幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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フリーダム幻夜。幽夜。幻夜3

ジャスティス侵二。

仕事人風魔。

大工棟梁壊夢。

インフィニットジャスティス龍一。


誰も説教は聞かない。いや、効かない。・・・聞け。


ゆっくりご覧下さい。


第九十四話 話を聞かない野郎共

side龍一

 

 

映姫「呼ばれましたか?龍一様。」

 

 

・・・まあ来ますわな。この場混乱確定だな。

 

 

「一応な。・・・まあ、用があるのは俺じゃねえんだが。」

 

 

映姫「そうでしたか。・・・で、小町、貴女はまたまたサボっていましたね?」

 

 

小町「え、あー、」

 

 

幻夜「いやー?サボってなかったよ?」

 

 

いや、流石に亡霊がたまっている状態でその噓は・・・

 

 

幽夜「オラ、キビキビ歩きやがれ。」

 

 

幻夜3「・・・ったく、幽夜、俺等の姿消すの面倒なんだからさっさとしろよ?」

 

 

幽夜「へいへい、次ー、」

 

 

咲夜「えぇ・・・」

 

 

完 全 犯 罪。今回だけだからな小町。感動してんじゃねえ。

 

 

幻夜「ね?ちゃんと動いてるよ?」

 

 

映姫「・・・そのようですね。貴方は?」

 

 

幻夜「んーと、風見幻夜。用があるのは僕。」

 

 

とか言いつつ、最後の船を幽夜が蹴り飛ばして出発。パーフェクトだ、幻夜ズ。

 

 

映姫「・・・そのようですね。何用でしょうか?」

 

 

幻夜「んっとね、最近植物が咲き乱れてるんだけど、ここの仕業らしいんだけど。どうなの?」

 

 

映姫「そうですね。こちらの仕業・・・と言いますか、自然現象です。」

 

 

幻夜「あ、そうなんだ。いつ頃戻るの?」

 

 

映姫「後二、三日で収まるはずです。」

 

 

幻夜「オッケー。ありがとうねー。」

 

 

さて、一件落着、・・・とはならない。

 

 

映姫「・・・待ちなさい。」

 

 

幻夜「んー?」

 

 

映姫「貴方は少しマイペース過ぎます。」

 

 

そう、善業を詰めとの説教である。・・・これが面倒。

 

 

映姫「もう少し周りに合わせ「咲夜、今晩ウチでご飯食べる?」「え、いや、幻夜さん・・・」・・・聞いてますか!?」

 

 

幻夜ズ「「「聞いてないよ?(ぜ?)(に決まってんだろ?)」」」

 

 

『ッハッハッハ!!!』

 

 

くっそ、予想通り過ぎて吹く。閻魔の前でそれは・・・

 

 

映姫「なっ・・・!」

 

 

幻夜「本人が聞く気が無いんだから仕方ないねー」

 

 

自分で言うな。

 

 

小町「・・・凄い人が来たもんだねぇ。」

 

 

『仕方ねえよ。幻夜だしな。』

 

 

映姫「そのままだと地獄に落ちま「別に良くね?」「いいんじゃない?」「大丈夫だろ?」・・・」

 

 

咲夜「あはは・・・」

 

 

『ハハハハハハ!』

 

 

真正面から叩き潰す発言。・・・まあ幻夜なんぞを地獄に送ると確実に亡者共を統括して地獄を更なる地獄絵図にして帰って来るだろう。「ただいまー」なんて言うだろうなあ。腹痛い。

 

 

映姫「ぐぬぬ・・・!」

 

 

『やめとけやめとけ。こいつに説教は火に油だ。』

 

 

映姫「いいえ!風見幻夜、貴方は殺人と言う業を背負っています!それは『俺は?俺こいつの二倍はやってるぜ?』・・・止めて頂けますか?」

 

殺人は言わないお約束だ。

 

 

幻夜「・・・じゃ、直すところないね?」

 

 

映姫「ぐぬぬ・・・」

 

 

幽夜「・・・おい、閻魔。」

 

 

映姫「なんですかこんな時に?」

 

 

唐突な幽夜の壁ドン。

 

 

映姫「な、なななななな何を?」

 

 

咲夜は顔が真っ赤、小町は隠すふりをしながら直視。・・・何やってんだ幽夜。

 

 

幽夜「閻魔、いや、映姫。・・・笑った方が可愛いぜ?」

 

 

映姫「ふぇ~?」

 

 

映姫、沈黙。

 

 

幽夜「・・・子供みたいでな?」

 

 

ぶち壊しだこの野郎。狙ってただろ。

 

 

小町「・・・全部手玉に取ってるじゃないか。」

 

 

そうか、ホステスの性格は幽夜か。

 

 

幽夜「・・・まだ興味はないがな。」

 

 

幻夜「やるじゃん。」

 

 

幻夜3「流石じゃねえか。」

 

 

駄目だこの幻夜ズ、

 

 

侵二「随分と面白い事になってますねぇ・・・」

 

 

小町「し、侵二様!?」

 

 

侵二「ああ、小町、ご苦労様です。・・・で、何故映姫は寝てるんですか?」

 

 

『幻夜にやられた。・・・で、お前は何でここに?』

 

 

侵二「ああ、言ってませんでしたね。・・・私は人里、そしてここの担当者なんですよ。紫殿が嫌らしいので。」

 

 

マジかよ。コイツかなりの重労働してんじゃねえか?

 

『忙しいのな。』

 

 

侵二「主上が西行妖で死ぬ前の重労働を全部請け負った人に言われてもねぇ・・・」

 

 

『いや、書類の山だけだろ?』

 

 

たかが10000枚の書類だけだ。一夜で終わる。それを二ヶ月・・・神界の手伝いよりましだな。

 

 

侵二「・・・その根性が恐ろしいですよ。」

 

 

『知らねえよ。もう慣れてんだよ。』

 

 

侵二「ま、そのおかげで仕事、少ないんですがね。助かってますよ。」

 

 

『そうかい。・・・おい!右から35番目の幽霊!列から出るな!おい小町!サボるな!どうせ六十年周期だろうが!今日ぐらい真面目に動けい!』

 

 

小町「は、はいいっ!」

 

 

咲夜「先生、六十年周期って一体・・・」

 

 

『あー、あのな、これは自然現象って言っただろ?・・・厳密に言うと、幽霊が六十年周期で大量発生する。すると、その発生した幽霊は花に取り憑く。・・・で、花満開。・・・一応小町が回収係なんだが、如何せんサボり魔だ。で、グッダグダになる。・・・その対策で俺の式を一人貸し出す契約だったんだが忘れてたぜ。侵二だったのな。』

 

 

小町「さ、サボり魔・・・」

 

 

『事実だろ。・・・まあ一応、死神の中ではトップの成績なんだから映姫と相談して抜擢したんだ。もうちょっと頑張ってくれや?』

 

 

小町「え、あー、わ、分かった。頑張らせてもらうよ!」

 

 

『上等!』

 

 

幻夜「じゃ、これで終わり?」

 

 

『ああ、終いだ。ご苦労。』

 

 

幽夜「・・・パッとしねぇなあ。ま、霊夢達との勝負が面白かったから良いんだが。」

 

 

幻夜3「・・・ま、いいんじゃねえの?」

 

 

幻夜「いーや、せっかくだしさぁ、・・・皆で幽霊集めない?」

 

 

咲夜「え?」

 

 

幽夜「・・・ま、俺等暇だし、」

 

 

幻夜3「良いんじゃねえの?」

 

 

侵二「良いんじゃないですかね?」

 

 

小町「い、良いのかい?」

 

 

侵二「ばれやしませんって。それにどうせ見つかっても、」

 

 

『俺が言いくるめるから大丈夫だしな。』

 

 

侵二「そうです。捻じ伏せられますよ。」

 

 

どうせこの件は侵二が担当だ。こいつが許可したんだから何も悪くない。

 

 

咲夜「・・・私も、今回はオルゴイ様から許可を頂いています。だから行けます!」

 

 

オルゴイの奴、「レミリア達も身の回り程度、並に出来ねばならん。」とか言って、時々咲夜を休ませ、自分自身も身の回りの事をこなす。

 

 

奴曰く、「王であろうが神であろうがなんであろうが、自らの事は自らで少しでも行え。」との事。全くその通りだが、お前は本当に吸血鬼かと聞きたくなる。一度オルゴイが作業着を着て壁に釘を打ち付ける姿はどう見てもおっさんだった。

 

 

『許可あるんならオッケイ!行くぞてめえら!』

 

 

幽霊回収開始!!

 

 

幻夜「アクション!」

 

 

映画じゃねえ!!

 

 

 

次回へ続く




ありがとうございました。


次回もお楽しみに。

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