幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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月での戦争の中、とある奇術師の運命の歯車が動き出す・・・


・・・さて、ゆっくりご覧下さい。


第八十八話 広がる波紋

 

side龍一

 

 

『ダンダリオン展開、整列!番号!』

 

 

侵二「245!」

 

 

風魔「5.6!」

 

 

壊夢「弐!」

 

 

幻夜「seven!」

 

 

突っ込みどころが多いわボケ!

 

 

『無茶苦茶じゃねえか!・・・ったく、行くぞ!』

 

 

四凶「了解!!」

 

 

bgm 殷々たる煌黒龍 アルバトリオン戦闘bgm

 

 

sideout

 

 

side侵二

 

 

・・・なんて茶番の後、主上が動き出してから数分、既に攻撃は始まっています。

 

 

『・・・よう!侵二!見えてるな!どうだ?ISで作ったガンタンクは?』

 

 

「はいはい、見えてますよ。心からえぐいと思いますよ。・・・状況はどうですか?」

 

 

『大体役割は決定・・・おい壊夢!ハンドル逆だ!・・・俺と壊夢で兵器、幻夜と風魔で人間を攻撃予定・・・壊夢!撃て!』

 

 

壊夢「応!」

 

 

・・・主上が出した兵器、【ガンタンク】と言うらしいですが、おかしいですよね。主上曰く、『これぞ凶悪兵器。』らしいですが、主上が作ったんじゃないんですね・・・作り上げた方々、脱帽です。

 

 

『OK!次、行くぜ!じゃあな侵二!また何かあったら報告する!』

 

 

「了解しました。・・・さて、申し訳ありませんね。色々と騒がしくて。」

 

 

依姫「いえ、大丈夫ですよ。」

 

 

現在、人質になって頂いたので、豊姫殿、依姫殿、三郎殿以外の軍の方は、芝居によって騙させて頂きました。

 

 

・・・まあ、ただ単に三人を攫って「そこで大人しくしないと皆殺しですよ?」って微笑んで言っただけなんですけどね・・・まあ、ハッタリのつもりですし。

 

 

「まあ、立ち話もなんですし、どうぞお掛け下さい。」

 

 

主上が『適当にダンダリオン繋いどくから椅子とか出せ。』と言っていたので遠慮せず使います。

 

 

豊姫「・・・今のは何処から?」

 

 

「・・・さあ?主上の技なので分からないですね。あ、お茶も出しますね。」

 

 

三郎「・・・鏡一殿なら仕方ないですね。」

 

 

「随分と分かっていらっしゃる。・・・そう言えば、ご三方はどのようにして主上と?」

 

 

依姫「・・・初めは三郎が会ったんでしたか?」

 

 

三郎「そうですね。・・・確か、私がまだ新米の一般兵だった頃でしたかね、その日は永琳様の護衛で、妖怪に襲われたときに、奇妙な掛け声で飛んできました。」

 

 

・・・まあ、主上らしいですね。

 

 

依姫「私は確か、入隊希望の兵の確認中、少し鏡一が気になり、勝負したところ、負けました。」

 

 

・・・その頃から引き分けはありますが無敗ですか・・・

 

 

豊姫「私はその事を依姫から聞き、私も気になったので勝負、負けました。」

 

 

それぞれ不思議な会い方をしていたんですね・・・大体勝負ですが。

 

 

豊姫「じゃあ、侵二さんはどのようにして鏡一と?」

 

 

「最初主上は私達・・・同じ式兼友人の幻夜、壊夢、風魔を殺すつもりだったそうなんですが、気が変わったらしく勝負を挑んで来まして・・・」

 

 

依姫「やはり負けたんですか?」

 

 

「いえ、首を斬って一回殺しました。」

 

 

豊姫「は!?」

 

 

「しかし、不死身だったらしく、再生されまして・・・結局負けました。」

 

 

三郎「その時も異常に強かったんですか・・・」

 

 

「いや、まあ、主上は理から外れてますし・・・で、何故か気に入られて式になりました。・・・そのおかげで今では所帯持ちですよ。」

 

 

依姫「え!?侵二さん結婚されているんですか!?」

 

 

「ええ、まあ。私には勿体無い妻ですよ。」

 

 

依姫「は、はぁ・・・」

 

 

「ご三方はご結婚は?」

 

 

豊姫「私と依姫は考えてないけれど、三郎は結婚してるわよね?」

 

 

三郎「はい、このような者ですが一応・・・」

 

 

「おめでとうございます。・・・ところで何故お二人は考えていないんですか?」

 

 

豊姫「・・・鏡一が凄すぎてなかなか興味を引く男性がいないのよねえ・・・」

 

 

「・・・あー。」

 

 

・・・主上、いつからコレやってるんですか。被害者多すぎますよ。これで3ケタ超えましたよ。無自覚なのが恐ろしい・・・

 

 

「・・・では、主上の事が?」

 

 

依姫「それも違うんです。・・・その、なんて言いますか・・・お兄さんみたいな・・・」

 

 

「・・・」

 

 

・・・何やってんですか。主上。また存在が考えられた【全ての兄になる程度の能力】発動ですか。これは被害者人数は億超えていますよ。

 

 

「ハハハ、主上はよく言われてますよ。」

 

 

さて、主上はどうなっていますかねえ。

 

 

sideout

 

 

side龍一

 

 

・・・いやー、ガンタンク最高。見ろ、敵戦車モドキがゴミの用だ!刹那達に感謝。

 

 

壊夢「随分とこの乗り物硬いぜよねえ・・・」

 

 

『まあな。ちょっとやそっとじゃ壊れねえよ。・・・だからハンドル逆だっての!』

 

 

壊夢「おお、すまんすまん。おっと、敵!右にいるぜよ!」

 

 

『よし来た!・・・発射!』

 

 

あ、弾薬が尽きた。

 

 

『チッ、弾切れだ壊夢。降りてろ。突撃させる。』

 

 

壊夢「了解ぜよ!」

 

 

【爆破装置】作動。じゃあな。ガンタンク。

 

 

『・・・壊夢!次行くぞ!』

 

 

壊夢「応!」

 

 

後ろで爆発してるが無視。取り敢えず次。ヅダを出そうと思ったが地上戦が多いので却下。てかガンタンク強すぎだろ。

 

 

『【召喚魔法】、ヒルドルブ。』

 

 

今度はコイツ。取り敢えずスモーク張りながら砲撃でいいや。

 

 

『壊夢!乗れ!』

 

 

壊夢「応!」

 

 

ま、後数機で終わりだろう。・・・幻夜達はどうかねえ。

 

 

sideout

 

 

side幻夜

 

 

「よっと、これで28人目。」

 

 

風魔「こっちはこれで29だ。」

 

 

じゃあ、一人だけ上か~

 

 

・・・キャハハハ!

 

 

「・・・っ!」

 

 

風魔「・・・おい、幻夜。どうした?」

 

 

「い、いや、何でもないよ~?」

 

 

・・・もっと暴れろよ!この程度じゃつまんねえぜ!

 

 

ちょっと黙って。

 

 

・・・無理だなあ!テメエは俺なんだからよ!

 

 

「・・・っ。」

 

風魔「・・・幻夜、ただ事じゃ無いだろう。寝ていろ。」

 

 

「う、うん。・・・ごめんね~」

 

 

落ち着かないと。また暴れちゃうだろうしね・・・

 

 

風魔「幻夜、待っていろ。・・・主上!『どうした?』・・・幻夜の調子がおかしい。」

 

 

『あ?幻夜ならいつもおかしいだろ?・・・って、こっちから見えるがただ事じゃねえな。幻夜、寝てろ。』

 

 

いやいや、見えてるの!?

 

 

「うん、ごめんね~」

 

 

『謝るんなら一々宴会に波乱起こすな。』

 

 

「あ、それは無理かな~」

 

 

『・・・チッ、まあいい。・・・なんかあったら言え。』

 

 

・・・随分と甘えなあ?

 

 

黙れっての!

 

 

「・・・ふう。」

 

 

『本当になんかあれば言え。・・・一人で背負うな。』

 

 

あ、こればれてるや。

 

 

『じゃ、もうちょっと暴れてくらぁ。・・・壊夢!それブレーキじゃなくてアクセ・・・轢いちまったよ。じゃあな!』

 

 

風魔「・・・幻夜、取り敢えず返り血を落とせ。」

 

 

「いや、先に風魔が落とした方がいいんじゃない?」

 

 

目、見えてないよね?

 

 

風魔「・・・いや、昔からこうだった気がしてな。まあいい。先に拭け。お前は重病かもしれんぞ。」

 

 

「うん、そうだね。・・・ありがとう。」

 

 

sideout

 

 

side鏡一

 

 

・・・さーて、片付けは終わり。途中で壊夢がヒルドルブで轢きまくる事件、風魔が誤って軍事基地をぶった切って死者(ブラックリスト登録)が出た(絶対に故意)ぐらいだ。ど阿保(でかした!)。

 

 

『・・・お騒がせした。これで処分は終わりだ。』

 

 

依姫「それはいいんですが・・・兵が怯えているのは何故ですか?」

 

 

『・・・知らん。』

 

 

言えねえ。途中で風魔がカメラ付近でターゲットを切断し、その微笑しながらカメラに手を振って破壊・・・とか言う恐怖映像を流した。てか幻夜大丈夫か。元からおかしいが更におかしいぞ。

 

 

依姫「そうですか・・・」

 

 

いや、追求しないんかい。・・・まあそんな場合じゃない。

 

 

『すまん。幻夜の調子が悪いんでそろそろ引き上げる。』

 

 

依姫「そうですか。お大事にしてください。」

 

 

『ああ、言っておくよ。・・・あ、聞き忘れたが、紫が月を止めたんだが、どれだけ月に支障が出る?』

 

 

依姫「支障はありませんよ。・・・唯、日食と赤い月が近日に同時発生するようになりました。」

 

 

『・・・そうか。ありがとう。・・・じゃあな!また行けそうなら行く!』

 

 

依姫「はい!待ってますね!」

 

 

・・・にしても、日食と赤い月同時発生か。・・・如何にも魔物とかが狂いそうだな。

 

 

sideout

 

 

side???

 

 

・・・俺という存在が抑え込まれ、使役されるようになってからてから数億年以上経った。・・・ま、最近、主導権は未だに握れねえが、ちょっと出てこれるようになったし、スキマ妖怪のおかげで速く出てこれそうだな!

 

 

「・・・ヒヒヒ、楽しみだねえ!」

 

 

さあて、暴れるために暫く寝ておこうか。・・・待ってろよ、幻夜。

 

 

「殺してやるからなぁ!」

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


次回もお楽しみに。



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