幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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第六十六話 大喧嘩

side龍一

 

 

宴会終盤、侵二の砂糖騒動も終了し、かなりのどかに・・・

 

 

幻夜「おい壊夢、喧嘩しようぜ!」

 

 

ならねえよな!幻夜が裏の性格出しやがった。

 

 

壊夢「珍しいぜよねえ・・・」

 

 

幻夜「幽香との格闘戦が普通にできるようにしたくてな。いいか?」

 

 

『やめろ、する場所がちが「乗ったぜよ!」聞けえぃ!!』

 

 

駄目だこいつ等、軽く酔ってやがる。これじゃあ聞かねえ。・・・どんだけ酒飲んだんだ貴様等。しかも侵二がいねえから止まらねえ。まあ止めさせないがな!

 

 

幽香「幻夜、考えてくれてたの?」

 

 

幻夜「・・・一応旦那だし、ましな事出来てねえしな。たまには役に立たねえと、な?」

 

 

あいつがあんな感じの事をすると大体の女性が落ちる。それを見てきた。てか、酔ってるせいでウインクまでしていやがる。お前は本当にこの世界出身か?その系統の仕事してないよな?

 

 

幽香「・・・ありがとう。」

 

 

うん、めっちゃ顔赤い。湯気出てるぞ。幽香。

 

 

壊夢「・・・で、ルールはどうするぜよ?」

 

 

幻夜「あ、悪い、能力無しで行こうぜ?」

 

 

俺達の能力無し。片方が気絶するまで容赦なし。

 

 

『俺が止めるまでな?加減が出来ねえだろ?』

 

 

酔いながら喧嘩するな。デスマッチでマリアナ海溝作った野郎共が。

 

 

幻夜「・・・まあいいや。じゃあ、行こうぜ!」

 

 

壊夢「行くぜよ!」

 

 

『へいへい、・・・始め!!』

 

 

ま、好きにしろや。

 

 

bgm FF13 閃光

 

 

壊夢「せいっ!」

 

 

真空を作り出す程のアッパーカット、・・・手加減忘れてやがる。てか爆音がうるせえ。

 

 

幻夜「うおっ!危ねえ危ねえ。」

 

 

霊夢「何!?何が起きたの!?」

 

 

霊夢が急いで来る。まあ爆音がしたしな。

 

 

『あー、大丈夫だ。只の喧嘩だ。』

 

 

霊夢「いや、普通の拳で爆音はしないわよ!」

 

 

侵二「・・・何事ですか?」

 

 

『喧嘩だ喧嘩。大したことじゃねえだろ。』

 

 

侵二「・・・ああ、喧嘩ですか。」

 

 

それでいいのか侵二。

 

 

霊夢「・・・大丈夫なの?」

 

 

侵二「このぐらいで気にすると身が持ちませんよ?」

 

 

『そうだぜ?気にしすぎると大変な事になるぜ?』

 

 

一時期気にしすぎで髪の毛全部白くなったからな。今でも真っ白だ。

 

 

壊夢「フハハ!」

 

 

幻夜「ハハハハ!」

 

 

・・・だからもう気にしない。

 

 

霊夢「・・・そ、そうなの。」

 

 

壊夢「ぜいっ!」

 

 

幻夜「危なっ!」

 

 

霊夢「げ、幻夜さんの足が!!」

 

 

『あ、折ったな。』

 

 

侵二「折りましたね。」

 

 

うん、あれは膝関節やったな。周りも驚いてやがる。

 

 

霊夢「と、止めないと!」

 

 

『いや?止めないが?』

 

 

霊夢「え?」

 

 

『幻夜は足を折ったのは確かだが・・・』

 

 

幻夜「ハハハハ!・・・行くぜ!」

 

 

『あれ、自分で折ったぞ?』

 

 

幻夜「そらよ!!」

 

 

折れた足を使ってヌンチャクのようにしならせる。・・・幻夜曰く、「騙す以外にも意表をつかないとね~?」らしい。と言う訳でアイツの足技を初見で避けるのは不可能。慣れても避けられない。・・・壊夢は躱すが。

 

 

壊夢「おっと!」

 

 

幻夜「ちっ!」

 

 

ちなみに戻る。どんな構造してんだ。

 

 

霊夢「・・・う、噓でしょ?」

 

 

『アイツ等に常識を求めるなよ?』

 

 

ちなみに幻夜はどの関節も外せる。首も外せる。・・・まさに混沌。あれ?混沌ってなんだろ。

 

 

侵二「おや、幻夜が腕を外しましたよ。」

 

 

後、分離も出来る。・・・あいつは○ーンXか。

 

 

壊夢「ちっ、当たらんぜよ・・・」

 

 

幻夜「おらあっ!」

 

 

幻夜が外した腕で殴る。

 

 

壊夢「おっと!そうはいかんぜよ!」

 

 

壊夢の真剣白刃取り(取ったのは腕)、あの野郎、遂に日本武術まで習得しやがった。

 

 

幻夜「ちいっ!」

 

 

壊夢「幻夜!覚悟ぜよ!」

 

 

ゴスッ、と言う鈍い音がする。

 

 

幻夜「グアッ!」

 

 

壊夢の頭突き。威力は・・・

 

 

幻夜「・・・それはねえよ・・・」

 

 

幻夜が一撃で倒れるぐらい。慧音も頭突きをするらしいが比べちゃいけねえ。

 

 

壊夢「主!終わったぜよ!」

 

 

幻夜「・・・これは勝てねえよ。」

 

 

と言いつつ衝撃を最小限まで抑えた壊夢さんと、被害が広がらないように流した幻夜さん素敵。出来るならここですんな。馬鹿共が。

 

 

『はいはい、そこまでにしやがれ。特に幻夜、お前が関節外したせいで怖がってんじゃねえか。後壊夢、酔ってるからって頭突き使うな。地底で使え地底で。』

 

 

幻夜「悪い悪い、俺が関節外せるの知らなかったんだっけか。後、酔いは頭突きで冷めた。」

 

 

壊夢「いやー、すまんぜよ。ついつい楽しかったから使っちまったぜよ。」

 

 

駄目だ反省してねえ。もういいや。

 

 

侵二「じゃあ、片付けましょうか。」

 

 

『そうだな。誰かが瓦吹っ飛ばすし、地面抉って来るし、頭突きで結局陥没してるしな!』

 

 

能力消えて片付け面倒になったんだよなあ。畜生。

 

 

侵二「誰ですか?」

 

 

『お前だよ!瓦吹っ飛ばしたのはお前だよ!地面抉ったのは壊夢、陥没は幻夜と壊夢・・・幻夜!!逃げんな!!』

 

 

幻夜「チッ・・・はーい。」

 

 

駄目だ、四凶の統率が出来ねえ。←今更

 

 

侵二「逃げるのは駄目ですが、邪魔です。壊夢もちょっと外してください。」

 

 

幻夜「はいはーい。」

 

 

壊夢「了解ぜよ。」

 

 

とりあえず邪魔者は去った。・・・てか風魔、呆れてるんだったら手伝え。気配を消すな。忍者か。貴様の出身は日本か。

 

 

『侵二の言うことはよく聞くよな。何時からお前等は知り合ってんだ?』

 

 

侵二「・・・主上と会う一億年前です。」

 

 

『おい待て、今おかしい数字が聞こえたんだが。』

 

 

侵二「・・・大体一億年前です。その頃は私達四凶妖怪もわんさかいましたし・・・」

 

 

大体八岐大蛇封印した時期か?・・・長寿過ぎないか?

 

 

『お前等本格的に長寿だな・・・何だ?全員神とかか?』

 

 

侵二「・・・いえ、確か風魔は風神としていた時期がありますけど、他は・・・」

 

 

ますます分からん。あんまり人の過去を見る気はないが、こいつ等は聞く必要があるかもしれんな。

 

 

『てか風魔の奴、元風神かよ。・・・やっぱてめえら規格外だな。』

 

 

侵二「・・・ははっ、そうですね。」

 

 

この時、侵二の目がいつもと違う気がした。

 

 

ま、気のせいだな。

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


次回もお楽しみに。

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