幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

90 / 118


反則キャラの一角。


ゆっくりご覧下さい。


第八十七話 待てるか!by龍一

side龍一

 

 

よし、月の連中、恨みはないが覚悟。

 

 

『ほい、侵二君、結界の強度弱めてくれ。』

 

 

侵二「了解しました。」

 

 

実際に壊すのは紫が作ったので不可能だが、耐久面は侵二の翼なので侵二が管理中。俺達が博麗大結界を手伝ったのは実はこのためだったりするとかしないとか。黙秘権を行使します。全ては闇の中へ。

 

 

『よーし、壊夢、風魔、神社に何故かいる幻夜。ダンダリオン開けるから、上空でロケット吹っ飛んだら入れよ?殺人は禁止。・・・無理にとは言わんがな。』

 

 

禁止。とか言ってもどうせ聞かないふりするので意味がない。この辺は軽く縛る程度でよし。・・・現在、ロケットが結界を破るまで残り一分。最後の通達でーす。帰って下さーい。(心の中で)

 

 

壊夢「了解ぜよ。」

 

 

風魔「了解した。・・・無理にとは言わんのだな?」

 

 

幻夜「ほいほーい。」

 

 

・・・残り40秒。てか義炎、妹紅。お前等強すぎだろ。全然霊夢達が来ねえぞ。

 

 

『畜生!人選間違えた・・・!』

 

 

sideout

 

 

side霊夢

 

 

・・・強い。もうかれこれ十分は戦っている。

 

 

魔理沙「くらえっ!」

 

 

義炎「・・・妹紅、下がって弾幕の準備だ。」

 

 

妹紅「はいよ。」

 

 

義炎「・・・全体!防御!」

 

 

また竹が動き出し、魔理沙の弾幕を全て防ぐ。

 

 

魔理沙「噓だろ!?」

 

 

妹紅「貰った!蓬莱【凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ】!」

 

 

「くっ!夢符【二十結界】!」

 

 

義炎「・・・さて、追加ですぞ!義符【千年竹】。」

 

 

「・・・何も起きない?」

 

 

紫「・・・!霊夢!下よ!」

 

 

「・・・え?きゃっ!」

 

 

下を見ると大量の竹が生えてきていた。

 

 

妹紅「父さん、防御が特に強いよな。・・・だから助かるんだけど。」

 

 

レミリア「くっ!神槍【スピア・ザ・グングニル】!」

 

 

義炎「全体、防御!」

 

 

いくら攻撃しても竹に防がれ、妹紅からのカウンターをくらう。

 

 

義炎「まだまだこれからですぞ?・・・っと、そろそろですかな。」

 

 

紫「・・・しまった!時間が!」

 

 

「ちょっと紫?どうし・・・何?あれ。」

 

 

空から謎の物体が迫って来ていた。

 

 

レミリア「・・・まさか!紫!あれは月の兵器なの!?」

 

 

紫「・・・ええ、そうよ。こんな時に・・・っ!」

 

 

霊夢「紫?月からってどういう事なの?」

 

 

紫「昔、私が負けた話をしたわよね。・・・その時の相手よ。」

 

 

そんな馬鹿な。

 

 

アリス「・・・倒せるの?」

 

 

紫「・・・いいえ。倒せるかどうか分からないわ・・・」

 

 

咲夜「では、どうすればいいのですか!?」

 

 

紫「・・・せめて、龍一がいれば・・・!」

 

 

『フハハハハハ!』

 

 

聞き慣れた笑い声が聞こえる。

 

 

紫「その声は・・・!」

 

 

『まだまだ俺達に気づかないとは甘いな!』

 

 

「龍一さん!?」

 

 

義炎「時間ですかな?」

 

 

『そうだな、やり過ぎだがな。誰が本気出すんだよ。・・・さて、貴様等!準備はいいな!?』

 

幻夜「いいよ~」

 

 

侵二「何時でも大丈夫です。」

 

 

よく見渡せばいつの間にか侵二さんと幻夜さんもいた。

 

 

『・・・と、言うわけでだ!俺達に任せろ!あ、拒否権は無し!』

 

 

紫「・・・ごめんなさい、またお願いするわ。」

 

 

「龍一さんなら倒せるの?」

 

 

『余裕だな。・・・自宅警備システム起動!』

 

 

・・・なら、今回は頼るしかないだろう。

 

 

「龍一さん、お願いします!!」

 

 

『任せろ!』

 

 

sideout

 

 

side龍一

 

 

いやー、誰も気づいていなかったとは、まだ甘かったか。・・・まあいいや。ぶっ壊してやらあ!

 

 

bgm 盆回し

 

 

『ハハハ、沈め!照準ロック!・・・皆様!目の前にご注目下さい!』

 

 

前面にモニターを出す。よし、やっぱり無人だな(凄い今更)。滅べ。

 

 

『発射!』

 

 

超高速で徹甲弾がロケットに突き刺さる。・・・そして!

 

 

『消し飛べぇ!!』

 

 

爆発!!・・・この手に限る。

 

 

幻夜「いいねえ!」

 

 

霊夢達「ええええええ!?」

 

 

驚いている霊夢達を背に、

 

 

『展開が速いだろうが・・・突撃!』

 

 

四凶「了解!!」

 

 

各自がダンダリオンに入る。今頃着いただろう。月の軍に合掌。

 

 

霊夢「龍一さん!?何をしてるのよ!?」

 

 

『説明は後!・・・てなわけで、霊夢達は普通に異変解決、頑張れよ!じゃあな!』

 

 

ダンダリオン展開!挨拶(殴り込み)に行ってきます!

 

 

霊夢達「・・・出来るかああぁ!!」

 

 

・・・ごもっとも。

 

 

・・・最高神移動中・・・

 

 

『・・・よっと!』

 

 

まあそれは放り投げておいて、俺も着いた訳だが・・・野郎共とは場所が違う。都の中だ。・・・いや別に内部崩壊とか企んでないからな?いや、その手もあったか・・・!

 

 

月読命「兄上!?」

 

 

『久しぶりだな。・・・まあ、来た理由は分かるな?』

 

 

月読命「またですか・・・!重ね重ね申し訳ありません。」

 

 

『いや、別に構わんよ?悪いが俺の式にとっては助かるしな。』

 

 

野郎共も一応妖怪なので時々恐れや恨み、血が欲しくなるわけだ。(特に幻夜、悲鳴を聞くだけでステータスが上がる。どうやら只のアルティメットサディストではない模様)・・・侵二はあんまり要らないらしいが。風魔も斬れれば良いらしいしな。

 

 

月読命「・・・仕方ありません。これをお渡しします。」

 

 

『・・・なんだこれ?』

 

 

月読命「ブラックリストです。そこに書いてある人物が今回の元凶の確率が高いです。お願いします。」

 

 

うん、サラッと言うな。幻夜が聞いてたら喜ぶぞ。

 

 

『・・・つまり消せと。』

 

 

月読命「・・・はっきりとは言えません。」

 

 

『まあそうか。・・・取り敢えず消せばいいんだな。』

 

 

と、言いつつ見てみるが・・・見事に豊姫、依姫の一番隊、昇級した三郎の四番隊のメンバーは0か。上等・・・じゃねえ。あの三人どうするか・・・どうせ勘づいて・・・

 

 

依姫「曲者!・・・鏡一!?」

 

 

うわ、来ちまった。・・・ま、想定内なんですが。

 

 

『よう。・・・いきなりで悪いが、豊姫と三郎も呼んでくれるか?』

 

 

依姫「・・・?分かりました。後で詳しく聞かせてもらいます。」

 

 

うん、結局呼ぶのな。・・・そこは信用されてるのか、依姫の注意力が少し低いか・・・前者だと願おう。後者は困る。

 

 

月読命「・・・兄上、いえ、鏡一、どういうつもりですか?」

 

 

『悪いが、ちょっとあの三人の部隊借りるぞ。』

 

 

月読命「はあ・・・」

 

 

俺の計画(アドリブ)はこうである。

 

 

まず、豊姫、依姫、三郎に龍一だと言う。・・・いやまあこの時点で失敗しそうなのだが次、元から月読命に頼まれていた(一部噓)と言うことを話す。・・・最後、人質として待機してもらう。監視役は侵二が買って出た。まあ消去法だ。壊夢は性格上待つのが無理、風魔はしれっと斬りそうなのでアウト、幻夜は色々と論外。俺はこの三人を抑える必要がある。・・・つまり侵二しかいないわけだ。まあ適役だろう。

 

 

何故人質にするか。理由は簡単。他処分相手の士気を折る為だ。・・・と言っても茶を啜って話してるだけだろう。それに、現在強力なのが三人の部隊、つまりこの部隊に恐怖を植え付ければ終わりなのである。植え付ける方法?・・・いや、侵二がいるし、適当に破壊シーン見せれば大丈夫だろ。これぞ恐怖政治。

 

 

依姫「連れてきましたよ。」

 

 

豊姫「鏡一!?何故いるの!?」

 

 

三郎「きょ、鏡一殿・・・!」

 

 

『よう。数百年ぶりか?・・・今回は大事な話がある。』

 

 

依姫「突然現れていきなりですね・・・何ですか?」

 

 

『・・・俺の本名神矢龍一。以上!』

 

 

依姫+豊姫+三郎「か、神矢ぁぁぁ!?」

 

 

もうテンプレです。気にしない気にしない。(震え声)

 

 

『そ、神矢。俺が生きてたのも実はこれが理由。』

 

 

豊姫「じゃあ、もう戻れないというのは・・・」

 

 

『戻れないと言ったな。あれは嘘だ。』

 

 

依姫「良かった・・・!」

 

 

いや、只の知り合いだろ?俺の変わり程度は何人もいるだろ・・・三郎とかいるじゃん。

 

 

三郎「では、神矢様、来られた理由は?」

 

 

やめろ三郎、お前まで敬語か。

 

 

『敬語やめてくれよ・・・後、鏡一でいいぜ。慣れてるだろうしな。で、来た理由なんだが。』

 

 

依姫「・・・もしや、またこっちの者が・・・」

 

 

・・・いやー、察しがよくて助かる。

 

 

『・・・ま、そうだな。』

 

 

月読命「・・・私からも頼んだのです。永琳や輝夜にはもう来てもらう必要がありませんから。」

 

 

『・・・で、悪いが凄まじい流血沙汰になる。確実に狂死体やら水死体やら焼死体やら頭蓋骨潰れた奴が出る。で、勝手ながら付き合いの長いお前等には危害は加えたくない。・・・勝手なのは承知、一旦、俺達の人質になってもらえるか?』

 

 

依姫「・・・」

 

 

ま、悩むわな。迷惑とはいえ味方を殺されるのを黙って見てろって言ってるもんだしな。まあ、断ると片道切符叩き売り状態なのだが。

 

 

三郎「・・・自分は構いません。元より鏡一殿に拾われた命ですから。」

 

 

豊姫「・・・私もいいわよ。依姫、貴女は?」

 

 

依姫「・・・鏡一、民間人には手を出さないと約束してくれますか?」

 

 

いや、流石にそれはないから。一応野郎共もそこはしっかりしてるから。幻夜以外。幻夜以外!

 

 

『・・・攻撃する訳なかろうが。約束してやる。・・・ま、ブラックリストの奴は身分無視で行くがな。』

 

 

依姫「・・・なら、私も構いません。・・・こう言うのもなんですが、お願いします。」

 

 

『・・・すまんな。・・・侵二!』

 

 

侵二「はっ。」

 

 

控えてやがった。・・・式としては勿体無さすぎるが、他の奴だと手懐ける前に手を喰われる。事実、あの時フリーだった野郎共は何度か部下になどとさせられかけたが、喰ったらしい。・・・今更ながらよくこんな奴式に出来たな。

 

 

『この三人と軍を頼んだ。右から依姫、豊姫、三郎だ。三人に紹介する。侵二だ。』

 

 

侵二「こうして会うのは初めてですかね?侵二です。鏡一の部下のようなものです。」

 

 

やめろ勿体無い。

 

 

依姫「・・・随分と物腰が柔らかい方ですね。」

 

 

侵二「・・・いえ、これは癖のようなものでして、普通に話すのが苦手なんです。」

 

 

『まあ、話は後にしてくれや。じゃあ侵二、頼んだ。』

 

 

侵二「御意。」

 

 

・・・さーて、ここからは切り替え。

 

 

『んじゃ、軽ーく行きますか。』

 

 

幻夜が消した歴史の時の月は悲惨だったが、それは別の話。

 

 

『俳句を詠め。』

 

 

野郎共、突撃。

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


次回もお楽しみに。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。