幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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色々とフリーダムな野郎共。


ゆっくりご覧ください。


第九十五話 花咲き乱れる地で・・・

side龍一

 

 

『・・・さーて、回収回収!おーい、お前ら、そろそろ帰りな。』

 

 

幽霊自体は結構大人しいようで、声をかけると彼岸に帰る。幻夜と大違い。

 

 

小町「あ!こら!待ちな!」

 

 

まあ、逃げる奴もいるのだが。しかしだ。相手が非常に悪い。

 

 

幻夜3「よっと、動くんじゃねえぞ?動くと真っ二つだぜ?」

 

 

幻夜3は氷の糸で固定。ウォルターさんか貴様は。

 

 

咲夜「止まって下さい!」

 

 

咲夜は時間停止。

 

 

小町「・・・よっと!捕まえたよ!」

 

 

小町は【距離を操る程度の能力】で近づいて捕獲。

 

 

幽夜「おい!出てこねえと・・・」

 

 

侵二「私と幽夜でここら辺全部更地にしますよ~?」

 

 

幽夜、侵二は共同で脅す。元の世界だと犯罪です。

 

 

幻夜「ほうほう、君は長生きしたんだねぇ・・・君は子供が出来たんだねぇ。」

 

 

幻夜は話を聞いてスッキリさせて捕獲。・・・お前そんなに優しかったか?

 

 

『幻夜、お前そんなだったか?』

 

 

幻夜「ん?あー、凶暴なのは全部幽夜だったし、話聞いてると面白いしねー」

 

 

脅す幽夜を見ると納得がいく。いつもならあそこは幻夜だ。

 

 

侵二「・・・よしよし、大人しくして下さいね?」

 

 

『なあ、小町、侵二ってこの件になると何時もああか?』

 

 

小町「・・・うーん、ここ最近だけどね・・・最初は優しかったんだけど、言う事を聞かない幽霊が増えてね・・・」

 

 

『じゃ、仕方ねえな。・・・お前ら、あの兄ちゃんらに殺されたくなかったら大人しくついてきな。・・・じゃねえと食い千切られて死ぬぞ~?』

 

 

心なしか幽霊が怯えた。・・・事実しか言ってない上に、俺はもう慣れたぞ(白目)

 

 

侵二「失礼ですね・・・」

 

 

『不本意そうにするな。流れるように人里の敵を始末する野郎が。』

 

 

侵二「仕事ですから。」

 

 

プロフェッショナル、侵二の流儀。何も言えねえ。

 

 

『・・・ところで小町、後どれくらいだ?』

 

 

小町「うーん、・・・後は妖怪の山だねぇ・・・」

 

 

『よし来た!』

 

 

息を吸う。

 

 

『・・・風魔ぁっ!!!』

 

 

吐き出す。

 

 

風魔「・・・何だぁっ!!!」

 

 

『・・・幽霊回収しろおっ!!!』

 

 

風魔「・・・どんな奴だぁっ!!!」

 

 

『・・・季節感の違う花に憑いてるはずだぁっ!!!』

 

 

風魔「・・・了解したあっ!!!直ぐに回収・・・し終わったぞ。」

 

 

知ってたなあの野郎。

 

 

『ご苦労っ!・・・で、お前ら、何で寝てるんだ?』

 

 

小町「み、耳が・・・!」

 

 

咲夜「こ、声大き過ぎますよ・・・」

 

 

幻夜「あ、頭が・・・!」

 

 

『あー、悪かった。後幻夜、てめえは噓だな。』

 

 

幻夜「あ、ばれた?」

 

 

『どれだけ付き合い長いと思ってんだ。その程度でダメージ受ける善人じゃねえだろ。』

 

 

幻夜「そだねー」

 

 

風魔「・・・で、これはどうするんだ?」

 

 

『おお、すまんすまん。こっちで回収する。』

 

 

風魔「・・・そら、妖怪の山の幽霊全部だ。噂は全部文から聞いていた。」

 

 

『そうか。』

 

 

小町「ありがとう、これで終いだよ。」

 

 

幻夜3「へぇ、アンタ、糸操れたんだな。で、あだ名が死神、カッコイイな。・・・え?強敵と勝負して負けた?・・・楽しかったんだな。勝ちたかった?・・・じゃ、次の世界でもソイツと逢えたら良いな。また喧嘩する為に。」

 

 

待て、その会話してる奴は誰だ。俺知ってる気がするんだが。ご本人じゃねえか。ドルネーズさんじゃねえか。

 

 

幻夜「幻夜?そろそろ行くよー?」

 

 

幻夜3「分かった!・・・じゃあな。アンタも頑張れよ!」

 

 

これにて、異変終幕・・・

 

 

幽夜「あ、映姫どうすんだ?」

 

 

・・・終幕しねえや。

 

 

侵二「私に任せて下さい。」

 

 

『お、おう。』

 

 

嫌な予感しかしねえ。

 

 

・・・最高神一団移動中・・・

 

 

映姫は・・・まだ寝てるな。

 

 

『侵二、行って来い。』

 

 

侵二「了解しました。」

 

 

何故か侵二がそこで見ていてくれ。との事なので、全員離れて見ている。俺は声も聞こえる。

 

 

『何するんだアイツ・・・』

 

侵二「映姫、そろそろ起きてください?」

 

 

映姫「・・・はっ!」

 

 

侵二「・・・起きましたか?」

 

 

映姫「し、侵二様!も、申し訳「いいんですよ。」え?し、しかし・・・」

 

 

侵二「・・・いいですか、単刀直入に言うと働きすぎです。休みなさい。」

 

映姫「し、しかしですね。「ストップ」ふぇっ?」

 

 

撫でた。・・・知ってた。

 

 

幻夜「・・・マスター、ポリスメン呼ぶ?」

 

 

『・・・呼ぶなバカ。』

 

 

犯罪一歩手m・・・いや、対象は13歳以下だし大丈夫だな。

 

 

侵二「無理は禁物ですよ?貴女は今でも必要以上に働いているんですから・・・」

 

 

映姫「わ、分かりました。・・・ですから、撫でるの止めて頂けますか?」

 

 

『・・・来るぞ、侵二の必殺技が。』

 

 

侵二「・・・駄目でしたか?」

 

 

出たぁっ!侵二の「・・・駄目ですか?」効果は対象の女性を沈黙させる。・・・あの野郎、遂に女性の気を引いて逃げる技を極めやがった・・・しかし未だに本人は無自覚ってのが恐ろしい。

 

 

映姫「うっ!・・・い、いえ、そんなに駄目では・・・」

 

 

小町「・・・四季様のあんな姿、アタイ初めて見たよ・・・」

 

 

幽夜「やっぱああすりゃ良かったな。」

 

 

『やめろ。・・・ゲッ!あの野郎、出てきて大丈夫のハンドサインしてやがる・・・!』

 

 

やると思ったぜ我が悪友・・・!

 

 

侵二「・・・おやおや、皆様お揃いで。」

 

 

そしてこの白々しさ。最高だな!

 

 

『ああ、このメンバー全員で幽霊の回収してたぜ。・・・三日かかるのを半日で終わらせた。』

 

 

侵二「それはそれは・・・」

 

 

映姫「・・・お疲れ様でした。幻夜、貴方にも失礼な事を・・・」

 

 

幻夜「いいよー?僕はさ、何言われても・・・僕だから。」

 

 

幽夜「てなわけで、気にしちゃいねえよ。・・・まあ、人殺しは俺には痛いがな。」

 

 

幻夜3「おいおい、何じめっとしてんだ。やる事残ってんだろ?」

 

 

『え?なんか残ってたか?』

 

 

幻夜3「お前もかよ・・・宴会だよ宴会!後、霊夢達にどう言い訳付けんだよ?」

 

 

『あ゛。』

 

 

忘れてたぜ畜生!!

 

 

侵二「・・・そうだ、映姫、小町、貴女達も来なさい。」

 

 

小町「え?四季様はともかくアタイもですか?」

 

 

侵二「・・・駄目ですか?」

 

 

小町「うぐっ。」

 

 

コイツ、流れるように「駄目ですか?」を・・・!

 

 

『やーめーろっての!!』

 

 

畜生、どう始末つけようか・・・

 

 

次回へ続く

 





これにて外道キャラは幽夜、侵二、龍一で固まりました。

野郎共七人中三人外道・・・おおよそ半分外道の割合ですね。


次回もお楽しみに。

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