龍一は再び海外へ。
ゆっくりご覧下さい。
第三十八話 第二回海外旅行
side絶影
さて、気分というか、弟子のためというか、海外にきております。場所はヨーロッパかな?
『あ、種族変えねえと、絶影は怪しまれるわ。』
うむ、種族・・・魔法使いでいいか。神父も兼ねたらいいか。
『名前は・・・シュナイダーで、能力は・・・』
よし、【架空の物、伝説の生物を召喚する程度の能力】にするか。・・・と言っても程度をはめるだけで、事実上何でも召喚可能である。
『取り敢えず寝床探さねえと。』
・・・神父移動中・・・
『あーあ、何もねえな。』
村人1「ひいっ!助けてくれ!」
『ん?どうした?』
村人2「おお!神父様!助けて下せえ!俺たちの村が襲われているんだ!」
波乱キタコレ!
『よし、何とかしよう。案内してくれ。』
・・・神父一同移動中・・・
村人1「ここです!」
おお、いるわいるわ。グールかな?まあ、潰しますか。
『生き残っている村人を教会に移せ!全員だ!』
村人2「へいっ!」
『さて、・・・我々は神の代理人、神罰の地上代行者、我らが使命はわが神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅すること。・・・Amen』
メイン武器は銃剣になりそうだ・・・行くぜ!
『おらっ!』
やっぱり体が腐っているからか?切り裂きやすい。
『次ぃ!死にたい奴から来いっ!』
あ、死んでたな。
『めんどくさいのでやっぱ全員一気だ!』
銃剣を大量に召喚、投げまくる。全部心臓か頭に命中。
『ふう・・・こんな感じかな?』
一応、見えた奴は全滅した・・・はず。レーダーにも反応無し、やっぱり全滅。
『おーい!終わったぞ!』
村人1「本当に全滅してやがる・・・」
村人2「すげえな兄ちゃん!」
『信じる者は救われる。当然のことさ。』
???「お兄さん凄い!」
『ん?嬢ちゃんは?』
村人1「・・・この子には親がいねえんだ。捨て子なんだ。」
???「でも、私は大丈夫ですよ!」
・・・銀髪か、まさかな。
『嬢ちゃん、名前は?』
???「ないの。いつも銀髪ちゃんって呼ばれてるから・・・」
『なあ、名前つけていいか?』
???「いいの!?」
『構わないか?』
村人1「銀髪ちゃんがいいなら、なあ?」
『よし、【十六夜 咲夜】(いざよいさくや)だ。俺がいた東の国の名前だ。』
咲夜「十六夜、咲夜・・・ありがとう!そういえば、お兄さん、名前は?」
『シュナイダーだ。・・・ところで、寝床を探しているんだが・・・』
村人2「丁度いい!さっき、あの悪徳神父が死んだんだ!代わりになってくれんか?」
『俺でよければ。だが、俺は多分数年でいなくなるぞ。咲夜、今何歳だ?』
咲夜「えっと・・・五歳です。」
『なら、三年で技術を教える。あんた等も子供がいれば色々と教えようと思うが?』
村人2「本当か!なら、お願いする!」
咲夜「先生!お願いします!」
『はいはい、宜しく。』
よし、寝床は決まった。後は咲夜を育てるのみだ。
********
『よし、まずは戦闘技術だ!武器を決めるぞ!』
咲夜「はいっ!」
『何が使えるか?』
咲夜「ナイフなら少し・・・」
『よし、やってみろ。』
咲夜「えいっ!」
『・・・上手いのだが振りが遅い、後、ナイフが足りなくなる。』
咲夜「・・・能力が使えます。」
『能力は?』
咲夜「時間が止められます。」
『怖いか?』
咲夜「ちょっとだけ・・・」
『なら、俺も使おう。【時間停止魔法】』
咲夜「あれ?先生も時間を・・・」
『ちょっとだけな?時間を止めて投げたナイフを回収するのか?』
咲夜「はい、・・・駄目ですか?」
『いや、ばっちりだ。よく考えたな。』
咲夜「やった!」
『よし、俺に当ててみろ。スタート!』
咲夜「行きます!」
俺が避ける場所を予測して投げてきやがる・・・やるな!
『こっちも抵抗するぞ!そらっ!』
咲夜「え?きゃあっ!」
『まあ、合格かな?次は実践だ。悪意のある化け物を退治して行く。』
咲夜「何で全部倒さないんですか?」
『・・・あのな?化け物だって意思があるんだ。ひょっとしたら仲良くなるかも知れないだろ?俺も向こうに化け物の親友がかなりいるぞ?』
咲夜「そうなんですか!分かりました!」
『聞き分けがよろしい。寝るぞ。』
咲夜「先生!お休みなさい!」
『はい、お休み。』
・・・さて、残業するか。
・・・魔法使い移動中・・・
『お邪魔しますね?』
吸血鬼「人間か、何しに来た?」
『いえ、この先の小さな村に攻め込んでほしくないのですよ。』
吸血鬼「私たちに対しての利点は?」
『私が攻撃しません。これでどうですか?』
吸血鬼「フッ、いいだろう、人間、いや、絶影?」
『感謝しますよ。スカーレット家当主?』
吸血鬼「フッ、また来い。娘たちと遊んでくれ。」
『・・・了解です。夜分遅く失礼しました。』
・・・理解の速い吸血鬼で良かった。これで雑魚しか攻めて来ないはずだ。ついでに成長した咲夜を養ってもらおうそうしよう。
『・・・てか、当主の娘ってあれか、レミリアとフランか。・・・能力を抑えないとな。』
・・・魔法使い移動中・・・
『到着、ギリギリ夜明け前か。』
一応、神父としているので教会に行く。
『・・・・・・Amen』
咲夜「先生、おはようございます!」
『おはよう、咲夜。よく眠れたか?』
咲夜「はいっ!」
『ならいい。あ、スカーレットと名乗る吸血鬼には攻撃するな。仲間だ。』
咲夜「先生、夜にもやってたんですか?」
『何、大したことじゃない。』
咲夜「じゃあ、今日もお願いします!」
『はいはい、じゃあ・・・』
・・・魔法使い指導中・・・
『今日はこれで終わり。先生は他の子たちの事教えるから。』
咲夜「はいっ!」
『はい、君達、今日から先生になったシュナイダーだ。宜しく。』
生徒達「はーい!」
『じゃあ、まずは・・・』
・・・魔法使い教育中・・・
『以上だ。今日はおしまい。また明日。』
生徒達「ありがとうございました!」
『気をつけて帰りなさいね。』
ふう・・・忙しい。
咲夜「先生、飲み物を持ってきました。」
『お、ありがとう。いただきます。』
咲夜のいれた紅茶を飲む・・・旨い!(テーレッテレー)
『旨い!ありがとう。』
咲夜「そうですか?良かったです。」
『あ、今夜は先生いないからな。』
咲夜「何処に行ってるんですか?」
『ちょっとな、吸血鬼と仲良くなってな、そこの娘さんに挨拶に行くのさ。』
咲夜「もう出来たんですか!」
『ちょっと挨拶に行ったらな?俺は有名だから。』
咲夜「先生の言っていた国ですか?」
『そうそう、向こうじゃ最強を名乗ってたからね。』
咲夜「そんなに強いんですか・・・」
『まあな。咲夜も来るか?』
咲夜「行かせてください!」
『いいよ。じゃあ、夜中に準備な。』
咲夜「はいっ!」
咲夜、聞き分けがいいな。・・・本当に五歳児か?
そして、深夜
『よし、準備完了だ!行くぞ。』
咲夜「はいっ!」
・・・魔法使い+少女移動中・・・
『お邪魔します。』
咲夜「お、お邪魔します。」
吸血鬼「よく来たな。シュナイダー。」
『ちゃんと来たぜ。』
吸血鬼「前回は名乗らなかったな。私の名は、オルゴイ・スカーレットだ。」
『俺はシュナイダー。この子は俺の教え子の、』
咲夜「い、十六夜咲夜です。」
オルゴイ「ほう!私の威圧を受けても倒れんか。」
『やめてくれ、俺は効かないが咲夜が倒れる。』
伊達に最年長じゃない。カリスマ(笑)など通用しない。
オルゴイ「おっと、失礼。お嬢さん、初めまして。」
咲夜「初めまして。」
『約束通り遊びに来た。』
オルゴイ「感謝する。レミリア!フラン!お客さんだ!」
レミリア「何?お父様。」
フラン「お客さん?」
『やあ、初めまして。シュナイダーだ。』
咲夜「十六夜咲夜です。」
オルゴイ「じゃあ、遊んでおいで。」
『咲夜、行ってこい。』
咲夜「いいんですか?」
『いいよ。行ってこい。』
咲夜「はいっ!」
オルゴイ「貴殿は?」
『ちょっと話がしたい。いいか?』
オルゴイ「良いぞ。絶影?」
『その呼び方やめい。・・・咲夜の事だ。』
オルゴイ「あの子がどうした?」
『俺は三年後にここから旅立つ。だから、あの子を頼みたい。』
オルゴイ「いいのか?」
『あんた以上に信用出来る吸血鬼は見たことない。それに、あんたも娘で悩んでるだろ?同じものどうしだ。』
オルゴイ「構わない。・・・しかし、何故娘で悩んでいるのが分かった?」
『妹の方から狂気が見えた。どうするつもりだ?』
オルゴイ「貴様なら何とかできるのか?」
『出来るが・・・誇りはいいのか?』
オルゴイ「そんなもの娘と比べる必要無し!頼む!」
『・・・明日また来る。その時に抑えておく。』
オルゴイ「・・・ありがとう。」
『気にするな。・・・で、最近ヴァンパイアハンターが多いな。大丈夫か?』
オルゴイ「大丈夫だ。・・・きっと守るさ。」
『・・・俺も協力する。元は化け物だしな。』
オルゴイ「なら、我らのスカーレット家に入ってくれ。」
『いいぜ。じゃあ、これからはシュナイダー・スカーレットとも名乗らせてもらう。』
咲夜「先生、何の話ですか?」
『咲夜、お前はこの家庭を攻めたいと思うか?』
咲夜「ううん、レミリア様とフラン様はいい人だし、オルゴイさんも悪い人じゃない。だから、駄目だと思う!」
『うんうん。なら、どうする?』
咲夜「レミリア様とフラン様を助けたい!」
『・・・というわけだ。オルゴイ。俺達も支援する。』
オルゴイ「助かる。シュナイダー、貴殿にレミリア達の兄になってほしいのだが・・・」
『いきなりかよ。・・・うん、まあ、いいよ。』
諸君、俺は決してロリコンじゃない。
オルゴイ「レミリア!フラン!」
レミリア「何?」
フラン「この人はだあれ?」
オルゴイ「お前達の兄だ。」
『シュナイダー・スカーレットだ。宜しく。』
レミリア「お兄様!?」
フラン「やったあ!」
咲夜「・・・オルゴイさん、私、いずれここで働きたいです!」
オルゴイ「・・・ありがとう。じゃあ、その時は頼むよ。」
『んじゃ、レミリア!フラン!遊ぶか!』
レミリア「ええ!」
フラン「やった!お兄様!トランプしよう!」
『はいはい、やるか!』
咲夜「私もやります!」
・・・魔法使い+少女+吸血鬼姉妹トランプ中・・・
『げっ!』
フラン「やった!あがり!」
現在ババ抜き中、咲夜は寝ている。・・・俺の膝の上で。
で、手加減してます。おい、オルゴイ、笑ってんじゃねえ。
『悪い、そろそろ帰るわ。もう夜明けだ。』
オルゴイ「残念だな・・・」
レミリア「また来てね?」
フラン「約束だよ?」
『はいはい。また明日な。んじゃ、お休み。』
オルゴイ「ありがとうな。気をつけて帰れよ。」
『ああ、じゃあな。』
・・・魔法使い+少女移動中・・・
帰宅成功。咲夜は・・・まだ寝てるな。
咲夜「んぅ・・・」
『・・・お休み。』
さて、俺も休む
生徒達「先生!」
・・・無理です、ハイ。チクショウメ。
次回へ続く
ありがとうございました。
龍一再び名前変更。
次回もお楽しみに。