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side龍一
事の始まりは、誰かが「春だ、毎日花見しようぜ!」とか言ってから始まったらしい。出てこい、ぶっ転がしてやる。
『にしてもなあ・・・宴会多いわい!』
そう、多い!一週間に五日だぜ?その内幽々子は三日来る。殺す気か!
幻夜「眠い~」
幽香「幻夜、もうちょっとよ!」
幻夜はここ連続料理で大ダメージ、侵二は、
幽々子「おかわりー」
妖夢「幽々子様!まだ食べるんですか!?」
侵二「・・・・・・」
アカン、目が死んでる。アイツが来るまで後二日はあるのに・・・
霊夢「・・・龍一さん、侵二さん大丈夫なの?」
『・・・ご覧の通り大丈夫じゃない。問題だ。』
かく言う俺もかなりヤバい。早く来い!
霊夢「・・・これ、異変よね?」
魔理沙「まさかぁ、そんな訳ないだろぉ?」
魔理沙、既に酔ってるじゃねえか。
『うーん、異変かもな?』
紫から「言わないでね?」と、言われているので言えない。てか、言う前に逝きそう。
霊夢「・・・ちょっと調べてみる。」
霊夢は調べてみる様子、めんどくさがりだったらしいが、俺達化け物集団のせいで力をつけようと思ったらしい。済まない。・・・まあ、元が強いので大丈夫だろう。
『おい、魔理沙、しっかりしな。』
とりあえず酔いを醒ませる。俺と壊夢の共同開発したアルコール分解水を飲ませると治る。何、変な物は入ってねえよ。
魔理沙「はっ!」
『酔いすぎんなよ?ほら、行ってきな。』
魔理沙「ありがとうだぜ!」
幽々子「おかわりー」
さっきから幽々子「おかわりー」しか言わねえなあ!
侵二「・・・・・・」
やめろ侵二!しびれを切らして樽ごと飯を・・・行けるなそれ!
『ナイス侵二!』
侵二「・・・ハハハ」
目が笑ってねえ。怖えよ。
『よっしゃ!お待ち!』
大鍋ごとスープを出す。侵二は樽ごと飯を出す。
幽々子「頂きます!」
妖夢「龍一さん、侵二さん、すみません・・・」
『いいよいいよ、気にすることないぜ。』
侵二「・・・大丈夫ですよ。」
てか、妖夢よく幽々子の食費管理出来るなあ。
幻夜「・・・マスター、終わったよ~」
『おっ、お疲れ。』
幻夜「・・・寝るね~・・・zzz」
寝るの早えよ。・・・まあ、お疲れ様。
侵二「・・・主上、ちょっと、」
『休め休め、お疲れさん。』
侵二「面目ありません・・・」
侵二にしては珍しく、倒れた。・・・お疲れ様。
藍「侵二!」
侵二「・・・すまんな、ちょっと寝る。」
藍「お疲れ様だ。」
感動的だが、飯でこうなったからな?別の意味で泣きそうだわ。
幽々子「おかわりー」
慈悲がねえなおい!!
『ええい、最終兵器!』
奇跡的に作り置きが完全に残っていた。・・・あぶねえあぶねえ。
そして、作り置きも残り僅かで、ご馳走様でしたが聞けた。太陽はもう沈んでいる。
しかし、今気づいた。
・・・無限食でよかったんじゃね?
侵二「・・・ふう。」
『いや、起きて大丈夫か?』
侵二「大丈夫ですよ。しかし・・・アイツが来ないですね。」
『・・・来ねえな。ま、気長には待てんが待つか。』
侵二「そうですね。・・・生きてられますかね?」
『・・・・・・』
侵二「・・・・・・」
『「無理だな(ですね)。」』
アカン、早く来ねえと俺と侵二は瀕死で済むが、幻夜が壊れるかもしれん。あ、既に壊れてるわ。
侵二「・・・どちらかを呼びますか?」
『やめとけ、二人共忙しいだろうしな。』
二人共・・・風魔と壊夢だが、この寒かった異変のせいでかなりの場がマヒしているらしい。
壊夢曰く、「こっちは雪は降っていなかったが、ここまで冷えたのは初めてぜよ。」らしい。おのれ西行妖、まだ我らを苦しめるか。
幻夜「・・・マスター、幽香、侵二、おはよ~」
幽香「・・・幻夜、本当に大丈夫?」
幻夜「大丈夫大丈夫~」
足取りがおぼつかない状態で言われても困る。
幻夜「・・・今~アイツから連絡来たよ~」
でかした工d・・・違あう!
幻夜「えーっと~、明日には来れそう~だってさ~」
よっしゃ!これで何も怖くない。
侵二「(主上、それフラグですね。)」
こいつ・・・!直接脳内に・・・!
侵二「ボケる余裕が出来たんですね?」
『ああ、霊夢もこれが異変だと気づいたようでな、捜査中らしい。』
幽香「良かったわね。幻夜。」
幻夜「うん、じゃあ帰るね~?」
『おう、・・・後一日だ、ファイト!』
幻夜「・・・おうよ!」
侵二「了解しました。死ぬ気で行きます。」
何度も言うが、飯の事だぜ?世界の終わりとかじゃねえからな?
『じゃ、解散。また明日。』
幻夜「はーい、幽香、帰ろっか~」
幽香「ええ、龍一、侵二、また明日ね。」
『おう、幽香も休めよ、幻夜の手伝いしてくれたんだし。』
幽香「ありがとう。じゃあね?」
手をつないで帰って行った。絵になるねえ。
侵二「・・・では、私も休みますね。」
『おう、明日も頼むぜ?』
侵二「・・・りょ、了解しました。」
『・・・早く来いよ、---お前の妹分が悩んでいるんだからよ。』
俺は鳥居に手を振って帰った。
sideout
side???
「・・・ありゃ、ばれてたか。龍一には勝てそうにないね。」
というか、龍一、戻ってきていたんだねえ。
「さて、いつ龍一以外は気づくかねえ?」
楽しみだねえ。
sideout
その夜、鳥居近くには、しばらく霧がとどまっていた。
次回へ続く
ありがとうございました。
次回もお楽しみに。