僕がカエルを全て倒してしまったので他のクエストを受けに僕たちはギルドに戻ってきた
「いやぁーほんとシャルは強いんだな!」
「そんなことないよ?」
「わたしのゴッドブローとおんなじくらいね!」
「んなわけねぇーだろ駄女神が!」
「駄女神っていうなぁー!!このヒキニート!」
「今は違いますー冒険者ですぅー」
二人はいつの間にか喧嘩していた
本当に二人は面白いなぁ
と、その時、
「緊急クエスト!緊急クエスト!街の中にいる冒険者の各員は、至急冒険者ギルドに集まってください!」
大音量のアナウンスが響く
「おい、緊急クエストってなんだ?モンスターが街に襲撃してきたのか?」
「ん?多分キャベツの収穫祭だろう。もうそろそろ収穫の時期だしな」
そういえばこの世界のキャベツは飛ぶんだっけな。
聞いたときはびっくりしたなー
「は?キャベツ?キャベツって、モンスターの名前か何かか?」
カズマはよっぽど田舎から来たんだね
僕達は可哀想な人を見る目でカズマを見る
「おい!シャルまで可哀想な人を見るような目で見ないでくれ!」
僕たちはカズマにキャベツについて教えてあげた
「なるほど、この世界のキャベツは飛ぶのか。しかも食べるとレベルも上がるとはな、なんでこの世界は変なところでふざけてるんだ?」
カズマが何かブツブツ言ってるけど何言ってるのかな?
キャベツ狩り頑張ろっと
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「何故たかだかキャベツの野菜炒めがこんなに美味いんだ。納得いかねえ。本当に納得いかねえ」
無事キャベツ狩りが終わった街中では、あちこちで収穫されたキャベを使った料理が振舞われていた
「ほんと美味しいよねぇ」
この世界のキャベツは新鮮でとても美味しい
しかもレベルまで上がるんだからすごいよね
「しかし、やるわね!ダクネス!あなた、さすがクルセイダーね!あの鉄壁の守りには流石のキャベツたちも攻めあぐねていたわね」
「いやそんなことはないぞ。シャルなど飛んでいたキャベツをナイフだけで狩って最高品質で収穫していたからな」
「そうかなぁ?めぐみんも凄かったよね、キャベツを追って街に近づいたモンスターの群れを、爆裂魔法で吹き飛ばしてたしね」
「ふっ当然です。我が爆裂魔法は最強ですからね。カズマの活躍も凄かったですよ。魔力を使い果たした私を素早く回収して背負って帰ってくれました」
「そうだね、潜伏スキルで気配を消して、敵感知で素早くキャベツの動きを補足し、スティールで強襲してたね。暗殺者みたいで凄かったよ」
アクアが、テーブルの上に食べていた
キャベツの皿を置く
そういえばアクア、あんまり活躍してなかったなぁ
「カズマ!この私があなたに【華麗なるキャベツ泥棒】の称号を授けてあげるわ!」
「うるせえよ!そんな称号で俺を呼んだら引っ叩くぞ!ああもう、なんでこうなったんだ!」
カズマは頭を抱えながらテーブルに突っ伏した
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カズマside
冒険者レベルが6になった
キャベツ狩りでレベルが二つも上がった事になる
なぜ食べるだけでレベルが上がるのか
不思議でしょうがない
だが、この世界では、色々気にしたらだめだと学んだ
もうシャルには冷たい目で見られたくない
俺はレベルが上がったのでシャルから
《片手剣》スキルと《初級魔法》スキルを教えて貰った
普通は初期魔法スキルは殺傷力が皆無なので
ポイントを貯めて中級魔法を覚えるらしいんだが
シャルは初期スキルポイントが120あったらしく
便利だから取ったそうだ
最初からスキルポイント120とかチートすぎると思う
最初から上級職を選べる優秀な奴は、
初期スキルポイントが10や20を超えることも
少なくないらしいが、アクアやシャルは論外として、
めぐみんやダクネスも、最初から優遇されていたのかもしれない
俺が持っていた初期スキルポイントは0.....
いつも神様は不平等だと改めて思った