幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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何処へ行ってもやらかす龍一。


ゆっくりご覧下さい。



第三十九話 狂気なんざ怖くねえ!

sideシュナイダー

 

 

『・・・はい、今日はこれでおしまい。さようなら。』

 

 

生徒達「さようなら!先生!」

 

 

・・・生徒達も結構物覚えがいい。俺がいなくなっても大丈夫そうだ。

 

 

咲夜「先生、おはようございます。」

 

 

『おはよう。・・・もう大丈夫か?』

 

 

咲夜「はい、大丈夫です。」

 

 

『ん、ならいい。今日もオルゴイの所に行くつもりだが・・・大丈夫か?』

 

 

咲夜「大丈夫です。」

 

 

『よし、まあ、今からいつも通り訓練するぞ。』

 

 

咲夜「はい!」

 

 

・・・魔法使い指導中・・・

 

 

『・・・以上!今日は終了。』

 

 

咲夜「ありがとうございました!」

 

 

『・・・咲夜、ここじゃあ魔法使いはどんな扱いだ?』

 

 

咲夜「私の村では気にしないですよ?・・・他の村だと処刑されるそうですが。」

 

 

『咲夜の村、かなり平和なんだな。』

 

 

咲夜「はい、何で聞いたんですか?」

 

 

『俺が魔法使いだから。』

 

 

咲夜「本当ですか!じゃあ、魔法とか使えるんですか?」

 

 

『まあ、見せようか?』

 

 

咲夜「お願いします!」

 

 

『【熱魔法】』

 

 

取り敢えず初期魔法を唱える。

 

 

咲夜「わあ・・・!」

 

 

『・・・まあ、こんな感じだ。まだまだ使えるけどな。』

 

 

咲夜「凄いです!」

 

 

『ありがとう。まあ、皆には内緒な?』

 

 

咲夜「はい!」

 

 

『じゃあ、ちょっと寝ていなさい。また夜に出かけるからな。』

 

 

咲夜「お休みなさい!」

 

 

『お休み。』

 

 

咲夜が寝に行った。

 

 

『ふう・・・』

 

 

フランの狂気、どうしようか。いっその事頂こうかな?

 

 

『まあ、行ってから考えるか。』

 

 

俺も取り敢えず銃剣の練習をする。・・・未だに銃剣神父みたいに投げれません。あれは化け物だ。

 

 

『はあ・・・』

 

 

やっぱり時々急所から外してしまう。・・・回転させて投げるか?

 

 

『おらっ!』

 

 

あ、行けた。てか普通に投げるより深く刺さった。

 

 

『よっしゃ。次、二丁拳銃。』

 

 

やっぱ吸血鬼って言ったら拳銃だろ。銃系統は俺の特技だ。多分百発百中、外したことはない。

 

 

『よし!全弾命中!』

 

 

銃弾は大体妖力や魔力で代用、なのでヘビーアームズの乱射などがいつでも出来る。

 

 

『っと、もう夜か。咲夜起こさねえと。』

 

 

・・・魔法使い移動中・・・

 

 

咲夜「zzz」

 

 

『おい、咲夜、起きろ。』

 

 

咲夜「はっ!おはようございます!」

 

 

『おはよう。行くぞ?』

 

 

咲夜「分かりました。着替えて来ます!」

 

 

・・・俺の子供みたいだな。作る気はないが。

 

 

咲夜「出来ました!」

 

 

『よし、行くぞ。』

 

 

・・・魔法使い+少女移動中・・・

 

 

道中雑魚吸血鬼に遭遇したが退治。咲夜もグールを十体倒した。・・・五歳児ですか?

 

 

吸血鬼は俺がやった。

 

 

『邪魔するぞ。』

 

 

咲夜「お邪魔します。」

 

 

オルゴイ「邪魔するなら帰ってくれ。」

 

 

『あいよ~って帰るか!』

 

 

なぜ貴様がそのギャグを知っているんだ。

 

 

オルゴイ「冗談だ。今日も来てくれたか。」

 

 

『半分は仕事でな。』

 

 

レミリア「あ、お兄様!咲夜も!」

 

 

フラン「お兄様!咲夜!遊ぼう!」

 

 

『はいはい、咲夜、行くぞ。』

 

 

咲夜「はい!」

 

 

・・・魔法使い+吸血鬼姉妹+少女遊戯中・・・

 

 

よし、フランの狂気抑えるか・・・

 

 

『なあ、皆の能力って何だ?』

 

 

咲夜「私は【時間を操る程度の能力】です。」

 

 

レミリア「私は【運命を操る程度の能力】よ。」

 

 

フラン「わ、私は・・・」

 

 

『どうした?怖がらないから言いな。』

 

 

フラン「うん、【ありとあらゆる物を破壊する程度の能力】だよ。」

 

 

おおう、知ってるとはいえ、やばいな・・・

 

 

フラン「だから、ちょっと怖いの。」

 

 

『・・・俺に能力を使えるか?』

 

 

フラン「出来ないよ!」

 

 

『ならいい。分かっているなら大丈夫だ。・・・俺の友達にもやばい奴がいるからな?』

 

 

フラン「・・・どんななの?」

 

 

『・・・【有象無象を喰らう程度の能力】』

 

 

フラン「え?」

 

 

『・・・あいつは駄目だ。でもな?あいつは普通に暮らしてるぜ?だからな?大丈夫だ。』

 

 

フラン「でも・・・出来るかな?」

 

 

『・・・もし不安なら手伝ってやる。俺は魔法使いだからな。』

 

 

レミリア「そうなの?」

 

 

『ああ、魔法でフランを手伝ってやる。』

 

 

フラン「・・・本当?」

 

 

『ああ、行くぞ。・・・フランが大事な人を壊さないように!』

 

 

魔法じゃ無理なんで絶影の能力で影に移して狂気を取り込む。

 

 

フラン「あれ?体が軽くなった!」

 

 

『さあ、これで大丈夫だ。』

 

 

フラン「ありがとう!お兄様!」

 

 

レミリア「お兄様、フランを助けてくれてありがとう!」

 

 

『いいってことよ!せっかくだ、魔法使ってやるよ!』

 

 

・・・魔法使い+吸血鬼姉妹+少女遊戯再開中・・・

 

 

『おし、これで終わり。流石に疲れた。』

 

 

はい、嘘です。まだまだ行けます。

 

 

レミリア「残念・・・」

 

 

フラン「・・・また見せてね?」

 

 

咲夜「私にも見せて下さいね?」

 

 

『はいはい、そろそろ寝ろ。』

 

 

咲夜「そうします。」

 

 

レミリア「お休み。お兄様。」

 

 

フラン「お休み・・・」

 

 

・・・少女達睡眠中・・・

 

 

『よし、寝たな。』

 

 

オルゴイ「・・・感謝する。」

 

 

『気にすんな。俺に四人の式がいるの知ってんだろ?あいつ等よりましだ。』

 

 

オルゴイ「・・・貴様は、いつもそうするのか?」

 

 

『ああ、する馬鹿と見る馬鹿なら、する方がいいだろ?』

 

 

オルゴイ「・・・面白い奴だな。」

 

 

『波乱上等、だから、それで死んでも悔いはないさ。』

 

 

オルゴイ「・・・私も、無茶をしてみるかな?」

 

 

『そうだ、無茶やろう!』

 

 

何だこの絵面。

 

 

オルゴイ「そうだな。ヴァンパイアハンター退治したら、レミリアに当主権譲るか。」

 

 

『お前は?』

 

 

オルゴイ「隠居する。好きにやるさ。」

 

 

『いいんじゃねえの?』

 

 

オルゴイ「お前といると正直になれるな・・・」

 

 

『俺の特技だ。』

 

 

オルゴイ「ははっ、今日は泊まって行くか?」

 

 

『・・・そうだな。【影分身】』

 

 

影「はっ。」

 

 

『すまん、教会で先生やってくれ。』

 

 

影「了解。じゃあな。」

 

 

影分身、まあ便利。

 

 

オルゴイ「・・・常識外れなことをするな。絶影、いや、神よ?」

 

 

『やっぱ気づくか。お前すげえな。』

 

 

オルゴイ「神は天敵だからな。・・・お前は別だが。相当上位か?」

 

 

『ただの龍神の兄だ。』

 

 

オルゴイ「・・・全権放棄したあの最強の気分神か?」

 

 

なにそれひどい。

 

 

『多分そうだな。』

 

 

オルゴイ「何故ここに来た?」

 

 

『・・・弟子の自立のためだ。』

 

オルゴイ「弟子とは?」

 

 

『・・・人間と妖怪が共存できる世界を作りたいんだと。面白そうだから手伝っているんだ。』

 

 

オルゴイ「・・・私達も行けるのか?」

 

 

『行ける。弟子の言葉を使うなら、幻想郷は全てを受け入れる。』

 

 

オルゴイ「ほう・・・いずれ行かせてもらう。」

 

 

『約束な?・・・俺はいないかもしれないが。』

 

 

オルゴイ「分かった。今日はゆっくりしていってくれ。」

 

 

『ああ。』

 

 

後三年で別れか・・・

 

 

その後も、俺とオルゴイの雑談は続いた。

 

 

・・・約三年後・・・

 

 

咲夜「先生、そろそろ故郷に帰るんですよね。」

 

 

咲夜は紅魔館で働くことになり、八歳とは思えない働きぶりだ。

 

 

『ああ、そろそろだな・・・』

 

 

俺のいた村は若い衆に防衛術を覚えさせ、そこそこ対応できるようにした。

 

 

咲夜「私はお嬢様を守ります。先生も頑張って下さい。」

 

 

『ああ、・・・成長したな、咲夜。』

 

 

あれからオルゴイは当主の座をレミリアに譲り、一部屋で隠居中だ。

 

 

『さて、咲夜、テストだ。今からヴァンパイアハンターが来る。そいつ等を撃退しろ。』

 

 

咲夜「はい、先生。」

 

 

『レミリア、フランもだ。無理せずに頑張れよ。』

 

 

レミリア「当主として頑張るわ!」

 

 

フラン「分かった!お兄様!」

 

 

『オルゴイも、ねえと思うが死ぬなよ?』

 

 

オルゴイ「冗談ぬかせ、死なないさ。」

 

 

『よし、じゃ、行きますか。・・・彼らに加護があらんことを、Amen』

 

 

銃剣と拳銃を装備、こんなに月が綺麗なんだ。

 

 

『さあ、踊ろうか。』

 

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


オルゴイはルーマニアの吸血鬼です。名前のみ拝借しました。


次回もお楽しみに。


あ、遅れました。メリークリスマス。良いクリスマスを(すでに終了間近)

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