幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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龍一は再び海外へ。


ゆっくりご覧下さい。


第七章 一人気ままに海外旅行
第三十八話 第二回海外旅行


 

side絶影

 

 

さて、気分というか、弟子のためというか、海外にきております。場所はヨーロッパかな?

 

 

『あ、種族変えねえと、絶影は怪しまれるわ。』

 

 

うむ、種族・・・魔法使いでいいか。神父も兼ねたらいいか。

 

 

『名前は・・・シュナイダーで、能力は・・・』

 

 

よし、【架空の物、伝説の生物を召喚する程度の能力】にするか。・・・と言っても程度をはめるだけで、事実上何でも召喚可能である。

 

 

『取り敢えず寝床探さねえと。』

 

 

・・・神父移動中・・・

 

 

『あーあ、何もねえな。』

 

 

村人1「ひいっ!助けてくれ!」

 

 

『ん?どうした?』

 

 

村人2「おお!神父様!助けて下せえ!俺たちの村が襲われているんだ!」

 

 

波乱キタコレ!

 

 

『よし、何とかしよう。案内してくれ。』

 

 

・・・神父一同移動中・・・

 

 

村人1「ここです!」

 

 

おお、いるわいるわ。グールかな?まあ、潰しますか。

 

 

『生き残っている村人を教会に移せ!全員だ!』

 

 

村人2「へいっ!」

 

 

『さて、・・・我々は神の代理人、神罰の地上代行者、我らが使命はわが神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅すること。・・・Amen』

 

 

メイン武器は銃剣になりそうだ・・・行くぜ!

 

 

『おらっ!』

 

 

やっぱり体が腐っているからか?切り裂きやすい。

 

 

『次ぃ!死にたい奴から来いっ!』

 

 

あ、死んでたな。

 

 

『めんどくさいのでやっぱ全員一気だ!』

 

 

銃剣を大量に召喚、投げまくる。全部心臓か頭に命中。

 

 

『ふう・・・こんな感じかな?』

 

 

一応、見えた奴は全滅した・・・はず。レーダーにも反応無し、やっぱり全滅。

 

 

『おーい!終わったぞ!』

 

 

村人1「本当に全滅してやがる・・・」

 

 

村人2「すげえな兄ちゃん!」

 

 

『信じる者は救われる。当然のことさ。』

 

 

???「お兄さん凄い!」

 

 

『ん?嬢ちゃんは?』

 

 

村人1「・・・この子には親がいねえんだ。捨て子なんだ。」

 

 

???「でも、私は大丈夫ですよ!」

 

 

・・・銀髪か、まさかな。

 

 

『嬢ちゃん、名前は?』

 

 

???「ないの。いつも銀髪ちゃんって呼ばれてるから・・・」

 

 

『なあ、名前つけていいか?』

 

 

???「いいの!?」

 

 

『構わないか?』

 

 

村人1「銀髪ちゃんがいいなら、なあ?」

 

 

『よし、【十六夜 咲夜】(いざよいさくや)だ。俺がいた東の国の名前だ。』

 

 

咲夜「十六夜、咲夜・・・ありがとう!そういえば、お兄さん、名前は?」

 

 

『シュナイダーだ。・・・ところで、寝床を探しているんだが・・・』

 

 

村人2「丁度いい!さっき、あの悪徳神父が死んだんだ!代わりになってくれんか?」

 

 

『俺でよければ。だが、俺は多分数年でいなくなるぞ。咲夜、今何歳だ?』

 

 

咲夜「えっと・・・五歳です。」

 

 

『なら、三年で技術を教える。あんた等も子供がいれば色々と教えようと思うが?』

 

 

村人2「本当か!なら、お願いする!」

 

 

咲夜「先生!お願いします!」

 

 

『はいはい、宜しく。』

 

 

よし、寝床は決まった。後は咲夜を育てるのみだ。

 

 

********

 

 

『よし、まずは戦闘技術だ!武器を決めるぞ!』

 

 

咲夜「はいっ!」

 

 

『何が使えるか?』

 

 

咲夜「ナイフなら少し・・・」

 

 

『よし、やってみろ。』

 

 

咲夜「えいっ!」

 

 

『・・・上手いのだが振りが遅い、後、ナイフが足りなくなる。』

 

 

咲夜「・・・能力が使えます。」

 

 

『能力は?』

 

 

咲夜「時間が止められます。」

 

 

『怖いか?』

 

 

咲夜「ちょっとだけ・・・」

 

 

『なら、俺も使おう。【時間停止魔法】』

 

 

咲夜「あれ?先生も時間を・・・」

 

 

『ちょっとだけな?時間を止めて投げたナイフを回収するのか?』

 

 

咲夜「はい、・・・駄目ですか?」

 

 

『いや、ばっちりだ。よく考えたな。』

 

 

咲夜「やった!」

 

 

『よし、俺に当ててみろ。スタート!』

 

 

咲夜「行きます!」

 

 

俺が避ける場所を予測して投げてきやがる・・・やるな!

 

 

『こっちも抵抗するぞ!そらっ!』

 

 

咲夜「え?きゃあっ!」

 

 

『まあ、合格かな?次は実践だ。悪意のある化け物を退治して行く。』

 

 

咲夜「何で全部倒さないんですか?」

 

 

『・・・あのな?化け物だって意思があるんだ。ひょっとしたら仲良くなるかも知れないだろ?俺も向こうに化け物の親友がかなりいるぞ?』

 

 

咲夜「そうなんですか!分かりました!」

 

 

『聞き分けがよろしい。寝るぞ。』

 

 

咲夜「先生!お休みなさい!」

 

 

『はい、お休み。』

 

 

・・・さて、残業するか。

 

 

・・・魔法使い移動中・・・

 

 

『お邪魔しますね?』

 

 

吸血鬼「人間か、何しに来た?」

 

 

『いえ、この先の小さな村に攻め込んでほしくないのですよ。』

 

 

吸血鬼「私たちに対しての利点は?」

 

 

『私が攻撃しません。これでどうですか?』

 

 

吸血鬼「フッ、いいだろう、人間、いや、絶影?」

 

 

『感謝しますよ。スカーレット家当主?』

 

 

吸血鬼「フッ、また来い。娘たちと遊んでくれ。」

 

 

『・・・了解です。夜分遅く失礼しました。』

 

 

・・・理解の速い吸血鬼で良かった。これで雑魚しか攻めて来ないはずだ。ついでに成長した咲夜を養ってもらおうそうしよう。

 

 

『・・・てか、当主の娘ってあれか、レミリアとフランか。・・・能力を抑えないとな。』

 

 

・・・魔法使い移動中・・・

 

 

『到着、ギリギリ夜明け前か。』

 

 

一応、神父としているので教会に行く。

 

 

『・・・・・・Amen』

 

 

咲夜「先生、おはようございます!」

 

 

『おはよう、咲夜。よく眠れたか?』

 

 

咲夜「はいっ!」

 

 

『ならいい。あ、スカーレットと名乗る吸血鬼には攻撃するな。仲間だ。』

 

 

咲夜「先生、夜にもやってたんですか?」

 

 

『何、大したことじゃない。』

 

 

咲夜「じゃあ、今日もお願いします!」

 

 

『はいはい、じゃあ・・・』

 

 

 

・・・魔法使い指導中・・・

 

 

『今日はこれで終わり。先生は他の子たちの事教えるから。』

 

 

咲夜「はいっ!」

 

 

『はい、君達、今日から先生になったシュナイダーだ。宜しく。』

 

 

生徒達「はーい!」

 

 

『じゃあ、まずは・・・』

 

 

・・・魔法使い教育中・・・

 

 

『以上だ。今日はおしまい。また明日。』

 

 

生徒達「ありがとうございました!」

 

 

『気をつけて帰りなさいね。』

 

 

ふう・・・忙しい。

 

 

咲夜「先生、飲み物を持ってきました。」

 

 

『お、ありがとう。いただきます。』

 

 

咲夜のいれた紅茶を飲む・・・旨い!(テーレッテレー)

 

 

『旨い!ありがとう。』

 

 

咲夜「そうですか?良かったです。」

 

 

『あ、今夜は先生いないからな。』

 

 

咲夜「何処に行ってるんですか?」

 

 

『ちょっとな、吸血鬼と仲良くなってな、そこの娘さんに挨拶に行くのさ。』

 

 

咲夜「もう出来たんですか!」

 

 

『ちょっと挨拶に行ったらな?俺は有名だから。』

 

 

咲夜「先生の言っていた国ですか?」

 

 

『そうそう、向こうじゃ最強を名乗ってたからね。』

 

 

咲夜「そんなに強いんですか・・・」

 

 

『まあな。咲夜も来るか?』

 

 

咲夜「行かせてください!」

 

 

『いいよ。じゃあ、夜中に準備な。』

 

 

咲夜「はいっ!」

 

 

咲夜、聞き分けがいいな。・・・本当に五歳児か?

 

 

そして、深夜

 

 

 

『よし、準備完了だ!行くぞ。』

 

 

咲夜「はいっ!」

 

 

・・・魔法使い+少女移動中・・・

 

 

『お邪魔します。』

 

 

咲夜「お、お邪魔します。」

 

 

吸血鬼「よく来たな。シュナイダー。」

 

 

『ちゃんと来たぜ。』

 

 

吸血鬼「前回は名乗らなかったな。私の名は、オルゴイ・スカーレットだ。」

 

 

『俺はシュナイダー。この子は俺の教え子の、』

 

 

咲夜「い、十六夜咲夜です。」

 

 

オルゴイ「ほう!私の威圧を受けても倒れんか。」

 

 

『やめてくれ、俺は効かないが咲夜が倒れる。』

 

 

伊達に最年長じゃない。カリスマ(笑)など通用しない。

 

 

オルゴイ「おっと、失礼。お嬢さん、初めまして。」

 

 

咲夜「初めまして。」

 

 

『約束通り遊びに来た。』

 

 

オルゴイ「感謝する。レミリア!フラン!お客さんだ!」

 

 

レミリア「何?お父様。」

 

 

フラン「お客さん?」

 

 

『やあ、初めまして。シュナイダーだ。』

 

 

咲夜「十六夜咲夜です。」

 

 

オルゴイ「じゃあ、遊んでおいで。」

 

 

『咲夜、行ってこい。』

 

 

咲夜「いいんですか?」

 

 

『いいよ。行ってこい。』

 

 

咲夜「はいっ!」

 

 

オルゴイ「貴殿は?」

 

 

『ちょっと話がしたい。いいか?』

 

 

オルゴイ「良いぞ。絶影?」

 

 

『その呼び方やめい。・・・咲夜の事だ。』

 

 

オルゴイ「あの子がどうした?」

 

 

『俺は三年後にここから旅立つ。だから、あの子を頼みたい。』

 

 

オルゴイ「いいのか?」

 

 

『あんた以上に信用出来る吸血鬼は見たことない。それに、あんたも娘で悩んでるだろ?同じものどうしだ。』

 

 

オルゴイ「構わない。・・・しかし、何故娘で悩んでいるのが分かった?」

 

 

『妹の方から狂気が見えた。どうするつもりだ?』

 

 

オルゴイ「貴様なら何とかできるのか?」

 

 

『出来るが・・・誇りはいいのか?』

 

 

オルゴイ「そんなもの娘と比べる必要無し!頼む!」

 

 

『・・・明日また来る。その時に抑えておく。』

 

 

オルゴイ「・・・ありがとう。」

 

 

『気にするな。・・・で、最近ヴァンパイアハンターが多いな。大丈夫か?』

 

 

オルゴイ「大丈夫だ。・・・きっと守るさ。」

 

 

『・・・俺も協力する。元は化け物だしな。』

 

 

オルゴイ「なら、我らのスカーレット家に入ってくれ。」

 

 

『いいぜ。じゃあ、これからはシュナイダー・スカーレットとも名乗らせてもらう。』

 

 

咲夜「先生、何の話ですか?」

 

 

『咲夜、お前はこの家庭を攻めたいと思うか?』

 

 

咲夜「ううん、レミリア様とフラン様はいい人だし、オルゴイさんも悪い人じゃない。だから、駄目だと思う!」

 

 

『うんうん。なら、どうする?』

 

 

咲夜「レミリア様とフラン様を助けたい!」

 

 

『・・・というわけだ。オルゴイ。俺達も支援する。』

 

 

オルゴイ「助かる。シュナイダー、貴殿にレミリア達の兄になってほしいのだが・・・」

 

 

『いきなりかよ。・・・うん、まあ、いいよ。』

 

 

諸君、俺は決してロリコンじゃない。

 

 

オルゴイ「レミリア!フラン!」

 

 

レミリア「何?」

 

 

フラン「この人はだあれ?」

 

 

オルゴイ「お前達の兄だ。」

 

 

『シュナイダー・スカーレットだ。宜しく。』

 

 

レミリア「お兄様!?」

 

 

フラン「やったあ!」

 

 

咲夜「・・・オルゴイさん、私、いずれここで働きたいです!」

 

 

オルゴイ「・・・ありがとう。じゃあ、その時は頼むよ。」

 

 

『んじゃ、レミリア!フラン!遊ぶか!』

 

 

レミリア「ええ!」

 

 

フラン「やった!お兄様!トランプしよう!」

 

 

『はいはい、やるか!』

 

 

咲夜「私もやります!」

 

 

・・・魔法使い+少女+吸血鬼姉妹トランプ中・・・

 

 

『げっ!』

 

 

フラン「やった!あがり!」

 

 

現在ババ抜き中、咲夜は寝ている。・・・俺の膝の上で。

 

 

で、手加減してます。おい、オルゴイ、笑ってんじゃねえ。

 

 

『悪い、そろそろ帰るわ。もう夜明けだ。』

 

 

オルゴイ「残念だな・・・」

 

 

レミリア「また来てね?」

 

 

フラン「約束だよ?」

 

 

『はいはい。また明日な。んじゃ、お休み。』

 

 

オルゴイ「ありがとうな。気をつけて帰れよ。」

 

 

『ああ、じゃあな。』

 

 

・・・魔法使い+少女移動中・・・

 

 

帰宅成功。咲夜は・・・まだ寝てるな。

 

 

咲夜「んぅ・・・」

 

 

『・・・お休み。』

 

 

さて、俺も休む

 

 

生徒達「先生!」

 

 

・・・無理です、ハイ。チクショウメ。

 

 

 

次回へ続く

 

 

 






ありがとうございました。


龍一再び名前変更。


次回もお楽しみに。

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