幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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宴会に続く宴会。


ゆっくりご覧下さい。


第六十五話 休暇宴会

side龍一

 

 

宴会したくないと言ったな。あれは嘘だ。

今回の宴会は咲夜と藍と妖夢が料理担当をするらしい。まあ、侵二がやろうとしたらしいが藍と橙に、「馬鹿者!無理せず休め!」「そうですよ侵二様!」って泣きつかれたらしい。・・・薬で完全復活してんだけどなあ。後、甘い。

 

 

・・・で、咲夜も「先生!これ以上すると死んでしまいます!」ってマジ顔で言ってきた。うん、本当にいい子になった。

 

 

妖夢も、「幽々子様のわがままに付き合って下さいましたから、私もお返しします!」との事。

 

で、本当に何もしなくていいらしい。

 

 

『・・・マジでする事がねえな。』

 

 

侵二「そうですね・・・」

 

 

幻夜「そうだね~・・・はい、あーん」

 

幽香「ちょ、ちょっと幻夜?」

 

 

あのなあ・・・

 

 

『人前でするなって言ってんだろ!』

 

 

幻夜「いいじゃん別に~」

 

 

いや、幽香顔真っ赤じゃん。初めてそんな顔見たわ。

 

 

幽香「・・・次、幻夜ね、はい、あーん。」

 

 

幻夜「あーん。・・・それにしても、また風魔来なかったね~?」

 

 

『ああ、なにしt「呼んだか?」』

 

来たのかよ。後幻夜、お前は動じねえのかよ。

 

 

『いや、忙しいんじゃなかったのか?』

 

 

風魔「終わらせてきた。」

 

 

『はい?』

 

 

風魔「もう慣れた。書類程度なら十分で終わる。」

 

 

『ああ、うん、』

 

 

化け物じゃねえk・・・すまん、化け物だったな。

 

 

風魔「・・・今回は宴会は何もしなくていいらしいな。」

 

 

『ああ、ついでだし壊夢も・・・』

 

 

壊夢「よう、来たぜよ!」

 

 

『一々地面抉って着陸すんじゃねえ!』

 

飛行禁止令でも出してやろうk・・・いや、ジャンプで来るからな。

 

 

『てか、何しに来た。』

 

 

壊夢「萃香の様子見ぜよ。」

 

 

結構な頻度で来るな。・・・ま、大事な事だしな。

 

 

萃香「よう壊夢、また来てくれたのかい?」

 

壊夢「そうぜよ。・・・元気そうぜよね。」

 

 

萃香「ああ!」

 

 

数分で賑やかに、・・・それがいいんだけどな!

 

 

壊夢「んじゃ、萃香達と飲んでくるぜよ。」

 

 

風魔「・・・私は、妖夢を見てくるか。」

 

 

幻夜「僕らはここにいるね~。ね?幽香?」

 

 

幽香「ええ、そうね。」

 

 

魔理沙「お、いたいた。侵二さんに龍一さん、ちょっといいか?」

 

 

『ん?なんだ?』

 

 

魔理沙「まず、龍一さん、これ、返すぜ!」

 

 

そう言って渡してきたのは魔導書・・・あー、あげてたな。

 

 

『あれ?あげるぞ?』

 

 

魔理沙「・・・いや、ちょっと私に合わない魔法が多かったんだぜ。」

 

 

あ、そっか、幻想郷の魔法使いには型の概念がねえのか。

 

 

『・・・あー、よし、侵二、俺に会いたい魔法使いが確か紅魔館にいたよな?』

 

 

侵二「ええ、パチュリー殿ですよね?」

 

 

『そう、でだ、魔理沙、レミリア達と会う約束もしてるんでな。一緒に来るか?』

 

 

魔理沙「喜んで行くぜ!」

 

 

この世界の月とか日の魔法がどの型か知る必要がある。そのついでに型も教えようそうしよう

 

 

侵二「・・・で、私は?」

 

 

魔理沙「侵二さん、勝負だぜ!」

 

 

・・・やっぱそうなるか。

 

 

侵二「ククク、・・・ハハハ!いいでしょう!」

 

 

で、お前も乗るのか。休んだ意味あるのか?

 

 

『物壊すなよ?・・・被弾数は3、スペルは制限なし、気絶しても終了。・・・始め!』

 

 

侵二「了解です。さあ!行きましょうか!」

 

 

あっという間に観客も揃う。うん、平和。

 

 

bgm Dance in the sky

 

 

侵二「今回はこっちから行きますよ!雷符【ライジングレイン】!」

 

 

魔理沙「それはもう慣れたぜ!」

 

 

うん、色が禍々しい。黒色じゃねえか。

 

 

侵二「それなら・・・こうで行きますよ!」

 

 

侵二が指を動かすたびに、雷の弾幕は分裂、合体を繰り返す。

 

 

侵二「・・・頃合いですね。」

 

 

弾幕が四散。・・・まあ、侵二の周りを二、三個回っているのだが。霊夢のパクりか?

 

 

魔理沙「うおっと!・・・今度は私の番だぜ!魔符【スターダストレヴァリエ】!」

 

 

『・・・速いな。』

 

 

侵二「・・・おお、強化されてますね!」

 

 

魔理沙「龍一さんの魔導書のおかげだぜ!」

 

 

・・・役に立ってたんだな、あのハイテンションで書いた魔導書。

 

 

侵二「ほう!・・・なら、ちょっと本気で行きますよ!喰符【全弾捕食】!」

 

 

誰の弾幕でもおかまいなしに喰う。自ら出した弾幕も喰う。無茶苦茶じゃねえか!

 

 

魔理沙「噓だろ!?」

 

 

侵二「これが現実ですね。・・・後、よそ見は」

 

 

魔理沙「駄目なんだろ?わかってるぜ!」

 

 

珍しく侵二が接近するが、魔理沙は弾幕で退ける。

 

 

侵二「・・・その通りです。・・・さて、電符【プラズマチャージ】」

 

 

侵二が止まる。そして、弾幕のみ喰ったので、周囲に散らばっている電気エネルギーを一点・・・薙刀に集める。感電しないのが凄い。

 

 

魔理沙「何するかわからないが、させないぜ!」

 

 

侵二「・・・」

 

 

魔理沙「行くぜ!恋符【マスタースパーク】!」

 

 

侵二「・・・」

 

 

魔理沙の放ったマスタースパークが侵二に直撃しそうになるが・・・てか、出力すげえな。壊夢の拳骨といい勝負か?

 

 

侵二「さて、行きましょうか。」

 

 

一秒遅かった。てかわざとだろ。

 

 

侵二「黒符【黒電磁砲】」

 

 

マスタースパークをいとも簡単に押し切り、魔理沙に当たる。・・・勿論、威力は極限まで下げてある。・・・って、瓦吹っ飛んでいやがる。

 

 

『・・・終わりだな。』

 

 

相手の隙に強烈な一撃を叩きこむカウンター戦法、これが侵二のスタイル・・・まあ、数が多いと戦法関係なく翼の暴力で抑え込むんだが。

 

 

侵二「・・・いやあ、危ない危ない、負けかけましたよ。」

 

 

その為、危険を伴うのだが・・・翼で防ぐため、この発言は嘘っぱちである。この化け物。てか瓦どうする。

 

 

『・・・その言葉、聞き飽きたぞ?』

 

 

侵二「そうですか?まだこれで48回目ですよ?」

 

 

『そんな事を聞いてんじゃねえ!てか聞いてねえ!』

 

 

侵二「いいえ?今回は割とマジでしたよ?」

 

 

『・・・ほう。』

 

 

侵二「魔理沙はかなり上達してきています。・・・案外、手を抜いた私なら行けるかもしれません。前回も同じスペルでしたが、精度が圧倒的に違いましたしね。」

 

 

確かに、侵二には珍しく、短期決戦だったな。

 

 

『珍しいな、お前がそんな事を言うのは。』

 

 

侵二「・・・そうですかね?何故かそんな気がするんですよ。」

 

 

駄目だ、侵二まで兄貴化してきた。いや、親父化か?橙の親父の立ち位置だしな。

・・・ま、外見だけ見れば兄妹なんだが。魔理沙といてもおかしくないしな。そんな見た目で1億超えてんだぜ?JJIだぜ?

 

 

魔理沙「・・・まだまだ勝てないぜ。」

 

 

侵二「いえ、幻想郷で幻夜達以外に黒電磁砲使わせたのは初めてですよ?久々にちょっと力入れましたしね。」

 

 

そうだろうな、あれだけ言ったのに神社の瓦吹っ飛んでるからな。・・・キレるぞ?

 

 

魔理沙「そうなのか!?」

 

 

侵二「ええ、魔理沙、貴女は強くなっていますよ。」

 

 

魔理沙「よし!次こそ勝つぜ!」

 

 

うん、元気でよろしい。

 

 

藍「何やってるんだ侵二!」

 

 

ところがギッチョン、平和に終わらない。そういや侵二、休む必要があったんだっけ?・・・まあ俺もだが。てか休み要らねえが。

 

 

橙「侵二様!」

 

 

侵二「・・・あ、すまんな。」

 

 

やべ、めっちゃ侵二動揺してやがる。・・・向こうで幻夜もニヤニヤしてるな。けしからんもっとやれ。

 

 

藍「あれ程休めと言ったのに、お前と言う奴は・・・!」

 

 

侵二「・・・馬鹿言え、あの程度で藍と橙を置いて死ぬかよ。」

 

 

・・・幻夜、つまんないからってそっぽ向くな。後風魔、壊夢、もう慣れたような目つきすんなよ。慣れたがな!

 

 

藍「・・・しかし、」

 

 

侵二「・・・悪かった。俺の落ち度だ。次からは気をつけるさ。橙も、すまなかったな。」

 

 

藍「分かればいいんだ。」

 

 

魔理沙「・・・なあ、龍一さん。」

 

 

うん、何言いたいかよーく分かる。

 

 

『「俺(私)達、必要ないな(ぜ)」』

 

 

侵二と藍、橙居るところに砂糖有り。・・・以上がこの宴会での教訓になりそう。

 

 

『って、教訓になるかい!!』

 

 

何だこの茶番劇。

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


次回もお楽しみに。



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