんど唯一親しいヴェストパーレ男爵夫人にも話を聞いてみた。

 

 

 

 ラインハルトとキルヒアイスは他人からこれほどの怒りを受けたのは何年ぶりだろうか!!

 

 二人は思わぬことに驚く他はない。

 ただでさえ女傑ヴェストパーレ男爵夫人なのだが、怒りは凄まじく、二人は圧倒されたのだ。

 しかもその内容が男爵夫人本人のことではなく、アンネローゼとこの二人を思えばこその怒りであることが余計に応えた。

 

「二人とも、本当に目玉はあるのですか! いったい何を見ているんです! アンネローゼの様子が変? そんなことしかわからないなら、弟なんかやめてしまいなさい! いつまでも姉に守られているから成長しないんですのよ! 普通の悩みなら彼女が顔に出すもんですか!」

「姉上が、悩み…… 」

「お二人の命を考えるからこそ、悩んで悩んでどれほど毎日苦しんでいることか。私からわけを言うことは、彼女の思いを踏みにじることです。ですが、もう黙っていられません。ほっといたら何にも気の回らない二人組がどんなに自分たちが間抜けか知ることもできないでしょうから!」

 

 そしてラインハルトとキルヒアイスはヴェストパーレ男爵夫人の口からアンネローゼの深い悩みを知ることになる。迫る危機にどれほど悩んでいるかを。

 

 他の事ならラインハルトは謀略とすぐに気が付いただろう。

 

 ブラウンシュバイクにとって、今そんな噂が流れて得することは何もないのだから。

 

 しかし、話がアンネローゼに関するものであればラインハルトもキルヒアイスも深く考えるゆとりがない。

 もちろん謀略を仕掛けた側もそれは充分わかってのことだ。また、いかにも成り上がりを嫌うブラウンシュバイクが言いそうなことだ。いや、実際ブラウンシュバイクは本当にそう言っていた。ただし公の場でないが。

 

 

 ラインハルトとキルヒアイスは自分たちのことはとにかく、アンネローゼをそこまで蔑んだことに対してこれ以上ない反応を示す!

 そしてアンネローゼの心を悩ませ苦しませたのだ。

 ブラウンシュバイクに対しもはや赦すべき何物も存在しない。

 

「……キルヒアイス、ブラウンシュバイクはまだ実行していないから罪がないと思うか?」

「いいえ、ラインハルト様。アンネローゼ様に対しそんなことを思うだけで一度や二度は死ぬ罪になると思います。ブラウンシュバイク公は既に死刑執行書にサインしたのです」

 

 キルヒアイスもまた静かに激情を込める。キルヒアイスがそんな言い方をするとは、よほどに怒っているのだ。それはラインハルトにも十二分に伝わる。

 

「俺達には何かできるはずだな」

「もちろんそうです。ラインハルト様」

「どのみち待っているのは性に合わないと思っていた。少しばかり早めにブラウンシュバイクを八つ裂きにしてやろう」

 

 キルヒアイスも心から同調する。

 

「いいえ、できるだけ早くそうするべきだと思います。ラインハルト様」

 

 

 


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