幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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龍一が帰還。


ゆっくりご覧下さい。


第五十二話 主上のいる風景

side龍一

 

 

西行妖を消滅させて一日、今は桜の再生中だ。

 

 

『よし、ザガンで再生完了。』

 

 

侵二「お疲れ様です。・・・流石に壊しすぎましたか?」

 

 

『いや、まだ再生圏内だった。後、位置特定の手伝いサンキューな。』

 

 

侵二「・・・気づいてましたか。」

 

 

そう、最初の黒稲妻は俺に位置情報を教えるために撃ったようだ。・・・それにしては被害がデカいが。

 

『よく俺が復活したの分かったな。』

 

 

侵二「冥界に着いた時に神社に何か落ちたのが分かったんですよ。ついでに言うと、風魔は薄々気づいてましたよ。「そろそろ復活するんじゃないか?」って。」

 

 

『・・・マジで?』

 

うわ恥ずかしい。感動の再開が感動(爆笑)の再開ではないか。

 

 

侵二「・・・まあ、いいじゃないですか。紫殿が応えてくれて。」

 

 

『まあ、そうかな?』

 

 

侵二「紫殿、凄く嬉しそうでしたし。」

 

紫が俺に好意があったのは月面戦争(急降下爆撃したあれ)ごろから感じてはいたが、まさか俺が消滅する間際に告白してくるとは想定外だった。・・・俺も告白はやらかした。あれはないだろう。思い返すと恥ずかしい。

 

 

侵二「私も嬉しいですよ。また料理が一緒に出来て。」

 

 

『それは良かった。早速宴会だからな。』

 

 

侵二「・・・それにしても、よく西行妖を消せるようにしましたね。」

 

 

『流石にあれは疲れた。何しろ「死」から外す必要があったしな。』

 

 

侵二「それでもよくやりますね・・・」

 

 

『龍神だからな。』

 

 

龍神補正万歳。おかげで一から肉体を再構成したのに神力そのままだったしな。

 

 

侵二「幻想郷も認めさせたそうじゃないですか。」

 

 

『あれは簡単だった。唯OHANASIしただけだし。』

 

 

そう、龍華と天照、月読命、須佐之男、クシナダ姫、神奈子、伊弉諾、伊邪那美は快く承諾してくれたが、後は反対したので弾圧(物理)で黙らせた。地球は俺の独裁国、これぐらいは認めさせるZOY

 

 

侵二「・・・参加したかったですね。」

 

 

止めろ侵二、俺だけで崩壊しかけたんだ。お前が入るとマジで崩壊する。

 

 

紫「龍一!何話してるの?」

 

 

『俺が死んでた七年間の作業。』

 

 

紫「ふーん。・・・幻想郷を認めさせてくれたって本当?」

 

 

『本当だ。てか、七年待たせたんだ。これぐらいの償いはな?』

 

 

紫「いつもありがとう。師匠。」

 

 

『師匠は止めろ。もう弟子じゃなくて彼女なんだからよ。』

 

 

紫「うんっ!」

 

 

侵二「・・・紫殿、宴会はいつですか?」

 

 

紫「二日後よ。」

 

 

『そうか、じゃあ、神社に戻るか。』

 

 

幽々子「そう、残念ね~」

 

 

『まあ、宴会の時に会おうや。』

 

 

妖夢「あの、龍一さん、いつか稽古をお願いしていいですか?」

 

 

『良いよ。どうせなら俺達の組み手も見せる。』

 

 

妖夢「ありがとうございます!」

 

 

侵二「さて、神社に帰るとあいつ等が待ってますよ。」

 

 

『じゃあな、また来る。』

 

 

紫「幽々子、また今度ね!」

 

 

ダンダリオンで帰る。転送術は紫よりも速いが、どうもそれ以外は出来ない。

 

 

・・・龍神、侵二、紫移動中・・・

 

 

『よっと。』

 

 

霊夢「龍一さん、お客さんが来てるわよ。」

 

 

お客、ねえ。

 

 

霊夢「凄くいい人ね!お賽銭凄くくれたわ!」

 

 

魔理沙「・・・霊夢はそこが基準か。」

 

 

霊夢「いいじゃない。」

 

 

風魔「・・・帰って来たか。主上。」

 

 

『七年ぶりだな、風魔。』

 

 

風魔「こちらは変化なしだ。そっちは?」

 

 

『俺の方も変化なし。』

 

 

風魔「さて、重いのはやめだ。二日後の宴会の時、私も行く。」

 

 

『よし、分かった。・・・賽銭箱に何いれた?』

 

 

風魔「・・・砂金だが?」

 

 

『・・・あえて突っ込まんぞ。また後で勝負だな。』

 

 

風魔「そうだな!壊夢も心待ちにしていたぞ!」

 

 

壊夢「随分と待たせたぜよねえ。」

 

 

『おお!壊夢!』

 

 

壊夢「久しぶりぜよ。あ、賽銭入れるぜよ。」

 

 

霊夢「ありがとう!」

 

 

『壊夢、そっちに変化は?』

 

 

壊夢「全くないぜよ。地底も楽しい物ぜよ。」

 

 

『宴会を二日後にする。来るか?』

 

 

壊夢「断る理由が無いぜよ。勿論行くぜよ!」

 

 

『それでこそだ。待ってるぜ!』

 

 

壊夢「了解ぜよ!あ、幻夜呼んだぜよ。」

 

 

幻夜「よく生きてたね~」

 

 

幽香「龍一さん、ごきげんよう。」

 

 

霊夢「・・・風見幽香。」

 

 

魔理沙「・・・何でいるんだぜ。」

 

 

幽香「あら、霊夢、久しぶりね。」

 

 

幻夜「こらこら、喧嘩しようとしないでよね~」

 

 

幽香「そうね。止めとくわ。」

 

 

幻夜「で、お帰り~」

 

 

『軽いなおい、ただいま。幽香も久しぶり。』

 

 

幽香「久しぶりね、帰ってきたのね。」

 

 

幻夜「で、宴会するんだって~?」

 

 

『ああ、勿論、』

 

 

幻夜「僕は行くよ~幽香は~?」

 

 

幽香「私も行くわ。久しぶりにね。」

 

 

『了解、後遅れたが結婚おめでとう。お幸せに。』

 

 

幽香「あ、ありがとう。」

 

 

幻夜「うん、ありがとう~あ、お賽銭入れとくね~マスターの神社だし~」

 

 

霊夢「龍一さんの知り合いが凄く優しいっ!」

 

 

おい霊夢、そこで感動するなよ。

 

 

幻夜「で~マスターに弾幕ごっこ教えたの~?」

 

 

紫「あっ。」

 

 

知っているが一応聞く。

 

 

『何だそりゃ?』

 

 

紫「幻想郷の新しいルールよ。みんなが平等に戦えるように作ったの!」

 

 

侵二「要するに非殺傷の私達の喧嘩ですよ。」

 

 

『ああ、あれな。いつもやるやつな。』

 

 

紫「それに避けられない弾幕を出すのが禁止って言うルールを付け足した物よ。」

 

 

風魔「後はスペルカードと言う必殺技のカードがある。これが無くなっても負けだそうだ。」

 

 

『・・・一応聞く、お前等の対戦結果は?あ、お前等の闘争は外して。』

 

 

侵二「なら全勝です。」

 

 

風魔「全勝だ。」

 

 

壊夢「全勝ぜよ。」

 

 

幻夜「全勝だよ~」

 

 

やっぱ化け物だわ。

 

 

紫「で、このカードがスペルカードの元よ。何枚か渡すね。」

 

 

よし、これで金属器使い放題だ!

 

 

『これにどうするんだ?』

 

 

紫「これに想像して作るの。」

 

 

『こうか、ん?乱符【必要のない自爆装置】?』

 

 

絶対にあれだ。ヘビーアームズのだ。

 

 

紫「速っ!もう出来たの?」

 

 

霊夢「名前が怪しいわね。」

 

 

魔理沙「物騒な名前だぜ・・・」

 

 

侵二「よく使う奴ですね。」

 

 

『これ、面白いな。印刷して大丈夫か?』

 

 

紫「出来るなら良いわよ。・・・販売はしないでね?」

 

 

『商売はするつもりだがこれは売らない。』

 

 

紫「ならいいんだけれど。」

 

 

侵二「・・・あれですか?金属器と魔法全部移すんですか?」

 

 

当然じゃないか。

 

 

魔理沙「そうそう、龍一さん、魔法使いなんだって?」

 

 

『ああ、そうだが。』

 

 

魔理沙「なら、魔導書とかあったら貸してほしいんだぜ!」

 

 

霊夢「やめた方が良いわよ。盗られるわよ。」

 

 

魔理沙「死ぬまで借りるだけだぜ!」

 

 

『あ、貸すとか無しで、あげるよ。要らないし。』

 

 

魔理沙「本当か!?」

 

 

『ああ、丁度あるし、売るところだったからプレゼントするよ。』

 

 

魔理沙「ありがとうだぜ!」

 

 

霊夢「龍一さん達って太っ腹ね。」

 

 

『そうか?大した物じゃないしな。俺が書いたし。』

 

 

魔理沙「これ龍一さんが書いたのか!?」

 

 

『悪い、読みにくかったか?』

 

 

魔理沙「滅茶苦茶分かりやすいぜ!」

 

 

幻夜「マスターって何でも出来るよね~」

 

 

『確かにそうだな。』

 

 

侵二「主上は何でも努力しますしね。」

 

 

魔理沙「・・・この魔導書もか?」

 

 

『それは千年ぐらい考察して作った。が、お遊び半分で書いた。』

 

 

魔理沙「・・・ジャガイモの皮を剥く魔法まであるぜ。」

 

 

『それは大事だぞ!それが出来なくて死んだ魔法使いもいるぞ!』

 

 

どこかの絵本にあったはず。

 

 

霊夢「龍一さんって結構無茶苦茶ね。」

 

 

まあ、気分で生きてますから。

 

 

幻夜「そういや、マスターの家何処~?」

 

 

忘れてたよ。

 

 

『何処に作ろう。』

 

 

紫「私の住処には来ないの?」

 

 

『侵二がいるしな。流石に大人数すぎだろ。・・・水の上がいいな。』

 

 

魔理沙「なら、霧の湖はどうだぜ?」

 

 

あそこか・・・確かに行けそうだな。

 

 

霊夢「神社にはいないの?」

 

 

『四凶が毎日来るぞ。博麗神社じゃなくて四凶神社になるぞ。』

 

 

こんな神社に行きたくない。四つの災いが降ってきそうだ。

 

 

霊夢「し、四凶!?」

 

 

あれ?言ってなかったのか?

 

 

侵二「そういや忘れてましたね。改めて名乗ります。私は八雲侵二、饕餮です。」

 

 

風魔「私は風切風魔、窮奇だ。」

 

 

壊夢「俺は神鬼壊夢、橈骨ぜよ。」

 

 

幻夜「僕は風見幻夜、混沌だよ、改めてよろしくね~」

 

 

こうしてみるとやばい奴らばっかりだったんだな。

 

 

霊夢「どうりで侵二さんが強かったのね。」

 

 

侵二「まあ、弾幕ごっこは自信ないですがね?」

 

 

魔理沙「絶対に勝つぜ!」

 

 

『勝てたら最~の称号が手に入るぞ。』

 

 

侵二「私が最凶で、」

 

 

風魔「私が最速、」

 

 

壊夢「俺が最硬で、」

 

 

幻夜「僕が最狂だね~」

 

 

霊夢「何で幻夜さんは狂なの?」

 

 

幽香「幻夜は二重人格なのよ。」

 

 

幻夜「そうそう、今が表で~・・・裏はこうなるぜ。」

 

 

霊夢「・・・凄い人ばかりね。」

 

 

四凶+龍一『「何を今更。」』

 

 

やっぱこいつ等といると楽しいわ。

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


乱符【必要のない自爆装置】はガンダムヘビーアームズのパイロットの台詞をいじったものです。「・・・また、自爆装置が無駄になったな。」から。


次回もお楽しみに。

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