幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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今回、展開が早めです。
が、ゆっくりご覧下さい。
carm0807様の指摘により、番外編を、修正しました。
ありがとうございました。


第八話 就職

side龍一

 

 

どうも皆さん、早速ですが、今までの人生の中で一番ピンチです。

え?何故かって?・・・前回、月読命に会い、刀を預けた。ここまではいいのだが、その後、住むのは何処か?と、聞いた。そこからだ。永琳の家ですって?あらヤダ御冗談を・・・と、いうわけで、永琳に会いに行く途中です。

 

 

・・・最高神移動中・・・

 

 

永琳は・・・いた。しょうがない、言うしかないか。

 

 

『なあ、永琳。』

 

 

永琳「!な、何?鏡一。」

 

 

『実はな・・・』

 

 

・・・最高神説明中・・・

 

 

『と、いうわけです。』

 

 

永琳「「何で敬語?それに、私は構わないわ。(かっこいいし・・・)」

 

 

『ん?何か言ったか?』

 

 

永琳「う、ううん!何も・・・」

 

 

『ならいいや、ありがとうな、永琳。んで、よろしくな。』

 

 

永琳「こちらこそよろしくね。さ、鏡一、家に案内するわ。」

 

 

かくして、生活の場を手に入れた。(下宿)

 

 

・・・鏡一&永琳移動中・・・

 

 

永琳「ついたわ。ここよ。」

 

 

『・・・デカくね?』

 

 

永琳「・・・ええ、私もそう思うけれど、そこそこの位だから、家も大きくしないといけなかったのよ・・・」

 

 

『・・・ちなみに、仕事は?』

 

 

永琳「この都市全体のデスクワークよ。」

 

 

うん、かなりやばい仕事してたよ。

 

 

『マジカヨー。しんどいだろ?』

 

 

永琳「まあ、かなり・・・」

 

 

これで家の家事もか、大変だな。よし、

 

 

『なら、家事全般は俺がしよう。下宿させてもらうからな。』

 

 

永琳「いいの?確かにここ最近ましな物食べて無いけど・・・」

 

 

『・・・尚更やる。いや、させろ。』

 

 

永琳「わ、わかったわ。お願いね。」

 

 

『ったく、美人なんだから気にしろよ?』

 

 

永琳「ふぇっ、び、美人って・・・」

 

 

『あ、すまん、ついつい口が滑った。』

 

 

永琳「べ、別に構わないわ。」

 

 

うん、顔赤いな。熱かね?

 

 

『そうか、なら、早速台所借りるぞ。』

 

 

永琳「ええ、お願いね。」

 

 

さて、とはいえ何を作ろうかね。そうだな・・・時間ないし、あれにするか。

 

 

・・・最高神料理中・・・

 

 

『ほいよ、できたぞ。』

 

 

永琳「ありがとう。」

 

 

鏡一&永琳『「頂きます。」』

 

 

永琳「・・・!!美味しい!」

 

 

喜んでもらえて何よりだ。俺が作ったのはご飯、味噌汁、焼き魚の定番メニューだ。

 

永琳「私のより美味しいわ・・・悔しいけど凄い・・・」

 

 

『そこまで喜んでくれるとは、嬉しいな。』

 

 

永琳「ご馳走様でした。」

 

 

『お粗末様でした。』

 

 

永琳「じゃあお風呂に入ってくるから。・・・覗かないでよ?」

 

 

『んな事するかい。』

 

 

永琳「なら、いいんだけど。」

 

 

永琳が風呂に入っている最中、仕事の広告を見る。

 

 

ん?軍人ねえ、話してみるか。

 

 

え?除き?馬鹿かてめえら、やらなかったよ。

 

 

永琳「ただいま、何してるの?」

 

 

『仕事やろうかなーって』

 

 

永琳「もう!?・・・それで、何の仕事?」

 

 

『軍』

 

 

永琳「ああ、軍人を見たとき、表情変わってたわね。いいんじゃない?」

 

 

『やった!ありがとな!』

 

 

その日は特に何もなく終わった。

 

 

 

翌日

 

 

 

『じゃあ、行ってくる、』

 

 

永琳「行ってらっしゃい。」

 

 

さて、軍人受付施設に行くかね。

 

 

・・・最高神移動中・・・

 

 

ついた、ここか。ドアを開けて入る。

 

 

三郎「鏡一殿!」

 

 

『おう、三郎、怪我は?』

 

 

三郎「おかげさまで、治りました。本日は?」

 

 

『ああ、軍に勤務しようと思ってな。受け付けてもらえるか?』

 

 

三郎「喜んで!まず、テストを受けてもらいます。」

 

 

『了解。』

 

 

三郎「最初は勉学からです。」

 

 

そう言われ、紙を数枚渡される。

 

 

三郎「制限時間は一時間です。では・・・初め!」

 

 

楽勝過ぎる、ん?最後の問題か。

 

 

「貴方、貴方の家族、貴方の友達がいるとします。助けられるのは、このうち二人までです。貴方は、どうしますか?」

 

 

へえ。なんて書いても正解な問題か。なら・・・

 

 

「自分を捨て、友達と家族を助ける。」と、これでいいのかね。

 

 

『終わったぞ。』

 

 

三郎「早いですね!では、確認します。」

 

 

そう言い、部屋を出る。

 

 

三分後、帰ってくる、

 

 

三郎「結果ですが・・・満点です。最後の問題も・・・他の試験官も関心していました。」

 

 

『ほう、光栄だね。』

 

 

三郎「では、実技に移ります。」

 

 

・・・最高神試験中・・・

 

 

色々やった。結果はこうだ。

 

・体力 S

・剣術 S

・射撃 判定不可

・判断力 S

などなど、全部Sだった。

・総合評価 文句なしのS

 

 

・・・やり過ぎた。流石に後ろ向いて三キロメートル先の的撃ち抜いたのはあかんかった。三郎以外引きつってた。

三郎は「もう驚きませんからね。」とか言ってた。

 

 

で、今。どうやら、成績の良いものは、軍の隊長と試合をすることが許可されるらしい。受ける、受けないは自由らしいが、受けて負けた場合、軍に入れないのだとか。

面白い。受けさせてもらおうと言い、相手を待つ。

 

 

???「私が相手です。」

 

 

声のした方を見ると、顔の整った女性がいた。

 

 

兵士1「おい、あれって・・・」

 

 

兵士2「間違いねえ、綿月 依姫(わたつき よりひめ)隊長だ。」

 

 

兵士3「まさか!綿月の双璧の妹様か!」

 

 

ほう、どうやら、相当の実力者らしい。(原作知ってるなんて言えない)

 

 

『初めまして。矢川鏡一と申します。本日はよろしくお願いします。』

 

 

依姫「こちらこそ、綿月依姫です。よろしくお願いしますね。」

 

 

三郎「鏡一殿、本当にされるので?」

 

 

『当然!いつでもどうぞ!』

 

 

三郎「では・・・ルールは簡単!どちらかが参りました、と、言うまで!それでは・・・試合開始!!」

 

 

 

bgm TRANS-AM (ガンダムOO)

 

 

まず、依姫が切りかかってくる、それを最小限の動きで回避し、王宮剣術の構えで「片手で」迎え討つ。そのまま、体制をずらし、わざと隙を出して、切りかからせる。・・・引っかかった!もう片方に隠していた刀で横に薙ぐ。・・・手ごたえがあった。手ごたえ通り、依姫の顔に薄く切り傷が入る。・・・罪悪感やべえ。

 

依姫「っ・・・!お見事です、貴方を見誤っていました。」

 

 

『そのまま、降参してくれないか?』

 

 

依姫「無理な相談ですね。ここからは、能力を含めて、本気で行かせてもらいます!!」

 

 

『ヤレヤレ、じゃあ、こっちも能力使わせてもらうぞ!」

 

 

依姫「行きます!」

 

 

また、切りかかってくる。・・・型に当てはまりすぎて、逆に騙しやすい。また、同じように最小限の動きで回避 まずい!そう感じると、液体金属を創造、前面に出す。瞬間、依姫の剣先から炎が出る。危ない・・・液体金属は蒸発したが、炎も消えた。が、間髪入れずに切りかかってくる。・・・次で決めるか。そのまま、片手で受け止め、蒸発した金属を刀の形に変えて、落としたかのように見せる。

 

 

『チッ!』

 

 

依姫「これで刀も一本ずつです。行きます!」

 

 

ここまで引っかかると、面白い。

 

 

『ああ!行くぞ!』

 

 

刀を左手に持ち、突撃する。対する依姫は真正面から縦切りをしようとしている。が、俺が落とした刀はダミー。そのまま、跳躍し、その内に隠していたもう片方の刀を組み合わせる。人斬り鋏の完成。そのまま、刃を開き、首元に突き付ける。

 

 

『ふぅ・・・どうだ?』

 

 

依姫「・・・参りました。」

 

 

『ありがとうございました。』

 

 

依姫「ありがとうございました。」

 

 

兵士1・2・3「す、すげえ。」

 

 

依姫「鏡一さん、少し質問いいですか?」

 

 

『なんだ?あ、敬語外すぞ。』

 

 

依姫「はい、では、一つ目は私の出した炎を消した時です。」

 

 

『ああ、あれね、液体金属を創造して、炎から酸素を消しただけだ。」

 

 

依姫「成程・・・!では、二つ目です。最後、刀が二本あったのは?」

 

 

『あれは、さっきの続き、蒸発した金属を刀に変えて、落としたように見せただけだ。この刀は、人斬り鋏と言ってな、もともとは鋏で、二本に分離できるのさ。要するにあれだ、両方ともうまく騙したようなもんだな。』

 

 

依姫「お見事です、では、三つ目です。貴方に私と、私の姉の戦術の師匠になってください!」

 

 

『はい?いや、軍に入りたいのだが・・・」

 

 

依姫「なら、私の部隊の副隊長になってください!」

 

 

『三郎、これってルール的にいいのか?』

 

 

三郎「一応スカウトに入るので大丈夫ですよ。」

 

 

『なら、この矢川鏡一、喜んでなりましょう。しかし、条件があります。』

 

 

依姫「条件とは?」

 

 

『俺に対して敬語を外すこと、これだけだ。』

 

 

依姫「分かりました!よろしくお願いしますね、鏡一!」

 

 

『おうよ!依姫!』

 

 

矢川鏡一、月読命の国に入って二日目で、副隊長と言うとんでもない職につきました。

 

 

永琳にこのこと言ったら凄い驚いてた。

 

 

後日・・・明日、依姫の姉に会う予定だ。

依姫と性格は似ていなかったはず・・・

まあ、楽しみにしておくか。

 

 

次回へ続く

 




いかがだったでしょうか。
誤字、脱字がありましたら、ご指摘下さい。
ご覧いただきありがとうございました。

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