幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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龍一の家決定。


ゆっくりご覧下さい。


第五十三話 建設

side龍一

 

 

『侵二、ここか?』

 

 

侵二「そうですね。ここが霧の湖です。」

 

 

前回から一日後、今は家の建設準備中だ。

 

 

『よし、ここにするか。』

 

 

それにしても広いな、これならそこそこの物が作れる。

 

 

???「こらー!何してる!」

 

 

???「あ、侵二さん。」

 

 

『ん?誰だ?』

 

 

???「アタイは最強のチルノだ!」

 

 

???「わ、私は大妖精です。貴方は?」

 

 

『俺は神矢龍一、よろしく。』

 

 

侵二「この前言った神社の神様ですよ。」

 

 

チルノ「そうか、何しに来たんだ?」

 

 

『ここに家を建てに来た。』

 

 

大妖精「変わった人ですね。私は気にしませんよ。」

 

 

チルノ「アタイに勝ったら良いぞ!」

 

 

『弾幕ごっこでか?』

 

 

チルノ「そうだ!」

 

 

大妖精「すみません・・・」

 

 

侵二「主上、スペルカード一枚しかないですよね。」

 

 

『大丈夫だろう。お前等の時は無かったし。』

 

 

と言うより本気で理不尽な弾幕乱射してたし。全部スペルカードみたいなもんだろ。

 

 

チルノ「じゃあ、行くぞ!」

 

 

『了解、来い!』

 

 

チルノ「氷符【アイシクルフォール】!」

 

 

チルノがいきなりスペルカードを使って来る。あれ?これ正面安置じゃないか。

 

 

侵二「・・・これは。」

 

 

『なあ、これわざとか?』

 

 

チルノ「こういうスペルだ!」

 

 

『・・・うん、まあ、乱符【必要のない自爆装置】』

 

 

試しに作ったスペルだが威力は?

 

 

侵二「・・・何ですかこれ。」

 

 

俺の体にヘビーアームズの装甲(EWバージョン)が装着される。

 

 

チルノ「うわっ!」

 

 

アカン、ミサイルやガトリングがそれぞれ発射されて回避可能ギリギリの量に。

 

 

『・・・これ、セーフか?』

 

 

侵二「・・・ギリギリセーフですかね?」

 

 

取り敢えず、勝った。

 

 

大妖精「チルノちゃん、大丈夫!?」

 

 

チルノ「オマエ、凄いな!」

 

 

『お、おう、大丈夫か?』

 

 

チルノ「大丈夫だ!」

 

 

侵二「じゃあ、ここに家を建てても・・・」

 

 

チルノ「良いぞ!いいよな、大ちゃん!」

 

 

大妖精「うん!どうぞ。」

 

 

取り敢えず成功した。よし、作ろう。

 

 

『取り敢えず、普通の家でいいか。』

 

 

材料は全て魔法で生成する、勿論仕掛けを作る。・・・普通が消えた。

 

 

『・・・こんなもんか?』

 

 

侵二「いいと思いますよ。」

 

 

取り敢えずマギのユナンさんの家みたいなのが出来た。・・・地下室も作った。

 

 

内装は後々考えるとして、地下室の設備を考える。

 

 

宴会場、商売用の倉庫、転送装置ぐらいで良いか。

 

 

侵二「・・・完成ですか?」

 

 

『一応完成した。後はスペルカードだな。』

 

 

侵二「それなんですがね?四凶のメンバーで同じスペルを作ったんですよ。」

 

 

『見せてくれ。』

 

 

侵二「これです。風魔達からも借りました。」

 

 

『騒符【狂喜乱舞】か。で、それぞれが一文字か。』

 

 

侵二「ええ、私が【舞】です。」

 

 

成程、面白い事を考えるな。

 

 

『じゃあ、俺は【騒】で、行こう。』

 

 

侵二「全員特技を混ぜています。主上はどうしますか?」

 

 

『・・・お前等のコピーにするか。』

 

 

侵二「混乱しますね、それは。」

 

 

『取り敢えずそれは完成。次だ。』

 

 

金属器を全部移転、これがやりたかった。

 

 

侵二「速いですね・・・」

 

 

『魔法を移しただけだしな。』

 

 

次、ガンダムのデータだ。取り敢えずデュナメスはカード化、・・・と言うより装着するタイプにするか。後はSEEDのガンダムは使おう。

 

 

『・・・そういや侵二、お前、異変起こす気ないか?』

 

 

侵二「・・・するんですか?」

 

 

『いや、もう少し先にやろうかなーと。』

 

 

侵二「・・・良いですよ?」

 

 

『・・・よし、その時はいつものメンバーで行くか。』

 

 

侵二「昔じゃこんな事ありませんでしたね・・・」

 

 

『何だ?また昔の事か?』

 

 

侵二「ええ、昔じゃ能力も上手く扱えない下級妖怪だった自分がここまで強くなって、主上に仲間として認められて、ふらふらと旅に出て、気の向くままに過ごせて、異変まで起こせるんです。楽しい毎日ですよ。」

 

 

『・・・お前も下級妖怪の時はあったんだな。』

 

 

そこにびっくりだわ。

 

 

侵二「失礼な、何度か能力の翼が暴走して、喰われかけた事があるんですよ。」

 

 

『それはそれは・・・』

 

 

侵二「まあ、すぐに治るので気にしてませんでしたね。」

 

 

『お前って不死身か?』

 

 

侵二「いえ、死にますよ?・・・多分。」

 

 

多分かい。正直転生した俺を外すと侵二達が最強かもしれない。・・・四凶怖い。

 

 

侵二「そう言えば、主上がする商売って何ですか?」

 

 

『よく聞いてくれたな。では問題、幻想郷にないものは?』

 

 

侵二「あー、海ですね?」

 

 

『そう、すると海産物が出回らない。海産物を外から持ってくる。これができるのは紫と俺のみ。』

 

 

侵二「紫殿はするつもりがない。・・・ならば。」

 

 

『俺の専売特許になる。・・・つまり、何処にもない商品が出せる。』

 

 

侵二「セコイですね。」

 

 

『聞こえんなあ、それに、この儲けは幻想郷に寄付する。ついでに博麗神社がこの商売をしているとなると・・・?』

 

 

侵二「博麗神社に信仰が向くと。・・・随分と考えられてますね。」

 

 

『信仰はしばらく後だな、じゃないと露骨すぎる。』

 

 

俺の前世じゃ通用しないこの方法、やってやるぜ。

 

 

侵二「よく考えますね。」

 

 

『簡単なことだ。後は信用と転送する場所が必要だな。』

 

 

信用第一、これ大事。

 

 

侵二「信用は龍神の兄とばらせば一発ですね。場所は紫殿に聞きますか?」

 

 

『ああ、そうする。・・・タコとかイカは最初は引くだろうな。』

 

 

侵二「他にも、元からある屋台はつぶさないようにしましょう。」

 

 

『そこには売る、又は渡す感じで行こう。』

 

 

侵二「後は、店ですね?」

 

 

『店も人里だっけ?そこの有力者に頼まないとな。』

 

 

侵二「すると資金が要りますね。・・・作るんですか?」

 

 

『いや、駄目だ。』

 

 

幻想郷内でそれをすると確実にインフレ化が始まる。

 

 

『全て自分達で稼ぐ必要がある・・・と言ってもかなり資金があるんだ。多分する必要がない。』

 

 

いざとなれば株の要領でいこうと思ったが大丈夫そうだ。

 

 

侵二「宴会も利用しますか?」

 

 

『よし、かなりの人数が来るだろうから海産物の料理で行こう。・・・幽々子には最大限の注意を払え。間違えると失敗する。』

 

 

侵二「・・・了解。」

 

 

人生初めての商売、成功するかな?

 

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




家は霧の湖に。そして始まるセコイ商売。


次回もお楽しみに。

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