幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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紅霧異変終了です。


ゆっくりご覧下さい。


第四十七話 決着

side侵二

 

 

外に出ると、霊夢達が弾幕の撃ち合いをしていた。

 

 

「元気ですねぇ。」

 

 

オルゴイ「・・・貴殿がそれを言うか?」

 

 

「まあ、まだまだ私も元気ですけどね。」

 

 

美鈴「侵二さん、」

 

 

「おや、美鈴殿、先程ぶりです。」

 

 

美鈴「薙刀、お返しします。」

 

 

「・・・忘れていました。ありがとうございます。」

 

 

美鈴「ところで、旦那様、あれは?」

 

 

美鈴殿が霊夢達を指差す。

 

 

オルゴイ「あれか?遊んでいるんだ。」

 

 

美鈴「そうなんですか・・・」

 

 

「そういえば、美鈴殿は中国の妖怪ですか?」

 

 

美鈴「はい、何故分かったのですか?」

 

 

「友人に同じ様に気を使う奴がいるんです。」

 

 

美鈴「そうなんですか?お名前は?」

 

 

「壊夢、ご存知でしょうか?」

 

 

美鈴「か、壊夢さん!?まさか侵二さんも侵食の侵に二の・・・」

 

 

「その侵二です。・・・饕餮の方が早かったですか?」

 

 

美鈴「じゃ、じゃあ、他のお二人も・・・」

 

 

「風魔と幻夜ですか?あいつ等もいますよ。」

 

 

美鈴「ひえぇ~」

 

 

オルゴイ「・・・レミリア達の支配の夢も不可能だったのだな。」

 

 

「あ、支配するつもりだったんですか。」

 

 

オルゴイ「・・・勝手にな。」

 

 

「随分物騒ですね。」

 

 

オルゴイ「・・・しかし、向こうの娘達で止められそうだな。」

 

 

「そうですね。それにしても・・・」

 

 

楽しそうですね。

 

 

 

sideout

 

 

 

side魔理沙

 

 

レミリア「貴女達、なかなかやるわね。」

 

 

フラン「凄い凄い!お兄様とはどうだろうね?」

 

 

「なあ、そのお兄様って誰なんだぜ?」

 

 

レミリア「凄く強かった魔法使いよ。」

 

 

フラン「そうそう、私達以外の吸血鬼倒せるぐらいにね!」

 

 

是非ともその魔法使いに会ってみたいぜ。

 

 

霊夢「さっさと終わらせるわよ。」

 

 

レミリア「こっちの台詞だ!神槍【スピア・ザ・グングニル】!」

 

 

フラン「行くよ!禁忌【レーヴァテイン】!」

 

 

霊夢「魔理沙!お願い!」

 

 

「任されたぜ!」

 

 

私の特技、行くぜ!

 

 

「恋符【マスタースパーク】!」

 

 

霊夢「霊符【夢想封印】!」

 

 

レミリア「押し負けている!?」

 

 

フラン「凄い!」

 

 

弾幕はパワーだぜ!

 

 

レミリア「きゃあっ!」

 

 

フラン「きゃっ!」

 

 

二人がピチュった・・・終わったぜ。

 

 

霊夢「・・・はあ、終わったわ。」

 

 

「いやー楽しかったぜ。」

 

 

侵二「お疲れ様です。」

 

 

sideout

 

 

side霊夢

 

 

侵二「お疲れ様です。」

 

 

「侵二さん、何時からいたの?」

 

 

魔理沙「そうそう、気になるぜ。」

 

 

侵二「霊夢達の十分程後ですね。」

 

 

「何してたの?」

 

 

侵二「主上の友人か確かめに来てたんですよ。」

 

 

うちの神社の神様、人脈広いわね。

 

 

魔理沙「それで、どうだったんだぜ?」

 

 

侵二「友人でした。」

 

 

オルゴイ「・・・見事だったぞ。」

 

 

魔理沙「そういやおっさん誰だぜ?」

 

 

オルゴイ「レミリア達の父だ。オルゴイと言う。」

 

 

「この人が神社の神様の友人?」

 

 

オルゴイ「そうだな。霊夢と魔理沙だったか?娘が世話になった。」

 

 

レミリア「・・・霊夢と魔理沙、強かったわ、惨敗よ。」

 

 

フラン「あれ?お兄さん誰?」

 

 

侵二「私ですか?君達のお兄さんの友人です。」

 

 

レミリア「シュナイダー兄様の?」

 

 

侵二「そうですね。」

 

 

「(侵二さん、神様ってシュナイダーとも言うの?)」

 

 

侵二「(ええ、名前が多すぎるんです。主上は。)」

 

 

フラン「お兄様は何処に行ったの?」

 

 

侵二「遠い場所に出かけています。」

 

 

・・・そうか、亡くなっているのよね。

 

 

フラン「そうなの?」

 

 

侵二「ええ、・・・いつ帰って来るかは分かりません。」

 

 

レミリア「残念ね・・・」

 

 

魔理沙「ん?ちょっと待ってくれ。侵二さんの主上がシュナイダーか?」

 

 

侵二「そう言う事です。」

 

 

魔理沙「・・・絶対に勝てないぜ。」

 

 

フラン「ねえ、侵二お兄様、お兄様って強いの?」

 

 

侵二「私がお兄様ですか?・・・まあ、そこそこ強いですよ。」

 

 

フラン「何時からシュナイダーお兄様と知り合ったの?」

 

 

侵二「かなり前に殺し合った時に。」

 

 

・・・殺し合ってたんだ。

 

 

フラン「お姉さま、お兄様の言ってたお友達って・・・」

 

 

レミリア「・・・侵二さん、貴方、【有象無象を喰らう程度の能力】?」

 

 

侵二「・・・そうですよ。」

 

 

フラン「お兄様が言ってたの、・・・私も同じような能力だから。」

 

 

侵二「どんな能力ですか?」

 

 

フラン「【あらゆるものを破壊する程度の能力】だよ。」

 

 

・・・凄い能力ね。

 

 

侵二「大したことないですね。」

 

 

・・・は?

 

 

侵二「友人に【災害を操る程度の能力】や【万物を貫く程度の能力】、【万物を欺く程度の能力】とかいますよ?」

 

 

私が言うのも何だけど規格外だ。

 

 

フラン「・・・お兄様は暴走とかしなかったの?」

 

 

侵二「・・・そう言う事ですか。・・・じゃあ、家族や友人をその能力で傷つけたいですか?」

 

 

フラン「絶対に嫌!」

 

 

侵二「・・・その意思です。大切なのは。それさえあれば暴走しませんよ?」

 

 

フラン「・・・お兄様も同じ事言ってた。」

 

 

侵二「そうでしょう?大丈夫ですよ。・・・もし、何かあったら助けてあげます。主上なら、絶対にそうしてくれますよ。」

 

 

侵二さんがフランの頭を撫でたとき、別の人物に見えた。・・・それよりもだ。

 

 

「ねえ、終わったんだから霧、消してもらえるかしら?」

 

 

レミリア「そうだったわね。いいわ、消すわよ。」

 

 

侵二「待って下さい。・・・消させて貰えますか?」

 

 

レミリア「?いいわよ?」

 

 

侵二「・・・フラン、見ていて下さいね?私は能力が暴走しませんから。」

 

 

侵二さんの背中から翼が生えた。

 

 

侵二「捕食、霧。」

 

 

侵二さんの翼が二つに割れて空を喰った。

 

 

レミリア「」

 

 

フラン「え?」

 

 

魔理沙「」

 

 

オルゴイ「見事。」

 

 

咲夜「」

 

 

美鈴「」

 

 

私も絶句した。何だあれは?

 

 

侵二「あれ?どうしました?」

 

 

駄目だこの人、早く何とかしないと。

 

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 




最後に最大にやらかした侵二。



次回は宴会です。


次回もお楽しみに。

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