幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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シリアスに入るのか分からない回です。


ゆっくりご覧下さい。


第八十六話 明けるまで待とう

side霊夢

 

 

紫「異変の元はここね・・・」

 

 

魔理沙「霊夢!お前も異変解決か?」

 

 

「魔理沙!・・・と、アリスじゃない!あんた達も異変解決かしら?」

 

 

魔理沙「そうだぜ!」

 

 

アリス「偶には良いかなと思って私も来たのよ。」

 

 

紫「・・・今回は多い方が良いわ。行きましょう。」

 

 

・・・紫が久しぶりに集中している。そんなにまずいの?

 

 

レミリア「ちょっと待った!私も行くわよ!」

 

 

咲夜「今回は協力させて頂きます。」

 

 

レミリア「夜は私のステージ、勝手はさせないわ。」

 

 

咲夜「・・・と、言う訳です。よろしくお願いします。」

 

 

紫「ええ、今回はよろしく。」

 

 

今回は多いわね。すぐに終わりそうだわ。

 

 

紫「さて、行きましょう!」

 

 

・・・異変解決者達移動中・・・

 

 

「・・・紫、まだなの?」

 

 

魔理沙「もう十分は飛んでるぜ?」

 

 

紫「・・・ちょっと止まってくれるかしら?」

 

 

レミリア「はあ?・・・どうしたのよ。」

 

 

紫「道が塞がれている・・・いえ、道が書き換えられているわ。」

 

 

アリス「・・・どういう事なの?」

 

 

紫「・・・何者かが私達の足止めをしているのよ。」

 

 

すると、男性の笑い声が聞こえてくる。

 

 

咲夜「・・・何者ですか?」

 

 

義炎「ハハハハ!お見事お見事。よくぞ見破られた。・・・っと、失礼、私の名は藤原義炎。この竹林のしがない案内役ですぞ。そしてこっちに居るのが・・・」

 

 

妹紅「藤原妹紅だ。友達と恩人の頼みで、この先は通さない。」

 

 

義炎「・・・と、言う訳でしてな。帰って頂けませぬか?」

 

 

「下がるわけにはいかないわよ。こっちだって夜が続くと困るんだから。」

 

 

・・・それに、侵二さんや壊夢さんに認めてもらう為に。

 

 

義炎「左様ですよなあ・・・争い事は苦手なのですが、止めさせて頂こう。」

 

 

妹紅「そうでないとな。・・・てか、父さん、ノリノリだな。」

 

 

義炎「偶には良いだろう?・・・と、始めますか。」

 

 

妹紅「そうだな!行くぞ!」

 

 

魔理沙「望むところだぜ!」

 

 

「・・・かかってきなさい。」

 

 

これぐらい、すぐに終わらせるわ!

 

 

sideout

 

 

side龍一

 

 

やれやれ、始まったか。解決組は結解組、魔法使い組、紅魔館組か。計六人。

・・・ま、相当上位にいる妹紅と義炎(化け物)なら互角か。いや、一説によると霊夢は壊夢の下で体術、魔理沙は侵二の下で魔法を、咲夜は幻夜の下でトリックの修行をしているらしいからな・・・ちなみに風魔は妖夢の指導。うーむ、面白そうになってきた。いずれいい勝負になるだろう。・・・義炎が手を抜けば。

 

 

『・・・っと、そんな事言ってる場合じゃねえな。取り敢えず永琳達に許可を取るか(今更)。』

 

 

まあ、竹林に呪いを付けたのは俺なので道には迷わない。更に、義炎が竹林の竹を操っているため俺の周りだけ竹が消える。なんだよこの反則能力。

 

 

『・・・着いたなっと!うわっふう!』

 

 

永遠亭到着直後に罠です。本当にありがとうございます。ぶっ壊すぞ。

 

 

『ふう・・・あぶねえあぶねえ。ま、取り敢えず行くか。』

 

 

俺は永遠亭の永琳達がいるであろう部屋の窓から飛び込む。

 

 

『AMEN!!』

 

 

輝夜「何!?・・・って龍一!?何で窓から入ってくるのよ!」

 

 

永琳「姫様!何事で・・・龍一!」

 

 

???「師匠!どうしたんで・・・誰ですか!?」

 

 

『よう。久しぶりだな。』

 

 

輝夜「え、ええ、久しぶり・・・って違うわよ!何で窓から入ってきたの!?」

 

 

『気分。』

 

 

輝夜「ええ~」

 

 

当然じゃないか。俺達と普通に過ごすなら、喧嘩売るな、突っ込むな、嫁を侮辱するなの3つのお約束があるんだ。突っ込んだら負けです。大事なので2回言います。突っ込んだら負けです。

 

 

永琳「龍一!久しぶりね!」

 

 

『久しぶりだな。あんまし変わってねえな。』

 

 

???「師匠?この方は?」

 

 

永琳「・・・ああ、龍一、紹介するわね。彼女は鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)よ。優曇華、この人は龍神の兄の神矢龍一よ。」

 

 

鈴仙「・・・ええええ!!?」

 

 

『どうも、神矢龍一、しがない神様です。』

 

 

鈴仙「は、初めまして。鈴仙・優曇華院・イナバです。」

 

 

『鈴仙・優曇華院・イナバだな?よろしく。』

 

 

鈴仙「初めて名前を全部覚えて貰った・・・!」

 

 

いや、感動するところがおかしい。このぐらいのな名前すぐに覚えられるぜ?寿限無じゃねえんだしな。

 

 

『・・・して、要件に移る。異変の事だがな。まあ、月なんだが。』

 

 

鈴仙「・・・っ!」

 

 

『・・・どうした?』

 

 

鈴仙「・・・いえ、何も。」

 

 

永琳「・・・鈴仙、話しなさい。」

 

 

鈴仙「で、でも・・・」

 

 

永琳「意外なことが聞けるわ。言いなさい。・・・大丈夫、龍一は信用できるわ。」

 

 

鈴仙「・・・はい。」

 

 

聞く流れじゃねえか。・・・まあ、聞くつもりだが。

 

 

『・・・じゃ、聞かせてもらおうかな。』

 

 

鈴仙「はい。・・・私は元々月にいました。そして、月の軍に所属していました。」

 

 

『ほう。』

 

 

鈴仙「しかし、ある日、妖怪が攻めてきたと聞いて・・・私は、逃げだしたんです。仲間を見捨てて。」

 

 

あ、それ刹那達のあの化け物の名残か?・・・あ、俺等だわ。紫が捕まって俺らがぶっ壊した奴だわ。・・・わぁどうしよう。

 

 

『ほ、ほほう。』

 

 

冷汗がダラダラである。

 

 

鈴仙「・・・それ以来、怖いんです。月の皆がどう思っているのか、私は生きていていいのか。・・・ずっと怖いんです!」

 

 

・・・ふむふむ。

 

 

『・・・で?』

 

 

鈴仙「・・・え?」

 

 

待て、いや、それだけ?逃げただけ?風魔だと確実に阿呆と言うぞ?

 

 

『いや、だから何?』

 

 

永琳「龍一・・・!」

 

 

・・・くだらねえ。

 

 

『あのさあ、矢川鏡一って知ってるよな?』

 

 

鈴仙「え?あ、はい。・・・凄いですよね、自分の命を捨ててまで皆を助けて。」

 

 

『それ俺。』

 

 

鈴仙「はい?」

 

 

『いや、だから。矢川鏡一イコール俺。OK?』

 

 

鈴仙「・・・だったら!私の気持ちなんてわかるはずが!」

 

 

・・・いやまあそう来るよな。ま、知るはずもないし、知る気もなく、知る必要性も価値もない。無価値なり。

 

 

『次、絶影って知ってるよな?』

 

 

鈴仙「・・・月を荒らした地上の妖怪ですよね。それが何なんですか!」

 

 

『それも俺。』

 

 

鈴仙「・・・は?」

 

 

ヤバい。反応が一々面白い。輝夜、後ろで吹くな。一応シリアスな場面なんだ。半分ほどシュレッダーにかかってシリアルになってるけどな。

 

 

『だーかーら、龍一イコール鏡一、イコール絶影イコール俺。OK?』

 

 

鈴仙「・・・いや、冗談ですよね。」

 

 

ところがどっこい!これが現実です!これが・・・現実・・・!

 

 

『・・・鏡一の真実を言ってやろうか。生きて月で会う約束を放棄!そのまま妖怪になって月の軍の輝夜回収を妨害!その後月と全面戦争!多数の人間を殺害!・・・お前ら以上に月と楯突いてんだよ!』

 

 

全部敵だ。・・・しかも月読命の公認の月殺し。やったぜ。

 

 

鈴仙「・・・嘘、ですよね?」

 

 

『悪いが現実。分かっただろ?お前の悩み事なんてな。俺のやらかした事とは比べものにならないんだよ!・・・お前は悪くない。誰だって生きたいだろうしな。悔やんでるんだろ?それでいいんだ。』

 

 

俺なんて不謹慎だが、反省も後悔もない。むしろ清々しいです。(完全に末期)

 

 

鈴仙「・・・っ!」

 

 

『ここに敵はいない。少なくとも俺は味方だ。・・・だからよ。泣きたいなら泣く!はっきりせんか!』

 

 

鈴仙「・・・はいっ、ありがとうっ、ございますっ!」

 

 

鈴仙が泣いた。・・・よっぽど辛かったのだろうな。前世の俺だったら同じことになってるわ。今?ハハハ、もう遅いわたわけ。歯車は既に回りすぎて止まらぬよ。

 

 

鈴仙「・・・・・・」

 

 

ありゃ、泣き疲れて寝てら。

 

 

永琳「・・・龍一、ありがとう。・・・本当にお兄さんみたいね。」

 

 

・・・もう全員の兄でいいやと思ってます。

 

 

『いや、まあ、龍神の兄ですから。・・・でだ、不謹慎だが月の奴ら、もう一回ぶっ飛ばしていいか?』

 

 

永琳「・・・またなの?」

 

 

『いやー、俺等からは攻めないつもりだったがな?ロケット飛んできたんだわ。』

 

 

現在、月から10000メートル先ぐらいか。無人、そろそろワープすると見た。帰れ。

 

 

永琳「・・・よく見えるわね。」

 

 

『狙撃手の名は伊達じゃねえぜ?』

 

 

マサイ族もびっくりの視力。逆に怖いぐらい見える。・・・まあ左眼だけだがな。

 

 

永琳「・・・どうせ姫様の回収のためだわ。お願いしてもいいかしら?」

 

 

とんでもねぇ、(その言葉を)待ってたんだよ。

 

 

『どうせ輝夜は・・・』

 

 

輝夜「嫌よ。行かないわよ。」

 

 

もう慣れてら。

 

 

『了解。・・・侵!幻!壊!魔!お許しが出たぞ!殺が・・・攻撃準備開始!』

 

 

四凶「了解!」

 

 

よし。・・・月の連中には予想の斜め上を行く地獄を見せてやろう。(三回目)

 

 

 

次回へ続く




ありがとうございました。


次回、間違いなく爆発(物理)します。


次回もお楽しみに。

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