幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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幻夜、裏人格、暴走。


ゆっくりご覧下さい。


第九十一話 誰であろうが・・・

side龍一

 

 

いやもうホント不器用か幻夜(裏)。太陽の畑無傷じゃねえか。それとも逆にあれか。ターゲットは幻夜(表)のみか。

 

 

幻夜「・・・アイツ、やっぱり・・・」

 

 

なーんか、幻夜(裏)も独りだったのかね・・・

 

 

咲夜「・・・いました。」

 

 

幻夜(裏)「・・・来たかぁ?」

 

 

幻夜「・・・ああ、来たよ。」

 

 

幻夜(裏)「じゃ、話は速い。・・・てめえの体をよこせ!」

 

 

幻夜「・・・やだね。はぐれ物でも、異端者でも、嫌われても、僕は僕だ!」

 

 

うわ、主人公みたいな台詞。・・・残念だが幻夜、お前に主人公補正はねえ・・・ぞ?

 

 

幻夜(裏)「てめえ・・・!いつもそうだ!何でそんなにヘラヘラ出来るんだよ!」

 

 

・・・幻夜だからじゃねえの?緊張のシーンに見えるが、観客置いていってるからな?

 

 

幻夜「・・・さあね?分かんないや。・・・じゃあ、行こうか。」

 

 

幻夜(裏)「チッ!殺す!」

 

 

なんでやねん。殺してどないするんや。本体要るんやろ。

 

 

『手伝わなくていいか?』

 

 

幻夜「暫く手出しは要らないよ!」

 

 

・・・まあ、くれぐれも暴れ過ぎないようにって、聞かねえか!

 

 

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幻夜「よっ!」

 

 

幻夜(裏)「殺す!」

 

 

幻夜は槍主体、裏は素手、・・・素手!?てか裏、怖いから落ち着けよ。

 

 

幻夜「くっ!」

 

 

幻夜(裏)「貰った!」

 

 

いや裏!てめえアメーバだったからって手伸ばすの駄目だろ!

 

 

幻夜「なんの!」

 

 

それを首折って躱すな!お前ら両方生物のルール無視じゃねえか。

 

 

幻夜(裏)「消えろぉ!!」

 

 

・・・なんて言うか、裏の奴、感情が分かっていないように見えるな。・・・本能で暴れてるような・・・

 

 

幻夜「はあっ!」

 

 

幻夜(裏)「ぐっ・・・!」

 

 

腕を切り落とす・・・が、流石元アメーバ。すぐに引っ付いたな。混沌を幻夜以外ぶっ殺したのも納得がいく。・・・まあ、混沌自体の力は弱いらしいが。・・・んー?他の奴ら(風魔、壊夢、侵二)は?

 

 

幻夜(裏)「うらぁっ!」

 

 

てか、今更だが両方幻夜で分かりずらい。

 

 

幻夜「くっ!」

 

 

あ、槍折られた。・・・折った!?マジでか!?あれ一応幻夜以上の妖力が要るんだが、まさか裏の奴、幻夜の能力そのままか!

 

 

幻夜(裏)「死ねっ!!」

 

 

幻夜「う゛あ゛っ!」

 

 

幽香「・・・幻夜!」

 

 

右肩を抉られたか・・・

 

 

幽香「・・・見てられない!【マスタースパーク】!」

 

 

『あ、おい!』

 

 

幻夜(裏)「チッ!」

 

 

・・・攻撃の気配ゼロ?

 

 

咲夜「・・・私も!」

 

 

それはアカン!!

 

 

『おい!待て!』

 

 

ストップストップ!助けたいのは分かるがやめい!

 

 

咲夜「はあっ!・・・っ!弾かれた!」

 

 

中指と人差し指でナイフを掴みやがった。・・・世紀末格闘家かな?

 

 

幻夜(裏)「あ゛?・・・目障りっ!」

 

 

咲夜「キャッ!」

 

 

一応アイツも音速超えるのな!仕方ない!予測してたがな!

 

 

『どけっ!・・・痛ってえ!!』

 

 

幻夜(裏)「な・・・!」

 

 

痛ってえ。右肩から先が無くなったな。

 

 

幻夜「マスター!?」

 

 

『ボケ!モタモタしてんじゃねえ!人が腕一本犠牲にしてんだ!さっさとやれ!』

 

 

・・・滅茶苦茶痛い。

 

 

咲夜「先生!」

 

 

『・・・下がってろ。てめえも誰の元生徒に攻撃しとるんじゃゴラァ!』

 

 

幻夜(裏)「ゴホッ!」

 

 

取り敢えず蹴り飛ばしつつ、自分の腕を切り落とす。

 

 

『再生!』

 

 

ええい、本当に持っていかれるとは思っていなかった。痛え。

 

 

幻夜「マスター!ごめん!」

 

 

『うるせえ!さっさと終わらせろ!紫やら霊夢が来たらどうする!』

 

 

うるさいに決まってるだろ。俺等が血を流すだけで騒ぐんだからな。風魔がいれば切り傷だらけだっての。

 

 

幻夜「・・・ありがとう。了解!」

 

 

幻夜(裏)「どいつもこいつも邪魔しやがって・・・!みんな消えろ!!」

 

 

幻夜3「させるかよ!」

 

 

侵二「それ以上はいけませんねえ・・・」

 

 

何がじゃ阿呆。人の腕切り落として注意引いて拘束か。・・・俺じゃなきゃ出来んぞ。

 

 

幻夜(裏)「てめえらぁ!」

 

 

・・・計画通r・・・いけね。

 

 

『・・・さっさとやれ!』

 

 

幻夜「ほいっ!・・・これで最後!」

 

 

幻夜の攻撃が、裏の心臓部に届・・・

 

 

幻夜「・・・なんてやだね。」

 

 

・・・かねえ。やっぱな!そうするよな!読めてた。・・・まあ、アイツに任せてるから何も言わん。

 

 

幻夜(裏)「何で殺さねえ!」

 

 

幻夜「・・・あのさあ、もう止めない?」

 

 

幻夜(裏)「は?」

 

 

幻夜「・・・止めよう?」

 

 

幻夜(裏)「・・・俺を生かしておくと、またてめえを殺そうとするぞ?」

 

 

幻夜「・・・生憎まだ死ねなくてね。幽香がいなくなるまでは無理かな?」

 

 

幻夜(裏)「・・・何でそこまで出来るんだよ!」

 

 

幻夜「・・・好きだからだよ。幽香が。」

 

 

幻夜(裏)「なんだよソレ。俺には分かんねえよ・・・」

 

 

幻夜「・・・じゃあ、君が幽香を狙わなかったのは?」

 

 

幻夜(裏)「・・・」

 

 

ここまで幻夜しか喋ってねえ。幽香と幻夜以外空気だわ。←場違い野郎

 

 

幻夜(裏)「・・・分かんねえ。あれ?何でだ・・・!」

 

 

幻夜「・・・そんな感じだよ。」

 

 

幻夜(裏)「んー、・・・やっぱり、俺みたいな形のねえ奴には分からねえ。」

 

 

幻夜「・・・だったら、暫く僕の中で過ごしなよ。よく見てれば分かるだろうから。」

 

 

幻夜(裏)「・・・殺すかもしれねえぞ?」

 

 

幻夜「・・・その時はその時。それに一回抑えられたしね。どうする?」

 

 

どうするじゃねえ。俺が面倒だからやめろ。

 

 

幻夜(裏)「・・・俺にも出来るか?」

 

 

幻夜「・・・出来る。僕でも出来たんだよ?」

 

 

幻夜(裏)「・・・教えてくれ。この分からねえ物が何か。」

 

 

幻夜「いいよ。・・・だって、君は僕だから。」

 

 

幻夜(裏)「ちげえよ。俺は化け物だ。・・・お前の一族を殺した化け物だ。」

 

 

幻夜「で?もう昔の事でしょ?」

 

 

幻夜(裏)「・・・俺を許すのか?」

 

 

幻夜「許すも何も・・・怒ってないよ?気にしてないよ?」

 

 

『・・・残念ながらな?こいつも化け物なんでな。それは言い訳にならねえ。』

 

 

化け物=俺達の式が出来てるからな。

 

 

幻夜(裏)「・・・お前の主人、変わってんな。」

 

 

幻夜「まあね。・・・どうする?僕と一緒に過ごす?」

 

 

幻夜(裏)「・・・分かった。だが、いずれてめえの体、奪ってやるからな!」

 

 

幻夜3「残念、俺がさせねえよ。・・・そうなると俺の居場所が無くなるからな。」

 

 

幻夜(裏)「なんだと?」

 

 

幻夜「・・・喧嘩しないの。・・・じゃ、宜しくね。相棒?」

 

 

幻夜(裏)「・・・なんだそれ。・・・ま、宜しくな。」

 

 

『んじゃ、これでめでたしめでたしか「まだだ」・・・最後まで言わせろよ。』

 

 

幻夜(裏)「・・・先に言わせろ。まず娘・・・咲夜だったか?悪かったな。殺そうとして。・・・多分もうしねえと思う。」

 

 

咲夜「・・・全然気にしてないです。よろしくお願いしますね。幻夜さん!」

 

 

幻夜(裏)「ああ、・・・次、幽香だったか。暫く厄介になる。後、幻夜と俺は別人だから、旦那と間違えんなよ。」

 

 

まあ礼儀正しい。幻夜にも見習って欲しいわ。アイツ、嫌いな奴は最初のコミュニケーション「そおい!」でその辺の泥投げて終わらせるからな・・・

 

 

幽香「いいわよ。・・・宜しくね。」

 

 

幻夜(裏)「・・・次に、コイツの主とダチ、昔から会ってたが、改めて宜しくな。」

 

 

『・・・ああ、宜しく。』

 

 

侵二「よろしくお願いしますね。」

 

 

幻夜(裏)「・・・最後に幻夜、お前に俺の特徴を移す。上手く使えよ。」

 

 

幻夜「いいのかい?」

 

 

幻夜(裏)「どうせ奪うんだ。変わらねえだろ?」

 

 

幻夜「負けないからね?」

 

 

幻夜(裏)「けっ、どうだか。」

 

 

幻夜「・・・これで、めでたしめでたしだね~」

 

 

『あ!てめ!台詞奪いやがったな!』

 

 

またかよ!

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 




幻夜のステータス強化

・アメーバレベルの再生力→ほぼ不死身に

・他人に憑依、コピー可能に→対象を憑き殺す事は無い(多分)

・人格が一気に一つの体で出せるように→ガンダムOOのアレルヤ・ハプティズムが例

・体をアメーバに変えることが可能に→体のパーツが伸縮自在に

・人格を分離、別人として活動可能に


幻夜、極限チートキャラ確定!


ありがとうございました。チッ、幻夜め、生き残ったか・・・


・・・さて、まだ幻の章は続きますよ?


次回もお楽しみに。

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