幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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今回は少し短めです。


ゆっくりご覧下さい。


第十章 春雪異変~舞い降りる一つの矢
第四十九話 終わらぬ冬


side侵二

 

 

暦上は春だというのに未だに冷える。

 

 

藍「・・・寒いな。」

 

 

「・・・ああ、冷えるな。」

 

 

異変ですかね?

 

 

藍「異変だろうか?」

 

 

「まあ、異変なら霊夢が解決しに行くだろうな。」

 

 

藍「・・・そうだな。」

 

 

ふと、空を見上げる。・・・今日は新月ですね。

 

 

藍「そう言えば、紫様がいないな。・・・ちょっと行ってくる。」

 

 

「ああ、俺は博麗神社にいるよ。風魔に会うのでな。」

 

 

藍「分かった。じゃあ、行ってくる。」

 

 

「了解、何かあったら連絡してくれ。」

 

 

さて、神社に行きますか。

 

 

・・・侵二移動中・・・

 

 

霊夢「あ、侵二さん。」

 

 

「霊夢、また炬燵ですか?」

 

 

霊夢「侵二さんは寒くないの?」

 

 

「心頭滅却すれば火もまた涼し、その逆です。心の持ち方一つですよ。」

 

 

主上がブァレフォール使っていたので・・・ね?

 

 

魔理沙「おーい、霊夢!異変だぜ!」

 

 

魔理沙が来ましたね。

 

 

霊夢「・・・異変?」

 

 

魔理沙「そうだぜ!こんなに冬が続くのは異変だぜ!」

 

 

「よく気づきましたね。」

 

 

霊夢「・・・めんどくさいし、寒いから嫌よ。」

 

 

魔理沙「・・・そんなんでいいのか?」

 

 

霊夢「・・・五月蠅いわね。」

 

 

駄目だこれは、仕方がないですね・・・

 

 

「異変解決したら私がご馳走しましょうかね・・・」

 

 

霊夢「魔理沙、行くわよ。」

 

 

魔理沙「よし、行こうぜ!(侵二さん、ナイスだぜ!)」

 

 

「いってらっしゃい。お賽銭も入れておきますね。」

 

 

霊夢「早く行くわよ!」

 

 

魔理沙「おう!」

 

 

霊夢達が飛んで行った。

 

 

「さて、いつまで木の上から見てるんです?風魔。」

 

 

風魔「・・・いや、何、早く来すぎたのでな。」

 

 

「流石四凶最速。速いですね。」

 

 

風魔「止めろ四凶最凶。随分と平和ボケしているじゃないか。」

 

 

「それは風魔もでしょう?何なら試しますか?」

 

 

風魔「いや、止めよう。主上の命日だしな。」

 

 

「・・・そうですね。」

 

 

そう、今日は主上の命日、記念していいのか分からない七年目。

 

 

風魔「壊夢は地底の大工作業が、幻夜はいつの間にか結婚、今年が四年目らしいしな。」

 

 

「壊夢は仕方がないとして、幻夜は嫌なんでしょうね。来るのが。」

 

 

風魔「・・・確か、今日は新月だったな?」

 

 

「ええ、主上が最大の力を出せる日です。」

 

 

風魔「流石に規格外の主上でも復活はするまい。」

 

 

「ええ、多分ですがね。」

 

 

と言うより復活されるとまずは殺らないと。紫殿泣かせたのでね。

 

 

風魔「・・・そろそろ戻る。伊織に書類整理を任せているのでな。・・・また来る。」

 

 

「了解、また呼びますね。」

 

 

風魔は賽銭箱に砂金を入れて帰って行った。・・・砂金はないでしょう。

 

 

「私は主上の剣の手入れでもしますか。」

 

 

主上の剣をこの日毎年手入れする。銃も行う。

 

 

「ふう・・・これでいいですかね。」

 

 

手入れが終わった。

 

 

「・・・この銃で片手で狙撃ですか、随分と重いですね・・・」

 

 

やはり主上は常識外れだ。

 

 

「これが出来るなら、さっさと帰ってきて下さいよね・・・」

 

 

藍「侵二!大変だ!」

 

 

藍からの念話だ!

 

 

「どうした!?」

 

 

藍「西行妖が・・・復活した。」

 

 

「・・・了解、すぐに向かいます。」

 

 

藍「すまない、頼んだ。」

 

 

あの桜が復活した。随分と不味いことになった。多分私達の次にまずい妖怪でしょう。

 

 

まあ、面倒な原因が「死」を管理しているからなんですがね。おかげで殺せない。

 

 

ともかく、流石に完全復活とはいかないでしょう。私一人で抑えられるはず。

 

 

「さっさと行きますか!」

 

 

私は翼を広げて飛び立った。

 

 

sideout

 

 

 

その数分後、数名が博麗神社に黒い星のような物が落下したのを目撃した。

 

 

勿論、侵二達は知らない。

 

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


次回、再び西行妖戦です。


次回もお楽しみに。

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