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side龍一
いやもうホント不器用か幻夜(裏)。太陽の畑無傷じゃねえか。それとも逆にあれか。ターゲットは幻夜(表)のみか。
幻夜「・・・アイツ、やっぱり・・・」
なーんか、幻夜(裏)も独りだったのかね・・・
咲夜「・・・いました。」
幻夜(裏)「・・・来たかぁ?」
幻夜「・・・ああ、来たよ。」
幻夜(裏)「じゃ、話は速い。・・・てめえの体をよこせ!」
幻夜「・・・やだね。はぐれ物でも、異端者でも、嫌われても、僕は僕だ!」
うわ、主人公みたいな台詞。・・・残念だが幻夜、お前に主人公補正はねえ・・・ぞ?
幻夜(裏)「てめえ・・・!いつもそうだ!何でそんなにヘラヘラ出来るんだよ!」
・・・幻夜だからじゃねえの?緊張のシーンに見えるが、観客置いていってるからな?
幻夜「・・・さあね?分かんないや。・・・じゃあ、行こうか。」
幻夜(裏)「チッ!殺す!」
なんでやねん。殺してどないするんや。本体要るんやろ。
『手伝わなくていいか?』
幻夜「暫く手出しは要らないよ!」
・・・まあ、くれぐれも暴れ過ぎないようにって、聞かねえか!
bgm A Strannger I Rimain
幻夜「よっ!」
幻夜(裏)「殺す!」
幻夜は槍主体、裏は素手、・・・素手!?てか裏、怖いから落ち着けよ。
幻夜「くっ!」
幻夜(裏)「貰った!」
いや裏!てめえアメーバだったからって手伸ばすの駄目だろ!
幻夜「なんの!」
それを首折って躱すな!お前ら両方生物のルール無視じゃねえか。
幻夜(裏)「消えろぉ!!」
・・・なんて言うか、裏の奴、感情が分かっていないように見えるな。・・・本能で暴れてるような・・・
幻夜「はあっ!」
幻夜(裏)「ぐっ・・・!」
腕を切り落とす・・・が、流石元アメーバ。すぐに引っ付いたな。混沌を幻夜以外ぶっ殺したのも納得がいく。・・・まあ、混沌自体の力は弱いらしいが。・・・んー?他の奴ら(風魔、壊夢、侵二)は?
幻夜(裏)「うらぁっ!」
てか、今更だが両方幻夜で分かりずらい。
幻夜「くっ!」
あ、槍折られた。・・・折った!?マジでか!?あれ一応幻夜以上の妖力が要るんだが、まさか裏の奴、幻夜の能力そのままか!
幻夜(裏)「死ねっ!!」
幻夜「う゛あ゛っ!」
幽香「・・・幻夜!」
右肩を抉られたか・・・
幽香「・・・見てられない!【マスタースパーク】!」
『あ、おい!』
幻夜(裏)「チッ!」
・・・攻撃の気配ゼロ?
咲夜「・・・私も!」
それはアカン!!
『おい!待て!』
ストップストップ!助けたいのは分かるがやめい!
咲夜「はあっ!・・・っ!弾かれた!」
中指と人差し指でナイフを掴みやがった。・・・世紀末格闘家かな?
幻夜(裏)「あ゛?・・・目障りっ!」
咲夜「キャッ!」
一応アイツも音速超えるのな!仕方ない!予測してたがな!
『どけっ!・・・痛ってえ!!』
幻夜(裏)「な・・・!」
痛ってえ。右肩から先が無くなったな。
幻夜「マスター!?」
『ボケ!モタモタしてんじゃねえ!人が腕一本犠牲にしてんだ!さっさとやれ!』
・・・滅茶苦茶痛い。
咲夜「先生!」
『・・・下がってろ。てめえも誰の元生徒に攻撃しとるんじゃゴラァ!』
幻夜(裏)「ゴホッ!」
取り敢えず蹴り飛ばしつつ、自分の腕を切り落とす。
『再生!』
ええい、本当に持っていかれるとは思っていなかった。痛え。
幻夜「マスター!ごめん!」
『うるせえ!さっさと終わらせろ!紫やら霊夢が来たらどうする!』
うるさいに決まってるだろ。俺等が血を流すだけで騒ぐんだからな。風魔がいれば切り傷だらけだっての。
幻夜「・・・ありがとう。了解!」
幻夜(裏)「どいつもこいつも邪魔しやがって・・・!みんな消えろ!!」
幻夜3「させるかよ!」
侵二「それ以上はいけませんねえ・・・」
何がじゃ阿呆。人の腕切り落として注意引いて拘束か。・・・俺じゃなきゃ出来んぞ。
幻夜(裏)「てめえらぁ!」
・・・計画通r・・・いけね。
『・・・さっさとやれ!』
幻夜「ほいっ!・・・これで最後!」
幻夜の攻撃が、裏の心臓部に届・・・
幻夜「・・・なんてやだね。」
・・・かねえ。やっぱな!そうするよな!読めてた。・・・まあ、アイツに任せてるから何も言わん。
幻夜(裏)「何で殺さねえ!」
幻夜「・・・あのさあ、もう止めない?」
幻夜(裏)「は?」
幻夜「・・・止めよう?」
幻夜(裏)「・・・俺を生かしておくと、またてめえを殺そうとするぞ?」
幻夜「・・・生憎まだ死ねなくてね。幽香がいなくなるまでは無理かな?」
幻夜(裏)「・・・何でそこまで出来るんだよ!」
幻夜「・・・好きだからだよ。幽香が。」
幻夜(裏)「なんだよソレ。俺には分かんねえよ・・・」
幻夜「・・・じゃあ、君が幽香を狙わなかったのは?」
幻夜(裏)「・・・」
ここまで幻夜しか喋ってねえ。幽香と幻夜以外空気だわ。←場違い野郎
幻夜(裏)「・・・分かんねえ。あれ?何でだ・・・!」
幻夜「・・・そんな感じだよ。」
幻夜(裏)「んー、・・・やっぱり、俺みたいな形のねえ奴には分からねえ。」
幻夜「・・・だったら、暫く僕の中で過ごしなよ。よく見てれば分かるだろうから。」
幻夜(裏)「・・・殺すかもしれねえぞ?」
幻夜「・・・その時はその時。それに一回抑えられたしね。どうする?」
どうするじゃねえ。俺が面倒だからやめろ。
幻夜(裏)「・・・俺にも出来るか?」
幻夜「・・・出来る。僕でも出来たんだよ?」
幻夜(裏)「・・・教えてくれ。この分からねえ物が何か。」
幻夜「いいよ。・・・だって、君は僕だから。」
幻夜(裏)「ちげえよ。俺は化け物だ。・・・お前の一族を殺した化け物だ。」
幻夜「で?もう昔の事でしょ?」
幻夜(裏)「・・・俺を許すのか?」
幻夜「許すも何も・・・怒ってないよ?気にしてないよ?」
『・・・残念ながらな?こいつも化け物なんでな。それは言い訳にならねえ。』
化け物=俺達の式が出来てるからな。
幻夜(裏)「・・・お前の主人、変わってんな。」
幻夜「まあね。・・・どうする?僕と一緒に過ごす?」
幻夜(裏)「・・・分かった。だが、いずれてめえの体、奪ってやるからな!」
幻夜3「残念、俺がさせねえよ。・・・そうなると俺の居場所が無くなるからな。」
幻夜(裏)「なんだと?」
幻夜「・・・喧嘩しないの。・・・じゃ、宜しくね。相棒?」
幻夜(裏)「・・・なんだそれ。・・・ま、宜しくな。」
『んじゃ、これでめでたしめでたしか「まだだ」・・・最後まで言わせろよ。』
幻夜(裏)「・・・先に言わせろ。まず娘・・・咲夜だったか?悪かったな。殺そうとして。・・・多分もうしねえと思う。」
咲夜「・・・全然気にしてないです。よろしくお願いしますね。幻夜さん!」
幻夜(裏)「ああ、・・・次、幽香だったか。暫く厄介になる。後、幻夜と俺は別人だから、旦那と間違えんなよ。」
まあ礼儀正しい。幻夜にも見習って欲しいわ。アイツ、嫌いな奴は最初のコミュニケーション「そおい!」でその辺の泥投げて終わらせるからな・・・
幽香「いいわよ。・・・宜しくね。」
幻夜(裏)「・・・次に、コイツの主とダチ、昔から会ってたが、改めて宜しくな。」
『・・・ああ、宜しく。』
侵二「よろしくお願いしますね。」
幻夜(裏)「・・・最後に幻夜、お前に俺の特徴を移す。上手く使えよ。」
幻夜「いいのかい?」
幻夜(裏)「どうせ奪うんだ。変わらねえだろ?」
幻夜「負けないからね?」
幻夜(裏)「けっ、どうだか。」
幻夜「・・・これで、めでたしめでたしだね~」
『あ!てめ!台詞奪いやがったな!』
またかよ!
次回へ続く
幻夜のステータス強化
・アメーバレベルの再生力→ほぼ不死身に
・他人に憑依、コピー可能に→対象を憑き殺す事は無い(多分)
・人格が一気に一つの体で出せるように→ガンダムOOのアレルヤ・ハプティズムが例
・体をアメーバに変えることが可能に→体のパーツが伸縮自在に
・人格を分離、別人として活動可能に
幻夜、極限チートキャラ確定!
ありがとうございました。チッ、幻夜め、生き残ったか・・・
・・・さて、まだ幻の章は続きますよ?
次回もお楽しみに。