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side龍一
ハッハッハ、ブチ切れるぞ。刹那達の世界から帰還したらいきなり異変か。別に永琳達や紫達は責めない。・・・紫はやっぱ後で屋上行きだが。だが月、依姫と豊姫と三郎と月読命以外の今いる月の軍の野郎共、てめえらは駄目だ。てか化け物に襲われたんじゃなかったのか・・・あ、幻夜が過去欺いたな。それは置いておいて何回目だと思っていやがる。そんなにも死にたいか。・・・よかろう。望み通り天国への片道切符をたたき売ってやろう。無理だとしても地獄の一部を見せてやらあ。
『おい、侵二、ネタバレいいか?』
侵二「なんですか?」
『幻夜が月の歴史欺いた結果、月の敵、来る、消してから行く、OK?』
途端に侵二の奴、口が三日月型に割れた。・・・怖いっての。まあコイツも月はあまり好んではいない。・・・あの家事、戦闘、全てを完璧にこなす上に、対応が紳士の完璧妖怪の侵二すら嫌うんだぜ?いや、まあ、理由が藍を怪我させたからなんだが。仕方ないな。
侵二「OK!・・・決まりは?」
『・・・わざと結界脆くして、月の奴らをお迎え、その後破壊。それを口実に兵器のみ破壊。・・・ま、不慮の事故での死人は見逃す。』
侵二「ククク・・・了解しました。」
ぶち壊す。ちなみに風魔達にも「朝になっても夜だったら月にご挨拶」と前から言っているので既に嬉々とした表情でストレッチやら準備やらを始めているだろう。・・・今度月に金盞花添えよう(仏壇に添える花)
『あ、気づかれないようにしろよ?・・・まーた紫が心配するから。』
侵二「もう結婚したらどうですか・・・了解しました。あくまでも隠密にですね。」
『そうだ。後前半分いらねえ。生憎する予定がない。』
結婚は無理。悪いけど無理。完全に学生と断絶されそうなんで。それだけは嫌だ。
侵二「そんな所は頑固なんですよねえ・・・」
『うるせえ。取り敢えずまだ帰ってきたとは思われてないだろうから、俺は家の警備システム、KMY使えるようにしてくる。』
弾?そんなもの120ミリ徹甲弾【YB】(やっぱり爆破に限る)に決まってるじゃないか。あ、砲塔はレールガンだぜ?
侵二「了解しました。・・・月のお客様、ぶっ壊してやります。」
すっごい不吉な発言が聞こえた。人殺しは駄目だかr・・・あ、人間じゃなかった。よし、半殺しだ。
『・・・ちょっと竹林の方行ってくる。足止めの計画があるんでな。』
侵二「あ、はい、分かりました。風魔達呼んできます。」
『ほいよ。じゃあな。』
・・・最高神移動中・・・
・・・あぶねえ。途中で霊夢と紫に見つかりかけた。咄嗟に竹の影と同化したので助かった。
『・・・さて、目当ての人物は・・・お、いた。義炎、妹紅、久しぶりだな。』
義炎「ん?龍一殿、何かありましたかな?」
妹紅「龍一、久しぶりー」
見つけた見つけた。幻夜曰く、「二人揃ってると以上に強いよ~」との事。
『おう、・・・単刀直入に言う。異変の事だ。』
妹紅「・・・流石に龍一の頼みでも止められないよ?」
『いや、その逆、異変解決組を止めてくれ。』
妹紅「・・・ふーん、父さん、いいよな?」
義炎「・・・私は戦闘は苦手なんですがな。」
噓だろ。
『は?妹紅は強いのは知ってるが義炎、どこの誰が金属に竹を生やした?』
義炎「・・・それは、近くに竹林があったからですぞ。」
目を逸らすな。
妹紅「・・・父さん、久しぶりに本気出したら?いっつも手抜いてるじゃん。」
義炎「・・・・・・」
『頼む。また月が来るんだ。(俺達が潰すけど)』
義炎「分かりましたぞ。久々に本気を出させてもらおう。・・・竹林不敗は伊達じゃないですぞ!」
不敗かよ。お前も化け物かよ。貴族だったよな?
妹紅「そうそう、久しぶりに行こう!」
義炎「龍一殿、この義炎と妹紅、出来るだけ暴れさせて頂きますぞ!」
『・・・ああ!任せた!』
よし、これで自宅警備装置をしっかり使える。やったね!自宅警備員が要らないね!
『上空で機械が爆発したら終わってくれ。・・・すまんな。』
妹紅「あの時は助けてもらってばっかだったし、今度は私らの番だろ?」
義炎「左様、龍一殿は気にせず暴れて下され!」
『おう!』
よし!これは暴れねえと!
侵二「・・・主上、少し良いですか?」
侵二からの念話だ。
『どうした?』
侵二「・・・風魔が、「首都は陥落させても大丈夫か?」と。聞いているんですが、どうなんですか?」
吹いた。・・・あの野郎!
『馬鹿!落とすな!あくまでも兵器のみだ!・・・予定だけだがなぁ?』
侵二「ククク・・・了解しました。そう伝えておきます。」
油断も隙もあったもんじゃねえ。まあ、それが風魔なんだが。
『・・・さて、始めるか。・・・今宵始めるは只の喜劇。・・・さあ、踊ろうか。』
てか、この中二病満載の台詞止めようか・・・いや、最後までやってやろう。
sideout
side霊夢
「・・・まだ夜なの?」
おかしい。これは異変ね。
「・・・よし!行こう。」
龍一さん、侵二さん達の勝負を見て、凄いと思った。・・・自分が勝てないことも分かった。
紫「・・・霊夢、今回は私も異変に行く・・・霊夢、変わったわね。」
「何が?取り敢えずさっさと行きましょ!龍一さん達に言わないと!」
紫「そうね。・・・でも、この異変は厄介よ。」
「知らないわよ。どんな異変でも止めてやるわ!」
紫「そうね!行きましょう!私も龍一に自慢しないと!」
・・・この時、こっちを見ていた影に気付かなかった。
幻夜「うーん、良いねえ~、・・・さて、こっちも飛び回ろーっと。」
sideout
side紫
これはかなりの誤算だ。龍一がここにいないのはかなり大変かもしれない。
実際、侵二さんが視察と称して殴り込みに行った時、機械類が異常に増えていたらしい。・・・龍一が聞くと鼻で笑っていた。『ガンタンクで十分』だそうだ。・・・よく分からない。
龍一はいつもそう。何を考えているか分からない。けれども、誰よりも優しくて、自分を犠牲にする。だからこそ頼ってしまうし、心配してしまう。本当は私がするべきなのに、背負ってくれる。(龍一曰く物事は背負い投げしてるだけ)
・・・でも、それじゃあいけない。いつかは本当に会えなくなるかもしれないから。
「・・・よし!」
これぐらい、私達でなんとかしないと!
sideout
・・・この後、霊夢達が呆れるのは言うまでもない。
さあ、月の民、歴史上三度目の壊滅だが知らぬ。(紫奪還時、刹那達との異変時、今)全力で逃げろ。
次回へ続く
ありがとうございました。
急激な温度の違いの中、龍一はどう暴れるのか?(暴れるのは確定)
次回もお楽しみに。