幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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宴会と共にしれっと強化されていく四凶達。


ゆっくりご覧下さい。


第六十二話 孤独を救う者

side龍一

 

 

昨日と変わらず大戦争、戦場は台所。

 

 

幽々子「おかわりー」

 

 

侵二「どうぞ!」

 

 

俺達は飯を釜ごと、鍋ごと出す。じゃないと追いつかない。

 

 

え?無限食?・・・丸吞みしやがったよ!再生する前に食われたよ!

 

 

結論、無限食意味なかった。畜生めえ!

 

 

幻夜1「ヘイ、お待ち!」

 

 

幻夜2「あ~、出来たよ~」

 

 

幻夜3「出来たぜ!」

 

 

幻夜は人格を分離・・・奇術【スリーフィーリング】とか言うスペルを使ったらしい。最初の奴が兄貴肌、次がいつもの、最後は戦闘狂の性格だ。

 

 

『よくやるな、幻夜の奴。』

 

 

幻夜2「思い出したんだよね~」

 

 

幻夜1「チッ、最初から使えよな?」

 

 

オイコラ、自分で喧嘩すんな。

 

 

幻夜3「うるせえ!働け!凍らすぞ!」

 

 

地獄絵図、いくら幻夜の能力やステータスが三分割されたとは言え、三分の一でも危ない。なんて物を作りやがった。最高じゃねえか。・・・おっと本音が。

 

 

『やめろ!ここで暴れんな!』

 

 

侵二「・・・てめえら、働け。」

 

 

『落ち着け侵二、口調が乱れてるぞ。後、後ろの翼が表現出来ない声で呻いてる(?)から!しまえ!数名がやべえもん見たような顔で気絶してるから!』

 

 

翼一枚一枚が謎の軋むような音立ててるから!面倒事増やすな!

 

 

侵二「了解・・・で、まだ来ないんですか?」

 

 

収まったか・・・そう言えば来ない。

 

 

幽々子「おかわりー」

 

 

・・・まあ、そんな暇ねえわな。

 

 

『・・・行くぞ貴様ら!!』

 

 

侵二+幻夜1.2.3「了解!!」

 

 

どうやら、休みは無いようだ。

 

 

我ら、これより修羅に入る。

 

 

sideout

 

 

side???

 

 

「・・・何だいアレ。」

 

 

そう言うしかなかった。幻夜が三人いるし、龍一と侵二が凄いスピードで動いている。

 

 

『幻夜2!休んでねえで動け!』

 

 

幻夜3「2ってどれだよ!」

 

 

幻夜2「やっほ~、・・・あ、僕だね~」

 

 

龍一以外も、どうやら私には気づいたみたいだねえ。幻夜なんか手振ってきたし。

 

 

「・・・誰か、戦えるのはいないかな。」

 

 

???「・・・まーったく、ここにきていたんぜよね。萃香」

 

 

声のした方向を向くと、

 

 

「・・・壊夢?」

 

 

壊夢「主に呼ばれたと思ったら、そういう事だったぜよか・・・」

 

 

そこには、壊夢が立っていた。

 

 

sideout

 

 

side壊夢

 

 

萃香「・・・何で、ここに、」

 

 

俺は萃香の頭を強く撫でる。

 

 

「・・・妹分を探す。それだけに意味が必要ぜよか?」

 

 

萃香「・・・え?」

 

 

「・・・茜に勇儀も心配してたぜよ?」

 

 

萃香「・・・!」

 

 

「別に怒っとらんぜよよ?心配してただけぜよ。」

 

 

萃香「・・・私は、」

 

 

「戦いたかった。地底に飽きた、ぜよか?」

 

 

萃香が黙って頷く。

 

 

「・・・すぐに言えばよかったぜよ。だーれも止めんぜよ。」

 

 

萃香「・・・本当かい?」

 

 

「・・・鬼は噓が嫌い、橈骨の俺も嫌いぜよ。皆待ってるだけぜよ。」

 

 

萃香「・・・ありがとう。」

 

 

「・・・おっと、来たぜよね?」

 

 

霊夢「・・・この異変、アンタの仕業ね・・・壊夢さん!?」

 

 

「霊夢、こいつが異変の黒幕ぜよ。・・・さて、萃香、戦いたかったんぜよよね?霊夢と勝負すればいいぜよ。」

 

 

霊夢「どうでもいいわ。早く終わらせましょ?」

 

 

萃香「・・・壊夢、」

 

 

「ん?」

 

 

萃香「・・・ありがとう。」

 

 

「後から言うぜよ。・・・じゃあ、始めるぜよ!」

 

 

萃香「ああ!勿論さ!」

 

 

『・・・見つけたぞ壊夢!!』

 

 

・・・こっちも、する事があるぜよしね?

 

 

sideout

 

 

side龍一

 

 

壊夢「いやー、済まんかったぜよ。」

 

 

侵二「・・・御免で済んだら怒りませんよ?」

 

 

『遅いんだよ!』

 

 

一万年と二千年前から愛して・・・違う!遅い!

 

 

壊夢「すまんすまん、・・・代わりに、幽々子用に酒、持って来たぜよ?」

 

 

『・・・許す。』

 

 

侵二「・・・いいでしょう。勘弁します。」

 

 

幻夜1「だから、」

 

 

幻夜2「できるだけ早く~」

 

 

幻夜3「飲ませて来やがれ!」

 

 

壊夢「・・・了解ぜよ!」

 

 

壊夢特製、【大食い制圧専用酒】、と言っても、毒は入っていない。

 

 

・・・まあ、度数高すぎて寝るがな!五時間ぐらいな!・・・多分?いや、おそらくは・・・

 

 

と、いうわけで、今回、壊夢を呼んだ。風魔は忙し過ぎて欠席。・・・あいつが一番大変そう。

 

 

壊夢「幽々子が寝たぜよ!」

 

 

『よっしゃ!行くぞ!』

 

 

・・・で、鬼の揉め事は壊夢に丸投gおっと、・・・もとい、任せている。

 

 

侵二「後、これで行けますか!?」

 

 

まあ、壊夢も兄貴分だったようで、心配してたしな。・・・マジで全員兄貴分じゃあるまいか。

 

 

『よし!それでラスト!』

 

 

ま、遅かったら俺が解決してたがな。能力消えてるが。

 

 

幻夜「戻って~、よし、こっちも出来たよ~!」

 

 

俺、気づいたら絶影とシュナイダーと鏡一の固有能力以外消えてたよ。龍華に移ってたのさ。・・・おのれ西行妖!許さん!(冤罪)

 

 

壊夢「よし、俺は霊夢と萃香を見てくるぜよ。」

 

 

侵二「頼みます。」

 

 

『霊夢が解決できる範囲は横槍を入れるなよ?俺が紫に怒られるから。』

 

 

まあ、ポカポカ叩かれ、涙目で怒るだけだが。可愛い。

 

 

壊夢「しないぜよ。じゃあ、行ってくるぜよ。」

 

 

幻夜「はいはい~、てか、マスターも十分甘い生活してるよね~?」

 

 

よく言うぜ、幻夜、お前も十分甘いからな。てか、二番目に甘いぞ?

 

 

侵二「・・・確かに、自重したらいかがでしょうか?」

 

 

『お前だけには言われたくねえよ!バカップルが!』

 

 

生活の甘さダントツで甘い。常人なら一日一緒にいるだけで砂糖を吐き出して親指立てながら倒れる。

 

 

侵二「主上も最近、店で紫殿と営業してるじゃないですか?あれ、夫婦か?と言う質問が来たんですよ?」

 

 

『・・・お前よりはましだ。』

 

 

アカン、この会話不毛すぎるわ。やめやめ!クリスマスこのメンバーで行ったら核爆発しそう。否、必ず爆発する。

 

 

神社付近で爆音と土煙が上がった。・・・俺等当てじゃないよな?

 

 

『・・・終わったか?』

 

 

幻夜「・・・逸らしたね~?」

 

 

知るか。

 

 

侵二「・・・主上の言う通り、終わったようですね?」

 

 

幻夜「やっとだね~?」

 

 

この異変、萃香よりも幽々子のせいで疲れた。事実、幻夜と侵二が倒れたしな。

 

 

風魔?アイツなら山に籠って刃物を作るか、書類の山を整理するか、冥界で妖夢の稽古に付き合っているらしい。ここ一週間寝てないとか。壊夢から聞いた。忙しそう(小並感)

 

 

『ま、決着は分かるが、見に行くか。』

 

 

実は霊夢は侵二がここ最近鍛えている。俺?教えるの嫌いなんだよ。侵二は得意らしい。流石完璧妖怪。何でも出来るな。

 

 

で、決着は・・・言わずとも分かるな?

 

 

霊夢「あ、龍一さん!終わったわ!」

 

 

萃香「あいたたた、・・・なかなか人間もやるねえ。」

 

 

ま、そうなるか。萃香も妖怪の中ではトップクラスなんだけどなあ・・・

 

 

壊夢「お疲れ様ぜよ。」

 

 

ちなみに、妖怪の中には四凶は入っていない。妖怪からも化け物認定。よかったね。(呆れ)

 

 

『お疲れさん。』

 

 

霊夢「こいつが異変を起こしたみたいよ。」

 

 

俺+幻夜+侵二「知ってた。(よ~)(ました。)」

 

 

霊夢がずっこける。

 

 

霊夢「何で言ってくれなかった・・・ごめんなさい、紫ね。」

 

 

『理解が早くて助かる。で、萃香。』

 

 

萃香「・・・何だい?」

 

 

『遊び終わったか?』

 

 

萃香「・・・!ああ!楽しかったよ。」

 

 

『ならいいや。じゃ、壊夢、後頼んだ。』

 

 

壊夢「丸投げぜよか・・・」

 

 

『黙らっしゃい。霊夢、宴会に戻るぞ。』

 

 

霊夢「あ、はい!」

 

 

壊夢に丸投げする。面倒なのが主な理由。・・・まあ、それ以前に、

 

 

義兄妹仲に首は突っ込まねえさ。ゆっくり話してな。

 

 

侵二「主上!幽々子殿が起きました!」

 

 

・・・ま、まあ出来るだけ早く来いよ?

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 




幽々子は眠らぬ、何度でも蘇るさ!(龍一発狂)


ありがとうございました。


次回もお楽しみに。

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