幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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裏人格は別生物だった幻夜。


それでも彼は・・・


「変なシナリオ止めて?」


では、ゆっくりご覧下さい。


第九十二話 行ってきます

side龍一

 

 

あれから数日。俺は飯を奢られに来た。幻夜(裏)はかなり落ち着いたらしい。今やかつての奇術【スリーフィーリング】を使っても問題ないらしい。・・・俺の右腕を返せ。

しかも幻夜(裏)、名前を貰ったらしい。幽香の幽と幻夜の夜で幽夜(ゆうや)・・・子供か!!完全に幽香と幻夜の子供みたいになってんじゃねえか。しかも今仕事でいない幻夜3がいると兄弟に見える。・・・これで幽夜は他人の空似だぜ?

 

 

で、気になっていた日食と赤い月だが、オルゴイが「月のバランスが悪い。」の一言でロンギヌスを投げ、その衝撃で月の軌道を戻した。月読命からは「何ですか!戦争ですか!?」と、来た。・・・すまんな、俺の知り合いのおっさんの遊びだ。

 

 

幽香「・・・はい、あーん。」

 

 

幻夜「あーん。」

 

 

しかもコイツ、右腕が治らないそうで、ずっと包帯で治療しながらあの状態。砂糖、いや、グラニュー糖吐くぞ。それに上乗せで永遠亭で治療した背中のせいでどう見ても事故に巻き込まれたように見える。元凶なのにね。

 

 

幽夜「ほれ幻夜。」

 

 

他にも、妖怪暴走するんじゃねえか・・・とか、想定していたんだが、危険視していた奴らは、・・何 故 か 丸太を持った男と、刀を持った男に、何 故 か 殺されていた。理由?・・・知らないですね。

 

 

幻夜「あ、ありがとう。」

 

 

てか、幻夜達、その、なんか、すげえ家族に見える。侵二なんぞこれ見て「・・・お幸せに。」なんて言ってたからな。ちげえよ、もう既に結婚してんだよ。幽夜も子供じゃねえよ。

 

 

『・・・いやー、にしても花が咲き乱れてんな。ここら辺春ってか・・・あ。』

 

 

・・・ハッハッハ、異変じゃねえか。幽香に冤罪かけられる確率が高いアレじゃねえか。・・・駄目だ名前出てこねえ。そろそろ物忘れが激しくなってきたな・・・

 

 

『そういや幻夜、この辺に大量の花が咲いてんだが、幽香となんかしてんのか?』

 

 

幻夜「んー?してないよー?」

 

 

幽香「・・・流石に季節に合わない花は咲かせないわ。別の奴がしてるわね・・・」

 

 

幽夜「へぇー?その言い方は・・・マスターは分かったのか?」

 

 

『ああ。・・・彼岸の方でよーく心当たりがあるぞ?』

 

 

まあ、龍神の兄だったんで何回か視察には行ってるからな。・・・地味すぎて話すこと無いがな。三途の川泳いでたら怒られたぐらいだしな。それ以来水の上を歩いて向かうのだが、また何故か怒られる。何でだろうな?そうか、川を割れと。

 

 

幻夜「・・・ふーん。」

 

 

『まあ普通ならここが怪しいと思うだろうな。幻夜君?』

 

 

幻夜「そうだね。・・・幽夜、手伝ってくれる?」

 

 

幽夜「はぁ?・・・暴れられるのか?」

 

 

幻夜「どう?誰が来そう?」

 

 

『そうだな・・・霊夢、魔理沙、妖夢、後お前らは知らねえだろうが鈴仙だな。四人。』

 

 

咲夜は敵対しないだろうから除外。来るには来るだろうな。

 

 

幻夜「・・・どう?」

 

 

幽夜「あいつらか・・・乗った。その代わり、俺に半分体よこせ。・・・戦ってる間だけな?」

 

 

幻夜「それぐらいならいいよ。」

 

 

幽夜「・・・成立だな。」

 

 

アカン、こいつら撃退する気満々だ。・・・まあ、幻想郷のルールに異変解決者に勝っちゃいけないルールはねえよなぁ!

 

 

『・・・ったく、血の気が多いな。さっさと終わらせろよ?案内してやるからよ。』

 

 

まあ、ちょっと霊夢達の実力も見たいし、この先を決める必要があるからな・・・

 

 

幻夜「・・・んじゃ、さっさと治そっと。・・・マスター、頼んで良い?」

 

 

『チッ、・・・【フェニクス】、腕貸せ。』

 

 

幻夜「ほい。」

 

 

『貸しだからな?・・・っと!OK。動くか?』

 

 

腕を入れ替える。・・・若干痛みがある程度か。

 

 

幻夜「うん、動くね。助かるよ。」

 

 

かなりの怪我だな・・・よくこれで生活出来たな。人間なら死んでんじゃね?

 

 

『再生。・・・よし、完了完了。じゃ、行って来い。』

 

 

幻夜「・・・行こうか。」

 

 

幽夜「・・・そうだな。」

 

 

幻夜3「今戻ったぜ・・・なんだお前ら、どっか行くのか。」

 

 

幻夜「うん、霊夢達ぶっ倒すんだけど・・・どうする?」

 

 

幻夜3「・・・俺だってお前だ。手伝うぜ。」

 

 

幻夜「・・・よし!じゃあ幽香!行ってきます!」

 

 

幽香「・・・ええ、行ってらっしゃい!」

 

 

・・・じゃあ、俺も見に行くか。

 

 

・・・最高神+奇術師移動中・・・

 

 

幻夜「・・・この辺かな?」

 

 

『・・・500メートル先に霊夢達発見。来るぞ。』

 

 

さて、観客は引っ込んでるか。

 

 

幽夜「・・・さて、体に入るぞ。」

 

 

幻夜「ほーい。」

 

 

幻夜3「じゃ、俺も入るか。」

 

 

ある意味不気味な状況だな。・・・全部幻夜で括れるが。

 

 

さーて、・・・見せてみろ。お前らの本当の力を。

 

 

sideout

 

 

side幻夜

 

 

「・・・来たよ。」

 

 

冤罪でも、負けるのは癪だからね~?・・・ま、普通に起こしても負ける気ないけどね。

 

 

・・・なあ幻夜。

 

 

んー?何か用?

 

 

・・・本当に俺を受け入れて良かったのか?

 

 

またその話?僕が良いんだからいいよ。

 

 

・・・そうそう、今更気にしてんじゃねえよ。幽夜。

 

 

・・・そうだな。・・・これからよろしく頼む。

 

 

これからも。だよ?

 

 

・・・ああ!ま、何時でも乗っ取るからな。

 

 

「さて、・・・んー?見ない顔もいるけど、揃ってどうしたの?散歩?あ、観光?」

 

 

・・・ホントお前ってぶれないよな。

 

 

霊夢「・・・ここら一帯に大量の花が咲いてるの。幽香がしたの?」

 

 

「・・・いいや?幽香ではないよ?・・・僕かもね?」

 

 

・・・けっ、お前もやる気満々じゃねえか。

 

 

魔理沙「幻夜さんなのか?」

 

 

「・・・聞きたきゃ戦おうか。皆そのつもりでしょ?」

 

 

咲夜「私は違います。・・・見に来ただけですから・・・」

 

 

・・・おい幻夜、心配されてるぞ。良かったな。

 

 

良くないよ。・・・後で大丈夫って言わないとね。

 

 

「ふーん。じゃあ、そっちの三人は?」

 

 

霊夢「当然じゃない。戦うわよ!」

 

 

「やれやれ・・・ところで、鈴仙だっけ?マスターから聞いてるよ。」

 

 

鈴仙「え、あ、はい!幻夜さんですよね?」

 

 

「うん、・・・ま、話は後かな?」

 

 

・・・幻夜!体貸せ!

 

 

え?幽夜?今?

 

 

・・・いいから貸せ!

 

 

分かったよ。ほい。

 

 

「サンキュー・・・さーて、かかって来い。返り討ちだ。」

 

 

霊夢「望むところよ!」

 

 

あー、もう。何してくれてんのさ。

 

 

・・・そう言うな幻夜。幽夜に貸せばこうなるって知ってたろ?

 

 

ま、そうだけどね。暫く様子見てようか。

 

 

・・・そうそう。お前が選んだ道なんだからよ。

 

 

そうだねぇ・・・後全部頼んだよ。幽夜。

 

 

・・・おい、投げる気満々だったのかよ。

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


次回もお楽しみに。

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